【詳細】
テイワズが百里、百錬の開発運用で培った技術をもとに、本格的な量産機用の
フレームとして開発した
イオ・フレームを用いた汎用MS。
機動性、戦闘力、換装のバランスが良く単騎での戦闘よりも集団戦闘を得意とし、それを考慮した様々な換装装備を持つ。
実戦経験が豊富かつテイワズ内で戦闘力を買われている鉄華団に格安で優先配備されており、やっと自分のMSを持てたダンテ・モグロやかつてのブルワーズの構成員(後にダンテを含めて全員がランドマン・ロディに乗り換えたが)、
1期ではMWに搭乗していたライド・マッスが乗り込む等鉄華団の戦力として運用された。
またタービンズから出向しているアジ-・グルミン達も乗り込み、夜明けの地平線団での戦闘に参加していた。
本当であれば地球支部にも配備予定だったが、地球配備予定の機体も夜明けの地平線団との戦いに投入されることになったため配備が大幅に遅れており、それが後に発生する大きな事件のきっかけの一つにもなってしまう。
この機体の特筆スべき点は、
フレームの設計から製造に至るまでの全てを、現代の技術及び素材で組み上げられたことによるもの。
EB-06 グレイズや
EB-08 レギンレイズも現代で作られたと言えばそうだが、あちらはフレーム設計自体は
ヴァルキュリア・フレームをベースにマイナーチェンジしてきたもののため、
完全新規はこの獅電くらいなものであり非常に貴重なMSであるといえる。
ただテイワズのMSとの共通点はそれなりに残されており、コクピットシートの露出方法、武装をリアスカートに接続する方式など百錬等のテイワズ製MSと似通っている。
ここらへんは設計開発が同じ陣営ということも強く関係していると言えるだろう。
ゴーグルのようなバイザーで覆われた頭部のメインカメラは複数の高感度センサーを組み合わせたもので、必要に応じてバイザーを換装することで個体識別などを行う。
また後頭部に追加の通信用アンテナを装備することも可能と細かいカスタマイズに対応している。
操縦インターフェースはプログラム方式を採用。
鉄華団に配備されているものも同様だが、ノルバ・シノ用にカスタムした
獅電改はあえて阿頼耶識を搭載しているが、それは鉄華団が阿頼耶識を使う組織から脱却し、自分達で古い因習を終わらせるという意志の表れである。
また
阿頼耶識システムが数百年前のものであるためにわからないことが多く、信頼性に欠けるというのも理由の一つ。
また「王様のイス」と称された白いカラーリングの
STH-16/tc 獅電改オルガ機も存在するが、
こちらは鉄華団が獅電を大量購入したことによるおまけのような扱いであったものを、鉄華団メンバーが「王様の椅子」として持ち上げたものらしい。
結局オルガは乗り込むことなかったが、彼の死後ユージンが乗り込んで本部から逃げ出すための時間稼ぎを行った。
【余談】
HGではノーマルの獅電が一般発売。オプションセットにて付け替えようのバイザーに加えバットと
ライオットシールドが付属しカスタマイズに対応している。
シノ機やオルガ機、雷電号はプレミアムバンダイ限定商品として受注生産された。
最終更新:2023年06月13日 20:54