○進軍中 アムステラ神聖帝国軍
2機の機体であった。
1機は犬顔の機体であった。
元々は剣を主体とする『狂剣客(クルイ・ケン・キャク)』と言う名の機体であったが、
機体がDFS(ダイレクト・フット・システム)を採用している事と、
シエンヌが拳による攻撃を主体とする為『狂拳客』と改名され、その特訓中、
何度も顔を殴打された事により、犬顔になった事から『狂犬客』と名付けられた。
元々は剣を主体とする『狂剣客(クルイ・ケン・キャク)』と言う名の機体であったが、
機体がDFS(ダイレクト・フット・システム)を採用している事と、
シエンヌが拳による攻撃を主体とする為『狂拳客』と改名され、その特訓中、
何度も顔を殴打された事により、犬顔になった事から『狂犬客』と名付けられた。
そう。DFS(ダイレクト・フット・システム)。
- DFS(ダイレクト・フット・システム)
DTS(ダイレクト・トレース・システム)の一つの進化形。
基本はDTSと変わりが無いが、床が『バネ仕掛け床』になっており、
床を何度も踏み締める事により、エネルギーが蓄積され、
その力を開放する事により、爆発的なエネルギーを発生する事が出来る。
基本はDTSと変わりが無いが、床が『バネ仕掛け床』になっており、
床を何度も踏み締める事により、エネルギーが蓄積され、
その力を開放する事により、爆発的なエネルギーを発生する事が出来る。
その際のキーワードは『D・F・S、エネルギー解放』。である。
話を狂犬客に戻そう。
その体躯は対ギガント28号の機体だけあって、全長45m重量460tを誇っている。
機体表面が暗闇と同化する隠密機能を持っているが、現在昼なので使用できない。
その体躯は対ギガント28号の機体だけあって、全長45m重量460tを誇っている。
機体表面が暗闇と同化する隠密機能を持っているが、現在昼なので使用できない。
パイロットは『マドモアゼル・シエンヌ』である。
もう1機は改造型狙撃用羅甲であった。
遠距離からの狙撃を信条とする羅甲だ。ズレアバーシャが搭乗する羅甲は、
ライフル銃と共に、速駆手候(ハヤ ク テ ソウロウ)の操兵仕様、
『スゴク速駆手候』を装備している。
遠距離からの狙撃を信条とする羅甲だ。ズレアバーシャが搭乗する羅甲は、
ライフル銃と共に、速駆手候(ハヤ ク テ ソウロウ)の操兵仕様、
『スゴク速駆手候』を装備している。
全長、重量は、他の一般サイズの機体と変わらない。
パイロットはもちろん『ズレアバーシャ』である。
そんな2機が進軍をしていた。
PiPi…。
ズレアバーシャがシエンヌに通信を入れる。
「ちょっといいかい?シエンヌ??」
シエンヌが答える。
「何だ?ズレアバーシャ??」
ズレアバーシャ。
「こう言う時に聞くのも何だけれど、此処で死んだらアレだから聞きたいんだけどさ…。」
シエンヌ。
「答えるよ、ズレアバーシャ。一体何だ?」
ズレアバーシャ。
「じゃあ聞くけどさ。シエンヌって透明に見えるじゃん?」
「サイボーグ能力な訳だけど、身体が透明に見せさせてる訳じゃん??」
「つまり、シエンヌって“全裸”な訳??」
シエンヌ。
「ああ。“裸”だな。最初は抵抗あったけど、育った星があんまり男女の差が無いと言うか…。」
「女でもそんなに胸が大きくならないし、下半身についてるかついてないかぐらいしか違い無いんだ。」
「だから、すんなり受け入れたよ。今でも妙な感じしないと言えば嘘になるけどね。」
ズレアバーシャ。
「ふーん、ありがとう。女として辛くないのかなって思ってさ。ま、安心したよ。」
シエンヌ。
「そりゃあ良かった。」
PiPi…!
ズレアバーシャ。
「レーダーに反応だ。」
「こりゃ厄介だよ。空戦機だ。」
PiPi…!
シエンヌ。
「こっちも反応があった。」
「かなりの速度だ。これに該当する機体は一つしかないな。」
2人は声を揃えてこう言い放つ。
「 「 J E T ・ P ! ! 」 」
・
・
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・
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・
○クロガネの賛歌 第8章 “激戦!クロガネの咆哮”
第 4 話 「 対 決 ! J E T ・ P ! ! 」
JET・Pのパイロット…!
“奸雄の血統”ホッパレイド=ボブドはこう呟(つぶや)く。
「フフフ…混戦の地上を地上部隊に任せて、敵基地へ向かってみれば…。」
「遅れて2機がやってきたと見える。面白いね。」
PiPi…!
ホッパレイドは敵に通信を入れる。
「私は『ホッパレイド=ボブド』。愛機は『JET・P』だ。」
「今から君達を空から蹂躙(じゅうりん)する事となる。ウフフフフフフ。」
〇JET・P
PPPのP国のエースパイロット、
“奸雄の血統”ホッパレイド=ボブドの愛機。
戦闘機型のスーパーロボットである。
“奸雄の血統”ホッパレイド=ボブドの愛機。
戦闘機型のスーパーロボットである。
PPPのP国と旧レゼルヴェ国の戦争の時、
フランスから援軍として空軍を送られた時のパイロットと戦闘機、
フランソワ=オーギュスタンの駆るアロンズィに、
多大なる戦果を挙げられた事を教訓に作られた機体。
フランスから援軍として空軍を送られた時のパイロットと戦闘機、
フランソワ=オーギュスタンの駆るアロンズィに、
多大なる戦果を挙げられた事を教訓に作られた機体。
高い運動性能を誇る。
全長18m。重量40t。
シエンヌは応える。
「それはご丁寧に。だが例え相手が空であろうと、こっちも負けはしないぞ!!」
シエンヌもまた負けていなかった!
力強く言い返す!!
そ
の
声
に
!
ホッパレイドは驚く!
「その声!『フランソワ=オーギュスタン』か?」
シエンヌ。
「『フランソワ』?『鷲鼻のバトゥロ(親父)』の死んだ娘の名か。」
「俺とそっくりだったらしいな。」
ホッパレイド!
「別人のようだが、私は彼女に酷い目に遭ったんだ。君には酷い目遭って貰う事になる。」
シエンヌ!
「そう易々と思い通りになると思うか?」
ホッパレイドは叫ぶ!!
「JET・Pの運動性を舐めるなよ、女ァー!!」
グォォォォオオオオオ オ オ オ オ オオ オオ オオ オオ ! ! !
JET・Pは縦横無尽に空を舞う。
ズレアバーシャは呟く。
「参るねこりゃあ。マトが絞れない。アタシは動体視力を強化してるサイボーグなのにさぁ…。」
シエンヌ。
「ああ。上手く跳躍して打撃を与えようとしているがタイミングが掴めない。」
ズレアバーシャ。
「けど、攻撃を仕掛ける時、敵機は必ず此方を向く。狙い目はそこかねぇ?」
シエンヌ。
「ズレアバーシャが先に攻撃してくれ。俺はその後に続く。」
ズレアバーシャ。
「了解!!」
ォォォオオオ オ オ オ オ ! !
縦横無尽に飛んでいたJET・Pが…!!
オ オ オ オ ! ! !
攻撃に転ずる!!
ホッパレイド!!
「機銃だよ…!受けろ、フランソワ=オーギュスタン!!」
ズバババババ バ バ バ バ バ バ バ ! ! !
JET・Pから、機銃が発射された!!
狙いは狂犬客だ!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ズレアバーシャはその一瞬を見逃さない!!
「伊達に射撃特化のサイボーグやってないんだよねぇ。」
「狙いはバッチリ。落ちろってカンジィー!!」
ッ
ッ
ズ ッ ダ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! !
改造型狙撃用羅甲のライフル銃が、JET・P目掛けて発射されたァー!!
狙いはコクピットである!!
ッ
ッ
ホッパレイド!!
「厳しい射撃だね!良い腕をしている!!」
ッ
ッ
「 し か し ! ! 」
ッ
ッ
ギュォォォォォォオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! !
回避運動である!!
大きな動きではない!!
目標を僅かに逸(そ)らす程度の!!
致 命 傷 を 避 け る 為 に ! !
今
ッ
!
ギ ィ シ ャ ァ ン ! !
ホッパレイドはJET・Pの機体に掠(かす)らせたモノも、
見事ライフル銃を回避した!!
ズレアバーシャ!!
「やるぅー!凄腕ってヤツゥー??」
「でもシエンヌ!ヤルなら今だよッ!!」
ッ
ッ
ズババババババババババババババ バ バ バ バ バ バ バ ! !
シエンヌは狂犬客の装甲が厚い『拳』で持って攻撃を防ぎ!!
シエンヌ!
「機銃での攻撃。ライフル銃の回避。これ以上細かには動けないだろう!!」
「 行 く ぞ 、 J E T ・ P ! ! 」
ダ
ゥ
ン
!
「 D ・ F ・ S、エ ネ ル ギ ー 解 放 ッッッ !!!!!! 」
狂犬客は此処まで徒歩で進む事により、
機体内に内蔵された“バネ仕掛け床”に蓄積された、
エネルギーを解放させる!!
ッ
ッ
そして狂犬客は跳び上がる!!
ッ
ッ
シエンヌ!!
「ギガント28号の、バネ仕掛けから繰り出される瞬発力を、
軽く凌駕(りょうが)する運動性能から生み出される跳躍だ!!」
ッ
ッ
「 うぉぉぉおお お お お お お お お お お お ! ! ! 」
ッ
ッ
狂犬客は拳を繰り出す!!
狙いはJET・Pだァーッ!!
ッ
ッ
これにはホッパレイドも舌を巻く!!
「あの巨体にして何て運動性能だい。」
右に避ける?ダメだ。
左に避ける?ダメだ。
後方…。反転する時間が無い。
こ
う
な
れ
ば
!
「死中に活を求めるよ!」
「 突 っ 込 む ! ! 」
ゴォォォォオオオ オ オ オ オ オ オオ オオ オ ! ! !
ホッパレイドはJET・Pで、狂犬客に突っ込んだ。
そのまま強引に避けて飛ぶつもりだ!!
右に避けても左避けても間に合わないが、
突っ込む事により、強引に突破口を開き、
ダメージを最小限に済ますのだ!!
ッ
ッ
ホッパレイド!!
「私は負けないよ!フランソワ=オーギュスタン!!」
ッ
ッ
シエンヌ!!
「フランソワじゃない!『マドモアゼル・シエンヌ』だァーッ!!」
ッ
ッ
ギッシャァァァァァアアアアア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !
ッ
ッ
大音の後…。静寂。
カラカラカラ…。
砕けた鉄片が落ちる。
狂犬客はJET・Pの片翼をとらえたのだ。
完全破壊には至らなかったモノも、片翼が無くなり、
バランスが崩れた今、最早戦闘が出来る程度飛ぶ事には敵わない、
ッ
ッ
ホッパレイド。
「バランスを崩さないように、撤退をし、不時着するしかないな…。」
「く…。覚えたよ『マドモアゼル・シエンヌ』…!!」
「次こそは私が勝ちを得る!!」
ホッパレイドはJET・Pの速度そのままに戦線から離脱した。
ー ホッパレイド=ボブド 男 年齢 32歳
乗機 J E T ・ P
・・・ ・ ・ ・ ・ 『 戦 線 離 脱 ッ ッ ! ! ! ! 』
- アムステラ基地 アフリカ大陸南部支部 ー と あ る 一 室 ー
チャマ=クラケットである。
それは異様な格好であった。
ピンクの髪に、頭のてっぺんが尖(とが)った髪型。
端が羽を形どったプラスチックが目立つ奇妙なサングラス。
口と鼻を覆うように亀の甲羅の形をしたマスクを付けている。
背中からお尻にかけて、トゲトゲの亀の甲羅を着込み。
肌を露出した腹部と下半身に、局部を生きた亀を付け、おちんちんを隠している。
そして赤いブーツ!どこからどうみても 変 態 の格好だ!!
ピンクの髪に、頭のてっぺんが尖(とが)った髪型。
端が羽を形どったプラスチックが目立つ奇妙なサングラス。
口と鼻を覆うように亀の甲羅の形をしたマスクを付けている。
背中からお尻にかけて、トゲトゲの亀の甲羅を着込み。
肌を露出した腹部と下半身に、局部を生きた亀を付け、おちんちんを隠している。
そして赤いブーツ!どこからどうみても 変 態 の格好だ!!
そう!それこそがチャマが本気の時にとる格好『絶交キャメン』の格好である!!
絶交キャメンはこう呟く。
「ギガント28号の大技を喰らい、
コクピット内まで強い衝撃を受けた後遺症(こういしょう)…。」
「浅くは無いぶぁいね…。」
そう、絶交キャメンはまだ回復してはなかった。
その身を骨の髄にまで、ハンマーで持ちて打ち据えられたかのような『全身の激痛』ッ!
1日や2日で治るダメェジではないのだ。
それでも尚…!!
「負けんぶぁい…。」
「負けんぶぁい…!」
「ぽっくんは“絶交キャメン”ぶぁい…!」
「“絶交キャメン”は…!!」
「『 絶 対 の ヒ ー ロ ー 』ぶぁい…!!」
這ってでも、戦場に向かおうとするど根性!!
チャマは…否(いいや)!
絶交キャメンは正しく、ヒーローであった!!
ヒーローは挫(くじ)けない!!
そんな絶交キャメンに…。
コンコン
ノックする音に絶交キャメンは応える。
「開いてるぶぁい。」
ドアの外から声がする。
「入るよ、チャマくん。」
ガチャ
全裸で租チンの大佐入って来る。
ボギヂオ=クラケット大佐である。
「時間になっても来ないから、
どうしたモノかと思って来てみれば…。」
「どうやら身体は癒(い)えてないようだねぇ、チャマくん。」
絶交キャメン。
「チャマじゃなかぁ。
今は“絶交キャメン”ぶぁい。」
ボギヂオ。
「おっと、これは失礼したね、絶交キャメンくん。」
「けどね、絶交キャメンくん。その身体じゃあ無理だよ。」
「そう思って『ゴリオネットくん』には先に出撃させたよ。」
「シエンヌくんとズレアバーシャくんには増援が必要だしね。」
絶交キャメンは息も絶え絶えに。
「ぽっくんは…!ぽっくんは戦えましゅ…!!」
ボギヂオは首を振る。
「絶交キャメンくん。引く事も勇気だ。」
「今の君では機体に乗る事すら敵わないだろう。」
絶交キャメンは涙を流す。
「じゃあ…!じゃあ…ぽっくんはどうすれば良いんぶぁい…!!」
ボギヂオは宥(なだ)める。
「信じるんだよ…。仲間を…。」
絶交キャメンは少し落ち着く。
「信じる…?」
ボギヂオは続ける。
「今、我々はかつてないピンチに襲われている。」
「恐らく一人一人の力ではどうにもならないだろう。」
「ではどうしたら良いだろうか?」
ボギヂオはこう言い放つ。
「それは皆が皆を“信じ合う事”だ。」
絶交キャメンは完全に落ち着く。
「大佐ちゃま…!」
ボギヂオは最後にこう言う。
「もう解るね、絶交キャメンくん。」
「ベッドでゆっくり休むんだ。」
絶交キャメンは頷(うなず)きベッドに潜り込んだ。
そして絶交キャメンはこう思った。
ボギヂオ=クラケット大佐…!
1人でも多くの兵士が必要な中、
あえて戦力を少なくする決断をするとは…!
並の男が出来る事じゃあない!!
ボギヂオ=クラケット大佐…!!
何たる“名将”…!!
と。そう思った。
ーーーーーー