かつて。レアメタルの発掘場として、栄えた惑星が一つ在った。
アムステラが属惑星・・・。
アムステラが属惑星・・・。
ー その名も・・・。
惑 星 ・ オ オ ウ ・ ・ ・ 。
しかし。
それは今は昔の物語・・・。
ー 出しつくした金属。
ー 痩せ衰えた大地。
ー 定型から離れた土着星人。
その全てが『オオウ』から目を背けさせ・・。
そして。『貧民星』としての今がある・・・。
・
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○クロガネの賛歌 第7章 “死闘!惑星オオウ”
第 2 話 「 ア カ メ 」
○惑星オオウ イガの里 森奥深く
森を行く一人の淑女(しゅくじょ)が居た。
金髪の女性であった。長い髪を巻き、金縁のサングラスをかけていた。
女にしては大柄ではあったが、サングラスをかけていても解る美しさを持っていた。
そして何より威厳があった。支配者の貫禄である。
金髪の女性であった。長い髪を巻き、金縁のサングラスをかけていた。
女にしては大柄ではあったが、サングラスをかけていても解る美しさを持っていた。
そして何より威厳があった。支配者の貫禄である。
その女こそは!
元QX団が総統ッ!!
QueenX(クイーンエックス)!!
QueenX(クイーンエックス)!!
Queenは森を歩いていた。
この先に居ると言う。
オオウ星人にして“イガの忍犬”に会う為に。
オオウ星人にして“イガの忍犬”に会う為に。
その時であった。
「 待 て 。 」
低い声が響く。
「Fum(フム)…。」
Queenは足を止める。
声は続ける。
「此処から先は“忍犬”の領域。」
「人間が入って来ると言うのなら…。」
「 命 の 保 障 は 無 い 。 」
Queenは答える。
「イガ忍犬の総帥・アカメに会わせて欲しいのです。」
「その為にはるばる此処まで来たのです。」
「 是 非 、 会 わ せ て 頂 き た い ! 」
声は答えた。
「 駄 目 だ 。 」
Queen。
「ワァ~オ。」
「それは困りましたね。」
声。
「人間よ、去るが良い。」
Queen。
「去る訳にはいきません。」
「私は“オオウの祭壇”を解放しに来たのですからね。」
声。
「…ッ!女!“オオウの祭壇”を何と心得る!!」
Queen。
「『聖域』と聞き及んでいます。」
「今は“宇宙・人喰い熊”レッドヘルムが巣食い、
行く事が出来ないとも…。」
声。
「我々、オオウ星人は、人間に…。
アムステラにあらゆる物を奪われた。」
「我等が王“ベン・グレーデン”の命!
“レアメタル・スターシルバー”!!」
だ
が
!
「“オオウの祭壇”だけは渡す訳にはいかない!!」
「 女 ! 死 ね ぇ ー ! ! 」
ヒ
ュ
オ
ン
!
Queenは耳にした!
自分の頭上から何かが降り注ぐ“音”を!!
そして声の主は!
オオウ星人の特徴である、二足歩行から、
四本足の犬の姿に、姿を変えられる能力を発現して、
四本足の姿を現し!
木から飛び降り、Queenに牙を向ける!!
こ れ ぞ 名 付 け て ! !
ッ
ッ
「 イ ガ 忍 法 ・ 雷 花 剣 ( イ ガ に ん ぽ う ・ ら い か け ん ) ッ ッ ! ! ! 」
ヒュオガァァァァァアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
対して!Queen!!
ッ
ッ
「HAHAHA!一つ“対空技”を出しましょうかね!!」
ッ
ッ
ド ッ ! ! ( Queenが跳び上がる!! )
シ
ュ
バ
!
そして、空中でハイキックを繰り出しながら、こう叫ぶ!!
「 バ ー チ カ ル ・ ア ロ ー ! ! 」
バッッッッッチィィィイイイイイイイ
イイイイイイイイイイイイイインンンンン!!!!!!
空中ハイキックが、オオウ星人にHITし!!
「 S n a t c h ( ス ナ ッ チ )! ! 」
HITさせたその足で、相手の頭を挟むとォーッ!!
ゴッキィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!
着地ざまに首の関節を極めるッ!!
オオウ星人は苦しむ!!
「 ム ゴ ギ ガ ァ ー ! ! 」
Queen!
「安心して下さい。急所は外しています。」
「首(場所)が場所がだけに痛むでしょうが。」
オオウ星人!!
「蹴ったと同時に関節技だと!?」
Queen!
「コマンドサンボと喧嘩殺法のミクスドです。」
「大分に我流寄りですがね。」
オオウ星人!!
「く…!だが、このキリカゼ!!このままむざむざとやられはせん!!」
Queen!
「ほう、あなたはキリカゼと言うのですか。」
キリカゼ!!
「そうだ!最後に貴様が知る者の名だ!!」
Queen!
「ついでに上に居る、お友達の名前も教えてくれませんかね。」
キリカゼ!!
「何ィ!?」
Queen!
「私はね、キリカゼ。鼻と耳が利くのです。」
「上から匂います。そして耳にします。」
「もう一人“オオウ星人”が居ると言う事実が解るのです!!」
キリカゼ!!
「ク!ジンナイ!!同時攻撃だ!!」
上から声がする!!
「心得た!キリカゼ!!」
ッ
ッ
「 イ ガ 忍 法 ・ 雷 花 剣 ッ ッ ! ! ! 」
ヒュオガァァァァァアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
上方からジンナイの牙が襲い来る!!
そして此度は!!
キリカゼ!!
「俺も噛みつくぜ!ウエオアー!!」
横方からキリカゼの牙が!!
ッ
ッ
2方からの攻撃!
如何打破するか、QueenX!!
こ
う
す
る
!
Queen!
「Spin Fall(スピン・フォール)!!」
Queenは飛び上がり、
回転カカト落としを繰り出す!!
ジンナイは、その蹴りまともに喰らう!!
「 グ ボ エ ラ ァ ー ! ! 」
そして、ジンナイは吹っ飛び…!!
「な!?どかぬかジンナイ!!!」
キリカゼの方向へと蹴り飛ばされたジンナイと!!
ゴッシャァァアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
衝 突 す る ! !
Queen!
「あなた達の腕ならば、もう解るハズです。」
「あなた達は私には“敵わない”。」
「さぁ!私を“アカメ”に会わせるのです!!」
キリカゼ!!
「なめるなよ、女!我等忍犬、例え命を賭(と)してでも!!」
ジンナイ!!
「相討ち覚悟でやらせてもらう!!」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
???
「待てい!その勝負、わしが預かろう!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
その者は、4本足であった。
その姿は、犬であった。
地球で言うトコロの『紀州犬』の姿をした白い犬。
その姿にはキリカゼにもジンナイにも無い高潔さある。
その者の名は!その者の名は!!
「わしがアカメ。イガ忍犬の総帥だ。」
Queenはこう言う。
「ベン王1の配下…。イガ忍犬の総帥・アカメ…!」
「かつてベン王の視力が一時的に失われた時、彼を気遣いこう言ったと聞きます。」
ー お前程の偉大な男に何と言う不運…。
ー だが…。安心してくれ、王…。
これからは、わしがお主の目となる!
ど う と で も 使 う が 良 い ! !
「そしてベン王の目となり活躍をしたと…。」
アカメは呟く。
「古い話だ。」
Queenは讃える。
「実に、Excellent(エクセレント)です。総帥アカメ。」
アカメは問う。
「女、お主の名は?」
Queenは答える!
「QueenX。ドクトル・ベイベーの使者です。」
アカメは疑問に思う。
「ドクトル・ベイベー。確かその名は…?」
Queenはこう言う。
「あなた方には『ドクトル・ハイエナ』と言った方が解り良いでしょうか?」
アカメはハッっとする!
「ハイエナだと!その名はオオウ随一の科学者ではないか!!」
Queenはホッとする。
「ようやく、話が出来そうですねぇ。」
アカメ
「良いだろう。Queenよ。話を聞こうではないか。」
アカメはQueenの話に耳を傾けた。
もう少しオオウの話をしよう。
青くて・・・。美しい惑星(ほし)の話だ。
文明の発展と共に・・・。
悩めるその姿を、晒し続ける事になった、その時も尚。
悩めるその姿を、晒し続ける事になった、その時も尚。
多大なる『恵み』と。多大なる『試練』を。
全ての生き物に対して、平等に与え続けていた・・・。
全ての生き物に対して、平等に与え続けていた・・・。
ー 『 惑 星 ・ オ オ ウ 』
惑星・オオウは栄え続けた。
その芳醇(ほうじゅん)な大地、故・・・。
幾度となく『星間戦争』を経験したモノも・・・。
幾度となく『星間戦争』を経験したモノも・・・。
ー 「闘将」
ー 「炎の将校」
そして。
『 オオウの不動明王 』とまで称された、様々な勇名によって彩られる『 グレーデン 』の血統によって。
『 ベン・グレーデン 』の名を持つ、『世襲(王達)』の統治の下・・・。
惑星・オオウは栄え続けました。
そう・・。
ー あ の 日 ま で 。
ドクトル・ベイベーは述懐(じゅっかい)する。
彼が此処にいる訳ではないが、Queenが彼から聞いた話をするからだ。
彼が此処にいる訳ではないが、Queenが彼から聞いた話をするからだ。
僕(ドクトル・ベイベー)は…。
惑星(オオウ)の“ハイエナ”でちた。
“スナイプ”に着き従った愚かな“ハイエナ”……。
惑星(オオウ)の“ハイエナ”でちた。
“スナイプ”に着き従った愚かな“ハイエナ”……。
それが過ちであった事に気付いた時。
時は、既に遅かった。
惑星(オオウ)は、最も恐ろしい『 星間大国 』、
超巨大宗教国家・『 アムステラ神聖帝国 』との“星間戦争”へと突入してしまったのでちゅ!
ー 戦 況 は 、常 に 劣 勢 ッ ッ ! !
国 力 が ・ ・ ・ ッ !
否(いいや)ッ ッ ! !
ー『 星 力 が 、 ケ タ 違 い 過 ぎ た の で ち ゅ ゥ ゥ ゥウウウ ウ ウ ウ ウ ウウーーー ッ ッ ッ ! ! ! ! 』
僕は“アムステラ”に従いながらも!
元凶の“スナイプ”を許す事など出来やしなかった!!
君(チミ)はこの有り様を見て、何も心を痛める事が無いのかと!!
そして・・!オオウを戦火で包み込む“アムステラ”を許す事など出来なかった・・ッッ!!
だからこそでちゅよ、ハァイ!
だから僕は“スナイプ”を殺し、“アムステラの尖兵(せんぺい)”たる『 司令官・クラケット 』を 謀 殺 し た の で ち ゅ よ、バァァアブゥゥウウウウーーーッッ!!
宇宙空間に陣取りッ!
「 制裁です。
地を這う犬コロどもに、アムステラの裁きが下されますが構いませんね? 」
と言い放った司令官諸共、“宇宙の藻屑(もくず)”に変えてやったのでちゅよ、ハァァアアイ!チャアン!!バァァアブゥゥウウウウーーーッッ!!
訪れるわ・・。
束の間の平和。
僕は星(くに)へと帰り・・・。
この元凶その全てを、我が王、ベン・グレーデンへと伝えまちた。
だが、時、既に遅し。
尖兵敗れたのであるならば、遠くない未来“第二陣”が押し寄せて来まちょう。
その元凶の一端に・・・。
“僕の責”が在り。それが取り返しの着かない”大罪”で在るのなら・・・。
僕は・・。許されるなら、最期のその時。
“オ オ ウ の 民 ” と し て 死 ん で 行 き た い と、 そ う 思 っ た 。
そうして僕がその罪拭い去る為。
この身“自害”をし。
天に召させる事“良し”としたその 瞬 間 ・ ・・ ! !
我が王、ベン・グレーデンは こ う 言 わ れ ま ち た ッ ッ ! !
“ 生 き ろ ” と 。
た だ ・ ・ 。
“ 生 き ろ ” と 。
これより先、オオウは、絶望的な戦いの中、戦火の炎にその身、焦がす事となるだろう。
お前は・・。“オオウ”を裏切り、“アムステラ”をも裏切った『 大罪人 』として生きる事となるであろう。
それは“拭い去る事の出来ない”『 永遠の鎖縛 』かも知れない。
それでも・・・。
お前は“生き続けるのだ”と。
そして・・・。
星(くに)は敗れ。
王は死に。
やがて、オオウはやせ衰えて行った・・・。
だが、僕は“生き続けた”。
アカメはこう言う。
「ドクトル・ハイエナは第一級の戦犯者であったが、彼もまた被害者であった。」
「そして彼のこれまでの『科学者としての功績』を考えれば、一概に責め続けられるモノではないとも思う。」
「しかし、解せぬのは何故『アムステラ』に味方をするのか?」
「奴等は王の…!」
Queenは答える。
「それについてはこう答えています。」
Queenは話を続ける。
再びベイベーの述懐と言う形を取ってだ。
あの日・・・。
僕は偶然にも知ってしまった。
この世で。
この宇宙で。
最も“偉大なその男”の事を・・・。
そう、その男の名。そう、その王の名こそは・・・!!
超巨大宗教国家・アムステラ神聖帝国が宰相ゥ!!
『 ユ リ ウ ス ・ ア ム ス テ ラ 』ッ ッ ! ! !
何もかも違った。
何もかもが素晴らしかった。
何もかもが素晴らしかった。
そして僕は夢を見た。
生き続ける事が僕の『 鎖縛 』であるのなら・・・。
僕はこの王の為『 永遠に“束縛”をされていたい 』と夢を見た。
その為になら、かつて星(くに)を滅ぼした者達の“末裔(まつえい)”と言えども、頭(こうべ)を垂れよう!と。
故に僕は・・・。これまで培った全てを注ぎ込み“極一部の人間”ではあるものも『 “地球”と言う名の星 』に大きく興味を持っている事を調べ上げちまた。
故に僕は・・・。これまで培った全てを注ぎ込み“極一部の人間”ではあるものも『 “地球”と言う名の星 』に大きく興味を持っている事を調べ上げちまた。
何故興味を持っているのか?
“その意図するモノは何も解らない。”
だが、無支配下のその地で“侵略の下準備”をする事にて。
何か“お役に立てるのでは無いか?”と考えたのでちゅ。
だから僕は“地位はあるモノも、名声が芳しく無い”『アムステラの貴族』。
そう。惑星・オオウでの敗戦以降、“暗愚”と揶揄されし続けた『 クラケット家 』に、己が“ 科 学 力 ”を 売 り 込 み ま ち た ・ ・ ・ ! !
そして、この『 地 球 』へとやって来まちた!
そ う し て、こ の『 Q X 団 』が“ 結 成 ”さ れ た の で ち ゅ ! !
Queenはこう言う。
「そのQX団の総統こそがこの私なのです。」
「ドクトル・ベイベーは己が信念を貫く為、新しい人生を歩もうとしております。」
「その力となるべく…。是非ともあなた達も…!!」
アカメは首を振る。
「残念だが出来ぬ話だ。アムステラへの憎しみは根深い。」
「星(くに)は敗れ、資源も困窮(こんきゅう)した。」
「そんな彼等の力になる事など、どうして出来よう?」
Queen。
「確かにそうでしょう。どんなにベイベーが心酔しようとも、あなた達には関係の無い話ですからねぇ。」
アカメ。
「話はこれで終わりだ、Queen。遠路はるばる来たトコロ悪いが帰ってくれ。」
Queen。
「いえ、それでも尚、あなた達は私に協力しなければなりません。」
ー 何 故 な ら ・ ・ 。
Queenはこう言い放つ。
「 何 故 な ら 、 “ オ オ ウ の 祭 壇 ”に は 、
“ ベ ン ・ グ レ ー デ ン ”の 息 子 、
ー “ ケ ン ・ グ レ ー デ ン ”
と、
ー “ ジ ョ ー ジ ・ グ レ ー デ ン ”
が、
眠 っ て い る か ら で す ! ! 」
ッ
ッ
アカメは仰天する!!
「馬鹿な!二人は死んだハズ!!」
Queenは続ける。
「そう、歴史上では死んだとされています!」
「しかし、ドクトル・ベイベーは、
何時の日か、オオウを再興する為に、
二人を冷凍睡眠させたのです!!」
アカメはこう言う。
「その話が本当ならば、我々はお前に協力しなければならない。」
「しかし『オオウの祭壇』は、
“宇宙・人喰い熊”レッドヘルムが巣食い、
とてもでは無いが入り込める状態ではないぞ?」
Queen!
「『重力下での対宇宙怪獣戦闘』を目的に設計された、
巨大操兵『 暴顛贅(アバレテンゼイ) 』があります。」
「あなた方用を想定し作らせた、
咆牙型、4足歩行の獣タイプの巨大操兵の弐式もね。」
「DTS(ダイレクト・トレース・システム=操縦者の動きを機体に反映させるシステム)を
搭載しているので、これ以上にあなた達に合った機体は無いでしょう。」
「そして、それに乗り込むのは…!」
「『 オ オ ウ 八 犬 士 』ッ ! ! 」
アカメ!
「ッ!!」
○オオウ八犬士
オオウ星人の中から精鋭を選りすぐった8人の戦士。
アカメ、キリカゼ、ジンナイもまた、八犬士に名を連ねている。
アカメ、キリカゼ、ジンナイもまた、八犬士に名を連ねている。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
Queenは頼み込む。
「ミスター・アカメ。あなたの案内で、残りの八犬士に会わせて欲しい。」
「気難しいとされる八犬士ですが、あなたの案内があれば会う事が叶いましょう。」
アカメは答える。
「良いだろう。わしが仲介し、他の八犬士と会わせてやろう。」
「オオウの祭壇に眠る者が王の息子となれば、ほおっておく事など出来やしないからな。」
「手助けしてやろう。Queenよ。」
こうして、Queenはアカメの協力を得た。
ーーーーーー