アットウィキロゴ
ほむほむを美味しく食べるまとめwiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

おくりびと

最終更新:

homuhomu_tabetai

- view
管理者のみ編集可

作者:UxWzG9ERo

268 名前:おくりびと[sage saga] 投稿日:2011/12/09(金) 22:18:05.51 ID:UxWzG9ERo



少し小柄で眼鏡をかけた痩せた老人が、
どこにでもあるような、田舎の公園のベンチに腰かけて煙草を吸っている。
遠目に見た私の姿を簡単に説明すれば、おそらくこんなところだ。
私はどこにでもいる普通の老人……

そして今、私の視界の先では、少年達がほむほむを虐めている。
おそらく中学生くらいだろう。
世の中の道理を理解し、それなりの分別のある年頃の少年達のはずなのだか、
少年達はただ、無闇に小動物を追いかけて、罵声を浴びせながら踏み潰して楽しんでいる……

「死ねよ、糞蟲」

「ホビャアアアァァァアアア!!!!」

「逃げんなよ。害虫」

「ホミヤアアアァァアアア!!!!」

「はっ、相変わらずキモい声ww」

「マドォォオオォォ!!!!」

スニーカーで踏み潰されたほむほむが悲鳴をあげている。
少年達には、なんの芸もない。ただ醜く笑いながら小動物を追い回し、
悪意に満ちた言葉を投げかけながら踏み潰すだけ。
正直、反吐が出そうなほど不愉快な光景だ……

「ホムラチャーン!!!」

「ホビィィッ!! マドギャァァアアア!!!」

「聞いたかぁ? マドギャアだってよぉ。ははっ、ダッセェww」

これは特に珍しい事ではない。全国どこででも、ごく当たり前に行われている行為だ。
あえて注意でもしようものなら、逆にこちらが変な目で見られる事が確実なほどに……

全く嘆かわしいことだが、世の中はここまで変わってしまったのだ。
これが仕方のない事なのは分かる。
思えば私達の世代が……最近の若い者は……と言う言葉を使いだしてから、
もう五十年以上の歳月が流れているのだから……


そして数分後。少年達の立ち去った公園には、スニーカーで踏み潰された後の……

……数十匹のほむほむの死骸が転がっていた……




「また、あの坊や達ですか……」

背後から、かなり年輩の女性に声をかけられた。
趣味で公園の清掃作業をしている物好きで、
そして、私の幼馴染みだ……

「糞ガキで十分だ」

「あの子達は、駆除作業のつもりで……」

「どうだかな……」

彼女はいつもの苦笑いを浮かべながら、軽くストレッチをしていた。
駆除作業。彼女は少年達をそう弁護した。しかし市街地の野良ならばともかく、
こんな田舎の公園の、半野生のほむほむを駆除する必要がどこにあるのか……
もっとも、彼女は馬鹿ではない。

「お人好しも、程々にな」

彼女は昔から、少しお人好しが過ぎるだけだ。



彼女は私とちょっとした世間話をしてから、公園の清掃作業を始めた。
清掃作業と言ってもその主な内容は、ほむほむの死骸の回収作業だ。

「可哀想にね……。次は、もっと強く産まれようね……」

彼女はそう言いながら、火ばさみでほむほむを拾い上げ、次々とバケツの中に入れていく。

「ごめんなさいね。お婆ちゃんは、腰が悪いの……」

彼女がほむほむの死骸に謝っている。火ばさみで死骸を回収している事についてだ。
彼女は半年ほど前に腰の手術をしていた。
そして腰を痛める以前までの彼女は、ほむほむの死骸を素手で回収していた。
それは戦中戦後の食糧難の時代に、この国の食卓を支えてくれた恩人達へ対する、
彼女の細やかな礼儀のような物だった……

私はベンチで煙草を吸いながら、ただ、彼女の作業を見ていた。
傍目には、暇そうな寂しい老人にしか見えないかもしれないが……
私は遠目に彼女の姿を見ているだけで、それなりに幸せな気分になれるのだ……

彼女が左手に持っていたバケツは、十五分程で一杯になった。
もちろん。ほむほむ達の死骸で……




ここからが私の仕事だ。
いや、仕事と呼べる程の立派な作業ではないのだが……

「ごめんなさいね。やっぱり、今日も……」

「……うむ……」

彼女はバケツの中身を私に見せた。
バケツは、ほむほむの死骸で一杯になっている。
そしてその死骸の山の上には一枚だけ、白いタオルが置いてある。
所々、ほむほむの血や泥で汚れてはいるが、
十五分前までは、新品の真っ白なタオルだった。

「お願いできますか……」

「……おう……」

彼女が私に、その白いタオルを手渡した。

「ホ…ムゥ…」

「ホ…ミ…」

タオルからは微かに、ほむほむの声が聞こえる……



タオルは、ほむほむ達の毛布になっていた。
そして丁寧に角を合わせて畳まれたタオルの中では、
瀕死のほむほむ達が呻いている……

さっき少年達に虐待されながらも、死に損ねたほむほむ達だ。
まだ死んではいないが、助かる見込みのないほむほむ達だ……

「ホ…ヒィ…」

「ホ…ムラ…チャ…」

「楽に、してあげて下さい……」

「……うむ……」

彼女は優しい女性だ。彼女はほむほむ達を愛している……
彼女は、ほむほむ達が苦しみから解放される事を望んでいる……

しかし、彼女は優し過ぎる。
彼女自身の手で、ほむほむに引導を渡させるのは、あまりにも残酷な事だ……

「すぐ、楽にしてやるからな……」

私は地面に新聞紙を広げ、その上に瀕死のほむほむの一匹を、そっと寝かせてやった。
そして、ほむほむを新聞紙でくるんでから、右足の靴を脱いで介錯の準備をした……

「ホッ…ホム…ゥ ?」

私が靴を脱いだのは、ほむほむに対する礼儀だ。
ただ踏まれて死んで行くだけでは、ほむほむがあまりにも憐れだと思うから……

……私は、ほむほむを踏む時には靴を脱ぐ……

新聞紙越しに足の裏でゆっくりと、ほむほむの身体を確認する。
そして足の親指と人差し指の間を、ほむほむの首の付け根に合わせてから、
私は少しずつ、ほむほむを押さえる右足に体重をかけた……

「ホビィッ…ホビャァァアッ…アアッ……アッ !!」

「ほむほむさん。お休みなさいね……」

彼女は、ほむほむの悲鳴を聴きながら手を合わせている。
今、私と彼女が聴いているこの悲鳴と、私の右足の裏に伝わるこの感触は、
一匹のほむほむが、立派にこの世で生きていた証しとなる……

この子の死は、決して無駄死にではなくなる……

若い世代には分からないかも知れない。
ほむほむを、ただの玩具や食品と見て育った世代には難しいかも知れない。
ほむほむを本気で糞蟲や害獣だと思っている人達には、きっと分からないだろう……

ほむほむを愛し、ほむほむに感謝し、ほむほむに敬意を表した上で、
ほむほむを潰し、ほむほむを食した世代の理屈などは……




私も昔は分からなかった。少年時代に、戦死した兄貴に殴られるまでは。
面倒見がよく、いつも私に優しく接してくれた兄貴が、
出征する前日に、生涯でただ一度だけ、私を殴ったあの日までは……



私は、ほむほむの悲鳴を聴いていると、少年時代の事を思い出す事が多い。
彼女もそれを知っている……

「お兄さんの事を思い出してますね?」

「……知らんな……」

彼女は鋭い。それに長い付き合いだ。誤魔化しても無駄だと言う事は百も承知だ……

「……金槌でほむほむを潰した時……。随分と怒られてましたね……」

「……そんな昔の事は覚えとらんな……」

嘘をついても無駄だと言う事は、痛いほど分かっている。
彼女には勝てない。そして兄貴に勝てないと言う事も、私は十分に理解している……

「金槌で潰すな。木槌があるなら木槌を使え……。でしたね……」

「……馬鹿馬鹿しい……」

馬鹿馬鹿しい。他人にはずっとそう言ってきた。
仲の良い兄弟の最後の会話が、ほむほむの潰し方に対する講釈だったのだから……
しかし兄貴は正しかった。兄貴は私に、命を貰う事の意味を教えてくれたのだから……




彼女は兄貴が好きだった。だから私は、絶対に兄貴には勝てない……
私は馬鹿ではない。勝てない喧嘩はしない主義だ。
旗色の悪い時には、逃げるのが得策だと知っている。

「……ほれ、一匹旅に出たぞ……」

「……ありがとうございます……」

私は足元の新聞紙から、ほむほむの死骸を取り出して、彼女の持っているバケツの中に入れてやった。
彼女は私に礼を述べてから、ほむほむの死骸を優しく撫でて、丁寧に死骸の形を整えた。

「次の客を案内するか」

「はい。この子を頼みますね……」

「…ミ…ホ…ミィ…」

今度は生後一週間も経っていない仔ほむだ。あまりにも短い命だ……
まるで私の兄貴のように、理不尽な最後を迎える命……

「……さあ、チビよ、楽になれ……」

「……ごめんなさいね、おチビちゃん。人間を、恨まないでね……」

「…ホ…ミュ…」

…………………………


これが私の仕事……。仕事と呼べる程の立派な事でもないのだが……
おそらくこれが、私に出来る、人生で最後の善行……


「…ホッ…ホ…ミ…」

「…ホ…ムラ…チャン…」

「…ホ…ムゥ…」







感想

すべてのコメントを見る
  • ほ食が先だバーカ
  • まずいくら見た目は人型とはいえゴキブリや害虫に相当し我が物面で人様に餌を強請り様々な公害を撒き散らす糞虫ほむまど
    飼いほむでも厚かましいが野生ともなれば駆除ついでにストレス発散するくらいしか価値がないわけだが
    それが可哀想でほ食というジャンルが出来て益々こういうふざけた話を書く馬鹿が増えた
    コメントもだが真面目に語るなら増え続けるほむまどという糞虫をどうするか言ってみろよ
  • どう「棚にあげている」のか、提示して頂きたい物ですな。
    しかも犯罪者呼ばわりとはね。
  • …などと自身を棚に上げた供述をしており…
  • 「介錯」の仕方が仕方なので、瀕死でのほむほむ達に
    さらなる苦痛を与えている気も。
    そこだけを想像して悦に浸る読み手さんも多いんだろうな、と。

  • 命を奪う事に快感を覚える人間と
    命を貰う事に感謝を覚える人間……

    ほむほむスレはカオスですね……
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー