フェネクス

ユニコーンガンダム3号機フェネクス
UNICORN GUNDAM 03 PHENEX
登場作品 機動戦士ガンダムNT
型式番号 RX-0
全高 21.7m
重量 23.8t
所属 無し
武装 バルカン砲
ビーム・サーベル
アームド・アーマーDE
搭乗者 リタ・ベルナル
ヨナ・バシュタ


【設定】

ユニコーンガンダムの3号機。
宇宙世紀0095年、ビスト財団とアナハイム・エレクトロニクスが主導で行うUC計画に反発した地球連邦軍の一部将校が、試験用に先行納入されたフル・サイコ・フレームの素体を元に、1号機2号機のデータを反映させて地球連邦軍が独自に組み上げた機体。
マーサ・ビスト・カーバインには「つまらない意地で造った機体」と評されている。
カラーは金一色で目立つ色をしているが、実は金色の塗装は宇宙を鏡のように映す為、ステルス効果は意外と高いらしい。
また、金色の塗装には対ビーム・コーティングの効果もあるが、その性能は低く、気休め程度にしかならないとの事。
「フェネクス」の名はソロモン72柱の悪魔の不死鳥に由来しており、1号機と2号機同様に「貴婦人と一角獣」に描かれている動物がモチーフとなっている。


【武装】

バルカン砲

60mm口径の小型機関砲。
頭部に2門が設置されている。

ビーム・サーベル

近接戦闘用のビーム兵器。
他のRX-0シリーズと同じくバックパックに2基、両前腕部に2基装備されている。

ビーム・トンファー

デストロイモード時には前腕部のビーム・サーベルをビーム・トンファーとして使用可能。

アームド・アーマーDE

メガ・キャノンを内蔵している他、ファンネルのように投射してサイコ・フレームの硬度を利用した打突攻撃を行える。
『NT』では不死鳥の尾を模したスタビライザーが追加されている。


【原作における活躍】

宇宙世紀0095年、アナハイム・エレクトロニクス社と地球連邦軍の合同による性能評価試験が行われた。
その試験の中でNT-Dを発動すると暴走してしまい、アイリッシュ級「エシャロット」を撃沈、そのまま行方不明となった。

宇宙世紀0096年に発生した「ラプラス事変」によりRX-0シリーズは危険視され解体・封印された。
宇宙世紀0097年、残る3号機フェネクスを捕らえるべく『不死鳥狩り』作戦を展開する地球連邦軍の秘密部隊「シェザール隊」の前に姿を現す。

宙域戦では猛追するシェザール隊に触らせもせず逃走し、合流したナラティブガンダム(A装備)もヨナの意志を受け取るだけにとどまり、その場から立ち去った。

根城(?)にしていたコロニーメーティスにやってきた不死鳥狩り部隊およびジオン共和国軍部隊が交戦に入った際に再度出現。
NT-Dを発動させたナラティブ(B装備)のサイコキャプチャーに捕縛されあわや撃墜されそうになるも、IIネオ・ジオングに取り込まれたヨナを救出。またもやその場から離れていった。

そしてIIネオ・ジオング&シナンジュ・スタインがヘリウム3基地を襲撃するに辺り再々度出現。
ジェガンを味方に付けて阻止しようとするも、IIネオジオングにコントロールを奪われて形勢逆転。自身も捕縛されたところでナラティブ(C装備)に助け出され、サイコフレームの力を伝えながら共に戦った。

最後にはコクピットハッチを開けてヨナを向かい入れる。
ヨナがパイロットシートに座り、かつての思い出である3つに分かれたネックレスが揃うとNT-Dが発動。
その規格外の機体性能や武装をフル活用し、IIネオジオングおよびシナンジュ・スタインを瞬く間に撃破した。
ゾルタンの悪足掻きでヘリウム3を爆発されそうになるも、不死鳥のはばたきにより爆発を阻止。
その後はヨナをコクピットから、自分から解放してあげ、凄まじい速さで遠い宇宙へと行ってしまった。


【搭乗者】

リタ・ベルナル

CV:松浦 愛弓

地球連邦軍宇宙軍所属の少尉。
幼少期からニュータイプ能力に目覚めており、その力で幼なじみであるヨナ・ミシェルの命を救う。
グリプス戦役終結後も被験者として人体実験を受け続けており、その強化処理は脳改造の域にまで達していた模様。
宇宙世紀0095年にフェネクスのテストパイロットとなるが、起動実験中に暴走事故を起こして消息不明となった。

そして0097年の劇中で再度出現。
地球連邦軍とジオン共和国軍に追われる身となるが、これはかつてよりゾルタンがIIネオジオングで暴挙に出る未来を見ており、その時のために動けるように全てを導くため。
自らは実験の果てに肉体を失っておりミシェルも命を落とすことになったが、最後まで自分を追いかけてくれたヨナにフェネクスの機体を託すことになる。

【原作名台詞】

  • 「ねぇ、天国って本当にあると思う?」
    「次に生まれ変わるとしたら、あたし鳥になりたいな」
    • リタは魂の存在と輪廻転生の概念を信じており、それを拠り所にしていた。
    • EXVS2ではこの台詞とヨナの台詞、そして覚醒技の超性能と要素が重なったため変な台詞がプレイヤー間で生まれることに。


【VS.シリーズにおける活躍】

EXVS.2

ナラティブガンダムC装備のアシスト、そして覚醒技で登場。
覚醒技の方は高性能かつ原作でのリタの台詞から「バードストライク(航空機のエンジンなどに鳥が突込み故障する事故)」などと言われていた。

EXVS.2 XB

稼働と共にプレイアブル機体としても実装。コストはバンシィと同じく2500。
機体名称は「ユニコーンガンダム3号機フェネクス」となっている。
ざっくり言えばガナーやエクセリアと同系列の砲撃機をややピーキーにしたような機体。
メインのオーラというか衝撃波は足を止めるものの、判定に優れてビームやマントでは防げない「サイコフレームの光」となっており、弱い攻めはしっかり追い返せる。他にも5発リロード無しながら単発高火力のマグナムを撃つバナ…謎のパイロットのシルヴァ・バレト・サプレッサーや斬り込んでくれるナラティブを呼び出すアシストで手数はまずまず。味方にも貼れるシルビなど、砲撃機としてやっていくのに必要なものは揃っている。

一方でこの系列では(実は)珍しい格闘が一切ないという点は明確な弱点。カウンターはあるので生格闘への耐性こそある程度あるものの、今作流行りの置き攻めへの対抗策が弱いのは致命的。
近距離で役立つ武装にも乏しく、マシンガンを延々と送られたら目も当てられない程情けない機体に早変わりしてしまう。
赤ロックは砲撃機相応に非常に長いので、相方に守って貰いながら追撃を振り切りアウトレンジで仕留める、総じて固定向けの後衛機である。

だったのだが、アップデートでメインやCSのひっかけ性能や逃げ性能が上がり、雑な攻撃なら追い返してダメージを奪う事が出来るようになり、一気に人気機体にランクアップを果たした。
勿論弱点は据え置きなのでそこは注意。

ちなみに覚醒技は現時点で最多の3種類あり、連続攻撃とプレッシャー、そしてZやエピオン同様の単発の縦切りを持つ。
連続攻撃はPVで披露した連続切り抜けでFXのバースト中BD格闘のようによく動くが動作時間が長く、単発の方は動作が他の機体と比べても非常に早く、一瞬で終わる。

パイロット(リタ)についてはネタバレ配慮*1なのかノーパイロット扱いでリタのボイスは無い。
EXVS以降のパイロットが存在しないプレイアブル機体はこれで3機目となる。
とはいえ大人の事情がうかがえるEx-S、機体=本人の騎士ガンダムと違い設定どおりの仕様。

ちなみにアーケード版NEXTのユニコーンも当時バナージの声優が決まっていないのもあり無人だった。
これでバンシィ以外のユニコーンタイプが無人状態で登場したことになる。
今更無人のバンシィが出るとは思えないので無人パイロットのユニコーンタイプは増えないだろうが。

EXVS2OB

主力であるメインとCSの性能が大きく低下。砲撃機なだけにこれだけでも大きな痛手。
代わりと言ってはなんだが、変形にステップ入力による回避技が加わり逃げ性能は更に上がった。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

通常:その場でそびえ立つ。
アームドアーマーが周囲を飛び回ってから装着されるのも含めてコロニーメーティスに現れたシーンの再現。
当初はよく見ないとアームドアーマーの存在が分からないアングルだったが、後にアップデートで光が柱状に降り注ぐ演出の追加とアングル調整が行われ、視認しやすくなった。
覚醒時:光を放ち高速で飛び立つ。
コロニーメーティスから離脱したシーンの再現。
覚醒技でとどめ:デストロイモードで虹色の翼を広げる。
ヨナを送り出した原作最後のシーンの再現。

敗北ポーズ

しゃがんだ状態から真上に飛び上がる。
ナラティブとシナンジュ・スタインのサイコフレームの共鳴に反応して動き出したシーンの再現。


【その他の活躍】

ガンダム Gのレコンギスタ FROM THE PAST TO THE FUTURE

キャピタル・アーミィがキャピタル・タワーに漂着したサイコフレームと「ヘルメスの薔薇の設計図」のデータを基に復元したG系統のMS『CAMS-RX0 G-フェネクス』として登場。
装甲は銀色、サイコフレームは赤のカラーリングとなっており、『NT』が発表される前の作品なのでスタビライザーはない。
何とマスクが搭乗する。
当初はIフィールドが起動出来なかったり、ビーム・マグナムをすぐに弾切れさせるなど性能を把握していない戦いぶりであった。
途中で機能不全を起こした事でアイーダ・スルガンに追い詰められる。
しかし、フェネクスはマスクの憎悪に応えるかの様にデストロイモードに変身し、逆にアイーダを追い詰める。
更にはサイコ・フィールドまで発動させて救援に来たベルリ・ゼナムを驚愕させるが、G-セルフもまた突如黄色いオーラを発現させ、最終的に敗北し機能停止した。

後に魂ウェブ限定でROBOT魂が発売されたが、作品のコピーライトは「Gレコ」のものになったいる。

スーパーロボット大戦

『30』では最初は敵もしく味方NPCとなっているが、味方NPCの場合は撃墜される事が敗北条件となっている上にフェネクスが出てくる時はゾルタンがいる為、彼に撃墜されてゲームオーバーになる事も。
本作で唯一の敵対するガンダムで、対ガンダムの特殊台詞は本機相手でしか聞けないようになっている。
終盤に原作通りヨナが乗り込み、必殺技の演出では原作再現でリタとミシェルがZの体を通して出る力のように出てくるのだが、同作ではミシェルが死なないので生霊になっていることになる。
また、発売前にユニコーンガンダムは解体されて出てこないと宣言されたためバナージを乗せたい…と思うプレイヤーもいたが残念ながら(ヨナにとっては幸運なことに)ヨナしか乗ることが出来ない。


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最終更新:2024年06月20日 15:04
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*1 ネタバレになるが、実はパイロットのリタは既に死亡しており、意識だけがサイコフレームを介してフェネクスに宿っている状態のため、コックピット内部は無人になっている