リゼヴィム・リヴァン・ルシファー

身長:176cm
体重:66kg
種族:純血悪魔

概要

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ヴァーリの実の祖父にして、初代魔王ルシファーとリリスの間に生まれた息子で、両親が直接交わって産まれた唯一の子。
「リリン」という名で聖書に刻まれている。
リリスから実験的に誕生した「初代」上級悪魔とは兄弟に近い関係。

外見は銀髪の中年男性で、サーゼクス同様の魔王の衣装を着ている。
非常に軽い口調で物騒なことを口走り、とても正気とは思えないほど危険でわがままな思考をする、当人曰く「中二病こじらせた精神お子さまなおじさん」。
後述の天界戦以降は魔王然とした姿も見せているが、これは父の真似をしているだけで、あくまで本質はふざけた態度の方である。
悪魔は『悪』であるべき」と主張し、現在の冥界ならびに悪魔の在り方を強く否定している。

能力

悪魔の中に存在する3人の「超越者」の1人。
能力は神器の「特性」「高められた力」を全て無効化する「神器無効化(セイクリッド・ギア・キャンセラー)」で、神滅具を含む神器所有者に対してはほぼ無敵。

禁手化」したヴァーリを圧倒するほどの体術の心得もあり、鎧などの「具現型神器」に対してはその防御を貫通して攻撃できるため神器所有者にとって最悪の相性を持つ。
しかし、
  • 相手の能力すらすり抜ける「赤龍帝の籠手」の「透過」だけは無効化できない
  • 無効化には一応上限が存在しているためそれを上回る力は防げない
などの弱点もあることから完璧な能力というわけではない。

攻撃面でも、魔力弾の威力は建物を吹き飛ばして巨大なクレーターを作り出し、の攻撃さえ生半可なものなら防ぐファーブニルに重傷を負わせるほどで、全力で放てば周囲一帯を消し飛ばしてしまう規模の巨大な魔力弾を6つ作り出すこともできる。

神器以外の攻撃は無効化できないものの、背中に生えている12枚の黒翼はミカエルの巨大な光の槍を耐えきるほどの防御力を誇り、護衛として龍神の片割れであるリリスが控えているためほとんど隙がない。
ただし、ほかの超越者に比べれば1枚も2枚も劣ると評されており、「龍神化」の鎧を壊せなかったことから能力抜きの力では戦闘系の神クラスにはおよばない模様。

人物

実力面もさることながら、ルシファーの直系という血筋から悪魔に対する強い影響力を持ち、組織の長を勤められるだけのカリスマ性もある。
各勢力や現体制に不満を持つ者たちを煽りたて、各所で騒動を起こすその姿はアザゼルに「扇動の奇才」と評され、大衆を惹きつけ愛されるイッセーとはまさに対極に位置する存在である。

孫のヴァーリに怯える息子ラゼヴァンを唆して虐待を行わせたため、ヴァーリからは殺意と憎悪を向けられる。
そのあまりにも「下種な性格」と「底なしの悪意」から、敵対関係にある者たちはもちろんのこと、協力関係にあった邪龍たちからも激しく嫌悪されており、特に天龍クラスの筆頭格邪龍を長期間御するのは能力的にも不可能だったこともあって、最後には3体全員に見限られて離反されている。
目的の遂行だけに集中せず面白半分で余計な物に手を出してしまう癖があり、この行為で散々恨みを買ったことが後述の末路に繋がる。

経歴

初代魔王が亡くなった後、魔王筆頭のルシファーの王子でありながらルシファーの息子として立つことを拒絶し、政治、軍事の両面で直接の指揮を執らず、政治を他の魔王の一族に、公務をルキフグス家当主に任せたまま隠棲生活を送り続けてた。
魔王軍と反政府軍の内戦のときも戦争関与の姿勢は微塵もなく、ルシファードにある魔王ルシファーの居城でビドレイドと最後の会話を交わし、サーゼクスたち反政府軍が攻めてくる前に、息子のラゼヴァンと共にルシファードを去った。

今まで生きる目的を見出せず、永遠に近い生に飽きており、大戦以降は自堕落に生ける屍同然の暮らしを送っていた。
だが、第3章で発覚した乳神がいる未知の異世界「E×E」の存在をユーグリットから教えられ、異世界へ侵攻して唯一絶対の大魔王となり、ユートピアを築くことを目標に活動を開始、その障害となるグレートレッドを排除するための戦力として最強の魔獣であるトライヘキサを利用しようと考える。

発見したトライヘキサに対して「聖書の神」が施していた封印を解除するために聖杯を求め、吸血鬼に接触を図り、ツェペシュ派のクーデターに協力して秘密裏にヴァレリーに宿っていた「幽世の聖杯」の1つを強奪。
聖杯の力で過去に滅ぼされた邪龍たちを復活させたうえ、吸血鬼を改造して生み出した量産型邪龍を使ってツェペシュとカーミラの城下町を攻撃する。

冥界では「アグレアス」を強奪すると共に隣接するアウロスでも破壊活動を行い、煉獄で母リリスが隠した「生命の実」と「知恵の実」を盗み出したついでに天界に攻撃を仕掛ける。
天界に攻め込んだ折、アーシアに危害を加えたことでファーブニルの逆鱗に触れて傷を負い、さらに今まで小馬鹿にしてきたイッセーに手痛い反撃を受けたことで認識を改めるが、その際にファーブニルから「毎晩ファーブニルに殺される夢を見る」という呪いを掛けられ、夜な夜な魘され精神的に追い詰められていく。

ファーブニルに備えてリリスを強化するために、誘拐したイッセーの両親を人質にして兵藤家にいた彼女の素体であるオーフィスを襲撃したが、焦って杜撰な計画を実行したことでヴァーリにアグレアスを見つけられてしまう。
D×D」の奇襲を察知し、ディハウザーと共にアグレアス最上層でイッセーを待ち受け、息子が悪魔に転生した事実を両親へ暴露し、更に強制的にドラゴン化した姿を見せることで親子の絆を叩き壊し、彼を絶望させようとする。
しかし、2人がイッセーが悪魔と知っても息子だと信じたことで目論見を打ち砕かれてしまい、自分が全く理解できない「家族の絆」を突きつけられて錯乱する。
両親に支えられて「龍神化」したイッセーに重傷を負わされたうえにディハウザーに裏切られ、再起を図って逃亡するもアジ・ダハーカアポプスに離反された挙句、自分の護衛でもあるリリスにも職務放棄されてしまう。
アザゼルたちに無様な命乞いをしたが当然聞き入れられず、「神器無効化」の対策を講じてきたヴァーリに追い詰められ、さらに自分を追って現れた逆鱗状態のファーブニルに両足を潰され、身動きが取れなくなった状態で全身を噛み潰される。
しかし、自身の死すらも想定の範囲内で、死後に自らの魂のエネルギーを用いて量産しておいた「偽赤龍帝軍団」を起動するとともにトライヘキサの封印を強制的に解除するよう細工を施し、「邪龍戦役」を引き起こすことになる。

また、生前には「E×E」へ各勢力の転送術式の情報に挑発的な文言を添えて送っていたことが明らかになっており、死してなおその悪意は世界に新たな禍根を生み出している。
加えて、自身が隠していた研究施設と母リリスを、ハーデスら「地獄の盟主連合」に利用されてしまう。

「D×D」人気総選挙では、イッセーおよびヴァーリとの最終決戦(20巻)がベストバウト部門4位に選出される。

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最終更新:2023年01月25日 13:12