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  • 魔神降臨───魔族顕現

hengokurowa @ ウィキ

魔神降臨───魔族顕現

最終更新:2021年08月28日 21:38

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 先ほどの場所から距離をおいて、アカメは足を止める。
 と言うよりも、琴美の体力的な都合で止めざるを得ない。
 小柄とは言え初音を抱えても息を切らしてないアカメが、
 いかに鍛えられてるのかがよくわかる光景だ。

(あの少年、何をしたんだ?)

 最初はただ一般人が殺し合いに暴れてるだけと思っていた。
 相手はどう見ても子供だ。そうなってもおかしくないと思っていたが、
 あれほどまでに気配がフッと消える感覚は一般人では出せない。
 そういう能力があれば最初からやっているだろうに。
 調子に乗りすぎて使うのを忘れてしまったのか。
 なんにせよ、あの場は離脱せざるを得なかった。

(……教会か。)

 平安京の景観を無視したかのような、
 動物を飼ってたとみられる小屋が隣にある教会を見つける。
 中を見ると教会の面影を残した一軒家、と言った方が正しいか。
 人がいないことをアカメが先行して確認を終えてから、
 琴美は初音を手当てしたのちに、ベッドに寝かせておく。

(佐神善?)

 偶然見かけた家主と思しき私物。
 そこには名簿に記載されてた名前と同じものがある。
 参加者の家を模した場所、と見てもよさそうだ。
 景観を無視した出来なのも十分にわかる。

(私達の由来の施設もあるかもしれないな。)

 景観を無視している以上、
 ナイトレイドの拠点や帝国の施設もあるのかもしれない。
 あの双子達がどれほどの技術を持ってるかは分からないが、
 改めてその危険さを理解する。

「琴美。初音について聞いてもいいか。」

「初音ちゃんのこと、ですか?」

 このタイミングでピンポイントに彼女だけ聞く理由があるのだろうか。
 死体を見てない琴美にはそのことに疑問ではあったが正直に答える。
 話を聞けば、大祐とは特にいざこざはあったようではあるが、
 特別殺し合いを進んで行動するタイプではないのがアカメの見解になる。
 (そのいざこざの内容は口にしなかったが、反応からおおよそは察した。)
 もっとも、彼女の手持ちの武器を見るにボウガンがないことと、
 そもそも彼女もボウガンの矢を受けた傷痕からすぐに予想は出来た。
 奪い合いになってしまったとかの例外もあるかもしれないが。

(金づちや彼女の服にも返り血はある。)

 琴美の反応から悪い人物ではないようには思うし、
 やむを得なかった可能性だって十分にあるだろう。
 やはり現状は彼女が目を覚ましてから尋ねるしかない。
 命に別状はないので、このまま寝かせておけば特には問題はない筈。

(しかし……)

 どちらかと言えば気になるのは彼女達が巻き込まれたゲーム。
 仲を深めてから最終的に殺し合いをさせる、悪辣極まりない催し。
 しかもルールはあっても運営が守るかどうかは運営のさじ加減。
 技術さえあれば帝国もやっていただろう悪魔の所業だ。
 どこに行ってもその手の輩はいるのだと実感させられる。

(だが妙だな。)

 行動を遠くから監視するカメラ。それは最早帝具に近しい程の技術力。
 帝国ならまず軍事利用は当然するだろうし、それほどの技術があればまず目立つ。
 ではなぜその技術がないのか。お互いが別の世界と言う概念に至るには、それだけでは足りない。

「琴美。一つ聞きたいが───」

 何か違和感があったので、齟齬を確認できるようなことを尋ねることにる。
 例えば百万は殺したと揶揄されるエスデスならば、何処の国でも悪名高いのは知ってるはずだ。

「ちくしょおおおおおッ!!!」

 確認をしようとしたところ、突然の地鳴りと共に男の絶叫。 
 怒りに満ちた叫び声に琴美は強く反応し、アカメは即座に動いて外へと出て様子を伺う。
 まただ。人の気配もないのに突然フッと現れた気配に内心では戸惑いがある。

「ふざけやがってあのメスガキどもぉッ!!!」

 外へ出れば男が彼女から背を向けた状態で、一人クレーターを地面へと作ってる。
 二度、三度と殴ればさらに深く地面が抉れていき、クレーターは次第に大きくなっていく。
 何かを守れなかった無力さに悔やむ参加者……などと彼女は思わなかった。
 あれは苛立ちや怒りこそあればそこに高尚さなどは何処にもない。
 ただ単に思い通りにならなかった、それだけの怒りである。
 事情を伺わずとも、溢れ出る殺気からそうだと察せられた。

「!」

 姿を見た瞬間、警戒心をさらに高めた。
 本来であれば危険な相手だと認識して攻撃と言った思考になる。
 しかし、今は普段なら考えないような興奮が脳を支配しようとしていた。

(まさか、帝具使いか。)

 人の精神に干渉する帝具。タツミが回収したのにもあったらしく身構える。
 煩悩に塗れた思考で鈍ってはいるが、そういう状況下でも戦えるのがアカメだ。

「どいつもこいつも……ぜってえ許さねえッ!!」

 相手が振り向くと目が合った。
 瞬間に、彼女はその場を逃げるようにサイドステップで避ける動作。
 その判断が正しかったと裏付けるように先程彼女がいたその位置には、
 既に右ストレートが迫っており、玄関のドアを派手な音と共に吹き飛ばす。
 中から琴美の悲鳴は聞こえたものの、玄関で待機させてたわけではないので無事だ。
 だから気にすることはなく相手と対峙する。

「あ? なんでオメー牝豚調教の才にかかってねえんだ?」

 モンスターに邪魔され、ガキはメガネと一緒に逃げられて、
 名簿は呼ばれたくない名前にされ、女子二人からも拒絶されて。
 怒りが限界を迎えたところにやってきたのはスタイルのいいアカメ。
 犯すにはもってこいの相手とも言えるが、美鈴たちと違って殆ど正常だ。

「? なんだそれは?」

「これのことだよ。」

 空白の才能をポケットから取り出し、印籠のように見せつける。
 文字が複雑だからか、人柄とは裏腹に存外読める文字だ。

「これがある限り女は全員発情した雌豚になるって検証済みだ。
 多少理性で自我は保てるみてーだがお前冷静すぎだろ。マグロか?」

 先の二人と反応が明らかに鈍い。
 多少は頬が紅潮してるように見受けられるが、
 この赤い月下ではその程度は視認しづらいものだ。

「マグロ……? なんだかわからんが、いずれにせよ───」










「葬る。」

「あ? 消え───」

 瞬間、アカメが消える。
 この手の輩は帝国にはいくらでもいた。
 女を食い物にする外道など、何人いたか忘れた。
 手を取り合うのは無理だと判断するには十分だ。
 スイッチを入れると同時に、瞬時に刀の間合いに入る。

「な、はえ───」

 思わぬスピードを前に、モッコスも対応が遅れた。
 少年法(プロテス)を使おうにも、空白の才を守ろうにも既に手遅れ。
 後は自分の鋼鉄並みの硬いとされる自分の肉体を信じる以外にない。
 その自慢の肉体も、ドドンタスに殺されかけて微妙に信じきれないものだが。
 刃は何にも遮られることはなく首を狙う。

「!?」

 はずだったが、明らかにおかしなことが起きた。
 振るった刃は逸れるように軌道を変えてしまう。
 変えてしまうというよりも、自分から外すようにしたとも言うべき現象。
 当てる攻撃を外し、ただでさえ煩悩塗れの状態で思考が更に鈍る。

「うっひょおぉ───ッ。これがある限り、女は俺に手が出せねえんだな!!」

 効果を理解しテンションを上げるモッコス。
 此処へ来る前の美鈴は欲情して動きが鈍ったから、
 と言う解釈をしたが今の攻撃の軌道を見れば空白の才の効果は絶大だ。
 あくまで空白の才から派生した代物であり、説明書も空白の才のもの。
 どのような効果が発揮できてるかの判断は全てがマスクデータであり、
 そも運営自体がこんな斜め上な使われ方をするとは想定しないだろう。

 少なくともモッコスにとって今わかるのは三つ。
 一つ、デイバックから出さないと効果が発動しないと言うこと。
 (でなければ、さっき出会った二人は最初から発情するはずだから。)
 二つ、女性である相手は強制的に発情すると言うこと。程度は人による。
 三つ、見てのとおり女性は自分に対して絶対に攻撃ができないことが分かった。
 (同時に認識してなければ先程の転移と言った害を与える行為は成立することも把握)
 つまり、アカメはあらゆる手段でモッコスへ攻撃できないと言うことだ。

「オラァッ!!」

 隙だらけの鳩尾へとボディブローを叩き込むも、
 即座に跳躍して腕に乗る形で難なく回避する。
 そこから今度は空白の才へ刃を奔らせてみるが、
 やはり自分から攻撃を外すような動きをしてしまう。

(あの木札そのものへ攻撃も難しいな。)

 向こうの発言から女性では手が出せない。
 となれば状況は最悪。今この場にいるのは女性だけだ。
 どうあっても攻撃できないのでは逃げる以外ないだろう。
 しかし、アカメだから容易に避けれた一撃ではあったが、
 常人ならあの速度はすぐに追いつかれてしまう。
 一人でならば逃げるのは難しくはないが二人は別だ。

(かと言って、逃げるように促すのも危険か。)

 相手は女性であれば防御や迎撃の必要すらないなら、
 逃げる相手の方を優先すればそれで済んでしまう。
 下手に呼び掛けてしまえば、そっちに狙いを定めるだろう。
 (まあ先程の悲鳴から、複数人いるのは既に露呈してるのだが)

(琴美が逃げてればいいが……)

 流石に都合よく動いてくれるとは思えない。
 初音と言う無防備な人物がいては別だと思いたいが、
 献身的な性格からすれば逃げずに留まってしまうのもありうる。

「ああああああああああッ!!」

「!?」

 彼女の認識は少し甘かった。
 突然の叫び声。少なくとも琴美の声ではなく、
 声は教会から聞こえてきた。つまり───





 ◇ ◇ ◇





 阿刀田初音はある意味、最も一般的な参加者とも言えた。
 この殺し合いにおいてではなくシークレットゲームにおいての話。
 キラークイーンと言うクリア条件が極めて厳しい立場になると同時に、
 強力な特殊機能を得られるハイリスク・ハイリターンな立場なのもあるが、
 いい意味でも悪い意味でも、ゲームをよく理解した上で立ち回っていた。

 悠奈達のような信念を貫き続けられるような秩序を保つことはできず、
 しかし大祐達のような平然と人を攻撃できる混沌に沈みきることもできずに。
 基本的に手を汚していたのは、自分を慕ってくれていたファンである充だ。
 追い詰められれば心が逆転しうる、自我のあやふやな少女、
 彼女が辿った道とは別の世界では、ある男がそう彼女を評した。

 だからこの場でも殺し合いについ順応しそうになった混沌を持ち、
 ユカポンと共にあれば殺し合いを打開しようと考えられる秩序も持つ。

「……ッ!」

 アカメとモッコスの戦いの騒音によって、初音は意識を取り戻した。
 肩の傷は止血されており、ベッドに寝かされている。
 支給品もすぐそばに置かれていて少なくとも敵ではないと判断できた。

(誰かが初音を運んでくれた、ですか……)

 血まみれの金づちを持って倒れていた自分を見て助けてくれる。
 さぞいい人なのだと思いながら、初音は金づちを手に取った。
 何の変哲もない、何の異能すら存在しないただのハンマー。
 ユカポンのファンの吸血鬼の血を浴びて汚れたソレは、
 これが今となっては自分を象徴してるのではないかと。
 ただの、特別でもなんでもないものが血にまみれている。
 嘗て殺しと無縁だった普通の自分が殺しに汚れたのと重なってしまう。

「初音ちゃん!」

 戦いの音も忘れて金づちを見ていると、
 琴美が勢いよく部屋の扉を開けた。
 ドアの破壊時に何かの破片でも飛んだのか、頬に傷がある。
 玄関口だったから大した影響はなかったが、
 次もこのまま家を破壊しに来ないとは限らない。
 扉が簡単に壊されるような力を持っている相手に、
 この家で籠城してもなんの意味もないのは分かり切ったこと。
 まずは気絶してる初音を連れて此処を離脱すること。
 ……だったが。

「あ、え……?」

 運が悪かったとしか言いようがなかった。
 この短時間で殺して殺されそうになっての連続。
 そこに現れたのが、此処に来る前に目の前で充に殺させた人物。
 手には血に汚れた凶器を握ってしまった状態。

「ああああああああああッ!!」

 追い詰められれば行動を起こしてしまうのが初音と言う人物像。
 パニックを起こしたことで、咄嗟に金づちを投げてしまう。
 なまじ身長差があったことによって投げることに繋がった結果、
 投擲されたそれを避ける動作も間に合わず、琴美の額に直撃する。

「アグッ……!」

 血を流して倒れる琴美を見ると、
 すぐに近くの窓から逃げるように飛び出す。
 彼女の知る初音からは考えられない行動だった。
 だがどうしようもない。彼女が辿った道(ルート)は、
 琴美とは全く違った、殺伐とした道を歩んだ彼女なのだから。

「待って、初音ちゃん……!」

 肩の傷もあって余計に力が余りなかったからか、当たり所がよかったか。
 見た目よりも軽傷で何とか立ち上がろうと声をかけるも、覚束ない。
 壁で身体を支えて、頭を押さえてないとまともに立てない彼女では、
 いくら身体能力が低い初音相手でも、とても追うことはできなかった。


 ◇ ◇ ◇


(悲鳴が気になるが、調べる暇がない。)

「ちょこまか逃げてんじゃねえぞおい!!」

 琴美のことが気掛かりではあったものの、
 モッコスの汚物消毒(ファイア)を何事もなく避け、
 動物を飼ってたと思しき木製の小屋は消し炭となっていく。
 室内で撃たれて火災になりかねないのでは、
 彼女の安否を確認しに行くことすらできない。

「先程から試して攻撃ができる見込みがないからな。
 どうにか攻撃できないかとずっと模索しているが、
 どうやらそれはすごい支給品だ。私の攻撃が一切入らない。」

 ありとあらゆる方角から攻撃を仕掛けてみた。
 正面、死角、無心……とにかく現状できる手段を。
 結果は何もなし。どうあっても攻撃を成立させない。
 完全な詰みであると言うことを実感させられる。

「だったらとっとと犯されやがれ! つか、
 発情してそこまで動けるのはおかしいだろうが!!」

「慣れてるからな。」

 嘗て捕虜になった際に同性愛者に目を付けられたの思い出す。
 並の女性では簡単に堕ちる程のものをアカメは耐え続けてきた。
 故に多少の耐性は付いているので、常人よりはずっと動けている。
 とは言え口にしたとおり、現状では勝ち目がないし、あくまで常人よりは。
 服の掠れだけでも段々と思考が鈍りつつあり、いつかは確実に敗北で決着がつくだろう。
 相手を煽って、二人が逃げるのを待つ以外の行動はとれないのも困っていたことだが。

「!」

 屋根へ飛び移って広がった視界の隅。
 走っている初音の姿をアカメは捉える。
 焦っている逃げ方でありつつも、琴美がいない。

(黒よりと見た方がいいかもしれない。)

 あのセリューほど極端な思考ではないが、
 この状況下で琴美を放置して逃げる人物ではない筈。
 琴美が先程ので怪我をした、そういう可能性も十分にあるが。
 先の叫び声も彼女を見てパニックを起こしたとも受け取れば説明はつく。
 そこから自分を背負うなんてことをさせずに逃げるよう琴美が促した。
 全てを見てない以上憶測でしかないが、故に判断材料が灰色。
 完全な黒と断定するには少し難しい所だ。

(他の参加者の助力……厳しいな。)

 琴美が死亡してるとはあまり思いたくない。
 しかし確認しようにも目の前の相手を引き付ける必要がある。
 加えて参加者を探す手段もなければ、殺しが目的ではないのは分かりきったこと。
 此方を狙わずとも、他の相手を狙うのでは自分は囮としても役に立たない。

 帝都の頃から助けられなかった命はいくらでもある。
 暗殺部隊も、ナイトレイドも任務の最中次々と命を落としていく。
 だが、これほどまでに戦うこともできず、殿としても成立せず逃げるだけ。
 余りの無力さに武器を握る手により力が込められる。

「よそ見してんじゃねえよ。」

 周囲には飼育小屋が燃えたにしては明らかに煙が多くなっていた。
 SEVENSTAR(ブライン)による煙幕の呪文。
 モッコスの声はしていたが、姿は煙のせいでよくは見えない。

(粗暴な性格の割に、気配は消せているな。)

 本来ならば魔王ですら逃げたことにすぐに気取られることなく、
 一時撤退ができるぐらいにモッコスと言うのは出来る人物でもある。
 ドキュンだが天災のような存在と同時に天才。

(だが肝心の部分で素人か。)

 迫ってきた瞬間の殺気は隠せなかった。
 本来なら迎撃だが、素直に避けの一択を選ぶ。
 背後から迫るモッコスの手が腕を霞めるだけに留まるが、

(掠るだけでも身体が反応する……)

 少し指が足に触れただけで、
 メラにされたことと似た感覚がする。
 発生する快楽はあのとき以上で眉をひそめる。
 ほぼ無駄なく避けてはいるものの、避けるしかない。
 触れること自体がアウトのためよりシビアになっている。
 次第に煙は晴れて、お互いがいた位置が逆転した状況だ。
 屋根からモッコスが下卑た目で見降ろし、地上からアカメが睨む。

「……あほくさ。」

 鼻をほじりながらそう呟く。
 モッコスはついに考えてしまった。
 これ以上アカメを相手する必要があるのだろうかと。
 さっきの悲鳴からまだ中に人がいることは確定。
 ならそっちを犯してしまえばいいじゃあないか。
 ストレスを溜めてまで狙う理由もないだろうし、
 なんならその光景を見せつけるのも悪くはない。
 魔王には人質とかいう余計なことをやられたせいで、
 やりそこねたシチュエーションでもあることだ。

 無防備にアカメの前へと降り立つ。
 攻撃が成立できないなら構いはしない。
 事実、何かができるわけでもないのだから。
 目の前に相対しても、その刃は振るうことはしない。

「アカメ、さん……!」


「琴美! 今すぐ逃げ───!」

 壊れた玄関口から、琴美が姿を見せる。
 逃げるよう促そうにも、壁に手を当てながらやってきた姿を見て言葉を失う。

「初音ちゃんが、パニックを起こしてます……だから、追ってください!」

 息を荒げているのはダメージと興奮両方が入り混じっており、
 彼女の姿は出血してる状態はともかくとして、妙に煽情的だ。
 元より一般人。空白の才の効果はアカメのような抵抗力はない。

「うっひょー。悪くねえじゃねえか。」

 これまた悪くない相手に舌なめずりと共に手を伸ばす。
 制服に手が触れる寸前に、アカメが彼女を抱えて距離を取る。
 今は完全にモッコスが隙だらけだったお陰で難なく救出できたが、
 次は此方の存在を意識した上で彼女を捕まえようとするだろう。
 自分一人ならともかく、琴美を抱えては逃げ切れる保証はない。
 もし逃げきれても、初音を追う可能性もありうる。

「こいつの支給品の影響で女性は全員抵抗できない。
 琴美。それはつまりお前を見捨てろと言うことになるぞ。」

 攻撃行動は一切取ることができない。
 これではたとえエスデスであろうとも抵抗は難しい。
 ましてや怪我をしたただの一般人に一体何ができるのか。
 どんな支給品であっても打開できるとは思えない。

「……『私』じゃなければ、いいんですよね。」

 妨害されたことにモッコスの額に青筋が浮かぶ。
 少なくとも彼の中でアカメはメフィスとフェレスとほぼ同格、
 犯しながら殺さなければ気が済まない相手になる。

「やるのか? 無駄だからやめとけって。
 処女ってんならちったあ優しくしてやっからよ。」

「私は『貴方を攻撃する』つもりはありません。ただ『お願いする』だけですから。」

「あ? 誰にだ?」

 此処には男は自分しかいない。
 一体何をどうすると言うのか。

「───これに。」

 彼女がポケットから出したソレに二人の反応は対照的だ。
 モッコスにとっては、ただ穴の開いた円盤にしか見えないので呆れ気味、
 一方アカメにとっては別だった。何故それが此処にあるのか。
 それはもう、あるはずがない。

「琴美、まさかそれは!?」

(なにか! やべえッ!)

 アカメの反応から嫌な予感がした。
 今までマグロみたいな仏頂面だったのが初めて見せた顔。
 虫の報せを感じ、早急に破壊しようと右ストレートを掲げたそれを狙う。
 男女平等にはするが、あの程度の円盤なら破壊は容易だ。










 その寸前。その赤い円盤は光輝いた───










「───まさか、このような時がくるとは思わなかったぞ。」

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