龍神化

20巻で覚醒した、イッセーの肉体を構築する「無限の龍神」オーフィスの力を一時的に解放する究極の形態。
「龍神が作りし無二の呪文」をイッセーとオーフィスが謳い、「Dragon ∞ Drive(ドラゴン・インフィニティ・ドライブ)」の掛け声で発動する*1

赤と黒を基調とした色合いの全身鎧で、「赤龍帝の鎧」よりも有機的なフォルムと化す。
翼は4枚になっており、その全てにキャノンも収納されている。
宝玉の全てに「」の記号が浮かび上がっている。
覇龍」のような生物的な特徴もあるが、禍々しいオーラはない。

オーフィスに許された唯一絶対の力にして、グレートレッドの肉で作られた身体を持つイッセーでなければ耐えられない禁断の力。
ドライグをして「あり得ないぐらいに強い」と言わしめるほど強力で、赤龍帝の力に無限の特性が備わっているため、リゼヴィムの「神器無効化」でも無力化できないほどのエネルギー質量を放つ。
また、鎧の強度も非常に高く、作中で破壊できたのは
といった神クラス以上の存在だけで、ドラゴンの鎧でありながら魔帝剣グラムの強力な「龍殺し」の呪いを持ってしてもヒビを入れるのが限度。
ただし、内部のイッセー自身へと浸透するダメージまでは完全に防げない。

背中に生える4枚の翼から伸ばしたキャノンにオーフィスの無限のパワーを集めて放つ「(インフィニティ)・ブラスター」は、強烈で膨大な極太の赤色と漆黒が混ざったオーラ砲撃で、着弾すると空一面を覆い尽くすほどの大爆発を引き起こすという「神の奇跡」に匹敵する強力な攻撃。
また、「ロンギヌス・スマッシャー」を放つ能力も健在で、「∞・ブラスター」との二重砲撃も可能であり、これはスタミナ消費が甚大だがイッセーの技の中で最強の攻撃である。

二度の「龍神化」とアルビオンの決意がきっかけとなり、あらゆるものを燃やし尽くし、神ですら確実に灰にできる消すことのできない究極の炎を放つというドライグ元来の必殺技「燚焱の炎火(いつえきのえんか)」が使用できるようになる。
ただし、「我慢強い敵」「異常な再生力を持つ敵」は燃えながら襲い掛かってくる場合があるという欠点があり、仲間への類焼を防ぐ必要があるため、味方がいる戦いでは使用しにくい。

だが、神にも届くほどの力であるがゆえに「存在の崩壊」というあまりに大きすぎるデメリットが存在した。
異能に目覚めて1年足らずのイッセーにとっては変化があまりにも急激過ぎたこともあって、1回目の使用では多臓器不全に陥って生死の境をさまよい*2、2度目の使用では魂が耐え切れず存在が曖昧になるほどの反動があった。
そこでオーフィスが調整を施した結果、元の出力は出せないものの「龍神化」と同じ鎧を纏う能力「疑似龍神化」という形で落ち着き、さらに修行次第では伸び代もあるようなものに変化した。

ただしアジュカの見立てでは完全に極めるのは無理でも使いこなせる域には至っているとのことで、2つに別れたオーフィスの共鳴や眠ったままのグレートレッドの力の解放などが行われれば再び扱えるようになる可能性もあるとされていた。
その推測を裏付けるように、後に「深潭の蓋世王冠」で一度性欲を封じられ、術が解けておっぱいのありがたさを再認識した衝撃により、「グレートレッドの肉体」が呼応して「真の龍神化」を果たす。
鎧自体は特に変化しないが、全宝玉にウロボロスを象徴する、尾をくわえたドラゴンの紋様が浮かび、あふれ出る「悪魔」「ドラゴン」「神」のオーラの質は「疑似龍神化」を上回る。
また、反動も戦闘後の大幅な体力の消耗と酷い筋肉痛だけになって、死に直結する悪影響はなくなった。

「真の龍神化」の呪文

我に宿りし紅蓮の赤龍よ、覇から醒めよ
我が宿りし真紅の天龍よ、王と成り啼け
濡羽色の無限の神よ
赫赫たる夢幻の神よ
際涯を超越する我らが真なる禁を見届けよ
汝、燦爛のごとく我らが完全なる燚焱にて紊れ舞え

赤龍帝ドライグ顕現

  • イッセーの成長
  • 「龍神化」の影響
  • アムリタの服用
によって発現した新たな力。
ドライグの封印を解除し一時的に肉体を復活させて共闘する。
ただし、発動までに「疑似龍神化」開始から8分ほど必要で、制限時間も存在するので現在は神器の奥に潜って顕現時間を延ばそうと試みている。
なお、アザゼル杯のシステムではイッセーと同一個体で彼の能力の一種と見做すという判断がされたため、ドライグも試合に参加することがルールで許可されている。

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最終更新:2023年11月30日 10:58

*1 ちなみに、オーフィスの間近で呪文を唱えた場合、彼女からダメ出しされることがある。

*2 オーフィスに治療を受けるまで、後遺症で母親のものと貧乳を除くあらゆる乳が認識できないという状態になり、乳に関するあらゆる単語を聞くだけで悶絶するようになる。その結果、今まで幾度となく危地から救ってくれた「おっぱいドラゴンの歌」は猛毒と化し、聞けば鼻血を出し口から泡を噴いて失神するほどであった。