【あらすじ】
U.C.0097――。
『ラプラスの箱』が開かれて一年。
ニュータイプの存在とその権利に言及した『宇宙世紀憲章』の存在が明かされても、世界の枠組みが大きく変化することはなかった。
後に『ラプラス事変』と呼ばれる争乱は、ネオ・ジオン残党軍『袖付き』の瓦解で終結したかに見えた。
その最後の戦闘で、2機のフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツが、人知を超えた力を示す。 白き一角獣と黒き獅子、2機の脅威は、封印されることで人々の意識から遠ざけられ、忘れ去られるはずだった。
しかし、2年前に消息不明となっていたRX-0
ユニコーンガンダム3号機が、地球圏に再びその姿を見せ始めた。
金色の“不死鳥”……その名は、
フェネクス――。
【作品解説】
2018年11月より公開した作品で、
機動戦士ガンダムUC小説版にて掲載された「不死鳥狩り」をベースにしている。
ガンダムシリーズの劇場版としては2011年の『劇場版機動戦士ガンダム00A wakening of the Trailblazer』以来8年ぶり、宇宙世紀劇場作品としては2007年の『新訳機動戦士Ζガンダム』から12年ぶりの宇宙世紀劇場作品、1991年の『
機動戦士ガンダムF91』以来27年ぶりの完全新作劇場作品となる。
大まかなストーリーの流れこそ原作『不死鳥狩り』とほぼ同じだが、原案小説には登場しなかったMS・
キャラクターが追加され、『アニメ版UC』に合わせて設定変更された所も多い。
タイトルの
「ナラティブ」(NarraTive)とは直訳すると
“物語”という意味の単語だが、本作では略字であるNTの表記が強調されており、宇宙世紀シリーズにおいて常に重要な要素として描かれてきた
「NewType」とのダブルミーニングとなっている。
監督には劇場版『TIGER&BUNNY』等、多くのサンライズ作品で演出を手掛けた吉沢俊一氏が抜擢。
キャラクターデザインは『
機動戦士ガンダムAGE』や『
ガンダムビルドファイターズ』でメカ作監を務めた金世俊(キム・セジュン)氏が担当。
脚本は『UC』の原作を手がけた福井晴敏だが、スタッフは40代以下の若い世代(吉沢監督も39歳)を意図的にメインに据え、逆に澤野弘之氏など『UC』メインスタッフがサブに回る形となっている。
【VSシリーズ登場勢力】
ルオ商会
ニューホンコンを拠点に裏社会や地球連邦とも密接な関係を築く大企業。
奇跡の子供達の一人であるミシェル・ルオがルオ商会会長の養女として取り仕切っている。
同じく奇跡の子供達の一人である子飼いの軍人
ヨナ・バシュタは地球連邦軍が
フェネクス捜索のために精鋭を集めて組織したシェザール隊に配属される。
無し
奇跡の子供達の一人であるリタ・ベルナルを乗せた
フェネクスは暴走事故を起こし、宇宙を彷徨い続けている。
ジオン共和国軍
一年戦争終戦後にサイド3に建国された地球連邦政府内の自治領であるジオン共和国が擁する正規軍。
表向きは国として認められているので、ネオ・ジオン残党軍の「袖付き」の装って
フェネクスの捕獲を目論んでいる。
【VSシリーズ使用BGM】
Vigilante
- 劇中の挿入歌である。作曲は 澤野弘之で歌手はmpi&Gemieが歌っている。
- 因みにmpiは澤野の英語詞を担当する翻訳家(歌手としても活動)で、GemieはR!Nの名前でも活動している女性シンガーソングライターであり正式なグループではない(2人ともよく澤野の作品に参加するだけである)。
【VSシリーズ関連ステージ】
学園都市メーティス
- サイド6(リーア)の18バンチにある学園都市コロニー。
- ナラティブガンダムとシナンジュ・スタインとの交戦によってミラーが損壊、市街地も多大な被害を被ってしまう。
- EXVS2XBにて新しく追加されたステージで、障害物となる建物は全て破壊可能。サイド7と違って坂などはない。背景にはIIネオ・ジオングが鎮座している。
最終更新:2024年06月18日 22:39