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機会原因論
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概要
機会原因論 | |
英名 | Occasionalism |
別名 | 偶因論 |
心身平行論、すなわち心と体は直接の相互作用を及ぼせないと考える立場の一種。
一般的に心でそう決めると、それによって体が動くと思われている。例えば、腕を動かそうと心で思うと、それを直接の原因として腕が動くと考えられている。
しかし、機会原因論では、心や体にもう一方を変化させる能力は無いと考える。心の状態の変化は、神がそれをきっかけとして、体の状態を変化させるためのトリガーでしかないのであって、このトリガーのことを機会原因と呼ぶ。
逆も然りである。体に刺激が入ると、神は体の変化を察知して、心の状態を変更するのである。
つまり、心身間に直接の相互作用を認めず、状態を変化させる真の原因を神にしか認めないのが機会原因論の特徴である。
精神↔身体の間の(見かけ上の)相互作用は、必ず神を経由しなければならないのである。