アットウィキロゴ
kairakunoza @ ウィキ
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

kairakunoza @ ウィキ

それぞれのバレンタインデー『side story』その1

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
―もう、私は…あなたの隣に居る事が出来ない。
話す事も、会える事すら出来ない。
それに……自分の子供にも、触れる事、抱き締める事、会話する事も、何も出来ない
けど、私には些細な事だけど、出来る事があるの……
それは……『見守る事』、『祈る事』
私はあなた達を、遠くからも、近くからも、見守ります
あなた達の幸せを、祈ります

みんなが……いつまでも……笑って……居られます様に……――


『いつでも、いつまでも』


今日は、年に一度のバレンタインデー
街中が色めき、人々は賑やかになっている
好きな相手の為に、お手製や市販で買ったチョコを贈り、そして、この日を機会に告白する者
仲の良い友達に、日頃のお礼を込めてチョコを贈る者
その他にも、会社や企業などの、上司や先輩のご機嫌取りの為にチョコを贈る者と、人それぞれの人間模様が、描かれている
最近では、『本命チョコ』『友チョコ』『義理チョコ』以外にも、男性が好きな女性の為に贈る『逆チョコ』が存在している

この日に、何組のカップルが生まれたのかわからないけど、いつまでも幸せであって欲しいと、私は願う
幸せを願う事は出来るけど、やっぱり私は、大好きなあの人に会いたい
直接会って、真心を形にして贈りたい
私はもう、この世には居ない人間だけど、直接、言葉に愛を込めて伝えたい
でもそれは、我が侭かもしれない
我が侭かもしれないけど、それでも、あなたに……会いたい……

(そう君、私は……)
神様……少しだけ……少しだけ、奇跡を……


泉家宅
そこには自室で、執筆作業を勤しんでいる泉そうじろうの姿があった
「一区切りがついた所だし、少し休憩するかな」
作業机にペンを置き、大きく背伸びをしながら、壁に飾られたカレンダーに目線を移した
「今日は、バレンタインデーだったな」
カレンダーの所まで移動し、まじまじと物思いに見詰める
「そういえば昨日の夜、ゆーちゃん1人で、チョコ作りに励んでたな……
渡す相手は誰だろうか?一生懸命に作っていたし……
それに比べてこなたは、チョコを作らずに、ずっと部屋に籠もっていたな。
こなたは好きな人とか居ないだろうか……恋愛とか特に疎そうだからな」
(でも万が一、こなたに好きな人が居て、もし、その人と付き合う事になったら、父親として嬉しいような、寂しいような、なんか複雑だなぁ
(例え、こなたがどんな相手と付き合おうがこなたを信じ、後ろから支えながら応援するのが、父親の使命と責任だからな。
……てもやっぱり、父親の元から離れて行ってしまうのが ……)
「やっぱ、寂しいよなぁ~」
なんか煮え切らない状況に居るそうじろうだった

すると、そうじろうの背後から、呆れたかのように見詰めている半透明の人影が現れた
(まったく、何を言ってるのかしらね……そう君は)
その声の主は、泉かなた。
昔、病気で亡くなってしまったそうじろうの妻だ
(久しぶりに家に帰えってみたら、まだ子離れが出来てない様ね……先が思いやられるわ)
かなたは所謂、幽霊の姿でこの家に戻れたらしい
(いい加減に子供から離れないと、駄目ですよっ)
幾ら注意するも、そうじろうの耳には届かない
(………)
当然、かなたの姿も見える事も出来ない
(ごめんね、そう君……自分の子供に、何もしてやれないまま先に逝くなんて……
本当に……ごめんね……)
(出来れば、そう君とこなたと一緒に生きて居たかった。
笑って居たかった。この家で過ごして居たかった……)
(だけど、もう、これは叶わぬ願い……。
もう2度、会う事が……出来ない……)
(こなたに、母親が居ない淋しい思いをさせてごめんね……
そう君にも、辛い思いをさせてごめんね……。
本当に、そう君とこなたの傍に居たかった……居たかったのに……ごめんね、ごめんね、本当にごめんな……)
気づけばかなたの瞳から、涙が流れていた
堪えても堪える事が出来ない、大粒の滴がそのまま流れていた
すると……
「なぁ、かなた……」
(えっ……)
突然、かなたは自分の名前を呼ばれた事に驚いている
だが、そうじろうは、かなたの声は聞こえていない
そのまま話を続ける
「あの頃、かなたは本当に幸せだったかな……
自分がまだ、駆け出しの小説家だったから、色々とかなたに迷惑を掛けていたよな
安くてボロいアパートの貧乏な生活に、体の弱いかなたに沢山の負担を掛かせてしまったしな……
あの時自分にもう少し才能があれば、かなたに楽をさせておけば、もう少し元気で居られたのにな……
本当に……ごめんな……かなた……」
(違うっ!そう君の所為じゃないっ!そう君は何も悪くないのっ
悪いのは、私の方なの
だから、自分を責めないで……
私が体弱くなければ、病気にならなければ、こんな事にはならなかった)
「かなた……」
(……)
「でも、かなたは、そんな俺の隣にずっと居てくれたな。
オタクで駄目な俺でも、嫌な顔も一つせずに支えてくれたよな……
本当に感謝しているよ……」
(そう、君……)
そうじろうは自室から離れ、一階の居間に有るかなたの仏壇の前まで移動した
後を付いて来たかなたは、再度、そうじろうの背中を見詰める
「かなた、お前に感謝してもしきれないよ……」
線香を刺し、火を点ける
「かなたのお陰で、ここまで頑張れる事が出来た。
かなたがこなたを残してくれたから、俺はこうやって生き続ける事が出来た。
もし、こなたが居なかったら、俺は多分、かなたの跡を追っていた……」
(そう君……)
「だから俺は、亡くなったかなたの為にも、こなたの為にも、生きて、頑張って、幸せにしてみせるっ!
かなたの分まで、絶対に幸せにしてみせるっ!
だから……天国から……俺達を見守ってくれ……かなた……」
(そう君……ありがとう……
私はいつまでも2人を応援するよ……
いつまでも笑って居られる様に、お祈りするよ……
だから、そう君、いつまでも元気で……)「んっ」
(えっ)
「なんか後ろから声が聞こえ……!っ」
そうじろうは後ろを振り向き、驚愕する
「えっ、まさか、かなた、かなたなのか?……」
「えっ、そう君、声が聞こえるの?」
「声が聞こえるだけじゃなくて、姿まで見えるぞ。かなた」
「本当に……見えるの?
声も聞こえるの?」「ああ、体の方は若干半透明だけど、きちんと見えるし、声もちゃんと聞こえるぞ」
「そう君、私に触れる事が出来る?」
そうじろうはかなたの体まで手を伸ばしたが、触れる事が出来ずに、そのまますり抜けた
「どうやら、触れる事は出来ないようだな」
「そっか、少し残念だね」
「まぁ、良いじゃないか。こうやって会える事が出来たんだしな。
贅沢は言えないな」
「そうね。普通ならもう会う事は出来ないからね」
「かなた……」
「なあに、そう君」
「会いたかった……」
「私も……」
「……」
「……」
「あぁっ、もうっ!」
「どうしたの?そう君」
「せっかくの再会なのに、抱き締める事が出来ないっ!
こんなに近くに居るのに、触れる事が出来ないなんて、やっぱり歯痒くて嫌だっ!」
「そう君……」
「すまんな、かなた。かなたばっかりに辛い思いをさせて……」
「違うよ、そう君。私こそ辛い思いさせて……ごめんね」
「いや、謝るのは俺の方だ」
「いいえ、謝るのは私の方なのっ!」
「だから、俺が……」
「だから、私が……」
「……」「……」
「ぷっ」「ふふふっ」
「あはははははっ」
「ふふふふふふっ」
「なんか俺達、似た者同士だなっ」
「そうね。確かに似た者同士よねっ」
「いやぁ~、久し振りに一緒に笑ったな」
「本当に久し振りね」
「本当に懐かしいな。2人で過ごせる時間は」
「本当に懐かしいわね、そう君」
当時を懐かしむ様に、思い返すそうじろうとかなた
「あのね、そう君……」
「何だ、かなた」
「こうやって再会出来たのって、やっぱり、神様のお陰かな?」
「う~ん、俺にはよく判らんが、多分そうだと思うぞ」
「神様が特別に実現させたのね。後でお礼しなくちゃ」
「なあ、かなた。後どのくらいまで、ここに居れるんだ?」
「判らない、多分、今日だけだと思う……」
「そうか……」
そうじろうは少し残念そうに、かなたを見詰める
「そう君……」
「んっ、なんだ、かなた」
「私はそう君達のお話が聞きたい。最近の出来事とか、何でも良いから……」
「俺達の話か……判ったっ。じゃあ、何から話そうかな……」
そうじろうは今までの出来事を話した
高校に進学したこなたに早速友達が出来た事、従姉妹の成実ゆいの妹、小早川ゆたかが居候して来た事、こなたが大学受験を合格した事などの話が絶え間なく続いた

そして、時間は夕刻
「あっ、もうこんな時間か」
「あら、結構長い時間話してたのね」
「そろそろ、こなたが帰って来る時間かな?」
「そうね……」
「こなたが帰って来たら、きっと、驚くと思うぞ」
「そうね……」
「どうした、かなた」
「えっ……」
「こなたに会えるのに、嬉しく無いのか?」
「いいえ、会えるのは嬉しいけど……こなたは私の事、どう思ってるのかなって」
「かなた……」
「こなたには随分、淋しい思いをさせたから……」
「なあ、かなた」
「はい……」
「もう、そんな事言わないでくれ」
「そう君…」
「こなたはこう見えて、結構強い所があるんだぞ。だから、心配するな」
「……」
「こなたはお前に似て、優しいからな。
一度も俺の事責めたり、憎んだりしなかった。自分自身にだって、恨んだりしてなかったぞ
だからな、かなた……何も心配しなくて良い。笑顔でこなたを迎えれば良いんだ。
だから…もう、そんな顔しないでくれ」
「そう君……ありがとう……」
「かなたの分まで、俺が愛情を注いで育てたからな。……けど、少し……育て方を間違えてしまった所が……」
「そうね……。こなたも同じ様に、オタクに染まっちゃって……
前に少し覗きに行った時は、ビックリしたわ」
かなたはジト目で、そうじろうを見詰める
「ウウッ、スミマセンデシタ」
「せめてゆたかちゃんだけは、オタクに染めさせないでね」
「ハイ、キヲツケマス」
少し呆れたかの様に、溜め息をつくかなただった
「それにしてもこなたとゆーちゃん、帰って来るの遅いな」
「そうね、どこか寄り道してるのかしら……」
すると
「「ただいまー」」
玄関が開く音と共に、2人の声が聞こえた
「おっ、ようやく帰って来たか」
「噂をすればなんとやら、ね」
「そうだ、かなた。ちょっと良いか?」
「なあに、そう君」
「台所で隠れてくれないか」
「えっ、なんで?」
「いや、こなたとゆーちゃんを驚かせようと思ってな」
「まったく、そう君たら…判りました。隠れときますね」
「サンキュー、かなた。じゃあ、行ってくる」
そうじろうは玄関の方へ向かった
(そう君って本当に、子供っぽい所があるんだから)
そう思いながらも、台所に移動するかなた

「ただいま、お父さん」
「ただいま、おじさん」
「おう、おかえり。こなたにゆーちゃん。少し遅かったな、何してたんだ?」
「えへへー、内緒」
「私も内緒です」
「え~、何だよー。教えてくれたって良いじゃないかー、お父さんだけ内緒か~」
「まぁ、その内話すよ。その内ね」
「う~む、まあ、良いか」
「あっ、そうだ。お父さんにこれ、あげるね」
鞄から、包装された小さな箱を取り出し、そうじろうに差し出した
「何だ、これは」
「チョコだよ。帰りの途中に買ってきた」
「おっ、俺にかっ?」
「そうだよ、受け取って」
「おじさん、私からも受け取ってくれますか?」
「ゆーちゃんからもっ!」
「はいっ」
「今、私達とっても幸せな気分なんだ。
だからお父さんにも幸せをお裾分け」
「ああ、ありがとうな。2人共」
そうじろうは、2人からチョコを受け取り、大事そうに抱えた
「あはは」「えへへ」
「そうだ、こなた。お前にスペシャルゲストが来ているぞ」
「スペシャルゲストぉ?」
「そうだ、ちょっと台所に行ってくれないか?あそこで待たせてるから」
「う~ん、判ったよ。台所ね」
そう言い、台所に移動した
「おじさん」
「なんだ、ゆーちゃん」
「スペシャルゲストって、誰なんですか?」
「それは見てからのお楽しみだよ」
「?」


「一体誰だろうな、スペシャルゲストって。私の知っている人かな?」
こなたが台所まで辿り着いたその時
「おかえり、こなた」
「………!」
言葉を失った
「おかあ……さん……?」
「久し振りね……こなた……」
「本当に、お母さん、なの?」
「そうよ、こなた。こっちに来て」
まだ放心状態のこなたは、かなたの元に近付いた
「ごめんね、本当は抱き締めたいけど、私は幽霊のままだから、こなたに触れる事が出来ないの……
本当に、ごめんね」
「良いよ、別に。こうやってお母さんに再会出来たから……。……」
「そう君にも同じ事、言われたわ」
「お母さん……」
「どうしたの、こなた」
「私…… 私……」
「我慢しなくても良いわよ」
「~~~~~。おかぁさ~~~ん」
こなたは泣きながら、かなたに抱き締めようと飛び出した
「あっ、駄目よっ。すり抜けてしまうから、あぶなっ………えっ……」
触れた
抱きしめた
こなたはかなたに、抱きしめる事が出来た
「嘘……そう君には、触れる事すら出来なかったのに……」
「どうだ、こなた。驚いたか……えっ」
そうじろうは、台所に近づき、その光景を見て驚愕する
「どうしたんですか、おじさ………!!」
後ろから続いて来たゆたかも、こなたとかなたが抱き締め合っている姿を見て、言葉を失う
「嘘っ、俺には触れる事すら出来なかったのに、なんでこなたを抱き締める事が出来たんだ?」
「私にも判らないわ。けど、多分これも……奇跡、だと思う……」
まだかなたの腕の中で泣いているこなたの頭を、優しく撫でる
「奇跡か……。良かったな、こなた」
「こなたお姉ちゃん……おめでとう」
「ぐすっ、えへへ。ゆーちゃんにみっともない姿を見せちゃったね」
「そんな事無いよっ、こなたお姉ちゃん」
「そうよ、こなた。恥ずかしい事では無いわ」
「うん、ありがとう。お母さん」
「はじめまして、ゆたかちゃん」
「あっ、はい。はじめまして、かなたおばさん」
「ゆたかちゃんもこっちにいらっしゃい…」
「えっ、良いんですか?」
「良いよっ、ゆーちゃん。こっちにおいで」
「うん、判った。こなたお姉ちゃん……」
ゆたか2人の元に近付き、かなたに寄り添う
「ふふふっ、えいっ」
「わっ」「ひゃっ」
かなたは、2人をいっぺんに抱き締めた
「なんか、可愛い娘が増えたみたいで、お母さんは嬉しいわ」
「「えへへへへ」」
2人は照れくさそうに笑う
「ねぇ、お母さん。いつまでここに居られるの?」
「そうね……多分、今日だけだと思うわ」
「そっか……」
少し残念そうにうなだれる
「でも、まだ時間があるから、目一杯甘えて良いわよ」
「うん、そうだね。そうだよねっ、お母さん」
こなたは嬉しそうに、かなたに引っ付いた
「わ~い、おかあさ~ん」
「ウフフ、この子ったら」
「こなたお姉ちゃん、すっごく嬉しそう」
「そうだな」
2人はその光景を微笑ましく見ていた
「そうだっ」
「どうしたの?こなた、突然大声を挙げて」
「今日の晩ご飯は、私が作るねぇ」
「あっ、私も手伝います!」
「じゃあ、私も手伝うね」
「あっ、駄目だよ、お母さん。座って待ってて」
「えっ、でも……」
「良いから良いから、お父さんと話してて」
「そっそう、じゃっ、お言葉に甘えましょうかな」
「うんっ、よし、ゆーちゃん、とびっきり美味しい物を作ろう!」
「はい、こなたお姉ちゃん」
こなたとゆたかはキッチンに向かい、冷蔵庫から食材を取り出し、料理を始めた
「こなたとゆたかちゃん、張り切ってるわね」
「そうだな、かなたが戻って来たのが、よっぽど嬉しいんだな」
そうじろうは、かなたに近付き
「どうやら、俺にも触れる事が出来るみたいだな」
頭を撫でる
「そう君……」
「どうした、かなた」
「久しぶりにそう君に触れられて、凄く嬉しい」
「俺もだよ。かなた」
お互い寄り添うように抱き締め合う
「ようやく抱き締めれたね」
「そうだな」
見つめ合い
「そう君……」「かなた……」
そして、そのままキス……しようとするが
「んふふー♪」
「「!!」」
こなたはニヤニヤしながら、2人を見ている
隣に居るゆたかも、顔を朱くしながら、もじもじと恥ずかしそうに見ている
そうじろうとかなたは『バッ』と離れ
「こっ、こなた、余所見してたら危ないぞ」
「そっ、そうよ。ちゃんとお料理しなくちゃ駄目よ」
「ハーイ」ニヤニヤ「はっ、はい」ドキドキ
「かなた、恥ずかしい所見られちゃったな」
「そう、だね」
「こなたの料理は旨いぞ。最近また上達してきたし、楽しみにした方が良いぞ」
「そうね、楽しみね」
こなたとゆたかが作った料理は、それは豪華な仕上がりだった
4人でテーブルを囲みながら、一家団欒に食事を楽しめた
食事の後に、こなた・かなた・ゆたか3人で一緒に風呂に入り、その後、居間にて再び4人に集まり、会話は弾み、夜遅くまで談笑は続いた
限界が近付いたのかゆたかは先に部屋に戻り、眠りについた

こうして親子だけの会話は深夜まで続き、そうじろうの部屋で3人で『川の字』に眠った



翌朝、そうじろうは先に起き、辺りを見渡したが、こなたの寝ている姿はあってもかなたの姿は無かった
物音をたてずに自室から出て、部屋中を回ったが、どこにも かなたの姿は無かった
「そうか……もう、戻っていったか……」
そうじろうは台所に移動し、冷蔵庫から牛乳を取り出し、グラスに注いでいると
「んっ、これはなんだ?」
テーブルの上に手紙が置いてるのを発見した
「手紙……かなたからか……」
手紙を取り、読み出した
『そう君へ、
久し振りにそう君とこなたに会えて、本当に嬉しかった。
ゆたかちゃんにも会えて、私は最高に幸せな気持ちです
……本当はね、もっと一緒に居たかった
出来ればもう少し、こんな日が続いて欲しいと思ったけど、もうそれは多分出来ない事かも知れない
だから私は、みんなを天国から見守ります
みんながいつまでも、無事に笑って過ごせる様、幸せで居てくれる様、心から祈ります
そして、最後に……私は今もずっと、そう君の事を、心から愛してます
私から『とびっきりの愛』を、あなたに……

かなた』

「ありがとうな……かなた」
手紙を綺麗に畳み、ズボンのポケットにしまい込んだ
――なあ、かなた……昨日は本当にありがとうな……
お前のお陰で、こなまもゆーちゃんも、より一層賑やかになったよ
だからお前も、天国でいつまでも元気で笑って居てくれ
俺も心から、かなたの事を愛してるよ……――

グラスに注いだ牛乳を飲み干し、シンク台の上に置いた

「よしっ、今日も頑張るかっ」

今日からまた、いつもの日常が戻ったが、かなたが居た時の明るい生活は、いつまでも続くのだった

終わり



















コメントフォーム

名前:
コメント:
  • 下から八行目『こなた』が『こなま』になってる。Σ(・□・;)
    良いとこなのに -- ユウ (2010-04-15 03:19:51)
  • いい話だなぁ〜 -- 空我 (2010-02-16 23:38:55)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー