本ロワにおける動向
詳細
初登場は第30話「 Look into my evil eyes」。
コロッセオにて邪悪の化身・ DIOと遭遇。
彼の身に纏う圧倒的なプレッシャーと絶大なカリスマに晒され、「殺し合いを生き残る為の仲間」として勧誘される。
DIOへの強い警戒を抱いたブチャラティはスタンドを用いて彼を攻撃。
しかし DIOの強大なスタンド能力の前に圧倒され、肉の芽を植え付けられそうになるも閃光手榴弾を用いて逃走する。
コロッセオから離れた川辺に逃げたブチャラティが遭遇したのは、生存優先のスタンスである 因幡てゐだった。
第48話「 お宇佐さまの素い足」にてコンビニ『OWSON』の探索をしつつ、 てゐと互いの情報を交換し合う。
彼女との情報交換で幻想郷とスタンドDISC(のハズレ)の存在を知ることになった。
(ブチャラティは支給品として「『聖人の遺体』の心臓部・両目」を所持していたが、用途の不明さと見た目のグロテスクさも相俟ってこれに関する情報を公開することはなかった)
「主催者及び殺し合いに乗った参加者を倒す」というスタンスを掲げるブチャラティは てゐに安全な場所に隠れるように言い、余った閃光手榴弾を譲って彼女と別れる。
去り際に てゐから「人間を幸運にする程度の能力」を行使されたが、現段階で効果の度合いは不明の模様。
その後人里を離れて西へと向かい、レストラン・トラサルディーに入っていく 虹村億泰と彼に抱えられている 古明地さとりの姿を目撃した。
第65話「 Roundabout -Into The Night」ではレストラン・トラサルディーの寝室にて 虹村億泰と慎重に接触。
重傷の 古明地さとりを必死に助けようとする彼を見てゲームには「乗っていない人間」と判断、そのまま 億泰の懇願を受けて彼女の容態を見る。
同時に支給品確認も行うが、 億泰の持つ支給品はブチャラティと同じ「聖人の遺体」の「頭部」。
遺体の存在に疑念を覚えつつも、この場所では彼女を治療する医療器具が足りない。一行はひとまず近隣の「香霖堂」に移動を開始した。
しかしその途中、 霊烏路空が上空に放った黒い太陽を目撃、そして同時に現れたのは緋色の刀剣を手に持った柱の男の一角 サンタナ。
有無を言わさず攻撃してきた サンタナを前に、ブチャラティは 億康と さとりを逃がしてすぐに交戦に入る。
柱の男の異様な能力と、スタンドすら斬りつける事の出来る緋想の剣に苦戦を強いられるが、億康から事情を聞いた レミリア・スカーレットが救援に入ってきた。
驚異的な肉体を持つ彼女と絶妙なコンビネーションを披露しながら戦うが、敵もまた強大。互いに一進一退を繰り返す死闘となる。
最終的には レミリアが決定打を与える形となり、戦闘は終息。二人の間には小さな信頼関係が生まれつつあった。
だがその時、香霖堂の方角から大きな爆発音が鳴り響き、二人が驚愕している隙に サンタナの逃走までも許してしまう。
レミリアはすぐに敵の追撃を行おうとするが、ブチャラティはそれを制止。まずは 億泰らの無事を確認することが優先だと提案したのであった。
第98話「 深淵なる悲哀」にて ジョナサンと合流したブチャラティ達。 億泰を止める事が出来なかった自分を責めるジョナサンに激励、勇気付ける。
その後レストラン・トラサルディー内でジョナサンの治療を受けながら波紋について色々と教えを請う。
3人の会話は互いの情報交換に移り、ブチャラティは ディアボロ、 サンタナ、そして DIO共々の危険性と邪悪性を語り、ジョナサンを驚かせた。
やがて訪れる運命の第一回放送。その内容は彼らの予想を遥かに超えた戦慄と絶望を淡々と告げた。
誇りある部下であった ミスタを殺されたブチャラティ。彼の死が心に重くのしかかるがギャングの幹部として、上司としてこのまま黙っているわけにはいかない。
ジョナサンと2人だけの会話。それは己の信じられる道について。己のこれまでの境遇について。
紳士とギャング、相反する2人が歩んできた道は今ここに交わった。それはブチャラティがこれまでに信じられてきた確かな道に間違いは無かった。
第100話「 嘆きの森」の冒頭において、自らの無力さに憤る レミリアに「覚悟」を問う。
彼女の輝くような覚悟と宣言を確認し、彼らは改めて敵への報復と落とし前を胸に燃やす。
そのままの勢いで走り去るレミリアと、彼女の無鉄砲さをフォローする ジョナサンに対して「お似合いだな」と評するブチャラティだった。
やがて3人は窮地に陥った 億康に追いつき、絶妙なコンビネーションで サンタナを一気に追い詰める。
反撃する間を与えずブチャラティのラッシュがサンタナに炸裂、敵をバラバラに分解することに成功するも、ジョナサンの索敵によりこの場にもうひとり謎の傍観者が潜んでいることを看破。
一歩一歩物陰に隠れる不審者に近づいていくブチャラティ。その瞬間、時間は消し飛ばされた。
気付いた時には自分の身体に鉄筋が深く貫通していた。その謎の攻撃の正体を考える間も無く、ブチャラティは倒れ伏す。
轟く絶叫。すぐに駆け寄ったジョナサンの懸命な治療により、ブチャラティの肉体は何とか復活を遂げる。だが、死の淵を彷徨っていたのはブチャラティだけではなかった。
近くに億康とサンタナの姿が無い。あわてて億康を探す3人。見つけた時には既に手遅れだった。
到底治療不可能なほどのダメージをサンタナから受け、息絶え絶えの億康の最期の遺言。
それは家族が罪を犯すという、彼と似た境遇を持ったお空、そしてその家族の保護だった。
最期に億康の、天へと昇る安らかな魂を垣間見た気がした3人。ブチャラティは彼の敵を討つことを静かに決意。
そして仇の一人の正体に近づきつつあったブチャラティは、その男が自分の宿命の相手でもあると確信を固めた。
第112話「 Bloody Tears」でブチャラティら三人は二手に分かれる方針をとる。
ジョナサンは「空とさとりを追う」。ブチャラティと レミリアは「敵を追う」。死した仲間の無念を弔うにはこの方法が最も適している。
ジョナサンとレミリアの誓いを見守り、かくしてブチャラティ達は敵を追うため地下に潜る。
長く暗い闇のトンネルを黙して歩き続ける二人だったが、ある時レミリアが突然口を開いた。
「―――ブチャラティ。貴方の『運命の糸』は途中でプツリと切れている。初めて私と逢った時から、糸は途絶えていたの」
それは徐々に朽ちていく彼の身体を暗に示した内容。
ブチャラティは薄々感じていたのだ。己の身はこの地へと降り立つ前から既に消滅していく運命にあったのだと。
だが彼はその運命を既に受け入れていた。己の意志は ジョルノ・ジョバァーナが受け継いでくれていることを信じて。
それ以上何も語ることなく、戸惑うレミリアに背を向け、ブチャラティは地底に聳える屋敷「地霊殿」へ辿り着く。
そして彼は運命に追い付かれる。第126話「 『BOTTOMs ~最低野郎たち、地の底で~』」。
とうとう仇敵を追い詰めたブチャラティ。彼は レミリアの放つ紅い霧により敵を混乱させる策に打って出る。
サンタナをレミリアに任せ、自分は悪夢の根源 ディアボロ( ドッピオ)と対峙。最終決戦の火蓋が切られた。
恐るべきキング・クリムゾンを最大限警戒しながら全ての力を出し切って立ち向かうブチャラティ。その身体は限界を振り切ってドッピオを追い詰めた。
事前に体内に仕込んでいた「ウォークマン」を聴き、音によって時間が飛ぶ瞬間を察知したブチャラティはドッピオに勝利―――否、「相打ち」に持ち込んだ。
一方でレミリアもサンタナとの戦いにひとまずの終止符を打ち、ブチャラティの救援に到着する。
そこで彼女を待っていたのは……ブチャラティの死体。―――それは確かに死体であり、未だ肉体にしがみつこうとする魂の成れの果てだった。
もはや息も絶え絶え、全ての感覚を失いつつあるブチャラティにレミリアは最後に声を掛けた。
―――「ゆっくり休みなさい、ブチャラティ……頑張ったわね」
―――「……うん……『ボク』は先に休むって、ジョルノに言っておいて、レミリア。おやすみ」
それは彼の精神が「あの頃」まで遡ってしまったことを示す言葉。
昇り逝く彼の魂が視る、様々な生きた魂。未だ地上で生を掴む為に戦う彼らの魂は、死に逝くブチャラティには星の謳うバラードにも見えて。
真面目で優しい一人の男は残された者に全てを託し、星々へと昇って消えた。
【ブローノ・ブチャラティ 死亡】
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