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ぼけぼけパティシエ

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だれでも歓迎! 編集
 この前、人の告白メールを勝手に送ってしまうっていう一生に一度あるかないかの大失態をやらかしちゃったわけだけど、
そのことに関してお姉ちゃんとこなちゃんにまだ許してもらってないみたい。この前もう一度二人に謝ってみたんだけど――

  「ごめん!この前間違えて、その、……、送っちゃって、重ね重ねごめん!」
  「……。いやいや、そんなに気にしなくていいヨ、つかさ
  「そ、そうよ、そんなに気にしないでよ。」

 ――って言ってたけど、このとき二人とも顔から指の先まで真っ赤だったし、目線は私から微妙にそれてたし、
やっぱり怒ってるみたいだった。

 このままじゃいけない!ってことで、明日クッキーを作って、明後日お姉ちゃんとこなちゃんにプレゼントして、
それに乗じて許してもらおうと思ってるの。明後日は、残念だけどゆきちゃんは都合が悪くて三人で遊ぶことに
なってるから二人に渡して話もしやすいし。明日の昼間にはお姉ちゃんは家にいるみたいだから昼間にはこっそりとクッキー
を作れないけど、明日は土曜日だから、明日の昼間にたっぷり寝ておいて、夜中にならこっそりクッキーを作れるみたい。
お母さんたちはどこかへ出かけるみたいだから昼間に起こされることもないし。明々後日の月曜日は休みだから
(ゆきちゃんに教えてもらったんだけどこういうのをハッピーマンデーって言うんだってー)、少しぐらい寝不足になっても
大丈夫だし。



 じりりりりり。
 かちっ。
 お姉ちゃんが起きないように素早く目覚まし時計を止めた。――ただいまの時刻、午前一時。いくら昼間寝てるからと
言って、すごく眠いけれど、今また寝るわけにはいかない。
 ドアを開けてキッチンに行こう――としたとき、お姉ちゃんの部屋のドアの隙間から声が聞こえてきた。
とりあえず耳をそばだててみる。


「――には罰を与えないとねぇ。」
「ちょ、ちょっと、後でシーツとかこっそり洗うの大変なんだから、って、ちょっと待っ――」


 私は部屋に戻ってドアを閉めた。


(な、なんでこなちゃんがいるのー? こんな時間に)
(しかも今何について話してたの? 罰って何のことー?)

 混乱して何が何だかわからなくなった。そんなとき、この前のお昼にした話を思い出した――


  「料理っていえばさ、昔から女体盛ってあるけどさ、女の人の体に盛るのってきまってお刺身だよね。
   何でほかの料理とか盛らないんだろうね。」
  「いきなり何の話だよ!」
  「いやね、この前やったエロゲで女体盛をするシチュがあったのだよ。」
  「またエロゲかよ……」
  「つかさとかさ、全身にチョコレートとかで塗ったらおいしそうだよねー。」
  「はうぅっ」
  「昼間っからそんな話すんじゃないわよ!」
  「ほほう、昼間じゃなきゃいいのかね、かがみ」
  「そういう問題じゃないわよ!」


 ――なんか顔が青ざめたのが自分でもわかる。二人はメールのことで私に罰を与えようとして、
その相談のためにこんな夜中に集まったってことー? ば、罰って私の全身にチョコレートを塗りたくるつもりですか。
いや、確かに昼間じゃない時間に話してるし、シーツ洗うのも大変そうだけど……。そ、そういう問題じゃないよー。
ど、どうしよう。

 混乱と焦りと眠気で打開策を見いだせずうんうん唸っていると、隣のお姉ちゃんの部屋からかすかに甲高い声が
聞こえてきた。壁越しに聞こえてるってことを考えると、けっこう大きい声を出してるみたい。喧嘩でもしてるのかな。
 ってことは今がチャンスだよね、少なくても二人が喧嘩している間は私に罰を与えることもできないだろうし。

 そう考えて、ドアを開けて、今度こそキッチンに向かった。部屋から出ると、ドアの隙間からさっきの甲高い声が
大音量で聞こえてきた。どうやらお姉ちゃんの声みたい。でも、何をしゃべってるのかはよく分からない、というよりも
なんかただ叫んでる、って言ったほうがしっくりくるような感じがする。


 キッチンに着いて、電気をつける。とはいうものの、全部つけたらばれちゃうかもしれないから、キッチンのところだけ。
あらかじめ用意しておいた材料を冷蔵庫から取り出して、気合いを入れる。ついでに冷蔵庫のあらゆる部屋の中身を確かめて
みたけど、全身に塗れるほどの量のチョコレートは入ってなかった。ちょっと安心。
 それにしても、お姉ちゃんの絶叫はここまで聞こえてきてる。本当に何をやってるんだろう? あ、なんかこなちゃんも
叫び始めちゃったよ……。
 こうして、二人の絶叫をBGMにして、クッキーを作り始めた。




 事件は突如として起こった。クッキー作りも終わり近づいていて、後一分少々待てば出来上がり、というところだった。
そのころにはBGMはやんでいた。オーブンの稼働音だけを聴きながら、完成間近のクッキーを見ていた。
それはその時に起こったんだ。

「あれ、つかさ、こんな時間に何やってるの?」

 お姉ちゃんだ!でもクッキー焼いている真意を伝えるわけにはいかない。あたふたしながら、さっき疑問に感じたことを
聞いてみることにした。

「お姉ちゃんこそ、さっき何で叫んでたの?」
「え、あ、あれ聞こえてたの?」
「うん。キッチンにいてもお姉ちゃんとこなちゃんの叫び声がうるさいぐらいに聞こえてたよ」

 突如、お姉ちゃんの全身が赤くなった。それこそボンっていう効果音が聞こえてきそうなくらいだった。
そしてそのままお姉ちゃんの部屋に走って行った。

(ああっ、よくわかんないけど、もっと怒らせちゃった。まずい、まずいよう)

 お姉ちゃんとこなちゃんが無理やりチョコレートを私の全身に塗っている図がちらついた。


 ぴー。
 すぐお姉ちゃんを追いかけようとした時に、オーブンから電子音が聞こえてきた。

(よく考えたら、クッキーも持って行ったほうがいいよね)

 とっさにそう思うと、味見をしてみて、用意していた入れ物にクッキーを入れて、お姉ちゃんの部屋に走った。




 お姉ちゃんの部屋に行くと、二人が喧嘩している声が聞こえた。今度は絶叫じゃなくてちゃんとした喧嘩みたい。

「あんたね、その、おっぱじめる前にドアが閉まってるかの確認ぐらいしなさいよ!」
「かがみだって気付かなかったじゃん」
「そんなことに気を回す間もなくあんたがいきなり……」
「あのー、お姉ちゃんにこなちゃん。」

 お姉ちゃんの部屋に入ってみると、なんだか変なにおいがした。とりあえず大量のチョコレートを溶かしたような
においじゃなかったから安心したけど。

「クッキー焼いたんだけど、食べるー?」
「んがっ、つかさのクッキー! 食べる食べるー!」
「……まあいいわ、後で埋め合わせはしてもらうし。それにしてもつかさ、さっきはクッキー作ってたのね。」
「お姉ちゃんにこなちゃん、メールのこと、ほんとにごめんね」
「いや、もう気にしなくていいから」
「そだよ」

 二人ともやっぱり全身赤かったけど、顔は笑ってたし、許してもらえたってことでいいのかな……?

 そう安堵した瞬間、眠気が襲ってきた。


















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  • チョコまみれでベッドに横たわり かがみに上半身こなたに下半身をペロペロされる つかさ。
    …という自分の姿を想像して、顔を真っ赤にして汗だらけになり「はううっ」と言ってドギマギしながら気絶しそうになる つかさ。
    というのは いかがでしょう? -- 名無しさん (2011-04-15 10:08:32)
  • つかさgj過ぎだって! -- 名無しさん (2009-12-15 15:36:08)
  • 最高ですっ!! -- 名無しさん (2007-08-08 23:51:23)
  • つかさ 超絶GJ! 無論作者GJ! -- 名無しさん (2007-08-08 15:21:17)
  • 甘すぎるGJ!
    天然つかさはいいことしすぎだな。
    こなたかかがみの視点も気になるw
    -- 名無しさん (2007-08-08 03:04:45)

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