帰ってくる場所
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作者:BJKVY5Kk0
136 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2013/02/26(火) 18:35:16.89 ID:BJKVY5Kk0
俺の名前は××××。
某テレビ局で働いているアシスタントディレクター……のアシスタント。要するにADの小間使いだ。
テレビ放送に携わる人間になりたいと、遠路はるばる田舎から上京してきて早5年。
未だに仕事では失敗だらけで下っ端の枠を出られないものの、いつかは自分の企画した番組を持つのが夢だ。
さて。
そんな俺は現在、山奥にある、とある廃ビルに一人で訪れている。
なんでも今夜収録予定の番組でこの廃ビルを使うんだそうだ。
番組名は―――何だったっけか。
俺は番組の内容には関わる事ができないから、ぶっちゃけ企画書も流し読みしただけに過ぎないんだよな。
とにかく、俺はこの廃ビルに人がいないかどうかを確認してくればいいらしい。
そんなわけで山奥にある廃ビルにやって来たのだ。
ふと見ると部屋の片隅で小さな生き物が震えていた。
「ホ、ホムゥ……」
ウホッ!かわいい生き物―――ってちょっと待て。何でこんなところにほむほむがいるんだ?
「ホム……ホムゥ……」
可哀想に、震えてるじゃないか……。
ほむほむというのは人間の掌サイズの生き物で、今や日本では犬や猫と並んで生息数の多い生き物とされている。
非常に愛くるしい姿をしていて、簡単なものに限るが、人間とコミュニケーションを取ることのできる知能も持ち合わせている。
まさに優秀な、俺達に癒しを与えてくれる生き物―――
―――だと、思うんだけどなあ。
どういうわけだか、この国ではほむほむは害虫と同じレベルの扱いしか受けていない。
不用意に人間の前に姿を見せようものなら、「ほむほむが沸いたぞさあ殺せ」といった具合だ。
中には愛玩動物として飼う人もいるみたいだが、そいつらの大半はすぐに飽きて虐待するか、こうして人の来ない場所に捨てるかのどちらかだ。
しまいには『ほ虐』なんていう言葉まで使われ始め、まるでほむほむを虐待する事がトレンドであるかのような風潮にまでなってしまっている。
……正直、俺はむやみやたらとほむほむを虐待する人間の神経を疑う。
俺達人間と比べて取るに足らない命だという考えなんだろうが、ほむほむだろうが何だろうが同じ命だ。この世界に生きているという点では俺達と何ら変わらない。
犬や猫を虐待するのはいけない事なのに、ほむほむなら問題ない? ふざけたことを考えやがる。
「ホム……?ホ、ホムゥ……?」
おっと、ほむほむが俺に気が付いたようだ。
「ホ、ホム……ホムホム……」
普通、不意に人間と出くわしたほむほむは逃げに徹するものだが、この子は逃げ出す気力もないのだろう。
相変わらず身体を震わせながら、何か言いたさそうな目で俺のほうを見上げてくる。
よく見たら普通のほむほむよりも随分と痩せてるな。
山奥といっても、この辺りには木の実がなるような木は生えていないし、おまけにコンクリートで造られた廃ビルの中じゃ寒さを凌ぐこともできないんだろう。
飢えと寒さの二重苦ってわけか……。
「ホム…ホムゥ……!」
ん? どうした、ほむほむ?
「ホムッ……!ホムム……!!」
……俺に何か、頼みたいことがあるのか?
「ホムゥ!!」
俺の言いたいことを理解したのか、ほむほむは俺を先導するように隣の部屋へと移動し始めた。
なにやら切羽詰った様子だ。一体どうしたっていうんだ?
「ホムー!!」
何とか隣の部屋へと辿り着いたほむほむは、部屋の片隅に置かれた椅子の残骸の陰を指差した。
なんだよ、ほむほむ。そんな所に何があるって―――っ!?
「……マドォ……」
「ホミュゥ……」
「ミャロォ…ホミュラチャ……」
ほむほむが指差した先では、ほむほむと同じくガリガリに痩せ細ったまどまどと、二人の子供であろう仔ほむと仔まどが身を寄せ合っていた。
少しでも寒さを和らげてあげようとしているのだろう。まどまどは細い声で鳴きながらも子供達を抱き締めている。
……畜生。
こんな餌もない、寒さも凌げないような場所に、ほむほむがわざわざ家族を連れてくるはずがない。
だとしたら、この一家は人間の手によって飼われていた飼いほむだったという以外に考えられない。
大方、世話をするのが面倒になって一家まとめてここに捨てて行ったんだろう。
その後こいつらがどうなるか、わかっていた上でだ。
くそったれが。酷いことしやがる……。
「ホム…!ホムゥ……!!」
わかったよ、ほむほむ。おまえは俺に、家族を助けてくれって言いたいんだろ?
「ホムムー!!」
人間に見つかったら嬲り殺しにされるかもしれないのに、そんなことも考えていられないほど切羽詰ってたんだな。
……まどまども、こんな場所でよく子供達を守ってきたな。大変だったろ?
「マド…マドド……」
よしよし、今までよく頑張ったな。もう大丈夫だからな。
「…ホムン?」
俺はこれから仕事でここを離れなきゃならないけど、それが終わったらおまえたちを迎えにくるよ。
それまで待っててくれるか?
「ホム…? ホムゥ?」
おまえたちは身勝手な元飼い主のせいで散々苦労してきたんだ。だから、これからは俺がおまえたちの飼い主になってやる。
俺は何があってもおまえたちを見捨てたりしない。約束するよ。
「ホ…ホムー!!」
「マドッ…!」
おいおい、そんなに泣くなよ。
お礼なんていらないさ。しいて言うなら、おまえたちの元気な姿を見せてくれることが一番の恩返しだ。
「ホム!ホムホムン!!」
はは、嬉しそうにしちゃって。まったく可愛いやつだ。
そうと決まれば仕事に戻らないとな。
見たところ、このほむほむ一家以外には生き物の気配もなし。
撮影に使うのはさっき俺がいた部屋だから、ほむほむたちには収録が終わるまでここで隠れててもらおう。
「ホム?」
悪いなほむほむ。
後で必ず迎えにくるから、もう少しだけ辛抱してくれよ。
「ホムー!!」
よしよし、それじゃあいってくるからな。
――――――――――――――――――
――――――――――
さて、スタッフ用の車が待機してる場所まで戻ってきたわけだが。
やばいな、仕事のことになると滅茶苦茶厳しい先輩がいるぞ……。
「遅せぇよ馬鹿野郎! 人がいないか確認するだけに何十分かけてんだ!!」
……言ってる側からこれだよ。
オフの時はいい人なんだけどなあ、この人。
「ったく、いい加減ちったぁ使える奴になれってんだよ。何年この仕事やってんだ?」
はあ、すんません。
「そんなんだからてめぇはいつまで経っても下っ端なんだよ。謝るだけならサルでも出来るぞ馬鹿野郎」
そっすね、すんません。
「………。それで? あのビルには本当に誰もいなかったんだろうな? こればっかりは間違えましたじゃ済まねぇぞ?」
いや、大丈夫っすよ。確かに人っ子一人いませんでした。
「それならいいんだけどよ。そんじゃてめぇは撮影終わるまで待機だ。勝手にここから離れるんじゃねぇぞ!」
……まあ、嘘は言ってないよな。“人っ子”はいなかったし。
―――1時間後―――
「さて、そろそろ収録も大詰めだな。まぁここまできたら問題なく終わるだろ」
そっすね。
ところで先輩、これって何の番組の収録でしたっけ?
「は? 何言ってんだてめぇ。事前に企画書渡してあるだろうが」
いやー、それがド忘れしたみたいで。
「自分の関わる番組の名前くらい覚えとけ馬鹿野郎!」
はは、すんません。
「……てめぇにゃいくら言っても無駄な気がしてきたぜ」
やだなあ、そんなに誉めないでくださいよ。
「誉めてねぇよ。おら、俺の企画書見せてやるよ」
すんませんね、ほんと。
どれどれ、今収録されてる番組はっと―――
『引●天功・奇跡の大脱出スペシャル!爆発寸前の廃ビルから脱出せよ!』
――――え?
え、あれ? 『大脱出』?
「そろそろ爆発する時間だな。おら、おまえもしっかり見ておけよ。それも番組スタッフの仕事のうちだからな」
え、ちょっと、
「3、2、1……」
ちょ、ちょっと待―――
「0!!」
ほ、ほ―――
ほむほむゥゥゥゥゥゥッ!!!
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おわり
- これがネタじゃなく本気なら害虫や食肉にも同じ事が言える
- ざまぁwwwwwwwww!!
ほむほむが助かるとかありえないよ(笑) - リアルの常識で考えれば頭のおかしい屑だけどほむまど虐待が常識という世界観でそれを言うのはナンセンスとしか言いようが無い
- 男の優しさに心を痛めた。
- ほむまどだからと言って虐待したり害獣呼ばわりしてほむまど達を虐殺する奴等は本当に頭のおかしい屑共だとこの話を見て思った。
- ほむほむに対する男の気持ちが凄く分かる気がする。
- ちゃんと企画書読んでいればこんなことには・・・