『“改造人間”デビル・クラーケン』が“魔投絶技”…ッ!
その名も…!『大渦潮(だいうずしお)・ハリケーン』…ッ!!
その破壊力によって…!
マットに伏(ふ)すは『“絶対王者”ジ・ハンドレッド』…ッ!!
それを見る者共は…!
「いやあ、ブラボーだよ、ブラボー!!」
「こんなにも強いのか。これは是非とも欲しい!!」
「しかし王者のミジメな様子と来たら…。ウププですなぁ!」
「いやいや。末路を見ましたな。人間、ああはなりたくない。」
「楽しい、デモンストレーションになりましたねぇ。」
「全く全く!ハッハッハ!!」
また蔵金芯太郎(くらがね しんたろう)も…!
「クヒィ!クヒィ!クッヒッヒッヒッヒン!!やった!やったよ、お父様ァー!!」
「お父様を殺した『ハンドレッド・タイフーン』を破っての勝利!これ以上に勝る“復讐劇”がありましょうか!!」
「お父様ァー!お父様ァアアー!!おおおおお父様ァアアアアーーーー!!芯太郎は嬉しく至極ですぅぅぅううううう!!!」
アントン辰巳達も。
「 ア ハ ♪ 」
九螺魔。
「ハンドレッド弱かったッスね♪」
辰巳。
「ハンドレッド?弱い??」
「 な 訳 ね ぇ ー だ ろ ? 」
九螺魔。
「え?」
そんな中、Dr.劉。
「(油断をするなよ、デビル・クラーケン。)」
「(その男は立ち上がるのだよ。信じられぬ事にな。)」
「(全身全霊を持ち!彼奴(きゃつ)を打ち滅ぼすのだ、デビル・クラーケン!!)」
そんな中、ジ・ハンドレッドは?
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○超鋼戦機カラクリオー外伝
クロガネの賛歌・番外 ー 地下プロレス最期の日 ー
第 5 話 「 立 て よ ? そ ん な モ ン じ ゃ ね ぇ だ ろ ? ? 」
ハンドレッドは…。
「(どう戦えば良い…?)」
自問する。
「(ハンドレッド・タイフーンは、ワシの最大破壊力を持つ必殺投技である。)」
「(それを上回る技でない限り、デビル・クラーケンは討ち倒せぬ。)」
出ない答え…。
そんな中…。
「(ハンドレッド…!ハンドレッド…!!)」
声が聞こえる。
「(立ち上がるズラ!)」
「(立ち上がるズラ!ハンドレッド!!)」
ハンドレッド。
「(その声は…!)」
「(ヂェロニモか…?)」
ヂェロニモ。
「(そうズラ!)」
「(立ち上がるズラ、ハンドレッド!!)」
ヂェロニモは続ける。
「(なぁ、ハンドレッド…。)」
「(オラには。)」
「(あんな無茶苦茶なパワーを持つ、お前(め)さが一体何者なのが、ちっとも解んねぇ…。)」
ヂェロニモは言い放つ!
「(だども! これだけは解るだッッ!!)」
「(アンタは、自分の立場が悪くなるって事を知りつつもッッ!!)」
「( 『 オラの悲しみを汲(く)み取ってくれた 偉 大 な 戦 士 ズ ラ ッ ッ ! ! 』 ) 」
「(かつて、幼い兄妹(オラ達)を、落石から救ってくれた…。)
「(『 ヒ ー ロ ー み て ぇ な 戦 士 ズ ラ ッ ッ ! ! 』 ) 」
ヂェロニモは止まらない!
「(オラも、アンタも、大概に人を殺(あや)めて来たっちょ…。)」
「(だども!)」
「(『あの時に、ヒーローにかけて貰ったその言葉をッッ!!』)」
「 『 ( 今、アンタに捧(ささ)げるズラ!! 』 ) 」
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「 ( 『 いいか、少年!
悪い心を持つ奴に、いつもやられっぱなしじゃ、いけない!!
自分が正しいと思った時は、たとえ傷付き、這いつくばってでも、相手に そ の 事 を 解 ら せ る ん だ ! ! 』 ) 」
「 ( 『 少 年 ッ ッ ! ! 』 ) 」
「 ( 『 キ ミ に 正 義 が あ れ ば、 か な ら ず 勝 て る ッ ッ ! ! 』 ) 」
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ヂェロニモは叫ぶ!!
「( ハ ン ド レ ッ ド !
オ ラ 達 は 間 違 っ て い た か も 知 れ な い け ど ば 、
そ れ で も 、 自 分 が 信 じ る 道 を 歩 ん で 来 た っ ち ょ ! ! )」
「( そ れ は ま ぎ れ も な い “ 正 義 ” ズ ラ ! ! )」
「( ハ ン ド レ ッ ド !
己 が 信 じ る 正 義 が あ る な ら 、
立 ち 上 が る ズ ラ ァ ァ ァ ア ア ア ア ! ! )」
それを聞き、ハンドレッドは!!
「『 ヌゥ う ゥ ぉお お お ぉ ぉォ おお おお オ雄(オ) ーーーー ー ー ー ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
ー ハンドレッドが、立ち上がるッッ!!
皆がどよめく。
「な…なんだと!?あそこから立ち上がるのか!!?」
「デビル・クラーケンも化け物だが、あの王者も大概化け物だ!!」
「しかし、ダメージは大きいハズ!勝つのはデビル・クラーケンだ!!」
蔵金芯太郎…!
「おのれ、おのれ、おのれ、ハンドレッドォォォォオオオオオオオオオオ!!」
「死ねよ!おめぇは死ぬんだよ!!死んで、お父様にわびてくるんだよ、このトンチキがァー!!」
「殺せぇー!殺せ、デビル・クラーケェェェェェェェン!!」
アントン辰巳達。
「な?言ったろう??」
九螺魔。
「ハンドレッド立っちゃいましたね…。」
「これ、どうなるんすか?」
辰巳。
「そりゃあ、手筈(てはず)通りさ。」
「上手くやるんだぜぇ?行きな、九螺魔。」
九螺魔。
「ウィーッス!」
Dr.劉。
「クッハッハッハッハッハッハ!」
「そうだ、ハンドレッド!そうこなくてはな、ハンドレッド!!」
「ワシ等は、そんなお前に『最期の日』を与えるのだ!!」
「行けーい、デビル・クラーケン!!」
「ジッ!ハンドレッドをッッ!!」
「『抹殺(エリミネート)』するのだぁぁぁああああーーーっっ!!!」
デビル・クラーケン!
「フシャォウ!!」
クラーケンは触手で鞭(むち)のように、
ハンドレッドに攻撃する!!
ヴ ァ チ ィ ン !
ッ
ッ
異質な音がした。
それは、ハンドレッドが、
触手を手で弾(はじ)いた時に、
鳴った音だ!!
痛
ッ
クラーケンは痛みを覚えるッ!!
斬られたかのような痛みだ。
し
か
し
!
不思議とその触手は出血していなかった。
ッ
ッ
ハンドレッド!
「(この体。サイボーグとなった時からの話である。)」
「(ワシの体には音波が発生しておった。)」
「(音波はワシに必要以上の音を拾って来た。)」
「(サイボーグになって10年間。膨大(ぼうだい)な音の情報量にワシは苦しんでいた。)」
「(しかし、この度、ヂェロニモの『アパッチの雄叫び』を受けるにあたり…。)」
「(その『雄叫び』が必要以上に苦では無かった。)」
「(それは常日頃“音”であふれ返っているワシにとって、
大声は決して耐えられぬ事柄では無かったからである!!)」
ハンドレッドは音波を操る!
「(それは…!音響物理学が『 反響定位 』ッ!)」
「(またの名を『 エコー・ロケーション 』と、
呼ばれる 物 理 学 の パ ワ ー ッッ ! ! )」
○『 反響定位(エコー・ロケーション) 』
自分が発した音が、何かにブツかって、返ってきたモノを受信しっ!
それによってブツかってきたモノの距離を、『 知 り 得 る 事 』であるっっ!!
それによってブツかってきたモノの距離を、『 知 り 得 る 事 』であるっっ!!
それぞれの方向からの反響を受信すれば…っ!
そこから周囲のモノの位置関係ッ! それに対する自分の位置を知ることができるッッ!!
そこから周囲のモノの位置関係ッ! それに対する自分の位置を知ることができるッッ!!
では…ッ!!
何を発する事を『音』とする?
何を発して反響させるのか?
何を発して反響させるのか?
A(アンサー)は、『 超 音 波 ッッ!! 』
超音波…っ!
それは。
鼓膜(こまく)を振動させる事により、音を聞き出す『人間の耳』を持ってしても、聞(と)らえる事の出来ない…っっ!!
可 聴 領 域 を超えた『 高い振動数を 持 つ 、 弾 性 振 動 波 ( 音 波 ) 』の事を指すッッ!!
そしてッ! その超音波から作り出さる振動周波数はッッ!!
その数が多ければ多い程『 より確かな 反 響 音 を生み出せるッッ!!! 』
そう!
超音波とッ!
超反響とッ!
超集音によって生み出された『 音 響 物 理 学 の そ の 奇 跡 ッ ッ ッ ! ! ! ! 』
それが、ハンドレッドが『 サイボーグ として得た能力 ッッツツ !!!!! 』
“ 超 聴 力 ” の正 体 だぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
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ィンィンィンィンィンィンィンィンィンィンィン(そしてハンドレッドはッ!)
ィンィンィンィンィンィンィンィンィンィンィン(超聴力の源たる『超音波』をッ!)
ィンィンィンィンィンィンィンィンィンィンィン(己の体外では無くッ!)
ィィィィィイイイイインィンィンィンィン ン ン ン ン(己の体躯(たいない)に、発生をさせたッッ!!!)
グンッ!(その結果ッ!)
グンッ!(超音波は、ハンドレッドの体躯内 で 停 滞 ッ ッ ! ! )
グッ グ グ ッ ツ ツ ! ! ! ( 停滞され続ける事により『 超音波 は 、増 幅 を される ッッッ!!! 』 )
グッッ オォォォォォオオオオオオオオ!!!( 増幅された超音波は『 圧倒的・超振動エネルギー 』へと、変換をされる … ッ ! ! 』 )
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「(ワシは…!)」
「(自分一人すら信じる事が出来なかった、失意のどん底で…!!)」
「(レディ(・ミィラ)と出会い!ワシ等は信じ合えたッ!!)」
「(そうだ!ワシ等はこうして生きていけたッッ!!)」
「(デビル・クラケーン!)」
「(そして、Dr.劉よ!!)」
「(お前達はワシの『写し鏡』のようなモノだ…!)」
「(無きが故に『足掻きを背負って、ワシ等の前へと現れるッッ!!』)」
「( だ が ! )」
「( ワシは『その過去を 断 ち 切 ら ん ッ ! 』 ) 」
「( 尊敬の念を持って『 それ を 乗 り 越 え る ッ ッ ! ! 』 ) 」
「( 見 る が 良 い ! 『 ヂ ェ ロ ニ モ ッ ッ ! ! 』 ) 」
「( こ の 身 、 己 が 信 じ る 正 義( = 道 ) の 為 … ! ! ) 」
「(『 尊 敬 の 念 を 持 っ て 、 こ の 賛 歌 を 放 つ ッ ッ ! ! 』 ) 」
「( 『 レ ス ラ ー へ の 賛 歌 … ! 』 ) 」
「( 『 そ の 1 0 0 ッ ッ ! ! ! 』 ) 」
「( 『 そ の 名 も ッ ッ ! ! 』 ) 」
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「( 『 ハ ン ド レ ッ ド ・ ヂ ェ ロ ニ モ ン で あ る ッ ッ ! ! ! 』 ) 」
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シュパァァァァァァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ! ! !
ハンドレッドの手刀がクラーケンを斬り付ける!!
クラーケンの胸板は日本刀か何かの鋭利な物で、
斬り付けられたられたかのようの痕(あと)が出来、出血を…!
出血を…!
出血を!
…!!
出 血 を し な い ! !
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グッ! グッ! グッ! グッ! グッ! グッ! (ハンドレッドは増幅された『超音波』。『圧倒的・超振動エネルギー』を…ッ!!!)
グンッ! グンッ! グ ググンンンッッ!!!! (広げられた両の腕ッ! 両の手にへと、伝導(コンダクション)をさせたのだッッ!!!)
グングングングングンンンン グンン ン ングングンン ググ グ グ グ ンンンンンン ン ン ン ン ンンッ ッ ! !
( そして両の手はッ! さながら巨大な『 超音波振動メス( ハーモニック・スカルペル ) 』 の 如 く に ッ ッ ! ! ! )
グッッッッッィィィィイイイイイインン インインインインインインインインインインインンンンンィィィィイインンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!
( 超振動を、幾度も繰り返すッ! 『 高 周 波 の 手 刀 ( や い ば ) 』と化したァァア ア アー ーー ッ ッ ! ! )
○『 超音波振動メス(ハーモニック・スカルペル) 』
電気エネルギーを超音波振動に変換ッ!
先端のアクティブ・ブレードを55,500Hzの周波数にて、長軸方向50~100マイクロメートルの距離で振動をさせ…ッ!
先端のアクティブ・ブレードを55,500Hzの周波数にて、長軸方向50~100マイクロメートルの距離で振動をさせ…ッ!
人体組織に対し、正確な切開と低温(約100℃前後)での 凝 固 作 用 をもたらす事のできる『 医 療 機 具 』であるッッ!!
原理は以下の通りである。
- 切開のメカニズム
振動するブレードが、局所的に組織を弾性限界以上に進展させることを繰り返し、器械的に切開する。
ブレードへ加える術者の手による圧力により切開の程度がコントロールできる。
ブレードへ加える術者の手による圧力により切開の程度がコントロールできる。
- 凝固のメカニズム
ブレードの振動が蛋白質を変成させ、粘着性のコアギュラムが発生。
これが毛細血管を溶接し、大血管の縫合・溶接を可能とする。また、凝固は80-100℃程度で完了する。
これが毛細血管を溶接し、大血管の縫合・溶接を可能とする。また、凝固は80-100℃程度で完了する。
この原理をそのまま『レスラーへの賛歌 その100』ッ!
その名も『ハンドレッド・ヂェロニモン』に応用をするッッ!!
高周波の手刀(やいば)と化した『その両の手』で斬り付ける『ハンドレッド・ヂェロニモン』はッッッ!!!
これ正しく『 音鳴りの刃 ( おとなり の やいば ) 』 と な り て ぇぇぇええええーーーーッ ッ ! ! !
その手刀、ありとあらゆるモノを『 切 り 裂 き 』ッッ!!
生命体の四肢を切り裂こうモノならッ! 接合不能の『 狂気の刃(やいば) 』と化 す の だ ぁぁあ あ あ ー ーー ッ ッ ! ! !
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ガコン ガコン ガコン (地響きのような音がする!)
「…!」
クラーケンはその音に気を取られる。
そ
の
隙
を
逃
さ
ず
!
ドッパァァァァアアアア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! ! !
ハンドレッドは斬り付ける!
クラーケンの左腕が斬り飛ばされる!!
「 フ シ ャ ォ ォ オ オ オ オ オ ウ ! ! 」
クラーケンが絶叫するッ!!
ッ
ッ
そして、もう一撃ッ!!
「 『 ち ぇ り ぃ ぃ い い い ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ーーーー ー ー ッ ッ ! ! 』 」
ハンドレッドが吼えるッ!!
狙
い
は
!
クラーケンの!“首”ッ!!
今
!
その時であったッ!!
ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ!
ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ!
ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ! ダッ!
銃撃!一発とか二発と言う話ではない!!
雨やアラレと何発も何発も!!
ハンドレッド目掛けて、ぶっ放たれる!!
ハンドレッドにとって不幸な事が二つあった。
一つは体内に超音波を発している以上。
ハンドレッドの耳は死んでいた事。
ガコンガコンと『周りの強化ガラス』が床に埋まっていく事に気付けなかった。
二つは超音波による『超振動』によって、
ハンドレッドの体は『軟弱』になっていた事。
銃弾程度喰らおうとビクともしないハンドレッドであったが、
この状況下の銃弾は大きなダメージを受けるに至った!!
ハンドレッド!
「ムォオオオ…!!」
バッタァァ ァ ァ ァ ン ! !
ハンドレッドが倒れ伏す!!
「 『 ア ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハッハッハハッハハハッハハハ !!!! 』 」
アントン辰巳の高笑いが響き渡り。
そして、辰巳はこう言い放つ。
「 ネタは上がっているんだ。ジ・ハンドレッド。 」
「 デビル・クラーケンが、こんなにも弱い訳がない。 」
「その証拠が……『 こ れ だ ! ! ! 』 」
その時。
デビル・クラーケンは『嘆(なげ)きの声』を挙げる。
「 『 フ シ ャ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! ! ! ! 』 」
慟哭(どうこく)!
ああ、何故自分は『言葉を喋る事が出来ないのだ!』
そんなハズは無い!そんなハズは無いのである!!
アントン辰巳が紹介するその男!!
引き連れて来た、その男の名とは!!
辰巳。
「 この男の名は…。」
「『車 慶兵衛(くるま けいべえ)』。」
「 デビル・クラーケンが『人間であった時の父親』だ!! 」
「 知ってる人は、ご存じとは思いますがァ~~~。 」
「 この男は『かつてのメジャーリーガー』。 」
「 野球賭博で『永久追放』となったその男です。 」
「 それ故、色々ありましてね。
様々な経緯を得て、息子は『改造人間』になったのです。 」
「 そんな息子だからこそ、『 父親思い…。 』 」
「 そんな父親思いの息子を、嘲笑(あざわら)うが如く…。 」
「 『 ジ ・ ハ ン ド レ ッ ド は、 車 慶 兵 衛 を 人 質 に 取 っ た の で す よ 。 』 」
「 本来の力を出し尽くせぬまま、死合が続く中。
決着寸前。
危機一髪を救うべく、この事実をリークした部下。 」
Pⅰッ。
スクリーンが点けられる。
九螺魔が映る。
「どぉーッスか、会長ゥ~~~~~。」
おどけた顔から。
キリっと、真顔。
「見ての通りです。」
「ご存じの通り、ジ・ハンドレッドは、『地下プロレスの絶対王者』。」
「この様に『汚い手』を駆使して、その座を守り続けて来た男なのです。」
Pⅰッ。スクリーンを消した。
「このような卑劣な行為…。」
「この場に。相応しいモノではありません。」
「 『 公 開 処 刑 ッ ッ ! ! 』 」
「 『 死 を 持 っ て 、 償 っ て 貰 お う ッ ッ ! ! 』 」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
「ふざけるのも大概にしろ!!」
劉が吠えたッ!!
劉は続ける!
「このような結末!このような最期の日!!」
「私の望むところでは無い!」
「私の望むところでは無いぞ、アントン辰巳ッッ!!」
辰巳は言い放つ。
「おい。」
「Drは、少々興奮しておられる。」
「丁重に退場をして頂け。」
「『丁重』に、な…。」
辰巳の部下が、劉を掴む。
劉は暴れる。
「何をする!離せ!離さんか!!」
「えぇえええーーい!デビル…!!」
辰巳がこう言う。
「『欠陥などは無いのだろう? え!Dr.劉!!』」
「暴走して、身内ブッ殺しちまいました…。」
「だ、なんて。」
「『悪魔の頭脳を持つ科学者』とまで言われる、お前の改造人間がする事かい!!」
劉。
「ぐぅ…!」
「こ・この小童(こわっぱ)が…ッッ!!」
辰巳。
「何をしている。」
「丁重に退場をして頂くのだ。」
「 『 スイートルームのベットで一晩も眠れば、翌朝目覚め快適だろうさ…♪ 』 」
劉。
「こ…!」
「この、クソカスがァァアアアーーーッッ!!」
ー Dr.劉は強制退場させられた。
この喧噪(けんそう)の中。
百文字は、ピクリとも動かない!!
そして蔵金芯太郎が狂喜する!!
「お父様ぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!!!」
「ご覧下さい、お父様!ミジメです!ジ・ハンドレッドがミジメに死にます!!」
「嗚呼!貴方の息子として!!お父様を殺したにっくきハンドレッドの死に様を拝める事は!!」
「これ勝る事無い“狂喜”でございますよ、クッヒッヒッヒッヒィィィィィィン!!!」
辰巳。
「“改造人間”デビル・クラーケン。」
「ジ・ハンドレッドを『処刑だ。』」
「世界が憎いんだろう?」
「その力で持って世界を破壊していきたいのなら、取るべき行動は唯一つだ。」
「『言っておくが。』」
「犠牲を覚悟すりゃあ、お前一人ぐらいどうにか出来るぐらいの兵隊を用意している。」
「反逆は死だ。」
「『お前の親父みてぇーに、替え玉も用意している。』」
「お前が死んでも、この場を乗り切る事は十分可能だ。」
「反逆に、何一つ意味は無い。」
「さぁ……。」
「『処刑しろ。』」
「 『 H U R R Y U P ! ! ! ( 急 げ ッ ッ ! ! ! ) 』 」
嗚呼!何たる無情!!
人を殺し銭を得る地下プロレスと言えど!!
血に彩られた地下プロレスの王者と言えど!!
このような!
このような!!
このような結末があって良いモノか!!
HURRY UP!
その声を聞き、デビル・クラーケンは!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
荒れ狂うは、一つの影ッッ!!
ド バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ ! ! ! ! !
それは、意外ッ!
それは、『 車 慶兵衛 』その人であったッッ!!
武神の如き拳技で持って、暴れ狂いッ!
人喰らうが如くに、敵をなぎ倒すッッ!!
そして、車 慶兵衛は、『こう、言い放ったッッ!!』
「 『 お い 坊 主 ! 』 」
「 『 こ い つ 等 一 匹 た り と も 、 生 か し て 帰 す ん じ ゃ あ ね ぇ ー ぜ ぇ ー ッ ッ ! ! 』 」
想い、交錯(こうさく)するはデビル・クラーケン!
だが!
答 え は 一 つ だ ぁ ぁぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! !
「 『 フ シ ャ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! ! ! ! 』 」
反 撃 開 始 だ ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! !
ーーーーーー