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  • 決壊戦線─崩壊のカウントダウン─

hengokurowa @ ウィキ

決壊戦線─崩壊のカウントダウン─

最終更新:2022年10月31日 06:49

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 一同が一つの病室に集まってると窮屈なので、
 一度解散して各々で軽いレベルの情報交換や、
 支給品の譲渡とかで時間を消費していた六人。
 その最中に、ディメーンによる定時放送が始まる。
 定時放送が六時間とは知らされていなかった都合、
 各々がそれに対して全員強く反応せざるを得なかった。

 放送によって出た死者は二割以上の参加者が散った。
 少なくとも六時間で、閉鎖的で身近な場所で死ぬ数としては異常な数だ。
 災害とかでもなければそうはならないであろう人数を前に
 多くの参加者が表情に影を落とすこととなる。
 無論、この病院の六人においても同じことだ。

(素直に喜ぶ、わけにはいかねえよな……)

 受け付けに身を潜め、人が来るのを警戒しながらひろしは静かに思う。
 病院にいる六人のうち二人、愛と可奈美は大事な仲間を亡くしている立場だ。
 ひろしの家族やしんのすけの友達は無事ではあるものの、素直に喜ぶことはできない。
 特に可奈美の場合は母親や、此処で出会ったばかりの仲間もいたというのだから余計に。

(年長者としてしっかりしねえとな。)

 小学生に中学生に高校生と、
 此処に集まったのは殆ど学生だ。
 ロックや可奈美は武術の経験者ではあるようだが、
 精神的には未熟な面もあるだろうし、唯一の大人として気を配りたい。

(皆で集まって今後の考えを決めねえとな。ロックにも言っておいたし……)

 近くに置かれた誰かのカルテットを一瞥しながら、
 少し時間が経って気持ちの整理がついたら今後の方針を決めることにする。
 此処に留まってるだけでは、自分の家族も守ることはできないのだから。



 ◇ ◇ ◇



 辺りを見渡せる病院の屋上。
 五階ともあれば周囲の建物よりも高く、
 血染めの空によって赤黒く染まった平安京が広く見渡せる。
 柵に腕を乗せながら、可奈美は辺獄の地を見渡していた。

「可奈美、大丈夫か?」

 屋上には辺りを見渡す可奈美と、
 ひろしに言われて彼女を探しに姿を見せたロック。
 母親の美奈都については元々亡くなっている人物なので、
 真偽は分からないままになっただけなので思ってるほどのダメージはない。
 しかし親友の舞衣の死を改めて突き付けられ、殿を務めたフェザーも改めて宣言され、
 とどめと言わんばかりに与り知らぬ場所で、薫にフェザーの知り合いであるみりあ。
 ダメージが大きいのは可奈美であることは流石にロックも察しており、
 だからこそ自分が率先して可奈美を探していた。

「うん。私は大丈夫だから。」

 ロックの方へと振り向きながら、
 何処か苦笑気味な表情で可奈美は返す。
 そうは言うが、やはり可奈美は自分の感情を晒さない。
 都古に言われても、一朝一夕でその癖は治りはしない。
 潰れるまで、誰にも悟られないぐらい隠すのが得意なのだから。

「そう、か? だが無理はしないでくれ。
 俺や都古、それにひろし達もいる。言った方が楽になることもあるさ。」

 都古だったら見抜けていたかもしれないが、
 彼の育った環境は基本男所帯で女性の相手は余り得意ではない。
 しかも数少ない身近な女性と言えば、露出度の高い忍者だったりもする。
 なので都古に言われて多少は訝ってはいるものの、気づくことはできなかった。
 『ホントもうお兄ちゃんは乙女心が分かってない!』とどやされそうだと目を逸らす。
 年下の子供に説教されると言うのは中々に堪える。

「……殺しちゃったんだね、私。」

 振り返りながら胸に手を当てながら可奈美は呟く。
 可奈美が思うのは何も仲間だけではなかった。
 死亡者の中には先の戦いの相手の絶鬼もいる。
 名前を聞いて、自分がした行為に改めて理解する。
 刀使は荒魂を祓う為にその刃を振るう巫女、と言うのが本来の役目。
 しかし彼女は荒魂ではない存在を斬り伏せ、明確に殺めたのだと。

「あれは人にくくっていい奴じゃあない。
 それに、あれが説得できる相手でもない。仕方ねえさ。」

 彼女の観点から見ても、あれは人ではなく鬼だ。
 荒魂に近いし、荒魂と違って人の責任とかの埒外にある。
 彼の言うように仕方ないのもわかるし、一応の理解はしているつもりだ。
 放っておけば被害が出る。それは荒魂と同じことでもあると。

 一方で、彼を倒すきっかけは今まで一度だって思わなかった復讐心からくるもの。
 沙耶香と戦った際も斬るしかない状況で斬らないを選んだ彼女からは出なかった選択肢。
 荒魂は人の責任でもあり、憂うことはあっても荒魂を恨んだり憎むことはしなかった。
 最大の敵たるタギツヒメにも、特に恨みあると言った感情は持ち合わせてないのだから。
 絶鬼にはこちら側における非がなかったから、そうなったとも受け取れなくはない。
 とは言え、普段怒りといったマイナスな感情については彼女は殆ど表に出さず、
 少し謎になった気がしており、そこが少しばかりだが引っかかっていた。

 ───或いは。柳瀬舞衣の支給品の中に潜んでいた、
 『呪蝕の骸槍』と呼ばれるその槍が原因かもしれない。
 通常の支給品であれば、デイバックの中から何か干渉するのは不可能だ。
 干渉できるのであればアンナやバーリやーといったディメーンを介す必要のない、
 意志を持った支給品はもっと自動的に速く出てきたっておかしくはないのだから。
 しかしそれは世界の理の外の物質によって形成された槍。通常の代物とは大分存在が違う。
 普段は何も影響はないが、絶鬼の妖気に呼応し僅かに力が漏れ出た可能性は否定できない。
 もっとも、精神を蝕み終焉を迎えるとされる槍でもデイバックの中に潜んでいる以上は、
 手に取って使用し続けない限りは影響力は乏しいし、現に今の可奈美は正常な思考を持つ。
 あくまでいくつかの要因が重なった結果の偶然の産物、といったところだ。
 それが今後致命的な影響を与えることはないだろうし、
 そもその槍は現在別の人に渡っているので手持ちにない。

「ひろしから提案されたことなんだが、
 今後の方針を決める為改めて一階に集まることになってる───」



 ◇ ◇ ◇



 病院の二階の廊下。
 開けた窓へと腕を置きながら愛は空を眺める。

「せっつー……」

 普段明るい愛もまた、気落ちしたのが目に見えてわかる状態だ。
 彼女にとっては菜々ことせつ菜のライブが理由で同好会に加入しており、
 言うなれば愛にとってのアイドルのルーツたる存在。そんな彼女が殺された。
 楽観視してなかったと言えば嘘だ。出会った参加者は全員殺し合いに反抗する側。
 皆もそういう人物と一緒にいるだろう、そういう風に思ってたのだから。
 でもそうじゃなかった。ロック達の仲間だったフェザーも同じ結末を迎えた。
 それぞれの個を尊重し合う九人のアイドルと侑の存在が、虹ヶ咲スクールアイドル同好会。
 悪い言い方をすれば、十人でなくても成立すると言えば成立するものの、
 イコール今後も同好会は九人でやっていける、そういうわけではない。
 彼女の死を、そんな軽い風に扱うなんてこと絶対にしたくない。

「宮下お姉ちゃん、大丈夫?」

 仲間にすら殆ど悟られなかった可奈美に気付いた都古なら、
 別に隠してるわけでもない相手であれば容易に察せられる。

「みゃーこ……あんまり大丈夫じゃないけど、
 愛さんだけが落ち込むのは、ちょっとよくないなぁって。
 ほら、暗いのって伝播しちゃうから。愛さんは避けたいんだよね。」

 ただでさえ状況は良くない。
 脱落者がこれだけいると言うことはそれだけ乗った参加者、
 或いはそれらを殺せるだけの実力を持った参加者がいることになる。
 気落ちした状態ではいい案も浮かばなくなるし、何より愛らしくないと。
 流れた涙を拭いながら、少し不格好な笑顔で返す。

「後で思いっきり泣くから、今だけは待ったかけてるって言うか。」

 宮下愛はかなり器用な人間だ。
 いかにも現代ギャルっぽい見た目ではあるが、
 成績もよければ運動神経もよく、それでいて気配りもできる。
 人を明るくさせることが得意な彼女だけに、周りを暗くしたくもない。
 加えて可奈美程背負い込まないので、遠慮なくその辺を吐露できる。
 そういう意味だと彼女はこの中でも特にできた人間だろう。

「私達がいるから、宮下お姉ちゃんも無理しないでね?」

「うんうん、みゃーこには遠慮なく言うから。」

 笑顔と共に愛は都古の頭を撫でる。
 妹ができたみたいで少し微笑ましく感じる。
 それを少し離れた廊下の先から洸が眺めていた。
 お人好しな連中ばかりで、どうにも居心地が悪い。
 彼がいた場所と言えば性格のねじれ曲がった連中ばかりだ。
 ろくな連中がいなかったし、洸もそのろくでなしに分類される。
 春花がいない以上、他の相手がどうなろうと興味のないことだ。

「とりあえず、今後の方針も決めたいし他の人を呼びませんか?
 ロックさんも落ち着いたら、一階へ行くように言ってましたし。」

「そうだね。かなみんとろっきゅーは上だからちょっと待つかな。」

 各々がそれぞれ気持ちの整理、或いは次の行動の為の考えた時間。










 それが六人が病院にてできた、最後の平穏な時間だ。
 終わりを告げる死神の鎌は誰にも慈悲を与えることはない。

「フェザーさん!」

 屋上の可奈美へと向けて禍々しい紫色の靄を放つ剣が複数飛来。
 庇うように背後にいたロックを突き飛ばしながら倒れる。

「伏せろッ!!」

 二階から眺めた外にいた人影に気付き、咄嗟に洸が叫ぶ。
 ほぼ同時に、二階の窓ガラスを突き破る大量の弾丸と共に二人も屈む。
 ガラスのシャワーが降り注ぐが、弾丸を受けるよりはましな軽傷で済む。
 多数の弾痕が病院の清潔そうな白い壁へ無数のひびを入れていく。

「な───」

 入り口の自動ドアなど開く間もない速度でぶち破る闖入者。
 咄嗟の事で判断が遅れるが、カウンター越しに銃を構える。
 車とかの運転による事故とかでもないのに普通に入らない相手を、
 殺し合いに乗ってない相手とは思うことなどなくその引き金を引く。
 こんな入り方をする奴が、銃の一発でも止まらないとは思いながらも。
 いや、寧ろそう思えたからこそ引き金が軽かったかもしれない。
 無暗に人を殺すなんて行為、簡単にできてたまるかと。

「今、下の方でも二つ音がしなかったか!?」

 屋上では弾丸のように飛んできた剣をなんとか凌ぐ二人。
 屋上と言う広々とした場所なのもあって気付くのは早かったお陰で、
 特に負傷らしい負傷もないまま二人は体勢を立て直す。

「うん。多分野原さんの銃声から玄関と、
 下の駐車場にもう一人いるから多分だけど、下は二人組だよ。」

 地上を見やれば人の姿は見えるが、
 問題は今飛んできた剣はその人の方角とは別方向。
 別の襲撃者がいると言うことに他ならない。

「ロックさんは下の方の人をお願い! 今攻撃してきた人は、私が戦うから!」

 此処で戦力となる可奈美とロックの双方が此処にいては、
 三人の敵の内二人が都古とひろしに、しかも洸や愛を守らなければならない。
 負担が大きすぎるので、各自一人は相手にすることになる。

「OK……だが別の敵ってことは、共謀してない可能性もある。
 だから不利になったらこっちに引きつけて、同士討ちを狙うのも手だ。」

「うん! 分かってる!」

 五、六階はあると流石に飛び降りるには高すぎるし、
 仮に出来たところでその着地の際に攻撃されてしまう。
 もどかしくもあるがロックは素直に階段を降りて、
 残された可奈美は孫六兼元を抜いて迅移と共に逆に飛び降りた。
 着地の隙を狙われる部分も、彼女なら八幡力と写シで軽微に済む。
 剣の飛んできた方角へと向かえば、その相手の姿を即座に捉える。

「あら、また刀を持った子なの?」

 可奈美達を襲い、そこにいたのは───幽鬼アナムネシス。



 ◇ ◇ ◇



 二階にいた三人は状況的に他のメンバーよりましな状況だ。
 咄嗟に洸が叫んだお陰で、多少ガラス片で傷を受けたが致命傷には程遠い。

「サ、サンキューみっつん。愛さんもちょっとやばかった。」

 頬に絆創膏を貼って、二人にもそれを分け合う。
 屈んだまま三人は集合して状況の確認をする。

「病院の外の駐車場から相手は撃ってたから、
 多分相手はそんなに遠くにはいないはずです。
 今なら屈みながら移動すれば、背後から狙えるかも。」

「でも一階からも銃声したし、
 野原のおじさんも敵と戦ってるなら私が行かないと!」

 ロック達が降りてくるまでの時間稼ぎ、
 あわよくば相手を倒すことを目的とするなら、
 遠回りしてる時間はないと都古が拳を握り締める。

(確かにゆっくり移動してる間にあの人が殺されて、
 二対一になったらまずい。だったら行かせるべきか。)

「だったらこれ。」

 洸がデイバックから出したのは傘。
 桃色で貴族が使いそうな傘ではあるが、
 当然ながらこの状況で使う傘。まともなものではない。

「頑丈らしいから、これと一緒に飛び降りれば速攻で降りれると思う。」

 洸のこの行動は別に情が移ったとかではない。
 彼が求めるのは最終的には野咲春花ただ一人だけ。
 そこは変わらないし、この行動もあくまで最適だからするだけ。
 此処には六人と大所帯だが、お世辞にも戦力がいいとは言えない。
 自分と愛は戦力外。武器を持ってるひろしは確かに銃はあれども基本は一般人。
 更に可奈美、ロック、都古の三人は全員少なからずダメージを受けている。
 万全なコンディションとは言えないし、このお人好し達は守る戦いをするはず。
 だったらなおの事、十全に戦ってもらわなければこちらの生存が危うくなる。
 洸が主催の考えを読み取れるほど、聡明な人物ではないものの多少は察しが付く。
 絶鬼のような参加者は他にもいる。だったらそういう連中を減らす方が優先される。
 だから自分が持っていても無意味だと判断して、それを渡しておく。

「君も戦えるって言うなら、多分二階から降りるぐらいは大丈夫───」

「ありがとう洸お兄ちゃん! 行ってくる!」

 言われるや否や、即座に傘を手にして開きながら飛び降りる。
 地上から大量の弾丸が迫るが、それを傘で悉く防いでいく。
 特注の日傘ではあるが、何を想定しての日傘なのか。
 持っていた洸でもそこについての判断は付かない。
 紅の吸血鬼の考えることは、従者や友人でもよくわからないのだから。

 二人が彼女の姿を軽く眺めていると、
 上の階からロックが階段を一気に飛び降りて二階にまで降りる。
 そのまま一階も……と思ったが流石に二階に散乱した窓ガラスと、
 残された二人に足を止めざるを得なかった。

「大丈夫か!?」

「俺達は大丈夫です。そっちの連れがもう一人と戦ってるので。」

 視線を外へと向ければ、
 銃弾を躱しながら戦う都古の姿が見えた。
 一先ず実力伯仲のようなので、まだ大事ないのが救いか。
 とは言え早急にひろしが戦ってる相手を何とかしなければ、
 分散された戦力で何かが起きては手遅れだ。

「俺はひろしの所へ行ってくる! 都古のこと、頼んだぞ!
 それともう一人敵がいるが、そっちは可奈美に任せてある!」

 ひろしが一人で戦っていることは明白で、
 急いで階段を駆け下りて行く。

「かなみんも敵と戦ってるならみっつん、みゃーこの援護しに行くよ!」

 ロックの方は援護は難しいだろう。
 一階で銃声が何度も鳴ってまだ行動不能にできていない。
 と言うことは、人の力では到底及ばない強さがある。
 そんな相手に自分達が挑むのは無謀ではあることは分かっており、
 まだ互角の戦いをしている都古を助けて、そこから行動を起こす。
 その方が効率的で、学力の高い愛らしい頭の回転率を誇る。

「服にガラス片が入ったから、少し遅れます。」

 愛と違って洸は冬の田舎から此処へ来ている。
 必然的に厚着であり、簡単には取れないのは納得だ。
 『じゃあ後で!』と言いながら愛はガラス片を払い一階へと向かう。
 一人二階に残された洸は静かに思考する。

(潮時か。)
 ガラスが入ったと言うのは嘘だ。
 最早この病院周辺は完全な激戦区。
 先ほどは可奈美もいるからと傘を渡した。
 しかし敵の数は三人、戦力も分散されてる。
 全員が全員勝利を手にするとは思わない。
 手にしたと思えば残った奴の追撃だってありうる。
 そうなったら後はドミノ倒しの如く掃討される未来だ。
 今なら自分をマークする敵はいない。逃げるとしては十分なチャンス。
 自分が無力な参加者であることを考えれば、この先彼らの知り合いに出会っても、
 それを責められることはないだろう。普通の人間なら銃弾だって十分怖いのだから。

「……」





(向こうも便利な傘があったか。)

 弾丸が防がれたことで、完全者も無駄撃ちはすぐにやめた。
 傘から出てきたところを撃つも、軽やかな身のこなしは中々当たらない。
 神楽の番傘であって魔剣ダインスレイブではないので仕方ないことだが。
 下手に狙い続けていては反動で動けないところを狙われる。
 素直に撃つのをやめて、銃口を下ろす。

「何だ、またガキか。」

「そっちだってあんまり変わらないでしょ!」

 美炎はまだいいとして沙都子に彼女と、
 小学生の参加者と連続で敵対して思わずつぶやく。
 一方で完全者も外見上は余り年が違うとは感じられず、
 子供相手に子供と呼ばれたくはなかった。

「見た目で判断するな、と言いたいがそれは互いに同じか?」

「子供だからと言って甘く見ないでよね!
 私のコンフーでやっつけちゃうんだから!」



 ◇ ◇ ◇



「ひろし! 無事か!?」

 一階の受付は随分と酷いありさまだ。
 弾痕や破壊の跡が至る所にあり、
 受付待ちの椅子は軒並み使い物にならない。
 その窓口も破壊されており、台風の痕のようだ。

「あ、ああ! ちょっと怪我はしたけど無事だ!」

 残骸の隙間からひろしが這い出て、
 壁に穴の開いた別室の方へと銃を向ける。
 相手が突進するような動きの攻撃だけをしてきていたお陰で、
 様々な巨悪と戦い続けてきたひろしなら、辛うじてでも避けることができた。
 いくらかとんだ破片で頭を打ってはいるものの、死に至ることはない。

「こいつが敵───え。」

 煙の向こうから壁に手をかけ姿を見せたのは、よく知った顔だ。
 疎遠ではあったものの、忘れることのない存在。
 十年前の姿と、何一つ変わっていないその姿。

「嘘、だろ……!?」

「───ほう。随分とでかくなったようだな。」

 出てきたのはギース・ハワード。
 ロック・ハワードとギース・ハワード。
 二度と会うことのなかった存在は、辺獄の舞台で邂逅を果たす。





 六時間以上戦いの舞台にはならなかった病院。
 安寧の病院は今この時を以って決壊し、戦場の舞台となる。

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