アッザム ADZAM |
登場作品 |
機動戦士ガンダム |
形式番号 |
MAX-03 |
所属 |
ジオン公国軍 |
主なパイロット |
マ・クベ キシリア・ザビ(前線視察)他 |
主な装備 |
連装メガ粒子砲×8 アッザム・リーダー |
特殊装備 |
ミノフスキークラフト |
【設定】
ジオン公国軍でMAの体系が設定される以前に開発された月面用戦車「ルナ・タンク」を地球でも運用できるように改良した移動砲台で、MAのご先祖様とも言える機体。
紫色の玉ねぎに4本のボトルジャッキの様な脚部が生えたなんとも言えない見た目をしている。
ミノフスキー・クラフトとホバーエンジンによる大気圏内の飛行能力と、上下4方向ずつに配置したメガ粒子砲による航空機以上の火力で、敵地上戦力やトーチカ等の拠点への火力投射と航空機への迎撃をすべて自力で行うことができる。
ただしメガ粒子砲の威力は後発のMAに比べて低く、長時間の飛行はできないとされる。
乗員は操縦士と射撃手の2名が基本だが、非常時にはオートパイロット機能により1名での運用も可能。
【武装解説】
連装メガ粒子砲
上下に4方向ずつ配置されたメガ粒子砲。ミノフスキー・クラフトに出力を取られて十分な威力が確保できていないとされる。
アッザム・リーダー
カプセル状の物体を投下してリーダーと呼ばれる粒子を散布し、そこから電磁波発生装置からワイヤーを檻の様に展開して対象を包囲してから高熱磁場を発生させ、敵の内部機器とパイロットを無力化するという兵器。
テストでは
ザクIIを沈黙させたが、時間と共に磁場が弱まり、新しい電磁波発生装置が必要になるという欠点がある。
本装備の改良型が、プラズマ・リーダーとしてヴァル・ヴァロに搭載されている。
【搭乗者解説】
マ・クベ
CV:塩沢 兼人 / 田中 正彦(代役) / 山崎 たくみ(THE ORIGIN)
詳細は
こちら
キシリア・ザビ
CV:小山茉美(TV・劇場版等) /渡辺明乃(THE ORIGIIN)
ザビ家の長女。冷酷非情な野心家で初代ガンダムにおける明確な悪役である。
自分の目標を達成するためには手段をいとわず、
シャアの正体に気づいても特に何もせず自分の味方にしようとしたり、兄のサスロが暗殺されたテロに関わっていると言われたりしていた(オリジン版はこの説を採用している)。このようなエピソードがいくつかあるのだが、極めつけは父・デギンの死を利用して政治的に対立していた兄の
ギレンを射殺したことだろう。
結局このギレンの死がきっかけになり戦局が悪化(どちらにしろ負けていた可能性も高いが)、ア・バオア・クーを脱出する際にシャアが撃ったバズーカで戦艦ごと爆死している。
なお、その最期はバズーカで
頭を吹き飛ばされるという凄惨なものだった。
政治的思惑があったのか色々な部隊を形成しており、優れたパイロットを集めた
キマイラ隊、エリートコースから外れたパイロットを集めた
マルコシアス隊、女性だけで構成された
ノイジー・フェアリー隊等を設立・認可している。
その延長上にあったのかニュータイプにも理解を示しておりNT研究所の
フラナガン機関を設立して、シャアを指揮官にしたNT部隊も編成している。
しかし、設立した部隊の一部では倫理観が外れた外道やキシリアの狂信者ばかりで構成された部隊もあり、主な代表として
マッチモニードやグール隊、マレット・サンギーヌがいる。
紫がパーソナルカラーで紫のマスクが特徴(隠れ
仮面枠である)。このマスクをしてる理由も「
地球の汚い空気を吸わないため」とか「女を捨てたから」とか「ゲン担ぎのため」とか色々ありハッキリしない。見た目と相まってネット上のあだ名は
「紫ババア」(初出は大和田秀樹の「ガンダムさん」)。
後年、小山茉美氏は「SEED DESTINY」にて
タリア・グラディス役にて出演し、池田秀一氏と再び共演することになるが、その際のインタビューで冗談半分で「
デュランダルの顔をバズーカで吹き飛ばしたい」と上述の最後を意識したリベンジ宣言をした。
【原作名台詞】
- 「秘密保持のため基地を爆破しなさい」
- アッザムの回でマ・クベに言った一言。基地にはまだ人が残っており流石にキシリア派のマ・クベも引いていた。
- 「意外と…兄上も甘いようで」
- ギレン暗殺前の一言。ギレンは「冗談はよせ」と返したが冗談ではなかった。
- 「赤い彗星も地に落ちたものだ」
- 最終回でジオングが撃墜された事を知った時の一言。この後その赤い彗星に殺されることになる。
【原作での活躍】
前線視察に来ていた突撃機動軍司令のキシリア・ザビとオデッサ基地司令官の
マ・クベが搭乗。
ホワイトベースから飛び出して放浪状態だった
ガンダムが第102鉱山基地をオデッサ基地と勘違いして襲撃して来たため、迎撃するために交戦。
アッザム・リーダーでガンダムのエネルギーのうち98%を放出させて動けなくしたが、大気圏をも突破するガンダムにはザクよりも効き目が弱く、高熱磁場が弱った隙に発生装置を破壊されて離脱・接近され、ビーム・
ジャベリンを用いた格闘戦により損傷させられたため、鉱山基地を自爆させ、アムロが気を取られた隙にガンダムを振り落として撤退した。
ガンダムの性能を身をもって味わったキシリアは「我らもテスト中の各MSの実戦配備を急がねばならない」と呟き、後にジオン軍の新型が多数登場する伏線となっている。
劇場版ではアッザムのシーンは他MAと同様に全カットされている。
【ゲーム内での活躍】
連邦VS.ジオン
アーケードモードで登場。高空を飛行しながらアッザム・リーダーを投下してくるため視界が上に固定され非常に厄介。
EXVS.シリーズ
マ・クベ繋がりでFB.から参戦した
ギャンのアシスト武装として登場。キシリアが乗っている扱いの模様。
アッザム・リーダーを投下し、効果範囲内の敵をスタンさせる。
アレックスのチョバム等は動くたびにヒットするので簡単に剥がす事も。
アメキャン可能なため、後格からの虹ステアメキャン等、挙動自体は素直な物が多いギャンを助けてくれる頼れる玉ねぎ。
GUNDAM VERSUS
ボス機体として登場するが、
パイロットはなんといない(
声優はいたのに何故なのか)。
攻撃パターンは連装メガ粒子砲を使ったものがメインとなる。
【その他の活躍】
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
ジャブロー攻略戦にて登場。オリジンのオリジナルキャラクター、ガルシア・ロメオが本機に搭乗してジャブロー基地に攻め込むもレビル将軍の誘導作戦に引っ掛かりあっけなく戦死している。
ガルシア・ロメオは歴代ガンダムシリーズでも屈指の無能指揮官
キャラクターでありシャアやマ・クベを目の敵にしているのだが、そのロメオがアニメでマ・クベが搭乗していたアッザムに乗って戦死するのは何とも皮肉である。
機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝
「砂鼠ショーン」シリーズで龍骨街のドン、イエン老師が赤い中華仕様のアッザムで登場。かなり上の立場の様でその場に居た他の権力者たちを一蹴してショーンとロレンツォの争いを喧嘩両成敗といった感じで仲裁している。
最終更新:2023年05月20日 22:48