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ハジマリとオワリへのプレリュード

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ハジマリとオワリへのプレリュード ◆UcWYhusQhw



「それにしても酷い荒れようね……」

礼拝を終えたファルは大聖堂の状況を確認していた。
本来荘厳であるはずの大聖堂。
だが今はその姿は見る影もなく荒廃している。
おそらくなにかが起きたのだろうとファルは思い溜め息をつく。

「何が起きたのかしら……怖いわね」

ファルはその荒れている状況を見て恐怖を感じた。
ファルは一回だけ身震いをし周囲を見渡す。
そこでファルが見つけたもの。

「……楽譜?……蒼い鳥か……」

それは彼女の恋人の支給品である蒼い鳥の楽譜だった。
ファルはそれに興味を示し散乱する楽譜を拾い集める。
頭の隅に残っている歌というキーワード。
もしかしたら記憶に関係するものかもという淡い期待を持って。

(蒼い鳥……私の幸せは近くにあるのかしら……パパ……ママ……)

歌詞を眺めファルが思う事は顔も分からない愛しいパパ、ママの事。
もし蒼い鳥がいるのなら私にパパとママと会わせてと祈りながら。
だけどファルは知らない。
元々彼女にパパとママなんて存在しない事を。
ただありえない幻想を彼女は信じ続ける。

「――蒼い鳥 自由と孤独 二つの翼で~♪」

そして気がついたら彼女は歌っていた。

殆ど無意識のうちに。
彼女の心の底に根付いている歌がそうさせたのだろうか。

「あの天空へ 私は舞う 遙かな夢へと~♪」

それは誰にも分からないけど。
でも確かに彼女は歌っていた。
彼女の歌声が荒れ果てた聖なる場所に響き続ける。

「この翼もがれては 生きてゆけない私だから――」

記憶を失った彼女を支えてる翼。
歌と愛しい人達。
しかし彼女が愛する両親は元より存在するわけもなく。
また恋人も彼女が愛する恋人ではない。
もしその事実に彼女が気付いたらどうなるのだろうか?
それはまだ誰も知る由がなかった。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「……礼拝だけで済ますつもりが歌ってしまったわね……」

ふう、と彼女は溜め息をつく。
気が付いたらこの『蒼い鳥』を歌っていた。
それほどまでに自分は歌がすきだったのだろうかと彼女は思う。
くすっと笑みを零す。
ファルはそのことが嬉しかった。
自分が冷徹な人間だと思っていたがこのような一面があると思ったからだ。
その笑顔はとても綺麗で可憐だった。

「……? あれは?」

ふと、ファルの目に留まったもの。
それは床にひっそりと設置されている扉。
ファルはそれに神秘的なものを感じ扉の方に近づく。

「……何かしら?……え?……きゃあ!?」

彼女が調べようと扉を開ける。
その瞬間光に包まれた。
ファルはなすすべなく光に巻き込まれた。

そして荒廃した大聖堂には本来あるべき姿に戻る。
それはただ静かに。
例えそれが荒されていようとも。
神が宿る荘厳な場所には違いなかった。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






「おい……嘘だろ……鈴……ふざけんな……糞……」
「……藤林さん」
「……そんな……サクヤさん」
「てけり・り……」

前回の放送と比べると一瞬と称するに等しい放送が終わった。
その放送は傍から見るとわきあいあいしてた真人たちを凍りつかせるのに充分だった。

真人はぎりぎりトーニャの制裁を耐え切り放送を聴き鈴の名前を聴いた瞬間うな垂れた。
トーニャの制裁を受けたときとは違った疲れた姿を見せている。
何か憑き物が落ちたような様子でひっそりとしていた。

「井ノ原さん……」

トーニャはグッピーといわず苗字で彼を呼ぶ。
真人から鈴の事は聞いていた。
どれだけ大切にしていたかを。
それ故に真人の落ち込みが何となく解っていた。
だが真人は首を振り目を細め

「……筋トレ行って来るぜ」
「……解りました」

そういって部屋から出ていった。
その背中は何処か寂しそうで。

あえてそういって出て行ったのは強がりか。
それとも哀しさを見せないためか。
それはトーニャはよく分からないけど。
でも真人が一人でいたいのは理解が出来た。
だから見送った。

時間が哀しみを癒してくれるならそれでいいかとも思いつつ。




真人が去ってから結構時間が経つ頃

(……結局遺品になってしまいましたね)
「てけり・り……」

杏が渡した智天使薬。
それをトーニャは見つめる。
結局もう一度会う約束は叶わなかった。
杏がどうやって死んだかは知るわけがない。
たった一度会っただけ。
それでも冥福を祈らずに入られなかった。
ダンセイニがふにふにとトーニャを触る、触手で。
本来だったらうっとしい以外の何物でもないが今回はそれが何処か心を休めた。

(……このまま感傷に浸ってる場合じゃないですね)

トーニャはそれでスパッと思考を入れ替える。
考えるのは禁止エリアの事。
その一つはトーニャがいる隣のエリアになった。
恐らく考えられる事は

(私たちを含め近くに人が集まりすぎた……もしくは行動範囲を狭め意図的に人を接触する機会を増やすって事か……だとしたらチャンス)

人が近くにいるということ、もしくは接触させる可能性を上げるという事。
だとしたらチャンスでもある。
殺し合いにのってない人物と接触するチャンス。
だが殺し合いに乗っている人物の可能性も高い。
それを含めてもトーニャが出した結論は

(いい加減ここから離れる時でしょう。施設による人物も多いと思いますが殺し合いに乗ってる人間も来るでしょうし……こことは違う施設に寄るのも手でしょうね)

寺から離れる事を決断した。
そう決断したトーニャは行動を起こそうと奏に話しかけようとする。
しかしトーニャは奏が沈んでるのを見た。
恐らくは彼女が呼んだサクヤの事だろう。
トーニャ自身はあった事が無いが聞いた事ことから判断するとそれなりの強さだったのだろう。
そのサクヤが死んだという事はやはり強者が多いとも言える事。
トーニャは気を引き締め奏に話しかける。
彼女を落ち着かせるためだ。

「奏さん、大丈夫ですか?」
「……はい、大丈夫です。ここで出会った人が呼ばれて少し動転しました」

奏は首を盾に振って大丈夫ですとアピールする。
きっと殺し合いとは程遠い世界で生きていたのだろうか。
彼女の優雅な立ち振る舞いを見るとそう思ったりもした。

「これが殺し合いなんですね……」
「そうですね……ですから止める為動きましょう」
「はい、頑張りましょう……りの、どうか無事で」

奏がそういって顔を決意にみちた顔になる。
トーニャはもう、大丈夫だろうと結論付けて今後の方針を話そうとする。


その時だった。


「大変だ! 俺のあまりの筋肉の鍛えぶりに俺の筋肉から子供が出来た! 名付けて筋肉ベイビーだ!」


ズテッとトーニャがこける。
真人が元気になったのはいいがいきなりこれかと。
トーニャは怒りが増すのを感じわなわなと震え振り向き

「……心配したというのにこれですか? ええ! このグッピー! 筋肉も脳に来ましたか! いや遅いぐらいですね!
 元々脳筋ですもんね! 流石全身筋肉! 『体は筋肉で出来ている、血潮は上腕二頭筋で、心は大胸筋』といつかいいそうですね!
元々人は体は筋肉できてますがこの際関係無い! いいですかだからあな……って!? えええええええええ!?」

トーニャが指を指して瞬間トーニャの動きが止まった。
そして驚愕。
何故なら真人がお姫様抱っこをした先に女の子がいたのだから。

「……ふぇ?」

ただ指を指された白い髪を持つ少女――ファルシータ――はただ訳が解らず首を傾げただけだった。








◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「つまりは記憶を失ってる……そういいたいんですか」
「ええ……そうよ」

トーニャ達はまずファルと情報交換をした。
そこでファルはやっとこの殺し合いについて理解することが出来た。
ファルが思ったよりもすんなりと飲み込めることが出来た。
ファル自身が驚くぐらいに。
前から知っていたかのように。
無論真人の筋肉から生まれた訳でもなく奏と同じ方法で呼ばれたことが解った。
何故か飛ばされた先がむさ苦しいの腕の中というある意味イジメ的な行為だったが。

「……しかし本当ですか? 記憶を失ってるって」
「本当よ! だって名前すらわかんないし……私どうしたら……」

しかしトーニャは記憶喪失に関して懐疑的だった。
こんな状況で記憶を失うのだろうかと。
頭を打ったというのは傷を見れば解る。
しかし、だ。
普通男が襲った女を生かすだろうか。
こんな状況だ、まず生かしたら襲った人間の悪評を伝えるにちがいない。
殺したと勘違いしたのかもしれないがまず確かめるはず。

それ故にトーニャは信じられずそして何よりこの可能性があったからだ。

「記憶喪失を装って私たちに近づきたいだけじゃないでしょうか?」
「違うわ! そんな事ない!」

それは記憶喪失を装って殺し合いに乗ってない人間に近づく可能性だ。
そうすればなんの危険性もなしに近づけるだろう。
そして潜り込んだ隙に人を殺したりするに違いない。
そういう危険性もあるとトーニャは判断したからだ。

「おいおい、もういいじゃねえか」
「そうですよ、トーニャさん怯えてますよ? 彼女」
「わかりましたわ……とりあえずは信用しましょう」
「……よかった」

真人や奏のひき止めにトーニャは渋々引き下がる。
ファルは信用されたのに安心したのか一息ついた。
だが、トーニャはあくまで渋々引き下がっただけだ。
信用はしてない。
彼女が何故そこまで信用してないかというとそれは

(……何故そこまで冷静なんですか? 己のアイデンテティーというものを失ってどうしてそこまで冷静にいられるのです。普通はもっと怯えてもいいはずなのに)

ファルが冷静すぎる事。
本来記憶というものは人が自己を認識できるたった一つのもの。
それを失ったらどうだろうか?
しかもこんな殺し合いの場所で。
トーニャは自身がなった場合どうだろうと考えた。
少なくともここまで冷静になれないはずだ。
そうと思えるぐらい異常な冷静さだ。

「見てくれ! この筋肉どう思う?」
「……暑苦しいわ」
「ノオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
「ま、真人さんしっかり」
「奏はどうおもう?」
「……いや、あんまり……」
「ノオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
「てけり・り」
「お前だけは味方だよな!」
「……てけり・り」
「ノオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

(駄目だ……こりゃ……)

トーニャは自分達の連れがお人好し過ぎることに溜め息をついた。
この二人なら騙される、そんな確信めいたものがあった。

「……疲れたわね」
「あ、お風呂がありますよ、入りますか?」
「いいかしら? お借りするわね奏さん」

ファルが奏にお風呂を勧める。
ファルがその好意に甘えてお風呂に向かう。
その光景を眺めてたトーニャが思いつく。

(ちょっと……確認して見ましょうか)

トーニャがある行動を思いつく。
ファルが大丈夫かどうかを確かめる為。


それが事件を起こすことも知らずに。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






「ふう……さっぱりしたわね」

ファルは風呂から上がり皆のいる場所に向かう。
男がいたが安心は出来そうな人達だった。
利用という言葉が浮かんだが暫くともに行動しようと思った。

(……殺し合いね……何故かしら? どうしてこんなにも私はあっさりと受け止める事ができたの?)

本来なら巻き込まれて恐怖に怯える事もしただろう。
なのにあっさりと受け止めた。
それが当然の如く。
そう思いつつも真人たちがいる部屋に向かう。
だがそこに待ってたのは厳しい顔をするトーニャ。
ファルはその表情に怯えつつもトーニャと対面した。

「……聞きたい事があります」
「……な、何?」

トーニャがファルを睨む。

ファルは何か自分がやらかしてしまったのかと少しだけ焦った。
そしてトーニャが出したのに息がつまる気がした。
そうそれは

「……失礼ですが鞄の中身を見させてもらいました。イマイチ信頼できなかったので……それでこれは何処で?」
「……そ、それは知らないわ……最初からもっていたのよ」

鈍く光るわっかのようなもの。
そうそれはファルが手に入れた朋也の首輪。
ファルは自分が奪ったという事を言うわけにはいかなかった。
例え死者の首でも切り取って手に入れたといえば疑われるに違いないから。
だが最初から持っていたという言葉が悪かった。

「最初から?……という事は殺し合いに乗っていた可能性もあるんですね」
「なんでそう決め付けるのよ!」
「決め付けてる訳じゃありませんよ。ただ記憶がない以上殺し合いに乗ってないことも証明できないでしょう?」
「……それは」

トーニャはこの首輪を見た時点で信頼する気が無くなった。
もし彼女がいう記憶喪失後に手に入れたのならそれも怪しい。
もし他者の首を掻き切って手に入れたのならやはりその冷静さが可笑しいのだ。
記憶が失った状態で人の首を切る、正気の沙汰じゃない。
拾ったという可能性もあるがだったらそういえばいい。
そして本当に記憶失った場合。
人を殺して手に入れた、死体から手に入れた、拾った、その3パターンが考えられる。
後ろ2つはシロだが最初はクロである可能性が非常に高い。
まああくまで記憶失っていた場合だ。
失ってない可能性の方が高いといえるのに
どちらにしろもうトーニャにはファルを信用する気がなかった。
最初尋ねた時目が泳いでいた。
そして今言いよどんでいる。

それが証拠だという如く。

「私は貴方が信用できません。残念ですが行動もともにしたくないです」
「そんな……決め付けで!」

ファルは少しだけ焦っていた。
首輪を取ったのは事実である。
だが殺し合いに乗ってる訳ではない。
彼女にとっては、ともに行動してほしい人がほしいだけなのだから。

「あくまで可能性の話です。じゃあ何故貴方はそんなに冷静なのですか? 逆に不気味ですよ」
「……っ」

ファルは自分でも理解できない冷静さを指摘された。
思えば沢山思い当たる節がある。
それ故に反論すら出来なかった。
それが決定打になりトーニャは無慈悲に宣告する。

「決まりですね。では……」
「……もういいじゃねえか、トーニャ」

宣告は告げられなかった。
そう、止めたのは筋肉ほとばしる男、真人。
トーニャと行動し続けた彼がトーニャを止めた。

「……何故ですか?」
「可能性ばっかで責めんじゃねえよ。殺し合いに乗ってない可能性だってあるんだろ」
「……それは」
「彼女あんなに怯えてるじゃねえか……無邪気な目をしてるし俺は彼女を信じるぜ」

それが真人の出した決断だった。
確かにトーニャの言い分にも一理ある。
だがそれはあくまで可能性の話。
のってない可能性だって充分あるのだ。
そして真人が助けられなかった少女、このみ。
それにファルが被ったのかもしれない。
今度こそ信じようとさせたのかも知れなかった。

「……甘いですね、井ノ原さん」
「……ああ」

トーニャは軽く真人に失望しつつだが真人らしいとも思えた。
だけどそれでもトーニャにはファルを信用する気にはならなかった。
だからこそ彼女は決断する。

「少し廻りを探索してきます……それまでに井ノ原さんが変わらないのなら……私は切り捨てます」
「……わかった」

真人との決別の道を。
簡単な話。
真人は甘く人を信じることを選んだ。
トーニャは冷静に人を信じなかった。
ただそれだけの事。
それが道を分かつ事になるとしても。
彼らはその決断を鈍らせなかった。

「それでは……とりあえず、またきます。変わらないと思いますが」

そういってトーニャは部屋から出て行った。
少し寂しそうに。

「トーニャさん!」

その流れを見ているだけだった奏が部屋を出て行ったトーニャを追う。
その奏をトーニャは一瞥し

「奏さん、貴方はどうします?」
「……え?」
「彼女を信じますか? それとも信じない?」
「……それは」
「貴方自身で決めてください」

そういってトーニャは去っていく。
廊下に残された奏一人。

(私は……)

彼女が選ぶ道は?



【C-5 寺の居住区廊下/一日目/日中】

【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと -幻妖異聞録-】
【装備】:ゲイボルク(異臭付き)@Fate/stay night[Realta Nua]
【所持品】:支給品一式、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃
      智天使薬(濃)@あやかしびと-幻妖異聞録-、レトルト食品×6、予備の水
【状態】:健康。
【思考・行動】
基本方針:打倒主催
 0:たまご風味のグッピーや奏と行動?
 1:とりあえず寺周辺を探索。
 2:その後、真人を切り捨てるかどうかを決断。ファルは信用する気にはなれない。
 3:神沢学園の知り合いを探す。強い人優先。
 4:主催者への反抗のための仲間を集める。
 5:地図に記された各施設を廻り、仮説を検証する。
 6:ティトゥス、クリス、ドライ、このみを警戒。アイン、ツヴァイも念のため警戒。
 7:状況しだいでは真人も切り捨てる。
【備考】
 ※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。先端の金属錘は鉛製です。
 ※真人を襲った相手についてはまったく知りません。
 ※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。ドクターウェストと情報交換をしたことで確信を深めました。
 ※杏、ドクターウエストと情報交換をしました。
 ※奏と情報交換をしました。

【トーニャの仮説】
地図に明記された各施設は、なにかしらの意味を持っている。
禁止エリアには何か隠されてかもしれない。




神宮司奏@極上生徒会】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式。スラッグ弾30、ダーク@Fate/stay night[Realta Nua]、レトルト食品×6、予備の水
      SPAS12ゲージ(6/6)@あやかしびと -幻妖異聞録-、不明支給品×1(確認済み)
【状態】:健康。爪にひび割れ
【思考・行動】
0:ファルを信用するかしないか決める。
1:自分にしか出来ない事をしてみる。
2:蘭堂りのを探す。
3:できれば、九郎たちと合流したい。
4:藤野静留を探す。
5:大十字九郎に恩を返す。
【備考】
 ※加藤虎太郎とエレン(外見のみ)を殺し合いに乗ったと判断。
 ※浅間サクヤ・大十字九郎と情報を交換しました。
 ※ウィンフィールドの身体的特徴を把握しました。
 ※主催陣営は何かしらの「組織」。裏に誰かがいるのではと考えています。
 ※禁止エリアには何か隠されてかもと考えてます。
 ※トーニャ・真人と情報交換しました。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「あの、真人さん信じてくれて有難うございます」
「いいって事よ。筋肉が信じろといったからな」
「は、はあ。あ、そうだ!」
「ん?」
「お礼にラザニアを作ってみます……私もお腹が減りましたし」
「そうか、ありがとよ」

そうファルは無邪気に笑い台所の方に歩いていく。
それを真人は笑顔で見送った。

(『今度』ばっかりは後悔したくねえんだ……『今度』ばかりは)

真人が思い浮かぶのは『前回』の事。
真人が『前回』体験した悪夢。

(俺のミスであの少女を殺しちまった。信じなかったばっかりに)

真人が『前回』救えなかった少女。
儚げで、でも何処か明るかった少女。

(そして俺も死んじまって……気がつけばもう一度殺し合いをしろってか)

死んだはずなのにもう一度巻き込まれてしまった。
だけど。
だからこそ。
もう一度救える命があるのなら救いたい。
そう真人は思った。
このみの時だってそうだった。
あの時もう少し踏ん張っていればと思う。
もう後悔はしない。
だからこそ疑われた少女を信じることにした。

(ちょっと馬鹿をやりつつ見守ったが……そろそろか)

だからこそ真人は日常を演じてきた。
トーニャと一緒に。
できる限りの間。
しかし今。

(動きはじめっか。「今回」の殺し合い)

真人は動く。
新たな決意の元に。


【C-5 寺の居住区畳の間/一日目/日中】

井ノ原真人@リトルバスターズ!】
【装備】:僧衣、木魚、マッチョスーツ型防弾チョッキ@現実【INダンセイニ@機神咆哮デモンベイン】
【所持品】:餡かけ炒飯(レトルトパック)×3、制服(破れかけ)
【状態】:、胸に刺し傷、左脇腹に蹴りによる打撲、胸に締め上げた痕、全身にぬめり
【思考・行動】
 基本方針:リトルバスターズメンバーの捜索、及びロワからの脱出
 0:ボス狸や奏と行動。筋肉担当?
 1:ファルを信じる。できればトーニャも一緒に行動したい。
 2:理樹や鈴らリトルバスターズのメンバーや来ヶ谷を探す。
 3:主催への反抗のために仲間を集める。
 4:ティトゥス、クリス、ドライを警戒。
 5:柚原このみが救いを求めたなら、必ず助ける。
【備考】
 ※防弾チョッキはマッチョスーツ型です。首から腕まで、上半身は余すところなくカバーします。
 ※現在、マッチョスーツ型防弾チョッキを、中にいるダンセイニごと抱えています。
 ※真と誠の特徴を覚えていません。見れば、筋肉でわかるかもしれません。
 ※真人のディパックの中はダンセイニが入っていたため湿っています。
 ※杏、ドクターウェストと情報交換をしました。
 ※奏と情報交換をしました。
 ※大十字九郎は好敵手になりえる筋肉の持ち主だと勝手に思い込んでいます。

【ダンセイニの説明】
アル・アジフのペット兼ベッド。柔軟に変形できる、ショゴスという種族。
言葉は「てけり・り」しか口にしないが毎回声が違う。
持ち主から、極端に離れることはないようです。
どうやら杏のことを気に入ったようです。


ファルシータ・フォーセット@シンフォニック=レイン】
【装備】:包丁(少々刃毀れしています、返り血は拭き取ってあります)、デッキブラシ、イリヤの服とコート@Fate/stay night[Realta Nua]
【所持品:リュックサック、救急箱、その他色々な日用品、ピオーヴァ音楽学院の制服(スカートがさけている)@シンフォニック=レイン
 首輪(岡崎朋也に嵌められていたもの)】
【状態:重度の記憶喪失(僅かだが記憶が戻り始めている)、頭に包帯、体力疲労(中)、精神的疲労(中)、後頭部出血(処置済み)、空腹】
【思考・行動】
 基本:他者を利用してでも絶対に生き延びる。自分の記憶を取り戻したい パパとママと恋人を探したい
 0:他者を利用してでも、自身の生存を最優先する。
 1:真人と行動。トーニャには不信感。奏は未定
 2:首輪を外せる人間を探す。
 3:男性との接触は避けたいが、必要とあれば我慢する
 4:パパやママ、恋人を探し出す
【備考】
※ファルの登場時期は、ファルエンド後からです。
※頭を強く打った衝撃で目が覚める前の記憶を失ってますが、徐々に思い出しつつあります。
※当然バトルロワイアルに参加していること自体忘れてます。
※教会に倒れていたこととスカートが裂けてたことから、記憶を失う前は男性に乱暴されてたと思ってます。


152:生成り姫 投下順 154:誠と世界、そして侵食
150:絶望と救い、そして憎悪 (後編) 時系列順 154:誠と世界、そして侵食
134:交錯する雄と雌~綺麗な雫~ アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ 161:素晴らしく冴えたやり方
神宮司奏
井ノ原真人
144:瓦礫の聖堂 ファルシータ・フォーセット

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