発言者:[[アスタロス>アスト]] 対象者:[[ナハト]] ([[ベリアル]]) [[PARADISE LOST]]の見せ場の一つ、[[反天使]]による三つ巴戦における[[アスト]]の台詞。 [[ウリエル]]と[[ベルゼバブ]]の大技を受けながら、軽々と無効化してしまった罪悪の王[[ナハト]]を評した言葉である。 &bold(){&size(20){&color(#ccccff){斑の衣を纏う者よ、AGLA——来たれ太陽の統率者。アクセス、マスター}}} &bold(){&size(25){&color(#ccccff){モード“パラダイスロスト”より、ウリエル実行——ッ}}} 過負荷のあまり両腕から鮮血を迸らせながら、アストは[[熾天使]][[ウリエル]]の技を放つ。 アストの号令の下、区画中の瓦礫が頭上に集束。悠に数億トンを超える大質量が凝縮して溶解し、僅か直径数十メートルの球体にまで圧縮される。 それはまるで太陽。 その威力はフレアにも匹敵((注:水素爆弾10万~1億個と同等))する。 だが、それを見てもなおナハトの嘲笑は止まらない。むしろ憐憫すら浮かべつつ、この戦いが始まって以来初めて“式”を編み出した。 &bold(){&font(20,b){&color(#8b008b,#000000){——へメンエタン}}} &bold(){&font(20,b){&color(#8b008b,#000000){エルアティ・ティエイプ・アジア・ハイン・テウ・ミノセル・アカドン}}} &bold(){&font(20,b){&color(#8b008b,#000000){ヴァイヴァ—・エイエ・エクセ・エルアー・ハイヴァ—・カヴァフォット}}} 右腕から吹き上がる黒炎がその密度を増していき、あるものを象った。 それは長く、太く、巨大で邪悪。この上もなく禍々しい暗黒の火柱は、先端が幾重にも枝分かれしたバオバブの大樹の如く。 無限長に虚空を奔る、剣と呼ぶのも馬鹿馬鹿しい魔王の爪牙。 &bold(){&font(40,b){&color(#8b008b,#000000){腐滅しろ}}} ナハトとジューダスに煽られて怒りに任せていたアストは、己が犯した決定的な過ちにようやく気付いた。 ナハトの&ruby(シン){[[罪]]}は、大地に根付くあらゆるモノを腐らせ滅ぼす。 ならばいかに&ruby(セラフ){[[熾天使]]}の力を用いても、“地”の[[ウリエル]]ではこの怪物に毛ほどの傷も負わせられない。 [[ラファエル]]は駄目だ。[[ミカエル]]とてまた同様。ならば、ならば——どうすればよいと言うのか。 自らが生み出した疑似太陽を一撃の許で消滅させられ、絶叫したくなるのを懸命に堪えながら、アストは[[次の手段>ガブリエル]]を模索する。 ---- &bold(){&font(20,b){&color(Red,#000000){そしてすべての血と虐の許に、神の名までも我が思いのままとならん!}}} &bold(){&font(15,b){&color(Red,#000000){SAMECH・VAU・RESCH・TAU}}} &bold(){&font(20,b){&color(Red,#000000){喰らい、貪り、埋め尽くせッ}}} ジューダスの毛細血管から血霧が吹き荒れ、辺りの毒気・妖気・瘴気を巻き込み、大気中のあらゆる有害物質を彼の右腕の砲身に集束させる。 そして、螺旋を描く“虫”達が、幾千幾万の羽音を響かせて哄笑した。 &bold(){&font(25,b){&color(Red,#000000){来たれゴグマゴォオグッ!}}} ナハトの式展開後の隙を突き、総ての瘴気と総ての呪詛を凝縮した偽神の牙が罪悪の王に迫る。 霊子まで破壊せんとする&ruby(シン){罪}の塊は黒衣を呑み込み、その魂まで消滅させようと貪り喰らう。 だが—— &bold(){&font(30,b){&color(#8b008b,#000000){アクセス——我がシン}}} 羽ばたく黒翼が陣を描き、反転する。堕ちろ、堕ちろ。底の底まで。 &bold(){&font(20,b){&color(#8b008b,#000000){アッシャー・イェッツラー・ブリア—・アティルト}}} &bold(){&font(40,b){&color(#8b008b,#000000){——開けジュデッカッ}}} 旋回する両腕が、右を大地に、左を天に突き上げる。 すると悠に数千メートルの高度にまで達する暗黒のファイアウォールが吹き上がり、それに蹴散らされた害虫の閃光は、指向のベクトルを曲げられて拡散しながら大地に堕ちてしまった。 轟く大音響の中でアストは思う。 &bold(){&size(25){&color(#ccccff){化け物め——。}}} なんという不条理。なんという理不尽。そしてなんという怪物か。 知ってはいたが、こうしてまざまざと見せつけられると心が折れてしまいそう。 完全覚醒した[[魔刃]]を折伏できる者などは、おそらく[[この世>堕天無慙楽土]]に存在しない。 [[マスター>ネロス・サタナイル]]は、なぜこのような桁外れの化け物を生み出してしまったのか。 ---- **備考 魔王ベリアルの強さがよく分かるシーン。 ちなみにベルゼバブもアスタロスも非神格の中ではかなり強い部類なのだが、ベリアルだけが突出して強すぎたのが問題。 ---- **関連項目 -[[ナハト]] -[[無価値の炎]] -[[ジュデッカ]] -[[アクセス――我がシン]] -[[主よ、主よ、なぜ我を見棄て給うか?笑わせるな、あの人を自分の尺度で量るのはやめた方がいい]] ---- - ジューダスくんさぁ……魔刃と戦いたいから魔群になったり勝負は対等じゃなきゃ意味がないとか言ってたけど全く互角じゃねぇじゃんか……ロトというかベリアル強すぎるわ -- 名無しさん (2021-02-07 17:17:06) - ≪◉»//|\\«◉≫ジーッ -- 名無しさん (2021-02-07 17:21:49) - マジでベリアル強すぎてだよね……これでさえ流出した神格の前じゃ雑魚にすらならないんだよなぁ… -- 名無しさん (2021-02-07 17:23:02) - そら、前時代の覇道神候補の後継だからなベリアル強い -- 名無しさん (2021-02-07 17:39:56) - まぁ覇道の頂点の波旬なら適当に体ぼりぼりするだけでこいつら住んでる宇宙が消滅するからね -- 名無しさん (2021-02-07 18:27:00) - アヴェスターの無価値の炎がいかに「不完全で中途半端な児戯以下の技」なのかが分かる -- 名無しさん (2021-02-07 18:43:54) - スィリオスの完全版無価値の炎とかどうなるのか -- 名無しさん (2021-02-07 18:56:20) - ナハトとか本当に惑星や銀河や宇宙すら破壊出来る七大魔王、メトシェラ、天魔達と互角なの?って思っていたけどこのシーンとか見て納得した。 -- 名無しさん (2021-02-07 20:41:43) - あの位分け見て改めて思ったけど神の系列以外とそうじゃねぇ奴らの戦力格差やべーな -- 名無しさん (2021-02-07 20:54:21) - ≪◉»//|\\«◉≫ まぁ、俺を殺すには全く足りんのだがな -- 名無しさん (2021-02-08 07:53:31) - アヴェスターみるに元になった要素はスィリオス(魔刃)・カイホスルー(魔群)・ワルフラーン(魔鏡)だな、たぶん -- 名無しさん (2021-02-08 09:35:43) - ↑2 一応ナハトはこの宇宙を形成した神をも殺す者って設計思想だけど、今となってはめっちゃ疑わしい 結局パラロスの時点でもサタさんが正面突破諦めてるし -- 名無しさん (2021-02-08 22:21:11) - それについては結局獣殿に対するマキナみたいなもんじゃろ。物質界の死神なんで物理的に全て滅ぼしていきゃ最終的に宇宙も一応滅する、みたいな -- 名無しさん (2021-02-08 22:46:57) - それかビジュアルファンブックで言った宇宙より硬い石理論で範囲が狭いだけで当たれば本当に通用するけど絶対当てられないほど実力が開いているかどうかだな -- 名無しさん (2021-02-08 23:10:21) - >>:水素爆弾10万~1億個と同等 我等が魔王大尉殿ならノリで作れそうな数だな!(白目) -- 名無しさん (2021-02-13 20:48:16) - 「無」だから強いんやね -- 名無しさん (2021-05-11 10:15:07) - 喰らい尽くす暴食の群体ならカイホスルーよりはクワルナフ(絶滅星団)の方じゃね? -- 名無しさん (2021-05-11 15:42:50) - 三つ巴バトルはこうして流転していくんだなって -- 名無しさん (2021-05-11 17:12:50) - ↑2 ゴグマゴグはパラロスでもkkkでも蝗のイメージみたいだし、素直にバフラヴァーン(というか暴窮飛蝗)なんじゃない? -- 名無しさん (2021-07-30 22:04:33) - 宿主の脳を破壊して自分にしようとするのか……なんか回りくどいか? -- 名無しさん (2021-07-30 22:09:00) - フレアって太陽フレアでOK? -- 名無しさん (2021-07-30 22:23:55) #comment