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  • プラトン 清棲あかりの弁明

hengokurowa @ ウィキ

プラトン 清棲あかりの弁明

最終更新:2024年05月10日 18:55

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だれでも歓迎! 編集
生きてるやつは絶対生かすし、死んでるやつは絶対剥製にする!!
清棲あかり

下人の眼は、その時、はじめてその死骸の中に蹲うずくまっている人間を見た。檜皮色の着物を着た、背の低い、痩やせた、白髪頭しらがあたまの、猿のような老婆である。その老婆は、右の手に火をともした松の木片きぎれを持って、その死骸の一つの顔を覗きこむように眺めていた。
芥川龍之介『羅生門』より


第1章 人の行動は、三つの根源からなる。欲望、情動、そして知識だ

「……」

過ぎる。
ただ時が過ぎる。

”だいすき”を追求する輝く活力溢れる瞳は今は面影なし。
とはいえ、単純に絶望に堕ちた目でもない。
例えるなら灰。
白でもなく黒でもない灰の瞳。
清棲あかりに映る世界は灰色に包まれている。

「……」

フラッと立ち上がると、私は周囲を探る。
地獄の光景があるとすれば正に眼前だろう。
地獄に一人残された私。

「……」

私は倒れこんだ巨人に近づくと。

ザクッ……ザクッザクッ

手持ちの大型動物用の解体道具で皮膚を削り取っていた。

「……」

トッペイ君とエルピスの命を奪った名も知らぬ巨人。
本来なら憎しみの感情をぶつけてもよい。
だけど、この巨人も殺し合いの参加者。
もしかしたら元々、人の命をなんとも思わない極悪人かもしれない。
だとしても、この巨人もあの双子によって本来、辿る未来が失われてしまったのは変わりない。
なら、生きた証を残さなければならない。
だが、それは傍から見たら異様な光景であることは間違いない。

「……」

私は巨人の皮膚の一部を切り取るとデイバック にしまう。
そして、歩く。巨人が歩いてきたエリアへ。
あの巨人は明らかに手あたり次第、殺そうとする行動が見られた。
死の間際に家屋を投擲したことから、一人でも参加者を減らしたかったのだろう。
なら、おそらく犠牲者はトッペイ君とエルピスだけじゃないはず。
他にも犠牲者がいるかもしれない。もしかしたら、生きた証があるかもしれない。
それと、その方角には、トッペイ君が言っていたアルーシェさんという女性がいる可能性が高い。
元々、トッペイ君にエルピスと向かう予定でいた。
願わくば、生きていてほしい……
爆炎に包まれた熱気の通り道をひたすら歩く。
そうそう、皮膚を削り取った後、巨人の名前はベルトルト・フーバー という男性だということが判明した。
ポケモン図鑑が教えてくれた。
どうやら、私とは違う世界の住人みたい。
彼がどうして巨人化したのかわからないが、その表情はなんて形容すればいいのだろう。
まるで、なしえなかった。告げられなかったような後悔にも見えるし、戦いから解放されたような安らぎにも見える。
今の私の顔はどんな表情なのかな……

☆彡 ☆彡 ☆彡

2章 石工達曰く、小さな石なくして大きな石だけで石垣は建てられない

「……」

爆心地らしき場所にたどりつく。
周囲を見渡すが、人らしきものは見当たらない。
だが、”生き物”はいたはず。
長年のフィールドワークで培った勘が体に訴えかけてくる。

―――ス

私はポケモン図鑑を取り出すと周囲を探らせる。
すると、機会音声が流れだす。

『赤城みりあ  松坂さとう  アルーシェ・アナトリア 』

「……」

やっぱり……
遺体が見当たらないのは、おそらく、先ほどのベルトルト・フーバーが起こした超大型巨人の爆風爆炎で消し飛ばしたのだろう。
トッペイ君とエルピスだけじゃない。三人の女性がここで亡くなった。
そして、アルーシェさんの名もあった。
私は……私達は間に合わなかった。

「……」

「私はね、この殺し合い、誰も死なずに終わるとは思わない。仮に、協力して殺し合いを脱出できるとしてもね。」

元よりこの殺し合い。
あの子……零ちゃんにいったように、死者が一名も出ないなんて楽観視はしていなかった。
現に征史郎君は、ゲームに乗った金髪の男の外国人によって同行者を殺された。
だから私は始めに方針を決めたのだ。参加者の生きた証を集めることを。
だけど、口で言うのと、実際に殺されかける場に出くわすのとでは、違う。
キヨスにとって不幸なのは、最初の身近な死者がベルトルトによる地獄変によるものであったことだ。

☆彡 ☆彡 ☆彡

「……」

何もないか……装飾品でも何でもいい……見つかって……
残さなきゃ……生きた証を……私が……やらなきゃ

『あなた……何をしているのかしら?』
「……え?」

声に振り向くとそこには、童話の主人公のような可愛らしい少女が立っていた。

『まさか生存者がいるなんて驚きだわ』
「貴方は……?」
『ごきげんよう悪魔の催しの参加者の一人。わたしはアリス……従魔(セルヴァン)よ』

アイドル赤城みりあの支給品であった従魔アリス。
ベルトルトの巨人化の際の高濃度の爆炎爆風の余波な中、アリスが生き延びたのは、幾重にもの偶然の結果。
特に一番の要因は、先の八神将のアーナスに向けたライブで、支給品として従うべき主(赤城みりあ)が死に、アリスの再契約先が決まっていなかったkこと。
決まっていないため、アリスは参加者ではなく、自らの能力を自分に向けて全開できたのだ。
そうした結果、唯一、爆心地で生き延びたことができた。

『それにしても、この状況下で墓荒らしみたいな行動をするなんて良い趣味とはいえないわね』
『……はっきりいって異様よ』

「!?」

そうだ。
私は何をしているんだろう。
遺体が回収できなかったとはいえ、トッペイ君とエルピスの墓も作らず、真っ先にしたのは、2人の命を奪った巨人の皮膚を削り取ったこと。
だって皆に”例外”はないから。
だから……私は……私の勝利は……

「あかりさん……ぼく、実はマンガ映画が好きなんです。だから……絶対に生きて帰って
 マンガ映画を僕の手で作る!正直……バンパイヤ排斥が進み、その中を僕が作るのは難
 しいと思います。
 だけど、手塚先生みたいな人もいるから、たとえ人里から離れた場所でもやり遂げます!
 それが僕の勝利です!!」

トッペイ君。
夜泣き一族の彼にも夢があった。
彼の勝利は無残にも巨人(ベルトルト・フーバー)によって奪われた。

「……!」

エルピス。
調査の途中だったけど、私を慕ってくれていた。
あそこで死ななかったのは、エルピスの支給品のおかげ。
それなのに、私はエルピスに感謝を伝えるどころか舌の採集を優先した。

トッペイ君……エルピス……

駄目……こらえなきゃ……でも……

「う……ううううう~~~~!!!」

流れ落ちる。
こらえようとするが、ダムの決壊のように止まらない。
ぽろぽろと真珠の粒が。
頬を辿って落ちて輝く。

すると……

―――パァァァ

「~~~~!!!こ……これ…?」 『キレイ……』

理念(イデア)
それは、すべての人間の魂に宿っていて、人の魂のうちにある特別な因子。
激情をともなって流した体液が変じる結晶。

キヨスの流した激情の涙が理念を生み出した。
辺獄の管理者が欲しくて欲しくてたまらない甘美。

☆彡 ☆彡 ☆彡

『……大丈夫?』
「うん……ごめん。心配させちゃって」

感情の赴くままに泣けたのか、少しスッキリすることができた。
しっかりしなきゃ……私は大人だから。
先ほどの涙から変化した結晶はまだ何なのか分からないが、とりあえずデイバック にしまう。

『いいんじゃない?泣けるってとても大切なことよ。』
「うん……ありがとう」

私は大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。

「そういえば、アリスは今、従魔っていってたけど、ポケモンとは違うんだよね?」
『ええ。ポケモンではなく従魔。』

従魔。青い血を浴び、邪妖と呼ばれる存在の中でも、意識を保つことができた者たちを指す。

「私ね、この殺し合いの記録をのこしているの」
「だから……ね。アリスのことスケッチしてもいいかな?」
『ふ…ふん。ま、いいわ。だけどやるからには、可愛らしく記録に残しなさいよ!』
『それと……いつまでも一人なのは、支給品としての立場がないわ。だから……その……わたしと契約しなさい!』

ぷいと顔をそらしてはいるが、照れ気味な表情を見せている。
ふふ……従魔といっても年相応なんだね。
私は、目の前のアリスを愛おしく見つめる。

「わかった!いいよ。あ、そういえばまだ私の方は自己紹介してなかったね」
「私は清棲あかり。キヨスって呼んでいーよ」
「……主人を苗字で呼ぶのは抵抗あるわ。アカリと呼ばせてもらうわよ」

うーん……ここでは、なかなか呼んでもらえないなぁ……

☆彡 ☆彡 ☆彡

スケッチを終えると、私はアリスと契約を交わした。

『それじゃあ契約完了。暴れてあげるわ!……今後ともよろしく』
「ええ。こちらこそよろしくね!アリス」

アリスが従魔に加わりました。

「……よかったわ。生者がいてくれて」
「!?」 『!?』

二人に向けられた、それは安堵の声。
だが、決して相手に向けた声ではない。

「魂の補修に欠けている魂は具合が悪いの……だから」

ゆらりと近づく。
宙を浮きながら。
漂う空気から、キヨスとアリスは身構える。

「貴方の魂をもらうわ!」

案の定、自分に向けての声であった。
身構えるのは、正解だった。

☆彡 ☆彡 ☆彡

3章 愛とは、深刻な狂気である

キヨス達に襲い掛かる前。

「ワタシはヨミガエリをしなくちゃいけない……」

なぜ?

「……感じるわ。無数の魂が……」

感じる……歩む先に見える壊滅状態のエリアから。
それは、無数の死んだ魂。
幽鬼だからこそ、感じ取れる。
病院にも死者が多く感じられたが、戻る気にはなれない。
正直、今のコンディションでは、幡田零や不快な刀を持つ少女を相手にし続けるのは億劫。
故に新たな死者蠢くエリアへ移動している。

「埋めなきゃ……魂を」

どうして?

「う……ううう!!!???」

頭の中で鐘がガンガン鳴り響く。
それは、思い出すなと警告しているのか。
だが、鐘が一音鳴るたびに鮮明な記憶が想起される。

恵羽千。
この人物名が頭から離れない。
復讐を遂げるべき相手。幽鬼の姫である幡田みらいよりも。
まるで、決して忘れてはならない名前。
『親子』のワードと『恵羽千』のワード。
2つの単語がワタシの心をかき乱す。
先ほどの病院での戦闘から続く違和感が今爆発する。

「ガッ、アアアああああああ!!!!!?????」

―――カッ

『……これは、あまり合理的とは思えない。父さんのほうから、あたしたちに会いに来るべきだ』
『そう?■さんは、■と旅行ができて嬉しいんだけどな』
『あ!いま、鹿いなかった鹿!大きい鹿と小さい鹿……もしかして親子かな?』
『鹿で喜べる■さんが羨ましいよ。動物園に行けば好きなだけ見られるのに』
『そういうところ、■さんそっくり』
『■さんとしては、■にはもう少し年相応に無邪気な女の子でいて欲しいんだけど』
『合理的に物事を考えるのは悪いことではないよ。■さんが子供っぽすぎなんだ』
『結婚してたころ、■さんにも言われたかな……』
『あたしは、■さんの将来が心配だよ。ちゃんと大人になれるのかどうか……』
『あら……少し前までは、パンケーキに目がない小さな女の子だったのに』
『いつから、そんな生意気いう子になったのかしら?』
『糖質や油脂まみれのパンケーキが、非合理な食べ物だと気づいてからだ』
『……変身ヒーローに憧れて、サンタさんにベルトをねだるのは合理的なの?』
『そ……それこそ、小さい頃の話だ』
『ふふ……』
『■■はね、■の心配なんてしなくていいのよ』
『全力で、自分が幸せになることだけを考えて。成長を見守るのは、■の役目よ』
『そのあとは……そうね。将来、■が大人になったら、思う存分甘えることにするわ』
『わたしが……ちゃんとした、大人になっていたとしてもね』
『合理的ではないが……楽しみにしてるよ』
『……なにか、様子がおかしい』
『え?』
『バスが、蛇行している!』
『運転手さんは!?』
『わからない!ダメだ、崖が!』
『誰か!運転席を……』
『■……!』

「こ……この記憶は!?」

『……ここは。■さんは!?』
『大丈夫よ、■。■さんはここにいるから』
『あたしたちは……確か、バスに……。……いったいこれは』
『……思ったより、たくさん獲れたみたい』
『獲れた?……これは、お前がやったのか?』
『■、ダメ!』
『お前?そんな名前じゃないんだけどな』
『ここでは、幽鬼の姫って呼ばれてるの』
『……幽鬼の姫?』
『そう。とりあえずみんな、ヨミガエリに協力して』
『ああ……強制だから返事はしなくてもいいよ。ただ……差し出せばいいだけ』
『魂をね』

「……思い出したわ」

身体をブルブルと震わせる。
アナムネシスが感じる感情はクレヨンで真っ白い画用紙をぐちゃぐちゃした喜び・哀しみ・嘆き・怒り。
欠けた記憶……辺獄の管理者と悪意の存在によるこの平安京という舞台装置が、特定のワードが起爆剤となって爆発し、アナムネシスの欠けた記憶に潜む”娘”を思い出させた。

「千……可愛い私の娘」

最愛の娘の名前と顔。
絶対に忘れてはいけない、一番大切な人……
足取りは軽くなる。
元々、ヨミガエリを果たすつもりでいた。方針に変わりはない。
ただ一つ、付け加えるなら”娘のヨミガエリ”が増えただけのこと。

「いた……」

死者が渦巻くエリアで一人の女性と下級幽鬼らしき存在が。

「……よかったわ。生者がいてくれて」

安堵する。
さぁ、あの煤けた若き女性の魂を喰らいましょ!

☆彡 ☆彡 ☆彡

4章 賢い者は、何かを伝えるために話す。愚かな者は、ただ話すために話す

ブォン!
先手必勝。アナムネシスは、メガリスロッドでキヨスの頭をたたき割ろうとする。
キヨスは右へ転がると直ぐに立ち上がり、距離をとる。

「どうして?貴方はこの殺し合いに乗るの!」

キヨスは尋ねる。
キヨスが出会った危険な参加者は、エルピスと名付ける前のパンドラボックスと超大型巨人の状態で出会ったベルトルト・フーバーのみ。
どちらも言葉での意思疎通はできなかった。
だから此度は、初めて言葉が喋れる参加者。
故にキヨスは尋ねる。目の前の襲撃者に。

「ワタシは、大切な人との絆を奪われた。もう名前も思い出せない、あの人との絆」
「だから……同じものを奪うの」

「これは、ワタシが主役の……復讐と再生の物語」

姿が消える。
それと、同時にキヨスは前へ飛び前転をして、背後からの一撃を躱す。
そして、直ぐに起き上がり対峙する。
野生の……いや女の勘。
そして、構える。解体道具を。
本来は戦闘用ではないが、護身用としてなら、と判断した。

「逆に聞くけど、どうして貴方は乗らないの?それとも自殺志願者かしら?」

「……違うよ。私はこの殺し合いの参加者の生きた証を集めているの。それと私は清棲あかり」
「そう……いいわ。冥土の土産に名前を教えてあげるわ。ワタシはアナムネシスよ!」

名乗りと同時にアナムネシスは再び姿を消すと、今度はキヨスの目の前に出現した。

「ッ!!」
(後ろではなく、前!)

ガギィィン!!!

とっさに解体用皮ハギの刃で防ぐ。
無名の刃物だが、そこは”解体用”の道具。
なまくら刀ではないため、メガリスロッドとの衝突に耐えた。

「あら?判断力が冴えてるのね?」
「こうみえても、観察と体力には自信があるから」

キヨスは若くして論文を発表する研究者だが、室内にこもっているだけの研究者じゃない。自ら現地へ赴き、研究を主とする肉体派。
何とか、紙一重でくらいつく。
そう、防戦一方。
キヨスは参加者の中では、大人だが、あくまで一般人。
刀使のように、剣術の心得があるわけではない。
むしろ、下手に反撃しようものなら、直ぐに対処されて叩き潰されるだろう。

「なら、これならどうかしら!」
「ええ!?」

接近戦から遠距離戦法に方針を変えたアナムネシスは、キヨスから距離を大きくとると、言葉と同時に放射状に5つの風の魔法を放つ。
鋭い風がキヨスに襲い掛かる。
流石に現代の一般人であるキヨス。
物理攻撃なら自らの肉体で対処できなくはないが、魔法は別である。
いくつかは避けることはできたが、なすすべもなく、風の刃を身に受ける。
身体のいたるところを切り裂き、そして、生命を刈り取るべく、中心の刃が胸を切り―――が。

「なっ!?」

なんと!キヨスの胸を狙った風の刃が”はねかえってきた”
流石のアナムネシスも驚きを隠せず、先ほどと同じ技で相殺する。

「……エルピス」

そう、キヨスが身に着けているひかりのドレス。
論文発表の場ならいざ知らず、アクティブに動くキヨスが普段なら身に纏わないその服の効果は”ときおり呪文をはねかえす”世界は違えど、アナムネシスの”魔法攻撃”からキヨスを守ったのだ。

「面白いドレスね。ワタシの魔法を跳ね返すなんて」
「でも問題ないわ、連続で放てばいいだけのことだから」

先ほどは、驚きを隠しきれなかったアナムネシスだがそこは、辺獄で生き抜きヨミガエリまであと、一歩まで手が伸びている強者。
即座にアナムネシスは理解する。
キヨスを襲った5つの風の刃で胸を狙ったのだけが反射されたということは、全てを反射できるわけではないということを。

再び、ひかりのドレスの効果で致命傷となる風の刃を跳ね返す。
が、先ほどの宣言通り、アナムネシスは再び魔法を放つ。
そう”2段攻撃”

「……ッ!!」
(まずい……かな!?)

キヨスも肌で感じていた。
このドレスはそう連続で効果は発動しないということを。
血ダルマになって斃れる自分の姿が絵に浮かぶ。

バシュウウウ……

「えっ!?」
「なっ!?」

結論から述べると、キヨスは無傷だった。なぜなら、アリスが防御したからだ。
アーナスが使用したスーパー宝具をも跳ね返したアリスのガードは鉄壁といっていいだろう。

『私も忘れてもらっちゃこまるわ!』

アリスがキヨスの盾になるかのように前に立つ。

「アリス!」

アリスはキヨスに顔を向けると、ピースをする。

「ふふ……今度はその小さな子供を盾にして生き延びるの?」
「……ッ!!」

脳裏によみがえる。
トッペイ君・エルピスの姿が。
自分だけが生き延びた姿が。

「どういう意味?」
「意味って言葉の通りよ。本当は気づいているんでしょ?生きる証を集めているなんてお題目があれば、少しでも長生きできるって!」
「!?」
「あの双子に対抗するグループから庇護されるかも!支給品を譲ってもらえるかも!そして、あわよくば死体から何か得られるかも!」
「隠しきれてないわよ?貴方のデイバックから漏れているわよ?死者の嘆きが」
「!?」

「私は知ってるんです。死者の、私たちを妬む声も、恨む声も。苦しみも、嘆きも。目を瞑っても、耳を塞いでも、ずっとずっと心の奥に溜まってる。」

「違う……私は」

零ちゃんの言葉が私の動きを鈍くする。

「あら。気づいたことに気づかないふりをしているだけ、ね」
「目を逸らして、己の欲望のためだけに、生きた証を集めるという名目で引剥を行うのよね?羅生門の老婆のように」

「……」

私を断罪する言葉。
老婆は餓死をさけるため、死者の髪を抜き鬘にしようとしていた。
私も死者の”生きた証”を集めている。
確かにそういう意味では、私と老婆は同一である。
エルピスの舌。巨人化したベルトルト・フーバーの皮膚等がそれの照明。

「あなたはワタシと同じ。エゴで動くお人形」
「……」

「退場なさい!」

今度は、全方位に剣を飛ばす魔法攻撃。

「……ッ!!」
(しまっ……!!)

ガガガッッッ!!!

『契約者に立て続けに死なれたら従魔の名折れよ』

再び、アリスは銀の盾に姿を変えてキヨスを守る。

「ごめん」
『気にすることないわ。それよりもしっかりしなさい!いくら私でも、生きる意志がない者を守り抜くのはできないわ』

アリスは私を叱責しつつ護衛する。

「面倒ね」

低級幽鬼かと思えば、その能力は厄介だ。
なら、圧倒的な力で押しつぶせばいい。

「ねじ曲げられた運命を、すべて断ち切れ!プラトン!」

その言葉が異形化への鍵だったのだろうか。
ヨミガエリを果たすために辺獄で集めてきた理念を開放する。
アナムネシスの姿が変化する。

「さぁ、絶望なさい」

―――プラトン―――

「あ……ああ……」

足が震える。
先ほどの超大型巨人にも劣らない威圧感。

「……さぁ!清棲あかり!あなたを無残に殺してあげる!魂と肉体から、悲鳴を一滴残らず啜り取ってあげる!」
「貴方の魂を喰らい、この催しを優勝して、ワタシはヨミガエリを果たす!!!」

言葉と同時にいくつもの魔法陣が出現すると、そこから無数の矢が襲い掛かる。

「「!!??」」

私とプラトンの両者の間に立ちふさがった少女。
その姿は蝙蝠に似ていた。
そして、威厳があった。

「バカみたいに大声出して…見つけてくださいって言ってるようなもんね」

☆彡 ☆彡 ☆彡

「ねぇ、アンタ吸血鬼?」
「この姿で血を吸う蝙蝠と間違えるかしら?ワタシは幽鬼よ」
「ハン!”鬼”であることには変わりないじゃない」
「そして、人の命を何とも思わないゲスの鬼ね」
「……いってくれるわ」

王ルトンは、挑発だと理解しているが、やはり上から目線の傲慢な物言いに怒りを抑えられない。

「そこのアンタ!」
「!」

少女は私に視線を向けると。

「悪いけど邪魔よ」
「え!?」

言葉の刃を突き立てた。

「で、でも!」
「戦える顔じゃない。今のアンタが加勢したところで唯一残った命すら失うだけ。周りの命を巻き込んだ上でね」

―――ドクン

何度も脳裏に浮かぶトッペイ君とエルピスの無残の死骸を。

「さっ、はやく行きなさい」
「……」

トンッと背中を押されたような感じを受けつつ、私は助けてくれた少女に背を向けると走り出す。
ここで、死んだら、生きた証が残せないという言い訳を得たから。
ああ……私って本当に■■だな


☆彡 ☆彡 ☆彡

「……」
(行ったようね……)

ドミノは立ち去るキヨスを見送ると、プルトンと対峙する。

「沈んで!」
四方八方から4色の魔法が襲い掛かる。
ドミノはそれらを紙一重でよけつつ、殴りかかろうとする。
―――が。

「……ッ!?」

すぐさま反転して距離をとる。
ドミノが距離をとった瞬間、プルトンの周囲が爆発する。

「……」
(厄介ね。距離をとれば、矢に魔法らしき攻撃。逆に距離をつめれば、爆発というわけか)

ドミノが対峙した悪魔人間(デビルマン)は、純粋なパワータイプだとしたら、プルトンは、技巧タイプ。
王道を歩むドミノとしては、技巧タイプなど、純粋に踏みつぶせばいいが、なかなかそうはいかない。

「あら、疲弊を隠しきれていないわよ?ふふっ、永遠の休息に入ったらどうかしら?」
「気遣いはいらないわ。この程度ハンデにもなりゃしないわよ」
「そう?なら退場なさい!」

杖による大ぶりな攻撃。
ドミノは持ち前の機動力でかわしつつ、ギュッと握った拳で殴りかかる。
たいていの吸血鬼ならこの一撃で仕留められる。
しかし、プラトン……アナムネシスは沈まない。

「チッ……」
(やっぱり、本調子じゃないからダメね)

傷ついた身体は、現在進行形として目下再生中。
王道を歩めぬクズなら何にも支障はない。
だが、プラトンと異形化したアナムネシスも、王とまではいかなくとも辺獄の管理者達から一目置かれ、ブルバキ達から信奉されるほどの実力者。再生中の片手間で仕留められる相手ではない。

「一撃が無理なら何度でもでいくわよ」
「ぐッ……この!」
(この子の一撃、結構重いわ……もし、万全だったらと思うとゾッとするわね……)

殴る。殴る。殴る。
いくら致命傷に繋がらなくとも一方的に殴られるのは気分が良いものではない。
プラトンは苛立ちを隠せない。

「ワタシはこの物語の主人公!光なのよ!」

矢が次々とドミノへ襲い掛かる。

「…ハッ。私が光よ」

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