ギタコンを楽器のように使う
Guitar Heroを遊んだ人なら誰しも、「ギター型コントローラーで実際にギターの音を鳴らすことは可能なのだろうか?」と考えてしまうはずです。きっと。・・・たぶん。
この項目はゲームとは一切関係なく、MIDI関連の知識が少し必要、そして試してみてもあまり得をしないということを理解した上で読んでください。
結論から言うとギタコンをMIDIコントローラーとして認識させることである程度ギターらしき音を鳴らすことが可能になります。逆にシンセサイザーや電子ドラムなどの楽器をゲームコントローラーとして認識させれば、実際の楽器でゲームを遊ぶことも可能です。
ここでは手っ取り早くギタコンをMIDIコントローラーとして使うためのツールを紹介します。
「MIDItar Hero」と言うツールを使います。これは海外のGuitar Heroマニアが作ったものです。ドラムコンも使えます。ちなみに、これを書いている人はwindowsXP環境です。
必要なもの
- ギタコン(Guitar HeroかROCK BANDのものXbox360/PS3/Wii全てで可能)
- ゲームパッドコンバータ(FOFが遊べるものならそれでいい。)
- MIDI演奏可能なサウンド性能を持ったPC
- MIDI音源(PCで音を鳴らすか、外部のMIDI機器を使用するか)
├MIDIシーケンスソフト(DAWソフト、マザーボード内臓サウンド機能ではリアルな音は厳しい)
└シンセサイザーなどの外部音源(外部音源があればPCパワーは必要ない)
- PC-MIDIインターフェース(PCにMIDI機器を接続する装置)
- MIDItar Heroプログラム本体とそれを稼動させるMax/MSP Runtime
まずプログラム本体を入手してきて下さい。
最初にMax/MSP Runtime、次にMIDItar Heroの順番で入手します。
無事に起動できましたか?
MIDItar Heroに各機器を認識させる~音を出す
1.ゲームパッドコンバータが接続されていてギタコンが認識されていることを確認する。
2.Max5.1 RuntimeがインストールされていればMIDItar Heroが起動できます。
3.Controllerから所有しているゲームパッドコンバータを選びます。
ゲームパッドコンバータが認識されて入れば一覧に表示されるはずです。
4.Control Typeから所有しているギタコンを選びます。
各プラットフォームのギタコンやドラムコンのリストが表示されます。選んで下さい。
5.MIDI Outputを所有しているPC-MIDIインターフェースに設定します。
テストとしてこの時点で音を鳴らしたいならばOSに付属しているMIDI音源を選択します。
windows環境であればMicrosoft SynthesizerかMicrosoft GS Wavetable SW Synthです。
下にあるNomalかEasyの項目をクリックしてやればピアノ音が鳴るはずです。
これを書いている人はEDIROL UM-2というPC-MIDIインターフェースを所有しているのでこれを選択します。これでMIDIインターフェースに信号が行くようになります。
6.MIDIインターフェースをMIDI音源に接続してやります。
シンセサイザーを持っている人なら、これに接続してやるとそこから音が出ます。シンセで音を鳴らす人はこの項目はここで終了です。
PCで音を鳴らしたい人はMIDIインターフェースから出る信号を再びPC内部に戻してやる必要があります。MIDIインターフェースのOUTとINを同じケーブルで繋いで下さい。これで出た信号が即座に戻ってきます。
7.MIDIシーケンスソフトを起動して音を鳴らします。MIDIインターフェースを認識していれば問題なく鳴らせるはずです。フリーで使えるソフトには「Music Studio Producer」などがあります。MACなら「GarageBand」。音源からギター音色を選んでください。この音で満足した人は、この項目はここで終了です。
8.フリーのVSTiを使ってみる。
VSTiというのは要するにソフトウェアシンセサイザーです。OSに付属しているMIDI音源より高品位の音が出せますが、音質はPCのサウンド機能に左右されます。マザーボード内臓のサウンド機能でVSTiを使用するのはほとんど無理です。また、Music Studio Producerでこの機能を使うのは筆者の環境では不安定です。ソフトウェアで弦楽器の音を出すのは困難と言われているので、あまり期待してはいけません。
VSTiの具体的な使用方法はソフトによってまちまちです。
まずVSTi本体を入手して、ソフトのプラグインフォルダに入れて登録してやる必要があります。VSTi本体は「名称.dll」というファイル形式で、様々なサイトで入手できます。Googleなどで検索して、自分で探してみて下さい。
Music Studio Producerで読み込んでみた画像です。
Device Nameの項目をA 1にPatchに使用するVSTiを選択です。
別のDAWソフトで読み込んでみました。フリーのVSTiにも色々あります。
9.お手軽ではないが、更にリアルな音が欲しい。
シェア版のソフトウェアシンセの有名どころ「Raging Guitars」とか「Real Strat」を使用する。
ソフトウェアあるいはハードウェアのアンプシュミレーターを使う方法が考えられます。
高価ですのでこの為だけに機材を揃えるのは現実的ではないです。
MIDItar Heroの機能
「Normal」「Easy」「Durm」「Sample」という4つの機能に分かれています。
Normalはギタコンの各ボタンの組み合わせに音階を割り振ります。
EasyはRoot Noteという基準となる音を設定することで自動で割り振られます。
Durmはドラムコンの各ボタンに音階を割り振ります。
Sampleはドラム用の機能で各ボタンにwav形式のサンプル音を割り振ります。
Backボタンで強制ミュートします。(ブリッジミュート的な使い方はあまり上手くいかない)
Start押しながら、緑でパワーコード使用します。(Normalのみ、基本はON)
Start押しながら、赤でボタンを離した時の音の切れが滑らかになります。(特に不要かも)
Start押しながら、黄でソロモード、フレットボタンをピアノのように弾けます。
Start押しながら、青で半音下げます。
Start押しながら、オレンジで半音上げます。
ワーミーバーをゲームパッドコンバータで認識できていれば音を歪ませることができます。
NormalモードのSetupウインドウで個々のボタンの音階を設定するとき、B2とかC2などの音階が書いてある黒い部分をクリックしたままマウス移動で高速で変更できます。黒い部分を選択して直接タイプしても変更できます。
わりと全部見たままのソフトなので理解するのは難しくないと思います。
MIDItar Heroで演奏してみる
ギターの弾き語り譜を入手してきます。
ブリッジミュートができないので単純なコード進行かメロディのものを選びます。
↓
使用する音階やコードを書き出します。
↓
Normalモードで各ボタンに音階を割り振ります。
↓
CDなどを鳴らしながら演奏してみましょう。
ミュートできないですが、工夫してみてください。
Don't say "lazy"
C D
Please don't say "You are lazy"
Bm Em D
だってほんとうはcrazy
D
白鳥達はそう
Em
見えない所でバタ足するんです
C D Bm Em D
本能に従順忠実 翻弄も重々 承知
Am
前途洋々だし・・・
Em
だからたまに休憩しちゃうんです
最終更新:2010年01月19日 11:36