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  • 辺獄平安公演 朝の部

hengokurowa @ ウィキ

辺獄平安公演 朝の部

最終更新:2022年03月30日 22:30

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私、自分の歌を聴いている人を幸せにしたいんですよ。世の中が音楽で穏やかになればいいなと思っているので。
小田さくら

序章 初ライブ~延期~

~~~♪~~~♪~~~♪~~~

都内のビルのとある一室。
曲に合わせて、キュッ!キュッ!と靴が床を擦る音が響く。
休みなく続く。
額から飛び散る汗。
それを腕で拭くことも今は敵わない。
なぜなら、両腕は振付で動かしているからだ。

はぁ……はぁ……はぁ……

「そこ!ワンテンポ遅れてるぞ」
「はい!」

コーチの激が飛ぶ中、レッスンは続けられる。
複雑なステップに体全身を動かす激しい振り付け。
ダンス経験者だとしてもつらいと感じるであろうレッスン。
何人かの表情も辛さを見せる。
そんな中、自身も辛いはずにも関わらず笑顔で踊る少女がいる。
年齢も背も低い少女は、レッスン場にいる誰よりも笑顔で真剣だった。

☆彡 ☆彡 ☆彡

「はい!一旦休憩をとります。各自、水分補給を怠らないように!」

ピッとボタンを押しただけで先ほどまでの様子が嘘のようにCDラジカセが沈黙する。
それと同時に休憩の合図。
それは、神の天啓。
ベテラントレーナーの言葉を耳にしたと同時にアイドルたちは素早くmyボトルに手を伸ばすと喉を潤す。

……ごくっ!ごくっっ!!ごくっっっ!!!ぷはぁぁぁ……

「は―――、生き返った~~~」
「今日のレッスンは、いつにもましてへとへとになっちゃいますね~。凛ちゃん」
「でも、あの子の頑張りをみてたら負けてられないわね」
「うんうん、しぶりんとしまむーの言う通り!私たちも気合入れていくよっ!」
「……うん。そうだね」
(あの子も私と同じ”出身”なんだよね……がんばろうね。でも笑顔とやる気は負けないつもりだよ!)

少女達はアイドルになった。
ある子はスカウトによって。
また、とある子はオーディションによって。
まぁ、女の子の胸に興味があるからアイドルになったというぶっとんだ子もいるが。
ともかく、理由は千差万別あれど、アイドルになったからには想いはただ一つ。
大勢のファンの前でキラキラと輝くステージ上で歌う。
だから、どんなにトレーナーたちのキツイレッスンを受けてもツライ表情は見せても”もうやりたくない”といった言葉は存在しない。
皆、真剣にアイドルをしているのだ。

☆彡 ☆彡 ☆彡

「お疲れ様です」
「おや、プロデューサー殿。お疲れ様です」

レッスン場に顔を出したのは、アイドルを影で支える縁の下の力持ち。
プロデューサー。
ちなみに根も葉もない噂だが、時折顔面がPに見えるという目撃談がされる業界内で有名なプロデューサーだ。
ベテラントレーナーは顔を見せたプロデューサーに挨拶を返す。

「レッスン場に顔を出されるなんて、もしかして緊急の仕事でも入ったのかな?」
「いえ、”あの子”の様子が気になったもので」

プロデューサーはチラリと視線を向ける。
その視線の先をトレーナーも後を追う。
そこに映るは黄緑色のパーカーをトレーニングウェアとして身に纏う少女。
少女もつかの間の休憩を談笑して過ごしている。

「ああ……最近、”昇格”したあの子か」
「ええ。昇格できたとはいえ、まだまだアイドルとしては未知数。果たして本当に芸能界を渡り歩くことができるのかと」
「ふっ、あの子も幸せだな。天下の名プロデューサーにそこまで気にかけてもらえるなんてな」
「ちょっ!……私はどの子も気にかけていますよ」

少女は養成所の候補生だった。
アイドルになるべく日夜休まず歌とダンスのレッスンに励んでいた。
それこそ、通う学校の友達との時間をすり減らしてでも。
そして、その努力はついに実り、アイドルとしてプロダクションの施設へ顔を出せるようになったのだ。

「あ!プロデューサー!」

自分と同じジュニアアイドル達と軽い休憩していたが、自分の担当プロデューサーを発見したことが嬉しいのか走って駆け寄る。

「みりあ。レッスンの調子はどうだ?」
「うん。楽しいよ♪」
「本当か?辛いときは無理せず言っていいんだぞ」
「私、無理なんかしてないよ。だって、毎日が楽しくて楽しくてしかたがないんだもの!」

先ほどから話題となっていた赤木みりあはピョンと跳ねながら元気に答える。

「そうか。その調子が続くなら、来週の初ライブは大丈夫そうだな」
「え!?みりあ、アイドルとして歌えるの!?」
「ああ、みりあも昇格してから数か月がたったからそろそろ……な。
 ということで話が進んだんだ」
「へぇ!それはめでたいことじゃないか!」
「……といっても、近隣の商業施設でのミニステージだけど……って」

”初ライブ”ということが嬉しいのか、みりあは、レッスン場を走り回る。

「ふふ、カワイイ服を着て、カワイイ歌を歌って、カワイイダンスを踊って……
 やっぱり、これからも毎日楽しいことがいっぱいだね☆楽しみだなっ!」
みりあは今、この一瞬、一瞬を満喫している。

☆彡 ☆彡 ☆彡

「今日も、遅くなっちゃったなー」
レッスンの帰り道。
空を見上げるとそこは、星々が輝き照らす夜空。
ふと、手を上げ、星の一つを掴むかの如く握りしめる。

「おーねがい、シンデレラ~ 夢は夢でおーわれない」

口から紡がれるのは、事務所に所属するアイドルなら全員歌える歌。
プロデューサーやベテラントレーナーさんの手前、心配を感じていない風に装ったが、正直に言うと、ちょっぴり不安もある。

念願のアイドルへと昇格できたが、あくまでスタートラインに立っただけ。
この後の活躍は今後の自分の実力次第。

「動きはじめてーる 輝く日ーのためーにー」

”アイドルとしてカワイイものに囲まれてみんなと楽しくなりたい”

それは、幼きアイドルの純粋な願い。
しかし、その願いは聞き入れなかった。
そればかりか、逆に強要される。

「さぁ、楽しい楽しい殺し合い、みんなみんな殺し合う。あははははっ」
「では始めようかのう……天国でも地獄でもない場所での、生き残りを賭けたゲームを」

殺し合いを。
命を奪い、血で血を洗うおぞましき企画を。
こうして、みりあの初ライブは悪辣な陰陽師と双子の悪魔の手で握りつぶされた。

☆彡 ☆彡 ☆彡

1章 嫁

ここは、とある世界。
その世界は、夜の君が降り注ぎ蒼き血により邪妖が跋扈する地上となっていた。
そして現在、かつての夜の君やアーナスに取って変わって魔を統べるは月の女王。
伝説の半妖と呼ばれしアーナスは現在、月の女王に捕らえられ、暴走状態にさせられ、さまよい続けている。

「……誰だ」

……ザッ

アーナスは気配を感じるとヨルドを構える。

「綺麗な朱と翠玉の眼……うん。うん。うん。
 やっぱり、ボクの八将神はアーナスちゃんで決まりだな~」
「八将神?訳のわからないことを……。
 それより、貴様は邪妖だな?」

目の前に現れたゴシックドレスの少女。
しかし、アーナスは見逃さない。
少女が身に纏う力に。

「邪妖?ボクが……?うふ、うふふふふ。
 見当違いだよぉ、アーナスちゃん。
 ボクは君のP(プロデューサー)。
 フェレスPと呼んでもいいんだよ」

悪魔は嘲笑う。
その瞳は”き~めた!”と悦んでいる。

「……意味がわからない。
 それにふざけたことを……。
 まぁいい、それより、貴様は私の名前を知っているのか?
 私は……自分がわからない……だから……貴様の血をよこせッ!!!」

いくつか聞きなれない単語を発する邪妖らしき魔の存在。
だが、どうやら自分の名前を知っていることからアーナスは吸血しようと試みる。
暴走状態とはいえ夜の君を倒したエージェントと辺獄の悪魔の片割れによる激突。
戦闘の経緯は、ここで語らなくても十分であろう。
八将神としてアーナスが参加者にいる。
これが、結果だ。
こうして、フェレスにより八将神として調整されたアーナスは人間だったころの記憶や半妖だったことの記憶はそのまま欠落したままの上で”大切なもの”を奪いとったものは、 「人間」であったと認識させられたとさ。

……まる。

☆彡 ☆彡 ☆彡

二章 魔の時間

「人間は……殺す!」
アーナスは迷いなくヨルドでさとうを斬り捨てようと振り下ろす。

「アーナスさん!!!」

さとうを斬り裂く殺意の刃は寸前、アルーシェの持つ刀……扶桑刀で食い止められた。
扶桑刀……扶桑皇国の軍人が手に持つ魂の刀。
中でも、坂本美緒が魔力を込めて打った”烈風丸”はアーナスが所持する血剣ヨルドに引けを取らない。
刀と刀がぶつかり合い、火花散る。
交差する剣戟はやがて、刀と刀のつばぜり合いへとなった。

「アーナスさん!正気に戻ってください!」
「うる……さい!それより貴様のその血は私のものだ!!!返せ!!!」

アルーシェの言葉はアーナスには届かない。
むしろ逆にアルーシェの存在がアーナスの吸血衝動を増加させる。
グググッ……!と刀を押し返される。

「くっ……!」
(どうすれば……元に戻るんだ?)

アルーシェの脳裏に想起されるは、元の世界でのアーナスとの邂逅の出来事。
伝説の半妖と語られるアーナスとの初邂逅は今と同じように正気を失っていたため、戦闘となった状況だった。

……ううう……私は……誰だ……私は……

一進一退の攻防だったが途中、アーナスの自問自答が発生し、戦闘は中断となった。
その後、姿を現したアーナスの関係者であるクリストフォロスに暴走を止めてくれないかと頼まれた。
可能なら、ここ辺獄の殺し合いという特殊の状況だが、叶えてあげたい。
しかし現在、八将神として選ばれたアーナスは暴走状態となった時とほぼ同じだ。

(くっ……せめて、何か関係者の痕跡を示すものを発見できていたらなぁ)
クリストフォロス曰く、アーナスゆかりの物か何かを手に入れれば正気に戻ると言っていたが、探索する矢先にこの殺し合いに巻き込まれた。
アルーシェの額に汗が流れる。

「さっきから、血、血、血とうるさい」

……ブォッ

アルーシェとアーナスの会話に露ほども興味がないさとう。
さとうの言葉と同時にザ・ワールドがアーナスを襲う。
即座にアーナスはアルーシェを蹴り飛ばすと、ヨルドでザ・ワールドの攻撃を防ごうとする。

……が。

「……ガッアアア!?」

ドッゴオァ――――!!!

ザ・ワールドの逞しき黄金の腕が、アーナスの腹を貫いたのだ。
アーナスはたまらず、苦しみの声と血反吐を吐く。

「ひうっっ!?」
「……」
(あの時……僕も突然、さとうの守護霊の攻撃を受けた……その正体は一体?)
みりあは血の気が引いた顔で両手で顔を覆い、ベルトルトは無言でそれを見つめる。

そう、ザ・ワールドの能力”時間停止”
さとうにとってアルーシェもアーナスもモロクロにする無駄でしかない。
単純に、血を求めている危険そうかつ、明らかに異能の力を有しているであろうアーナスを生かすことはできないと即座に判断しただけだ。
さっさと勝負をつけようと、その能力で躊躇なくアーナスの身体をぶち抜いた。
八将神相手に時間をかけるのは得策ではない。
素早くトドメをさそうとしたさとうの判断は正しい。

「……」
(汚い……顔についちゃった……後で、洗い流さないと)
アーナスの吐いた血反吐が顔の頬にかかり、さとうは不快そうな表情を見せる。

血は嫌い。
染みついた壁をゴシゴシしても簡単にぬぐい取ることはできないし、苦いから。

苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い
苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い
苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い
苦い苦い苦い苦い苦い苦い
苦い苦い苦い苦い苦い

……早く、苦みを取り払わないと。

鼻孔にツンとくる鉄の匂い。
甘いとは対極の味。
こんな姿ではしおちゃんに会えない。
ベルトルトにより付けられたスカートや制服の血も最悪だ。
本当……最悪。

……ああ
……しおちゃん……早く会いたい

さとうがアーナスにしたことは明確な”殺人行為”
しかし、さとうは気にもかけない。
全ては取り戻すため。
朝目覚めたら、すこやかに眠っているしおの寝顔を見るため。

―――いつも通りの朝を迎えるため

―――まってて、私のシュガーエンジェル

だが。


さとうもまた、甘すぎた。


「その従魔らしき者の力によるものか?」
「……ッ!?」
平然と喋りかけてくるアーナスに流石のさとうもぎょっ!と目を見張る。

―――ズルッ

自分から後ろに下がり、ザ・ワールドの腕から離れる。
普通なら、胴体を貫かれ平然とできる筈はない。
だが、何度も述べられているが、今のアーナスは”八将神”である。
疑似霊核として用意された心臓を破壊しない限り殺すことは不可能なのだ。

「アラクネ……いや、ビスクに近い能力みたいだが、人間風情が夜の君である私に従魔を 
 差し向けるとは……許さん!」
言葉と同時に孔が開いた腹がみるみるうちに塞がれる。
八将神+アーナスの魔力による驚異的な回復力。
さらにアーナスは行動を開始する。

「ムーンラビット!」
言葉と同時にアーナスの身体に光の粒子が身に纏う。

「いっくぞー!」
禍々しい声から、一転可愛らしい声に声変わり。
しかし、変わったのは声質だけではない。
姿もだ。

アーナスの白銀の髪はザ・ワールドに負けないぐらい光り輝かく黄金に。
そして、青紫の獣の耳がピョコンと生えた。

「……」
(あの変態形態……僕たちとは違う力か……)
どこまでも冷静に観察をするベルトルト。
アーナスのフォームチェンジに目を細める。

(やはり、さとうの守護霊の力……危険だ)
アーナスが口にした従魔という単語。
ベルトルトは確かにその言葉を聞き逃さなかった。
無意識にさとうにより砕かれた右鎖骨を触る。
さとうの守護霊が従魔かどうかは分からないが、ほとんどの相手に対して優位に立てる能力であることは間違いない……
どう殺すか、ベルトルトはアーナスに対峙しつつも案を張り巡らせている……

「あのお姉さん……ウサギさんになっちゃった!」

一方、みりあの呟き。
そう、その姿はウサギに見えなくもない。
その正体は、アーナスの切り札。
いくつかある中の”変身形態”の一種。

―――ラビットフォーム

「えい♪」

―――ゴッ!!!

「~~~~~~っ!」
言葉と同時にさとうの身体が吹っ飛び、地面を転がる。

さとうの眼前に一瞬に移動すると、目にもとまらぬ速さで脳天目がめてソバットを繰り出したのだ。
幸いにも、”そばに立つ者”ザ・ワールドが身を挺したため、さとうの頭からピンク色の脳をまき散らすことだけは防ぐことができた。
スタンドが支給されていなければ、さとうの命はそこで無残に散らしていたであろう。
しかし、鋭さと重さが加わったソバットは完璧に抑え込むことはできず、押し切られた結果、吹き飛ばされた。

膝や掌を擦り、さらに苦味が重なる。
不運が重なるときは重なる。

……ベリ―――ウィン

さとうの脳天から脳みそではなく、支給品のDISCが飛び出てしまった。
その瞬間、ザ・ザールドは姿を消す。
体内にDISCを挿入することでスタンドを扱えるお手軽さ。
しかし、反面、ある程度の攻撃が加えられると勝手に出てしまうのだ。

―――はぁ……はぁ……はぁ……

―――死ぬの?

キラキラポロポロ……ビンから零れ落ちる。

―――ダメ

―――それは私の愛の粒

さとうはうずくまり、両腕で身体をギュッと握りしめる。
身体から愛が逃げないように。

「みりあ……君は早くこの場を離れた方がいい」
「……え?」
戦士の勘だろうか。
この場はただではすまないと肌で感じた。
さとうが事実上脱落したのを横目に痛みに耐えつつ、ブレードを構えるベルトルト。

「くっ……」
(やはり、やるしかないのかッ!?)
烈風丸を構え直すアルーシェ。

「どうした?いっておくけど、これで終わらないぞ。だって……血を返してもらわなくちゃいけないんだからな!!!」

まだ夜が明ける時間ではない。

☆彡 ☆彡 ☆彡

3章 八将神プロデュース

歯車の塔。
平安京の遥か上空に聳え立つそれは、神へと成らんとする一人の陰陽師が鎮座する宴の首座。
辺獄の悪魔が管理する辺獄のそれは、現在バトルロワイアルの管理場となっている。

「うふ。うふふ……いいよ~。やっぱりアーナスちゃんは素敵だな~」
愉悦愉悦と浸るのは、辺獄の管理者にして悪魔の片割れフェレス。

「何やら楽しそうに眺めておるな」

愉悦に浸るフェレスの傍に姿を現すのは悪魔の片割れメフィス。

「だって、僕のアーナスちゃん。とっても愉快に”私の血を返せー”って意気込んでるんだもの……あはははっ」
「アーナス……ああ、元神の慰み者の半妖か。たしか、お主の担当じゃったな」
「うん。そうだよ~……アーナスちゃんは、僕の担当アイドル。
 ずばずばずばーーって斬って、殴って、参加者の理念を集めるのがお仕事」

八将神―――陰陽道における方位を司る神。
黄幡神、大将軍、太陰神は此度の饗宴の主催者である芦屋道満と悪魔達がその位を担当しているが、残りの豹尾神、歳殺神、歳刑神、歳破神、太歳神は違う。
質のいい理念を生み出し、回収するために人為的に用意された駒。
そして、各将神は担当者によるプロデュースが行われている。

豹尾神『十条姫和』はメフィス。
歳殺神『デビルマン/不動明』は芦屋道満
歳刑神『アーナス』はフェレス
といった担当の割り振りが。
ちなみに歳破神『佐藤マサオ』は異例の芦屋道満、フェレス、メフィスの3人共同。
元が唯の幼稚園児ということとお遊びからそうなった。
片や最後の太歳神『高町なのは』は佐藤マサオとは逆に本気でプロデュースした結果、強大すぎて参加者として投入は見送られた。
その代わり、万が一の備えとしてディメーンに管理を任せている。

「ま、今のウサギちゃんのアーナスちゃんも素敵だけどねぇ」
ラビットフォームへと変化したアーナスを愛おしそうに見つめる。
自分の選別が間違ってなかったことに口元が緩む。

「メフィスちゃんは、抜け駆けして姫和ちゃんに追加レッスンを行ったけど、僕はスケジュール通りに行うよ」
「なんじゃ、そのことをまだ気にしておるのか?
 だから、反省して以後気をつけるといったであろう」

フェレスがいう抜け駆けとはメフィスが姫和に行ったスペクトラムファインダー講習について。
メフィスはしかたがないなぁといった風に肩をすくめる。
すると……

「ボンジュ~ル、お二人さん。ちょっと聴きたいことがあるんだけど?」
双子の前に現れるのは道化師。
ディメーン。

「ん?お主……ちゃんと管理ルームにいないのは感心せぬな」
「ちゃ~んと、”まて”ができないわんちゃんはいらないんだけどなぁ~……」

メフィスとフェレスはディメーンを嗜める。

「「ノ――――ン!直ぐに聞いたら戻るとするよ。
 どうして支給品に”シャンバラ”を選んだんだい?
 一歩間違えれば、この殺し合いを破綻してもおかしくないと思うけど」

ディメーンの疑問は至極同然。
”次元方陣シャンバラ”
マーキングした場所への瞬間移動を可能とする帝具。
一手違えれば、こちら側の詰みに繋がりかねない道具の一つ。

(それに、”空白の才”も……破たんしかねない道具だ。
 殺しを強要する主催側が、進んでそれらを多く支給するなんて……
 余裕なのか、浅はかなのか……)

双子の悪魔と陰陽師の思考に首を傾げざるをえないといった風だ。
殺し合いをさせるなら、別になくてもいい道具。
わざわざ、危険を冒す必要なんてないのだ。

「ん?ああ、別に構わぬよ。
 多少の希望は与えておかないと上質な理念を集めることが出来ないからな」
「そうそう……僕たちに反抗できる~と喜んでから、やっぱり無理でした~と
 理解したワンちゃんたちのわんわんわんと鳴く絶望からの理念は想像するだけで最高だ 
 よ~」

双子の悪魔にとって、この殺し合いは余興でしかない。
如何に上質な理念が集められるかが重要なのだ。

「そういうことじゃ。それと、あの神の慰み者のくせに一人面白い理念がおっての。
 たしか……”蛙のツラ”じゃったかな。あれを参考にさせてもらった」
双子の悪魔はクスクスと嗤う。

「ふ~ん……じゃ!捨てられるのは勘弁だから直ぐに戻るとするよ」
ディメーンは踵を返すと、管理ルームへ戻っていった……

「……」
(随分と彼らを見下ろしているけど、いとも簡単に鬼門を作られたんだ。
 この会場は完璧な牢獄ではない証拠。足元を掬われないことを祈るよ)

――― ま!そのときは、ボクがサイコーのショーを開演させてもらうよ

道化師は二ィッと不敵な笑みを浮かべる……
その脳裏に浮かぶのは、自らの野望を叶えるステージか……


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