ラフレシア LAFRESSIA |
登場作品 |
機動戦士ガンダムF91 |
型式番号 |
XMA-01 |
全高 |
37.5m |
重量 |
184.6t |
所属 |
クロスボーン・バンガード |
武装 |
メガ・ビーム・キャノン メガ粒子砲 拡散ビーム砲 テンタクラー・ロッド |
搭乗者 |
カロッゾ・ロナ |
【設定】
クロスボーン・バンガードの最高司令官カロッゾ・ロナがラフレシア・プロジェクトの遂行のために開発した試作モビルアーマー。
その名に違わない巨大な花の様な形をしている。
5つの花手弁には各25本、計125本の攻撃用触手「テンタクラー・ロッド」、全身に装備された多数のメガ粒子砲、Iフィールド・ジェネレーターによる防御力と、操縦はネオ・サイコミュ・システムを用いたパイロットの思念のみでも可能等、強力な戦闘力を有した。
コクピットは5枚の花弁の中央部にあり、風防ガラスで覆われただけで剥き出しになっている。
【武装】
メガ・ビーム・キャノン
バインダーの基部に計5門が装備されているビーム兵器。
射角は狭いものの、高い威力を持つ。
メガ粒子砲
バインダーの先端に計5門が装備されているビーム兵器。
バインダーおよび砲身の可動により、広い射角を持つ。
拡散ビーム砲
中央ユニットに8門が装備されているビーム兵器。
テンタクラー・ロッド
バインダー1基に25本、計125本が装備された触手型マルチ・ユニット。
先端部にはビーム砲とチェーンソーを備えており、ロッド部による電撃攻撃も可能としている。
ネオ・サイコミュ・システムによる脳波コントロールで自在に操り、センサーの役割も担っている。
【原作の活躍】
旗艦ザムス・ガルから出撃し、月から増援に来た連邦軍艦隊を撃滅後、
ガンダムF91及び
ビギナ・ギナと交戦。
テンタクラー・ロッドの範囲内に接近してきたビギナ・ギナを捕縛、手足を引き裂くなどして大破させたが、M.E.P.E.を発動したF91の動きに翻弄され、コクピット付近まで接近を許してしまう。
そしてコクピット前の残像をロッドのビームでコクピットごと撃ち抜き自滅、爆散した。
この時の止めの一撃ははっきりしていないが、近距離のF91のヴェスバーの直撃をものともしていないため、自滅したと言われている。
【搭乗者】
カロッゾ・ロナ
CV:前田昌明
クロスボーン・バンガード総帥マイッツァー・ロナの娘婿でベラ・ロナ(
セシリー・フェアチャイルド)の父。
クロスボーン・バンガードの軍事部門の責任者で、自律兵器『
バグ』による人類粛清計画「ラフレシア・プロジェクト」を推進する。
常に金属(プラチナ)の仮面をつけていることから「鉄仮面」と呼ばれる。
その鉄の仮面はセシリーの母に逃げられてから着けるようになり、それと同時に強化人間処置を受けている。
仮面にケーブルを接続して思念によるラフレシアの操縦…までならともかく、仮面にライフルの直撃を受けても平然としている、生身で宇宙空間に出られる、MSのコクピットハッチを素手でこじ開ける、小説版ではセシリーの銃撃で指が吹っ飛んでも気にしていないと、強化されているとはいえ人間離れし過ぎている描写が多い。
実は
ある人物の妻となる女性を選定していた過去を持ち、鉄仮面としては自身の経験と相手の境遇を考えたうえで「美しく誠実な良家の娘」を送り出していた。
しかし、それが却って裏目に出てしまい、地球への憎しみを募らせたその人物は鉄仮面の亡き後に地球を滅ぼす為の侵攻作戦を実行する事になる。
【原作名台詞】
富野作品のキャラらしく、いわゆる『富野節』とされるセリフが非常に多い。
- 「我らと意見を異にする者達よ! 私を殺しに来るのはいい! 私は逃げも隠れもしない!!」
- 演説中に頭部を狙撃されるが、仮面のおかげで無傷だった。そしてコスモ・バビロニアに敵対する勢力に徹底抗戦の姿勢を示した。
- 余談だが、原作では「意見をことにする」と言っており文法上はこちらが正しいのだが、『NEXT PLUS』では「いにする」と間違えてしまっている。
- 「……っ私も感情を持つ人間だ。素顔であれば今お前を殴り殺していたかもしれん。それを抑えるためのマスクなのだ。人類は斯程に情念を抑えなければならない時代なのだよ。」
- 自分を説得する時に仮面を外す勇気はないとナディアに言われた時の台詞。彼が仮面を被ったきっかけの一つにナディアに逃げられた事があったため、彼からすれば「その真意は、誰のせいでこうなったと思っている」といった所か。
- 「少しずつでも世界をさっぱりさせんとな…。」
- バグの稼働と連邦軍の撃破を待つ時の台詞。人類抹殺のための下準備を待つ気分だったのだろうか。
- 「このテストが良好なら、直ちにバグを月と地球に降下させよう。誰の良心も痛める事がない良い作戦だった。機械による無作為の粛清。」
- フロンティアIの300万人を2〜3日で抹殺完了という予測を聞いた時の台詞。人類抹殺に邁進する様子がうかがえる。
- 「私が調査しよう。家庭の問題だからな。」
- ガル・ブラウが失われた原因を探ろうとした際の台詞。セシリーによるものと察しており、この直後ラフレシアで出撃した。
- 「お前が私の近くに来たいらしいからこうしてやったが、つくづくお前は悪い子だ。大人のやることに疑いを持つのは良くないな…!」
- 「人類の10分の9を抹殺しろと命令されればこうもなろう!」
- 人間らしさを残しているなら馬鹿な真似はやめろというセシリーの発言を受けて。ナディアに逃げられて以降感じていた焦燥感から、マイッツァーの提唱するコスモ貴族主義の実現を曲解してしまい、最短経路で実現しようとして来た故の発言。
- 「私は機械ではない。任務達成のために、エゴを強化したものだ。」
- (人類の9/10を抹殺できる様な)機械が言う事ではないというセシリーの発言を受けて。
- 「しかも脳波コントロールできる。」
- 上記の「怖かろう」から少し間を置き、生身でセシリーに迫りながら突然言った台詞。脈絡の無さからやたらとネタにされ、その方面で有名な台詞。
- 「しかも手足を使わずにコントロールできるこのマシンを使う私を、ナディアと同じ様に見下すとは! つくづく女というものは、御し難いな!」
- セシリーを直接捕らえた際の台詞。彼の自尊心とコンプレックスが良く現れている。
- 「質量を持った残像だと言うのか!?」
- 限界稼働するF91を相手にしての台詞。彼は単独で艦隊を撃滅したが、1機のMSに完全に翻弄されていた。
- 「化け物か!?」
- 最後の発言となった台詞。散々自身を強化した彼が普通の人間に対して言った辺りが皮肉となっている。
【VS.シリーズの活躍】
ガンダムVS.ガンダム
「機動戦士ガンダムF91」枠のGCO。戦場をラフレシアが横切る。
威力はやや低めで範囲が少々同タイプのものより狭い。駆け抜けるスピードは速いが発動が遅いため避けられやすく巷での評価は低め。
ガンダムVS.ガンダムNEXT
NEXTでは、GCOが廃止となり登場しないが、ED画像に往生は出演していたため、一部ユーザーから登場を期待されたが出番なし。
ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS
KコースにてボスMAとして参戦。
エルメスに似た感じだが、ダウンをとっても攻撃が中断されないという唯一の特性(
エルメスはビットが回収される)を持ち、多数のメガ粒子砲やバグによる攻撃、テンタクラー・ロッドを組み合わせてプレイヤーを苦しめる。
なお、Iフィールドは解除されているので、ビーム中心の機体も安心?
EXVS.(PS3版)
PS3版ではトライアルミッションに登場、前作の性能が嘘の様にパワーアップしている。
高誘導のスタンビームやテンタクラー・ロッドによる擬似的なオールレンジ攻撃が可能で、
前作にもあったローリングしながらのビームは動きが素早く、前面にIフィールドが張られている。
そのため少しでも隙を見せればハチの巣になってしまう。恐らく全MAの中でも1位2位を争う厄介な敵であろう。
ちなみに上空から落下して体当たりする攻撃があるのだが、この攻撃をしているときにラフレシアを倒すと、最後のスローモーションの際にわざわざ起き上がってから爆発する。
また、F91で撃破した時専用のセリフがある。
EXVS.FB
ブランチバトル6-Aのボスとして出現。
Aルートのボスではあるが、葉部からの全方位ビームやバグ召喚などによる広範囲攻撃は健在で、
更に接近した際にはテンタクラー・ロッドで拘束して振り回す攻撃も行ってくる。
また、ボスラッシュでは3番目の敵として登場。
ブランチバトルの時より攻撃力が格段に上昇しているため、油断しているとあっという間に耐久力を削られてしまう。
EXVS.MB
EXVS.MB-ON
ブランチバトル7-Cに登場。相変わらずの実力でプレイヤーたちの前に立ちはだかる。
FBでは使用されなかったボイスが多用されており、登場時に掛け合いの台詞が聞けるようになった。
【勝利・敗北ポーズ】
NEXT、EXVS共々確認が出来ない。
ただしEXVSのみコックピットのキャノピー部分だけ表示されるという、何ともシュールな状況となっている。
【その他の活躍】
ガンプラビルダーズコンテストメイジン杯において、カリマ・ケイが出品したガンプラとして登場するが、展示用ケースに収まらないサイズであった為に審査対象外となった。
その後のガンプラバトルで鬱憤を晴らすべく原型機に搭載されていないバグをばら撒き暴れ回った。
しかし、S×D×G
ガンダムをはじめとする様々なガンプラ(いずれも公式サイトが開催したオリジナルMS選手権三部門の入賞作品)から反撃を受け、最終的には投票により特別出演を果たした
Ξガンダムにトドメを刺されてしまい、
ヴェイガンギア・Kに続いてまたしても噛ませ役になってしまった。
ヒーロー戦記
鉄仮面が登場せず、
マ・クベの機体として登場。
2回戦う事になるが、最終的にマ・クベが廃人と化してしまう。
スーパーロボット大戦
『F完結編』では鉄仮面が登場せず、マ・クベの手駒として登場。
『第2次α』では鉄仮面亡き後の旧クロスボーン・バンガードを吸収した木星帝国が無人機として運用している。
その後、鉄仮面と共に『X』で久々に登場。
シナリオ上で戦う機体はクンパ・ルシータが
ヘルメスの薔薇の設計図から製造した機体となっている。
弱くはないのだが、射程が短いのと鉄仮面がスパロボの大ボス御用達の2回行動を持たないので、遠距離から嵌めればアッサリ倒せてしまう。
暗躍は示唆されていたが姿を見せるのは終盤の分岐ルート、それもたった1
ステージのみと扱いはイマイチ。
ちなみに
マスク参入条件を満たしていた場合、コンプレックを克服した彼から自分への戒めも込めて「本物の独裁者」「マスクをかぶっているような奴にロクな人間はいない」と否定される。
【余談】
当初の予定では鉄仮面のトサカ部分がブーメランになるという、「アイスラッガー」のような設定があったらしいが、スタッフに止められて没になっている。
これも任務達成のために必要だったのだろうか?
最終更新:2025年01月04日 18:59