「『 フ シ ャ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ ウ ! ! 』 」
デビル・クラーケンは、喉張り裂けんばかりに慟哭(どうこく)した!!
親父が!親父が俺を庇(かば)って倒れた!!
親父!親父ィ!!親父ィィィイイイイイイイイ!!
九螺魔(くらま)!
「ん?ショックかい、デビル・クラーケン??」
「親父に激似(そっくり)な男(ロートル)が倒されたのがそんなに悔しいかい??」
グ
ィ
!
九螺魔は車慶兵衛(くるま けいべえ)の変装をしている
大蛇毒砲(おろち どっぽ)の首を掴(つか)み持ち上げる。
そして九螺魔はこう言う。
「良いモン見せてやるよ。」
ビ
リ
ィ
九螺魔は毒砲の覆面を破る。
そして、眼帯をした禿(は)げた頭の毒砲の素顔が露わになる。
「じゃーん(はぁと)」
「この男は君のパパちゃんじゃありませんでしたぁ~(はぁと)」
それを見ても尚、クラーケンは…!
「オ…ヤ…ジ……!」
「ソ…イ…ツ…ハ…!!」
「オ…レ…ノ…ッ!!」
正体など、どうでも良かった。
あんな元気な親父が見れたのだから。
初めて見た瞬間から、ソイツは親父じゃないと解っていた。
そ
れ
が
ど
う
し
た
?
親父だ!ソイツは親父なのだ!!
誰が何と言おうとソイツは親父だ!!
親父以外何者でもないのだ!!
ッ
ッ
九螺魔!
「ふ~ん、そう言う事言うんだ?」
「そんな愛する親父の首が…。」
「首チョンパになってしまったら、君はどう思うだろうか?」
ッ
ッ
クラーケン!
「フシャオウ!!!!(よせ!!!)」
ッ
ッ
九螺魔は顎(あご)をカチカチさせながら…!
「この顎(あご)…!よぉく切れるんだぜ?」
ッ
ッ
クラーケン!
「フシャオオオオオオオオオオオオオウ!!!!(よせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!)」
ッ
ッ
九螺魔!
「良い貌(かお)してるぜ?」
「もっと。」
「もっと『良い貌(かお)』にしてやるよ(はぁと)」
ッ
ッ
「 『 オ ォォォォォ オオ オ オ ………… … … ラ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! ! 』 」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド
地鳴りであった!
九螺魔!
「何だァ?」
その地響きに九螺魔は動きを止める!
クラーケンもまた!
「…???」
不思議がる!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
地鳴りが近づく!!
そして、その部屋に居る者はそれに気付く!!
ッ
ッ
「 「 「 ジ ッ ! ハ ン ド レ ッ ド ッ ッ ! ! 」 」 」
ッ
ッ
「 「 「 ジ ッ ! ハ ン ド レ ッ ド ッ ッ ! ! ! 」 」 」
ッ
ッ
「 「 「 ジ ッ ! ハ ン ド レ ッ ド ッ ッ ! ! ! ! 」 」 」
ッ
ッ
「 「 「 ジ ッ ! ハ ン ド レ ッ ド ッ ッ ! ! ! ! ! 」 」 」
ッ
ッ
それは地下プロレスの観客達であった!!
これぞ!レディ・ミィラのもう一つの策!!
デビル・クラーケンのデモンストレーションと化した死合を!!
アウェイを強いられたジ・ハンドレッドの為に!!
彼を鼓舞する為に此処へと呼び寄せたのだ!!
『 血 に 飢 え た 観 客 共 』を ッ ! !
ッ
ッ
そ い つ 等 が 今 、 血 の 香 り に 誘 わ れ て 現 れ た の だ ! !
ッ
ッ
「「「どぉぉぉぉして隠すんだよぉぉぉぉぉ!!」」」「「「見たかったんだぜぇ!ハンドレッドvsクラーケン!!」」」
「「「うぉ!何だァ、あのデカイ蟻(アリ)のような化け物は!!」」」「「「アイツもDr.劉が創り出したヤツなのか??」」」
「「「蟻(アリ)と戦っているのはデビル・クラーケンのようだぞ?」」」「「「もしかして暴走?マジヤベェー!!」」」
「「「ハンドレッドは何処だよ!ハンドレッドは!!」」」「「「あそこに倒れてるじゃねぇーか!どうしたんだよ、ハンドレッド!!」」」
「「「見せてくれよ!プロレス最強のリアル・ファンタジー!!」」」「「「アンタこそが、絶対王者!地下プロレスのキングじゃねぇか!!」」」
ッ
ッ
「 「 「 立 て ! 立 つ ん だ 、 ジ ・ ハ ン ド レ ェ ェ ェ ェ ェ ェ ェ ド ! ! 」 」 」
ッ
ッ
そ の 歓 声 に よ り て ! !
「『 ヌゥ う ゥ ぉお お お ぉ ぉォ おお おお オ雄(オ) ーーーー ー ー ー ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
ジ ・ ハ ン ド レ ッ ド が 立 ち 上 が っ た ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○超鋼戦機カラクリオー外伝
クロガネの賛歌・番外 ー 地下プロレス最期の日 ー
第 8 話 「 拝 み や が れ ! こ れ が 二 段 返 し だ ! ! 」
ハンドレッドはクラーケンを見やる。
そしてこう言う。
「クラーケンよ。貴様も“必殺投技”『地獄の大雪山』を知るのならば…!」
「知っていよう。『二段返し』の存在をッ!!」
クラーケンは…!
「…ッ!(コクリ)」
コクリと頷(うなず)く!!
ハンドレッドは言い放つ!
「『では、デビル・クラーケンよッ!!』」
「 『 地 獄 の 大 雪 山 ッ ! ! 二 段 返 し で あ る ッ ッ ! ! 』 」
地獄の大雪山・二段返しッッ!!
そうッ!それはッ!!
巴二十八と車慶兵衛が編み出した『合体投技ッッ!!』
九螺魔!
「二段返しだか、三倍返しだか知らないけど。」
「ボロボロのその体…。」
「そこからどうにかしようだなんて…。」
「夢を見過ぎじゃないのかね、お二人さん?」
ハンドレッド!
「フッフフ。」
「知らぬのか小僧。」
ッ
ッ
「プロレス最強の夢(幻想)を見せる事…!」
そ
れ
が
!
「 プ ロ レ ス 殺 法 で あ る ! ! 」
ッ
ッ
九螺魔!
「Peッ!」
九螺魔は唾(つば)を吐き捨てる!!
「見せて見ろよ。」
「そんな事が出来るのならね。」
「ま、無駄だと思うけど(はぁと)」
ッ
ッ
ハンドレッド!
「来るが良い!目に物を見せてやる!!」
ッ
ッ
九螺魔!
「ォォォオオオ!!」
「オラァァァァァアアアアアアアア!!」
九螺魔が突進をする!!
ッ
ッ
ハンドレッド!
「クラーケン!ワシが右方!貴様が左方である!!」
ッ
ッ
クラーケン!
「フシャオウ!!(了解!!)」
ガ ガ
シ シ
ィ ィ
! !
ハンドレッドとクラーケンが九螺魔を掴む!!
ハンドレッドが九螺魔の右半身ッ!!
クラーケンが九螺魔の左半身だッ!!
グ
ゥ
ン
!
二人はそのまま、後方へと倒れ込む…ッ!!
そ
の
時
!
3者は一瞬!宙に浮く!!
瞬
間
!
ギ ” ャ ” ャ ” ヤ ” ヤ ” ル ” ゥ ”ギ ”
ャ”ア” ル”ギ” ャ” ヤ” ル” ギ” ャ” ル”
ギ ” ャ ” ル ” ギ ” ャ”ル”ギ”ア”ル” ギ ” ァ ” ル ” ギ ” ア ”
ギ ” ル ” ゥ ” オ”オ”オ”オ” ォ ”ォ ” オ ” ォ ” ン ” ッ ッ ! ! !
ーーー 『 回転(スピン) 』したぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!
ーーー 後方に!倒れる勢いを!!そのまま回転力として『大回転(ビッグ・スピン)』するッ!!
ーーー その名もッ! その名もッ! その名もッ!
ーーーーー→ 『 其 』 ッッ ッ の ッ 『 名 』ァ ァ ア 『 も 』 ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ッ ! ! ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
ド ” ッ ” ッ ” ッ ” ジ ” ャ ” ァ ” ア ” ア ” ア ” ア”ア”ア” ア ”ア ” ン ” ン ” ン ” ! ” ! ” ! ”
「「『『 地 ” 獄 ” の ” 大 ” 雪 ” 山 ” ッ ! ! 二 ” 段 ” 返 ” し ” で あ る ! ! 』 』 」 」
ーー 『 ヴァァ ア ア アアア ン ! ! ! 』 ーー
ー こ れ ぞ!
ー 巴 と 車 の 合 体 投 技 ! !
ー 相 手 の 突 進 力 と !
二 人 の 回 転 力 に よ り !
破 壊 力 を 生 み に 出 す ッ ! !
こ
れ
が
!
ー 『 地 獄 の 大 雪 山 ッ ! ! 二 段 返 し ッ ッ ! ! ! 』
そ
し
て
!
ー 回転力(スピン・パワー)は回転の中心からの距離の『 絶対値 』ッ!!
および『 回転運動の角、速度の二乗 』に比例して大きくなりッ!!
そ
れ
は
!
ー 『 純 粋 な 破 壊 力 と 化 す ! ! 』
今
!
ー 『 両 者 の 後 方 に 「 九 螺 魔 」 を 叩 き 付 け る ! ! 』
ぬ
ぅ
お
お
雄
ォ
!
ゴ ” ォ ” ヴ ” ァ ” ヴ ” ァ ” ヴ ”ア ”
ヴ”ア” ヴ”ア” バ” バ” バ” バ” ゴ” ア”
ゴ ” ゴ ” ッ ” ッ ” ッ”ヴ”ァ”ァ”ア” ア ” ア ” ア ” ァ ” ア ”
ア ” ア ” ァ ” ァ”ア”ア”ア” ァ ”ァ ” ン ” ア ” ン ” ア”ァ” ア”
ァ ” ン ” ア ” ン ” ア ” ア” ア” ア”~”~”~”~” ン ” ン ” ン ” ン ” ~~~~ ~ ~ ~ ッッッ ! ! ! !
ーーー 頭 頂 部 ッ !
ーーー 脳 天 か ら 床 に 叩 き 付 け た ッ ッ ! ! !
ーーー 即 ち は 必 殺 で あ っ た ッ ッ ! !
九螺魔を叩き付けた両者は…。
バッタァァァ ァ ァ ン ! !
床に倒れ伏す。
ハンドレッド!
「渾身(こんしん)の投技であったな。クラーケン。」
クラーケン!
「アア…。」
そしてクラーケンはこう言う…!
「ジ…ハンド…レッド…!!」
「オレノ…!」
「オレノ…!!」
「ト…モ…ダ……!!」
ッ
ッ
!
クラーケンは立ち上がり!
ハンドレッドの盾となる!!
ズッシャァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
斬れた!クラーケン左肩から腰の右部まで!!
斬り裂いた者!それは!!
「ハァ…ハァ…!!」
「生きてるんだ…よ(はぁと)」
「この“ドラゴン・アント”九螺魔 彦一は…!!」
「そして、今、お前達を…!!」
それが九螺魔の最後の一言となった。
グ ” ッ ” ッ ” オ ” ォ ” ォ ” ォ ”ォ ”
オ”オ” オ”オ” オ” オ” オ” ォ” ォ” ォ”
オ ” オ ” オ ” オ ” オ”ォ”ン”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
ド ” ッ ” ッ ” パ ” ァ ” ァ ” ア ” ア ” ア ” ア ” ア ” ア ” ア ” ン ” ン ” ン ” ン ” ! ” ! ”
ーーー ハンドレッドは最後の力を振り絞り“ハンドレッド・ヂェロニモン”を放った…!!
狙いは…!九螺魔の頭部!!
九螺魔の頭は真っ二つに斬り裂かれた!!
そ し て 九 螺 魔 は 死 亡 し た … ッ ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ー 九 螺 魔 彦 一 男 年 齢 2 1 歳
特性 『 “ ド ラ ゴ ン ・ ア ン ト ” 人 間 と は 、 数 値 が 違 う 。 』
・・・ ・ ・ ・ ・ 『 死 亡 ッ ッ ! ! ! 』
ハンドレッドは見やる。
瀕死の重傷を負ったクラーケンを。
ハンドレッド。
「クラーケン…。」
「すまぬ…。」
クラーケン。
「ハンド…レッド…。」
「オマエ…ハ…。」
「トモ…ダチ…。」
「ダカラ…。」
「アタリマエ…。」
ハンドレッド。
「クラーケン…!」
クラーケン。
「オレ…ノ…ナ…。」
「クルマ…ゲ………。」
クラーケンはそれ以上喋らなくなった。
そしてハンドレッドは最後の一言を超聴力で耳にした。
「眠れ。デビル・クラーケン。」
「いいや。車…。」
「『車 ゲッター』。」
・
・
・
・
・
・
・
・
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海を渡りしホームランバッター『車慶兵衛』。
その大打者に一人の息子が居たと言う。
その名『車ゲッター』。
ガンガンガンガン。
親父と同じガンガン打つバッターになって欲しい。
だから、ゲッター。車ゲッター。
その数奇な生涯に今、幕を下ろした。
ーーーーーー