メタス METHUSS |
登場作品 |
機動戦士Zガンダム 機動戦士ガンダムZZ |
型式番号 |
MSA-005 |
全高 |
18.1m |
重量 |
27.8t |
所属 |
エゥーゴ |
武装 |
アーム・ビーム・ガン ビーム・サーベル グレネード・ランチャー |
搭乗者 |
ファ・ユイリィ レコア・ロンド |
【設定】
アナハイム・エレクトロニクス社が「Z計画」のひとつとして開発した可変モビルスーツ実験(変形機構の検証用)機。
変形機構は
Zガンダムと比べて簡素なもので、後のZIIや
リゼルといった機体はコストダウンのため、このメタスの方式を一部取り入れている。
装甲が薄く、MS形態では腰の部分をパイプ3本で支えるだけで丈夫とは言い難く、近接白兵・格闘戦には不向きな機体。
MA形態の加速性・運動性の高さが持ち味。
MA形態での運動性は高いものの、戦力としては一枚落ちる機体で、パイロットは無事とはいえ、実際に何度か撃墜されている。
試作実験機のため、そう何機も存在しないはずだが、撃墜されても次の戦闘で出撃していたが、修理したのか補充されたのかは不明。
総合的な性能としてはかなり微妙なラインだが、何度か撃墜されたとはいえグリプス戦役を最後まで戦い抜いた実績を持っている。
【武装】
アーム・ビーム・ガン
両腕部に固定装備されている小型ビーム砲。
逆手に展開されるため、まず手首を180度回転させて保持し、そのまま肘関節をまた180度回転させて順手に持つという少しややこしい武器。
ビーム・サーベル
脚部に6本装備されている近接戦用のビーム兵器で、アックス状のビームも形成可能。
何故、近接戦に不向きな本機に6本装備されているかは不明。
僚機がビーム・サーベルを失った時に渡す為の予備武装という説もあるとか。
グレネード・ランチャー
本来の設定にはないが、劇中一度だけ使用している。
【原作の活躍】
当初はレコア・ロンドが搭乗していたが、途中からは
ファ・ユイリィも搭乗する様になる。
ちなみにレコアとファのどちらがメタスに乗るかで出撃直前に揉めることもあった。
レコアがMIAになってからはファ専用機となる。
なお、劇場版では2機が登場し、1号機はレコアで、2号機にはファが搭乗した。
第一次ネオ・ジオン抗争でも運用されていたが、整備不良が祟って戦力として更に微妙に。
引き続きファが搭乗して出撃して
マシュマー・セロのガルスJを相手取ったが、バーニアの制御が効かずに気を引いて逃げる以外には何もできなかった。
オイル漏れしながらファが搭乗してマシュマーのズサを相手にするが、有効打はZに気を取られた隙にタックルしたぐらいで、パワーの差で腕をもがれてしまった。
人員が足りずにトーレスが搭乗してビアンの
ガザDと対峙した際には殆ど何も出来ず、ビアン機のベアハッグにより下半身を破壊され、ルー・ルカの
コア・ファイターの援護でギリギリ離脱して難を逃れた。
最後はファがZのビーム・ライフルを修理するために上半身のみの状態ながら出撃し、ファによって目的は果たすも
ハンマ・ハンマのビームサーベルからZを庇って背部を損傷し、制御を失ってシャングリラの方向に流され役目を終えた。
【搭乗者】
ファ・ユイリィ
CV:松岡 ミユキ(テレビ版) / 新井 里美(劇場版)
カミーユ・ビダンの幼馴染。
クワトロ・バジーナらがサイド7で
ガンダムMk-IIを奪取する際にカミーユが手を貸したことによりカミーユの近辺にいる人間として家族ともども捕らえられたところをかつての
ホワイトベースの艦長、
ブライト・ノアに助けられた。
その後ブライトのシャトルで脱出、漂流していたところを偶然
アーガマに拾われ、カミーユと再会した。
ジャブロー降下作戦のときは単に見守っていたが、どうやらそのあとパイロットに志願した模様で、アポリーとともに
Zガンダムをアーガマに渡した。
それからはアーガマ専属のパイロットになり、
ネモや
リック・ディアス、レコアがMIAになったあとはメタスのメインパイロットになった。
その後もアーガマらとともに戦い抜き終戦まで無事生き残ってMk-IIや
百式、Ζを回収したが、カミーユの精神崩壊にはかなりのショックを受けた。
第一次ネオ・ジオン抗争でも引き続きカミーユの介護兼アーガマ所属のパイロットとして残っていた。
アーガマの唯一と言っても良い貴重な戦力だったが機体のためか本人の腕か足止め程度しかできなかった。
ジュドー曰く思い切りが悪いとのこと。
ジュドーらのΖ強奪のときに人質になってしまい、そのことと度々の強奪によりジュドーを(妹リィナからもあり)ブライトらと共にアーガマにスカウトした。
その後ジュドー達が加入したはいいが、次第にジュドー達と衝突(というよりは、かなり神経質な対応をしたせいで反発された。特にエルからは姑おばんとすら言われる)。
最初はそうでもなかった事から、カミーユを置いてきた事とジュドー達のヤンチャが止まなかった事で精神的に結構まいってきていたと思われる。
そんな時に整備不良のZで出撃したジュドーに危機が迫り、上半身のみのメタスで出撃を強行。
ビーム・ライフルを直してその危機を救ったが、ジュドーをハンマ・ハンマの攻撃から庇った事で被弾し、制御を失ったメタスと共にサイド1あるいはシャングリラの方へ漂流。
カミーユの事もあってファを気遣ったのか、それとも単に救助に伴うリスクを重く見たのか、ブライトは救助を向かわせず、そのまま船を降りることになった。
シャングリラに戻った後も色々経緯があったらしく、地球で病院の手伝いをしながらカミーユを介護していた。
とあるときにジオンが襲撃。さらに奇跡的に監禁されていたブライトとジュドーを救出、アーガマに再び乗り込む。
だが戦う気はなく、またアーガマから降り介護に再び戻った模様。
抗争終結後にカミーユも回復し、海岸を二人で走っていた。
レコア・ロンド
CV:勝生 真沙子
エゥーゴに所属する女性兵士で階級は少尉。
クワトロ・バジーナとは恋人関係にあたる。
家族は1年戦争で亡くしているらしい。
類稀な記憶力を駆使して主に諜報活動で活躍していたが、ジャブローに先行して潜入した際、正体が露見してしまう。
連邦の兵士よりかなり酷い性的暴行を受けたとされており、ここから特に軍の男性に対する不信が強くなっていく。
救出された後は宇宙へ上がり、アーガマのパイロットとして主にメタス、
ゲルググに搭乗して戦果を挙げていた。
エマ・シーンとはそれなりに仲良くやっていた一方でクワトロとの関係は冷めていき、彼の心に近づこうとした際には拒絶されてしまう。
そんな折に潜入したジュピトリスで
パプテマス・シロッコに出会い、内面の不安を見透かされた上で女性として扱うシロッコに戸惑いながらも惹かれてゆく。
最終的には「女」としていられるシロッコの傍にいる事を決意し、エゥーゴを
離反する。
【VS.シリーズの活躍】
エゥーゴVSティターンズシリーズ
設定通りMA時の機動力が高い代わりに火力と装甲が乏しい、コスト195の低コスト機。
375と組む事を前提としたコストであり、主に
Zガンダムの支援「MA」(つまり常にMAでいるのが望ましいという事)として活躍した。
対となる
ガザCよりは扱い易いものの、それでも常時MAが基本なだけあって初心者には厳しい。
ガンダムVS.ガンダム
Zガンダムのアシストとして登場。
一定時間追従し、メイン射撃と同時に援護射撃を行う。また、敵アシストが出現すると破壊しようとする。
ガンダムVS.ガンダムNEXT
前作同様、Zガンダムのアシストとして登場。
今作になって少し使い勝手が上昇した
EXVS.
百式の覚醒技「メガ・バズーカ・ランチャー+メタス」に登場する。
レコア搭乗機のメタスと協力しメガ・バズーカ・ランチャーを発射する。
EXVS.FB
上記の百式のメタスの他、Zガンダムの格闘チャージ技としてファ搭乗機のメタスが登場。
一回の出撃につき一度しか呼び出せないが、僚機の残弾数を回復するという、これまでにない独特な効果を発揮する。
EXVS.MB-ON
ファのメタスが、レバー入れの有無で自機と僚機のどちらの弾数を回復させるか選べるようになった。
GUNDAM VERSUS
プレイアブル機に昇格。コストは200でパイロットはファ。
単体の性能は控えめなものの、補給行動が最大の特徴で特射で自分と味方の弾数(ストライカーを含む)を回復し、
格闘CSでは1出撃に1回だけ自分と味方の耐久を100回復できる。
覚醒技はスタン効果があるビーム・サーベルを6本全て投げる。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
- 通常時:アーム・ビーム・ガンを展開して構える
- 格闘時:ビームサーベルを振るってポーズ
敗北ポーズ
下半身がない状態で横向きに漂う。
【その他の活躍】
ガンダムビルドファイターズ
スーパーロボット大戦
Zガンダム自体の参戦回数が多く、原作終了後のいるだけ参戦でもファと共に登場回数が多い。
シリーズ通して性能は控えめだが、最大の特徴として「ヒロインが搭乗した機体」であるためかスーパー系のヒロインロボットとともに修理装置が搭載されるのがお約束になっている。
スーパー系に比べHPが低いため総回復量は低いが、変形による高い移動力と乗り換えパイロットの豊富さが売り。
修理により経験値が得られるようになるとMSパイロットの育成にも重宝するユニットとなっている。
ガンダムバトルシリーズ
「~クロニクル」より参戦。アームビームガンが尋常ではない連射速度を持っており、大型MAのIフィールド耐久値をあっという間に削り取りそのまま撃破してしまうほど。非常にスタイリッシュな射撃モーション、ビーム・サーベル6本を同時に投げつけるSPA(超必殺技)など、スタンダードな性能の機体が多いエゥーゴ陣営において最も個性的かつ攻撃的な機体となっている。
ロストヒーローズ
このゲームではパイロットの概念が存在せずMS自身が人格を持っており、ファの性格が反映されている。
Zガンダムと共に異世界に取り込まれた所を
ハンブラビ達に襲われて危機に陥る。
救出された後はアシストキャラとして加入し、敵の間接防御を弱体化させる。
最終更新:2023年09月13日 01:35