『壁画の男』…。
それを発見したのはオーストリアは田舎。
山脈の奥深くにそれは在った。
それは不思議な壁画であった。
人間と思われる壁画に角が生えていた。
腕から竜巻のようなモノを出しているようであった。
更に奥深くと進む。
すると驚くべく者が其処には居た!!
岩肌と同化した角の生えた人間!!
まるで生きているかのような艶やかな岩肌!!
明らかに私が知る生き物とは違う存在!!
この者を『壁画の男』と名付け、
国(オーストリア)に知らせた!!
この生き物を“我が国の力”にしたいと!!
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○クロガネの賛歌 第5章 “オーストリアよ、こんにちは”
第 4 話 「 壁 画 の 男 」
- オーストリア 山脈付近 ー 地下研究室 ー
研究員はこう口を開く。
「眠っているな。『壁画の男』は。」
別室に一人の男が眠って居た。
男は全裸である。
眠って居るその別室は鋼鉄の壁に囲まれている。
カメラで、動向を確認している。
もう一人の研究員が答える。
「ああ、2000年眠って居たって話なのによく寝る男だ。」
「しかし、よく寝ようが何をしようが、不思議な力を持っている。」
ー 超人的な身体能力。高く跳び、その拳は岩をも砕く。
ー 超再生能力。腕が千切れ飛んでも、くっつける事で元通りになる。
ー 風操能力。風を操れる。一種の破壊空間も生み出せる。
「これら三つ並べるだけで、生唾(なまつば)ごくりモンの生物だ。」
「何としてもオーストリアの力となって欲しい。」
違う研究員が、こう言う。
「む、起きたぞ!!」
さっきの研究員。
「さて、今度は何をやらかすか…。」
壁画の男が目覚めた。
「ん~んん~~~~~~~~ん。」
伸びをし。
「良き眠りであった。」
一言ポツリ。
「おはよう、皆の衆ゥゥゥウウウウウウウウ!!!」
そして叫び声を挙げる!!
スピーカーから聞こえる、その声に、研究員達は皆、耳を塞ぐ。
研究員が慌てて、マイクで返事をする。
「聞こえている!聞こえている、壁画の男くん!!」
壁画の男は笑ってこう言う。
「ハッハッハ!目覚めの一発!!デッカイ声で爽快だっただろう?」
「ンンンンン!!実に良い目覚めだぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!」
また叫び声だ。これには研究員も堪らない。
「解った!解ったから!!用件は何か?言ってくれ!!」
壁画の男は答える。
「挨拶だろう?君等も元気よく答えるんだ。“おはよう”とね。」
「さん、はい♪」
研究員達は叫ぶ!!
「おはようございますゥゥゥウウウウウウウウ!!!」
壁画の男は更にと。
「もっと、大きな声で!!」
研究員達は叫ぶ!!
「おはようございますゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウ!!!」
壁画の男は満足しない。
「もっっっと、大きな声でっっっっっ!!」
研究員達は腹の底から叫んだ!!
「おぉぉぉぉはぁぁぁぁぁよぉぉぉぉぉうぅぅぅぅございますゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウ!!!」
そして、壁画の男は満足する。
「上出来だ。拍手を送ろう。」
パチパチパチパチパチパチパチパチ!!
研究員が答える。
「ハァ…ハァ…。ご満足頂けて良かったよ…。」
(この、怪物め!)
(お前が国の役に立ちそうじゃなかったら、こんな真似許さんのに!!)
壁画の男が語る。
「君達には感謝しているよ。」
「岩化して休眠をし、2000年振りに目を覚ました私に、色々良くしてくれたからねぇ。」
「特に情報が嬉しかった。進化した文明。今の世情。美味しい料理。Hな本。どれも素晴らしかった。」
研究員は上機嫌でこう言う。
「そうでしょう、そうでしょう♪」
「つきましては、その力を我が国の為に使って頂きたく…。」
壁画の男は止める。
「いや。いいんだ。もう、いいんだ。」
研究員は不思議そうに。
「と言いますと?」
壁画の男は続ける。
「実を言うとね。私は“宇宙人”なのだよ。2000年前にこの地球(星)に来たね。」
「私の星が滅びてしまってねぇ。星の寿命と言うヤツだ。こればかりは仕方ない。」
「そうして、宇宙船でこの星に来たと言う訳さ。青くて美しい星…。実に素晴らしい♪」
「そんな星だからこそ、私はこの星を『自分の王国にしよう』。そう思っているんだ。」
「もう十分、今の地球の事が解った。そろそろ君達には消えて貰う事にするよ。」
「今まで本当にありがとう♪楽しい時間だったよ♪♪」
研究員達はざわめく。
「おいどうする?」「どうするって言ったって…。」「ヤバくねコレ??」
「ヤバイよな。殺す気らしいぞ…!」「でも、どうやって?」「それだよな、それ。」
「厚い鉄板に囲まれたあの部屋からは抜け出せない。」「そうだ。このままなら安心だ!!」
そうこうしている内に。
ダ
ッ
!
壁画の男は、壁に向かって走る!!
そ
し
て
!
フッ…っと消えてしまったのだ。
ッ
ッ
!
「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」
研究員が叫ぶ!!
「何があったッッッッ!!」
もう一人の研究員も叫ぶ!!
「わ・解らない!!」
「でもあの位置には『空気供給管』がある。」
更にもう一人の研究員が叫ぶ!!
「あれは人間が入れる大きさではないぞ!!」
「何があったか、映像を再生させるんだァー!!」
そして映像を再生させる。
Bi…!!
ー 壁画の男は空気供給管へと走って行く!!
ー そこで『体を折り畳み』『僅かな隙間の中』へと入って行った!!
ー そして、現在に至る!!
研究員は驚愕する…!
「わ…私達が知らない能力!!アイツ!隠していたんだ!!」
そして、その研究員は、フラ、フラと後ずさりをする。
もう一人の研究員が叫んだ!!
「おい!そっちは空気供給管が!!」
だが、時すでに遅しであった。
ドッッッッ パァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
勢いよく現れる『壁画の男』…ッ!!
後ずさりした、研究員は、壁画の男にぶつかり体がミンチになって死んだ。
壁画の男はこう言う。
「うーん、汚い花火だったね。」
「でも安心するんだ。皆あんな風に死んでいくんだからさ。」
「恥ずかしい事は何も無いよ?」
研究員達が銃を抜く!!
「動くな!動くと撃つぞ、壁画の男!!」
そ
の
瞬
間
!
パァァァァアアアアアアアアアアアン!!
壁画の男は、あっという間に距離を詰め、
研究員の一人の顔を殴った…!!
すると、研究員の頭は小気味よく爆(は)ぜた。
他の研究員達が一斉に銃を撃つ!!
「くらえ!壁画の男ッ!!」
ダキューン!! ダキューン!! ダキューン!!
壁画の男は首無しの死体を盾に使う。
「人間シィィィィィルド!!」
研究員達は口々にこう言う。
「悪魔め…!!」「発想が酷い…!!」「何て事するんだ…!!」
壁画の男は愉快そうにこう言う。
「アッハッハッ!!弾丸に触れるの気持ち悪いからね。」
「もっとも、その程度の火力じゃ、痛くも痒くもないけどさ♪」
「さあて反撃だ!」
ボ
ム
ギ
!
壁画の男は、死体の腕をへし折り…!!
ブ
チ
ィ
!
引き千切るッ!!
そして叫ぶ!!
「人間ロケットパァーンチ!!」
ドヒャォォォォオオオオオオオオオ!!!
投げた!思い切り投擲(とうてき)したってヤツだ!!
次
の
瞬
間
!
ズッッッ パァァァァアアアアアアアアアアアン!!
研究員の一人の胸部が爆ぜた。
急所であった。その研究員は絶命した!!
壁画の男はこう言う。
「投げる部位はまだまだあるよ。」
「さ、君達逃げ切れるかな?」
「そうりゃぁぁぁぁああああああああああああああ!!!」
ドッッッッ パァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
ドッッッッ パァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
ドッッッッ パァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
ドッッッッ パァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
・
・
・
・
・
惨事であった。
皆殺しの宴(うたげ)が其処にはあった。
そして最後の一人。
壁画の男は優しげにこう言う。
「君が最後の一人のようだね♪」
「君を殺せば私は自由だ♪」
「待ち切れない…!」
「すぐに殺そう。」
「楽しく殺そう。」
「薄汚い地球人を駆除しようじゃあないか♪」
「嗚呼…。それは素晴らしい事だから……♪♪」
そ
の
時
!
研究員は叫ぶ!!
「動くな!!」
「動くと、この装置に設置されている『自爆スイッチ』を押す!!」
「この研究所の自爆スイッチだ!」
「如何に再生能力に優れるお前とは言え、只では済まないぞ!!」
壁画の男は喜ぶ。
「ほほう♪凄いね君♪♪」
「そんな事したら君死ぬんだよ?いいの??」
研究員は壁画の男を睨みつけながらこう言う!!
「このまま、むざむざとお前に殺されるぐらいなら、
お前を道連れにする可能性に賭けてやる!!
人間を…!地球人を舐めるなよ、壁画の男ッ!!」
壁画の男は笑った。
「アッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
「カッコ良いねぇー、君♪気に入ったよ!!」
「君はこの私が誇る『最高の必殺技』で仕留めてやろうッッ!!」
ッ
ッ
!
「 見 よ ! ! 」
「 砂 神 嵐 ( す な が み あ ら し ) ッッッ !!!! 」
左 腕 を 関 節 ご と 右 回 転 ッ ! !
右 腕 を 肘 の 関 節 ご と 左 回 転 ッ ! !
そ の 二 つ の 拳 の 間 に 生 じ る
真 空 状 態 の 圧 倒 的 破 壊 空 間 は
ま さ に !
歯 車 的 砂 嵐 の 小 宇 宙 ! ! ! !
グ ” ル ” ゥ ” オ ” ゥ ” グ ” ル ”ル ”
ル”ゥ” ア”ア” ア” ア” ア” ア” グ” ル”
ル ” ル ” ル ” ル ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
ー 破壊の後だけ残った。
研究員はズタズタのボロ雑巾のようになり死んだ。
ー 壁画の男は、唯一人となった、この場所でこう言う。
「 夜明けだ…。私は今、自由になる…!!
私 は こ の 星 を 『 自 分 の 王 国 に し よ う 』 。 」
そう言い、壁画の男は、この場を後にした。
- オーストリア TV局(ビル) ー ビスケットカデンツ放映場所 ー
うたのおねーさんと十数人の子供達が居るこの場。
うたのおねーさんはこう言う。
「みんなー、『ジャガってしまえ』、2番歌うよー!!」
子供達が答える。
「はぁーい!!」
☆ビスケットカデンツ主題歌
『 ジャガってしまえ・2番 』
ひとりじゃ
なにも
できないよ
ひとと
いうじは
ひととひとが
ささえあっている
みんなは
ひとりのために
ひとりは
みんなのために
わがままなんて
ジャガってしまえ
じんせいとは
いたわりのきせき
ビスケッケッ ビスケッケッ
ビスケットットッ カッデンツ
ビスケッケッ ビスケッケッ
ビスケットットッ カッデンツ
歌が終わり、
次のコーナーへとアナウンスする…。
その時であった!!
ヌ
ゥ
!
全裸の男がその場に入り居る。
スタッフの者が止めに入る。
「おいおい。昔流行った『安心して下さい。穿いてますよ。』ってヤツかい?」
「おたく穿いてないから。丸出しだから。ピーが出ちゃってるよ、ピーが。」
「ささ、出て行った出て行った。」
「次のコーナーは『いねぇいねぇばあっ!』」
「忙しいんだよ。こっちは。」
スタッフは、全裸の男を押し出そうとする。
す
る
と
全裸の男はこう言う。
「君、邪魔。死んで♪」
スッッッ パァァァァアアアアアアアアアンン!!!!
手刀であった。
それでスタッフの者の首が飛んで行った。
言うまでも無く、即死であった。
子供達が騒ぐ。
「うわぁぁぁぁああああああああああああああああんんんんんん!!!!」
「怖いよ!怖いよ、お姉さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん!!!!」
そんな事お構い無しに、
全裸の男は、うたのおねーさんに近づく。
そして、こう言う。
「初めまして、おねーさん。」
「私は『壁画の男』と言う者です。」
「平たく言えば“宇宙人”です。」
「この国の人達と色々勉強していた中、
“ビスケットカデンツ”と言う番組を見るのが楽しみでしてね。」
「特におねーさん。貴方を見るのが楽しみだったのです。」
「嗚呼。何て可愛らしいんだろう…。」
「貴方こそ、これから作られる『私の王国の妃(きさき)』に相応しい。」
ッ
ッ
「 S ○ X し て 下 さ い 。
早 い 方 が い い 。
今 此 処 で し ま し ょ う 。 」
パ
シ
ィ
うたのおねーさんは、壁画の男を平手打ちにする。
続けて、こう言う。
「 こーら、悪い大人!
キミのせいで子供達が泣いちゃったじゃないか。
そんな事する子は『めー』だぞ。 」
「 早く出て行きなさい!
そして、警察に行って罪を償って来なさい!! 」
す
る
と
ズオ…!! ズオオオ…ッ!!
壁画の男のイチモツがおっ勃っていく!!
「いいねー!その返し!!それこそ、私の妃に相応しいッ!!」
「調教をしてあげよう。抜かずに7発だ。
チ○コの事しか考えられないようにしてあげるよ♪」
「 さ ぁ ! ! ! 」
ズ
オ
オ
!
竿を思い切りねじ込みに行く…!!
そ の 時 で あ っ た ッ ッ ! ! !
「『いねぇいねぇばあっ!』にコーナーが移らないと思って此処に来てみれば!!」
ドッッッッ!!!!
ゴォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオウウウ!!!
ッ
ッ
掌 底 一 発 ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ! !
吹 き 飛 ぶ は 壁 画 の 男 ッ ! !
そ し て そ の 者 は こ う 言 い 放 つ ッ ! !
「 お ね ー さ ん の 前 で ッ ! !
汚 ぇ モ ン 、
エ レ ク ト ロ す る ん じ ゃ あ な い ピ ョ ン ! ! 」
そ う そ の “ 勇 士 ” こ そ は ッ ! !
ッ
ッ
“ ジ ー ク フ リ ー ト = フ ォ ン = ラ ビ ッ ト ” で あ る ッ ! !
ッ
ッ
そ し て 、 ジ ー ク は 、 こ う 言 う ! !
「 壁 画 の 男 と や ら ッ !
お 前 さ ん 、 只 じ ゃ あ 済 ま さ な い ピ ョ ン ! ! 」
「 全 身 全 霊 を 傾 け て 始 末 し て や る ピ ョ ン ! ! 」
ジ ー ク が 戦 闘 態 勢 に 入 っ た ッ ! !
ーーーーーー