○ブラッククロス所有のビル屋上
「ダッシャァァァァアアアア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」
ドラゴン・アント!3m超のアントン辰巳が!!
158cm47kg!小柄な老人『柳生月心斎』に対し!!
ッ
ッ
ア リ キ ッ ク を 仕 掛 け る ! !
○アリキック
スタンド状態の相手に対し、スライディングから足を狙った低空の延髄斬りのようなローキックである。
キック後はマットの上に仰向けに寝転んだ状態のまま前蹴りやローキックを繰り出す。
対戦相手の名前が使われる非常に珍しいケースのプロレス技である。
キック後はマットの上に仰向けに寝転んだ状態のまま前蹴りやローキックを繰り出す。
対戦相手の名前が使われる非常に珍しいケースのプロレス技である。
ッ
ッ
この場合(ケース)!
体格差がある為、柳生の胴体を襲う、
横凪(よこなぎ)のローキックとなる!!
ブ
ォ
ン
!
渾身のアリキック!
で
あ
っ
た
!
だが、空振った!
辰巳!
「フム。上か。」
辰巳はそのままアリキックで一回転し!!
「ダァァァアアアアアアア ア ア ア ア ! ! ! 」
延髄斬りの要領で、柳生の胴体を狙う!!
ブ
ォ
ン
!
空振る!!
辰巳!
「何!?」
柳生は口調を荒げ叫ぶッ!!
「終わりだ小僧ッ!」
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
連打!連打である!!
無数の拳骨の嵐が、辰巳の体に叩き込まれる!!!
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
疾(はや)い!重厚(おも)い!!中途(と)まらない!!!
ッ
ッ
これは一気に決まってしまうのかァー!!?
否
ァ
!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
辰巳は呟(つぶや)く…!
「タ・ツ・ミッ! ボ・ン・バ・イ・エッ!!」
「タ・ツ・ミッ! ボ・ン・バ・イ・エッ!!!」
「タ・ツ・ミッ! ボ・ン・バ・イ・エッ!!!!」
「タ・ツ・ミッ! ボ・ン・バ・イ・エッ!!!!!」
ッ
ッ
辰巳!
「人間相手ならこれで決まりだな。柳生。」
「だが、俺はドラゴン・アントだぜ?」
ッ
ッ
辰巳!
「ファイ!」
「ファイ!!」
「ファイ!!!」
「ファイ!!!!」
ガ
シ
ィ
!
辰巳は柳生の胴体を掴み!
「ダァァァァシャァーーーーッッ!!」
弓を引くようなストレートを…ッ!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○超鋼戦機カラクリオー外伝
クロガネの賛歌・番外 ー 地下プロレス最期の日 ー
第 9 話 「 敗 色 濃 い 難 敵 に こ そ 全 霊 を 以 て 望 む 事 ! ! 」
ド ガ … ッ ! !
アントン辰巳のナックルアローが柳生にHITする…!!
が
ッ
!
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ッ
ッ
それと同時に柳生は先の攻撃よりも『数段上の攻撃』を繰り出して来た!!
そしてそれは、拳で辰巳の攻撃を受けて!更にはダメージを与えたのだ!!
こ
れ
ぞ
!
心 月 流 ・ 極 の 型 …
『 火 乱 坊 』ッ !!
これにはさしもの、アントン辰巳も!!
「ぐぅぅぅぅうううううううううううううう!!!!」
柳生を掴んでいた手を離し、両手で以(もっ)て防御を固める!!
ッ
ッ
疾(はや)い!重厚(おも)い!!中途(と)まらない!!!
ッ
ッ
先 程 ( さ っ き ) 、 以 上 に ッ ッ ! !
ッ
ッ
辰巳!
「グオオ!!」
パ
ァ
ン
!
辰巳の防御(ガード)が弾かれる!!
が
ら
空
き
の
頭
部
に
!
心 月 流 ・ 極 の 型 …
『 金 比 羅 坊 』ッ !!
蹴り(空中でのストンピング)の嵐である!まさしく千足!!
まさしく鳳凰脚!!足技(ストンピング)の嵐を顔面に叩き込まれ続ける…ッ!!!
そ
れ
は
!
辰巳!
「(終了(お)わらない…!)」
「(おそらく…ッ!!)」
「(顔面が破壊(こわ)れるまでッ!!)」
恐
怖
!
ピキ…!ピキピキ…!!
己の頭部が砕けていく…!!
辰巳は理解していた…!!
このままでは顔面がぐちゃぐちゃに壊れる事を…!!
ッ
ッ
その結果もたらされるは…!!
死
!
壊れていくゥ!
俺が死んでいくゥ!!
ッ
ッ
柳生月心斎…ッ!!
曰く、「武術の達人クラスで並の格闘者では歯が立たないほど強いらしい」ッ!!
曰く、「数十年前から、老人の姿のまま長官を務めており本人は実際の年齢を忘れている」ッ!!
曰く、「語尾に『よん』を付けるがこれは演技らしい」ッ!!
ッ
ッ
こんなトコに来るぐらいだから、強いんだなとは思った。
でも身長は俺の半分くらいじゃないか。マジで強いの?
老兵は去るのみ。それは弱くなったから。
し
か
し
!
そんな予測は馬鹿を見た。
ッ
ッ
柳生はこう言ったな。
(ほっほ。)
(受け攻めいくつか…。)
(予想しとったが……。)
(『 そ り ゃ あ、 悪 手 だ ろ 、 蟻 ん コ ッ ッ ! ! 』 )
悪
手
だ
っ
た
!
そもそもコイツ、人類か?
俺(ドラゴン・アント)と言う種を…!
はるかに超える…!
ッ
ッ
得体の知れない強烈な『 何 か 』ッ!!
ビ
ジ
ョ
!
ジ ョ バ ァ ー ッ ! !
ッ
ッ
辰巳は失禁しながら…!
こう懇願(こんがん)する!!
ッ
ッ
「俺の敗(ま)けだァ!!!!!!!!」
「カンベンしてくれェッッ!!!!!!!!」
レディ・ミィラは呟(つぶや)く。
「仮にこれが地下プロレスの死合だとして…。」
「この死合を降伏して終わりにしたとしても…。」
「責めないでしょうね…。誰も…。」
レディも驚嘆(きょうたん)するしかなかった。
柳生月心斎…!強い事は知っていた。
彼女の夫・ハンドレッドの柳生への態度は『強者への敬意』であったから。
ならば強い。確認するまでもなく、そうと言える…。
し
か
し
!
この強さは何?
惑星オオウの伝説上の怪物『ドラゴン・アント』に対して…!
余 り に 圧 倒 的 な … ! !
ッ
ッ
だから、レディは驚嘆(きょうたん)するしかなかった。
ッ
ッ
柳 生 の 強 さ に ! !
アントン辰巳は土下座をしていた。
叶わない!この老雄にはッ!!
だ
が
!
柳生!
「お前ェよ?それで済むと思ってんのかよ??」
ッ
ッ
当然であった。相手はエイリアン。
地球の敵なのだ。謝って済む問題か?
断
じ
て
否
!
だから柳生はこう言い放つ!
「お前ェの頭蓋骨割ってお終いにさせてもらうぜ!!」
ボ
ム
ギ
ィ
!
折ったァー!
折った折った!!
折 っ た ッ ! !
折
っ
た
箇
所
!
それは!!
辰巳の『左腕』ッ!!
し
か
も
!
折った者は『辰巳自身』だ!!
こ
れ
に
は
!
柳生!
「お前ェ…!」
流石の柳生もたじろぐ!!
ッ
ッ
そして、辰巳がとった行動とは!
余
り
に
意
外
!
辰巳は右手の中指を立てながらこう言い放つ!!
「クソっ喰らえ。」
「それで済むと思ってんのかだと?」
「笑わせるな。」
ッ
ッ
辰巳は続ける!
「柳生。勝者はお前じゃあない。」
「教えてやろう。」
「死合は俺の勝利で終わる。」
「お前が次に仕掛けた時だ。」
ッ
ッ
「 全 て は 俺 の シ ナ リ オ 通 り だ ! ! 」
ッ
ッ
柳生は辰巳にトドメの一撃を叩き込むべく接近し!
「 終 わ り だ ぜ 小 僧 ッ ! ! 」
ド
ヒ
ュ
ウ
!
拳を繰り出した!
そ
の
瞬
間
で
あ
っ
た
!
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド
レディ・ミィラが呆気(あっけ)に取られる。
「ど…どういう技……!!?」
「絞め技!?あの体勢からどうやって…!!?」
「…………………。」
ま
さ
か
!
?
そして、レディはそれに気付く!
「 折 れ た 腕 で 首 を 締 め て い る ! ! ? 」
「 辰 巳 が 折 れ た 腕 を 利 用 し て い る ! ! 」
「 折 れ た 腕 を 逆 に 折 り 曲 げ て 使 用 す る な ん て … ! ! 」
ッ
ッ
辰巳は語り出す。
「一回こっきりのチャンスだった。」
「アンタの虚を突く程の行動となると…。」
「自分で自分の腕を折り…。」
「その腕を逆に折り曲げ、首を締めるしか思い浮かばなかった。」
辰巳は続ける。
「俺とアンタには2倍以上のリーチの差があり…。」
「技に入る前の単純な腕力ならアンタの動きを止める自信があった。」
ー そしてワンチャンス。
「使用(つか)うなら右腕。」
「アンタが予想だにしない技となると…。」
ッ
ッ
「 こ れ し か な か っ た 。 」
ッ
ッ
そして辰巳はこう言い放つ!
「柳生よ。解説は終わりだ。」
今
キ
サ
マ
か
ら
!
「 勝 利 を 強 奪( う ば )う ッ ! ! 」
ッ
ッ
これぞ!アントン辰巳の底力!!
敗色濃い難敵にこそ全霊を以て望む事!!
そ
れ
が
こ
の
漢
!
ア ン ト ン 辰 巳 で あ る の だ ッ ! !
ッ
ッ
辰巳が力を込める!!
ドラゴン・アントたる辰巳の剛力!!
これで勝負は決するッ!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
辰巳は確かにも目にした!
「アッレ~?何でコイツ両手を広げているんだ??」
「俺が力を込めたら終了(おわ)る。そのハズだろう?」
「だのに何でコイツは手を広げて…。」
拝
む
時
間
な
ん
て
あ
る
ん
だ
?
時間が矛盾した…!
数瞬の出来事…ッ!!
数瞬の出来事…ッ!!
力を込めるだけの辰巳より…ッ!!
柳生がゆるやかに『祈る行動』の方が!!
何故か速いと言う『この矛盾』ッ!!
ッ
ッ
そして柳生はこう言い放つ!!
「 赤 胴 鈴 之 進 ! お 前 の 技 を 借 り る ぜ !! 」
赤
胴
真
空
切
り
ッ
! !
胴
真
空
切
り
ッ
! !
繰り出したるはッ!「剣を持っては日本一だ」がキャッチフレーズの
赤胴流武術の継承者“赤胴鈴之進”が“最終奥義”『 赤 胴 真 空 切 り 』である!
刀剣のように鋭利に研ぎ澄ませた爪と、薙ぎ払いの要領で振う高速手刀によって生み出される
『真空刃』で 10cm先の狙いを切り裂く技である!!
赤胴流武術の継承者“赤胴鈴之進”が“最終奥義”『 赤 胴 真 空 切 り 』である!
刀剣のように鋭利に研ぎ澄ませた爪と、薙ぎ払いの要領で振う高速手刀によって生み出される
『真空刃』で 10cm先の狙いを切り裂く技である!!
よって…!
ブッシャァァァアアアアアア ア ア ア ア ア ア ! ! !
辰巳の左腕は切断された!!
ッ
ッ
柳生!
「あっぶねぇあっぶねぇ。」
「さっきの火乱坊をお前ェが腕でガードしてなかったら…。」
「ガードした事により、腕が軟弱になっていなかったら…。」
「今ので決まっていたぜ、小僧。いや、辰巳の!」
柳生は続ける!
「エイリアンのエクセレント・ファイターだぜ、お前ェ!」
「空前のコミュケーションってヤツだ!ホッホ、血沸く血沸く♪」
そして柳生はこう言い放つ!!
「 感 謝 す る ぜ !
お 前 と 出 会 え た こ れ ま で の 全 て に ! ! 」
ッ
ッ
心 月 流 … 『 月 之 抄 』
参 之 型 『 神 妙 拳 』ッ ! !
ズ ” ッ ” ッ ” ッ ” ド ” オ ” オ ”オ ”
オ”ォ” オ”オ” ォ” オ” オ” ォ” ゥ” ゥ”
ウ ” ウ ” ウ ” ウ ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
ー そ の 一 撃 で 、 辰 巳 は 突 き 飛 ば さ れ た ! !
そ し て ビ ル の 屋 上 た る こ の 場 か ら … … !
「 ~~~~~~~~~~~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ッ ッ ! ! ! 」
転 落 を し て 行 っ た の だ ! !
○ブラッククロス所有のビル地上
アントン辰巳は…!
「グ…!」
辛うじて生きていた。
そして。
ー ザ…!
現れる者。
辰巳はその者を見やりこう言う。
「Dr.劉…!」
劉は言い放つ…!
「粛清(しゅくせい)だ。」
「ハンドレッドとの最期の日を汚した挙句…。」
「蟻(アリ)その物な下品に割れた、その『醜い顎(アゴ)』。」
「生きる価値もない。」
ー ジャキ…!
劉は辰巳の砕けそうな頭部に銃口を向ける…!
如何にドラゴン・アントとは言え…!
柳生の金比羅坊と屋上からの落下でダメージを受けた頭部…!!
劉の銃で十分死するだろう…!
ッ
ッ
それを悟った辰巳は…!
「『アハ♪』」
「『アハハ♪』」
「『アッハッハッハッハッハッハッハッハッハ♪』」
「『ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ♪』」
「 『 ハ ァ ー ハ ッ ハ ッハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハッハッハハッハハハッハハハ !!!! 』 」
と笑い声を挙げ…!
タ ァ ー ン ! !
無残に死した…!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ー ア ン ト ン 辰 巳 男 年 齢 3 8 歳
特性 『 敗 色 濃 い 難 敵 に こ そ 全 霊 を 以 て 望 む 事 。 』
・・・ ・ ・ ・ ・ 『 死 亡 ッ ッ ! ! ! 』
Dr.劉は連れて来た『アンドロイド』にこう言う。
「運べ、メタリック・サンキスト“Mk-2”。」
「コヤツは研究対象として利用するとしよう。」
Mk-2は応える。
「サン・キス・トー!」
そして、この場から誰も居なくなった…。
ーーーーーー