○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『機体格納庫・通路』
二人を彩る『身を削らんが如くの決戦』…ッ。
因縁めいた『雄(ゆう)』と『雄(ゆう)』。
かたや、ブラック少林。少林寺拳法の使い手。
『真の護身を知らしめたい』と言う、強固な意志と共に、
漢(おとこ)である事。心の内に『獣』を飼う面も持つ、
言うならば『武人』。『武士(もののふ)』である漢…!
かたや、カロ籐清登(かろとう きよと)。大蛇流空手の漢。
曰くッ。『大蛇流のデンジャラスライオン』~ッ。
そして…。ブラック少林こと、角中翼(かくなか つばさ)に、
敗れた過去を持つ雄(おとこ)…。現在(いま)…何を想う?
カロ籐が口を開く。
そして『こう言う』。
「恨んでる訳じゃねぇ。」
だ
が
よ
「ど~にも。」
ッ
ッ
「 『 敗 け っ ぱ な し て の が 、
性 に 合 わ な く て よ ッ 。 』 」
少林!
「 で、どうすr…。ッ!! 」
少林は察知する!
カロ籐の左足ッ!!
上がるッ!
来るッ!!
ズシャア ア ア ! !
少林の顎先を狙った『蹴り上げ』であったッ!!
それを少林は、上体を逸らす事と後ろに退く事で『回避』するッ!!
と
同
時
に
!
少林!
「油断も…ッ。」
「隙も無い…ッ!!」
少林は、カロ籐の、
蹴り上げた足の道着裾(すそ)を掴むッ!!
カロ籐ッ!
「ケッ!」
「どっちだよ?」
「油断も隙もねぇのはッ!!」
ッ
ッ
「 『 ケ ェ イ ッ ! ! 』 」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
???
「 カ ン カ ン カ ン カ ー ー ーーーー ー ー ン !!!! 」
っと大声で、ゴングの真似をしッ!
闘いを静止する『巨人』が一人ッ!!
金髪碧眼の短髪…ッ!
岩石のような顔面をした…ッ!
肉の…ッ!
巨壁が如き『巨人(おとこ)』であった!!
2mは、ゆうに超えているッ!!
膨張し、はち切れんばかりの『肉の体』ッ!!
この『体躯(にく)』の質ッ!!
そ
う
!
こいつはッ!
『 プ ロ レ ス ラ ー 』ッ!!
???
「ザ・ジェノサイドッ!」
「ザ・ジェノサイドッ!」
「良い名だろォ~ウ?」
「壊して来たのさ。」
「色々と…な♪」
カロ籐が叫ぶ!
「 何 だ て め ぇ ! ! 」
ジェノサイド?
「あんたの『次の相手』だよ。」
そ
し
て
!
「『あんたの相手』でもある…♪」
そう言う、ジェノサイドと名乗った巨人(おとこ)は、
少林へと、その指を指すのであった…ッ!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re:write』
第 1 話 「 ザ ・ ジ ェ ノ サ イ ド 」
原案・手拭
筆者・REO=カジワラ
筆者・REO=カジワラ
○“ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『VIPルーム』
「い~勝ち方しますね!」
「少林はー。ねぇ?」
「タニヤマさん!」
そう、語り掛ける男。
その男の名。
その名『空石 雪千代(そらいし ゆきちよ)』。
丸刈りのこけた頬。長身のやせ型なれど、
バリバリのORGOGLIO社員である。
信望は中々だ。故にこのVIPルームでの
タニヤマとの同席が許されている。
「スランプの影響は、
心配ないようですね。」
そう、答える男…。
タニヤマと呼ばれる男は…。
そのフルネームを。
『ルンバルト・タニヤマ』。
と言い…。
日伊のハーフ45歳。
オールバックの髪型に。
身長180cm。
体重100kg超。
と言った、大柄な体格をし。
『南辰館空手』と言う、
フルコンタクト空手の黒帯を持っている。
もう少し深く話をしていく。
そんな「ルンバルト・タニヤマ」は…。
ORGOGLIOイベントプロデューサー、週刊バトリンピア社長であり。
ORGOGLIOの運営、または選手発掘やマッチメイクを手掛けている。
その手腕は、独特の手法で選手発掘する事に定評があり、
国内外のマイナーと呼ばれる武道・格闘技の大会、
また武術の演武会、街のストリートファイトにも赴き、
あっと言わせるような選手を捜している。
いわゆる、『敏腕プロデューサー』と言う訳だ。
口癖は「んあ~」「危ない、危ない」 「効いてる、効いてる」等々。
そう、そのタニヤマに、
空石は問う。
「ところで、次の試合の…。」
「プロレスラー…。」
「ユージンですか…ッ?」
「あの…。」
「聞いた事も無い選手ですが…。」
「どうゆう闘士なんです?」
タニヤマは笑顔でこう言う。
「 さ あ ? 」
空石。
「さあっt…。」
タニヤマは続ける。
「そう言えば、まだ、
教えて無かったですね。」
「“社長”からの『推薦者』ですよ。」
「“ 彼 等 ”は … ! 」
社長。
ORGOGLIOの。
その名。
『ダン・ブライ』。
〇“アルティメット”『ダン・ブライ』
世界に名だたる大会社…ッ!
オシリス社傘下のッ!!
オシリス社傘下のッ!!
そ
う
!
格闘団体『ORGOGLIO』の社長ゥ!!
そ
の
名
も
!
「ダン・ブライ」ッ!!
コードネームは“アルティメット”ォ!!
口癖は『ORGOGLIOだけはガチ』ッ!!
口癖は『ORGOGLIOだけはガチ』ッ!!
オシリス社の中でも強い発言力を持つ男!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
そんな重役(おとこ)が…!
直々に指名したと言う…ッ!!
『彼等』と言う『闘士』達ッ!!
空石は驚愕(きょうがく)
しながら…!
「マ…マジで…!?」
「い・いえ!」
「本当ですか!!?」
「(彼等って…ッ!!)」
タニヤマは答えるッ。
「間違いありませんよ。」
「社長が直接、
紹介にきましたからねぇ~♪」
タニヤマは続けるッ。
「一人は『傭兵』。
『“禿鷲”ブラド・バラハ』。」
「その『搭乗機』。
カスタム修斗『80-O(エイティオ)』。」
「二人は『中国拳法家』。
『“鉄面皮”孫 秀炎』。」
「その『搭乗機』。
カスタム修斗『千功者(せんこうしゃ)』。」
空石ッ。
「ほへえ~~~~~~~~~!!」
「それで…。あの…。」
タニヤマッ。
「ああ、ユージンくんの事でしたね。」
タニヤマは問う。
「空石くん。
『ザ・ジェノサイド』という
覆面レスラーを知っていますか?」
空石は答える。
「あ・あの…。」
「いえ、、、」
タニヤマは回答(アンサー)を言う。
「昔、『ライジングプロレス』が呼んだ
外国のレスラーなんですが強くってねぇ…。」
「それはもう『強力(つよ)く』って『強靭(つよ)く』って
お客さんも大喜びだったんですが…。」
は
ぁ
・
・
・
「壊しちゃうんですよ………。」
「人間(レスラー)をね。」
「これには社長の『ゴリアテ威場(いば)』も困ってねぇ…。」
「『平 省三(たいら しょうぞう)』以来の問題児だとね。」
平省三。
知る人ぞ知る、シュートレスラーである。
知る人ぞ知る、シュートレスラーである。
しかし、その話は一旦置こう。
タニヤマのアンサーは続く。
「んあ~、それでね。」
「国内外問わずにねぇ…。」
「どこのリングも干されちゃったんですって。」
ここに来て、
空石はハッする…ッ!
「じゃあ、、、」
「その『ザ・ジェノサイド』が……ッ!!」
タニヤマは、
そんな空石を見て…!!
ニ
マ
ァ
!
「効いてる、効いてる♪」
満面の笑みを浮かべ、
満足気な表情(かお)を、
するのであった…ッ!!
○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『機体格納庫・通路』
「『あんたの相手』でもある…♪」
少林を指差し、そう言い放った、
ザ・ジェノサイド…否(いや、違うな)、
そ
う
ッ
そいつの名はッ!
ダン・ブライ推薦闘士『ユージン・ロジャース』ッ!!
不敵にも、少林とカロ籐の間に、
割って入った雄(おとこ)であるッ!!
ピ
キ
!
カロ籐は額に血管を浮かばせながら…ッ!
「おい…ッ!!」
「そりゃあ…ッ!!!」
「ど う い う 意 味 だ ッ ? 」
噛みつかんが如くの形相で、
ユージンに問うッ!
ユージンはッ!
「あんまり賢そうな面(ツラ)は、
してないとは思っていたけどねェ…ッ。」
嘲笑(ちょうしょう)しながら、こう言うッ!!
「 鈍 い ん だ な ァ 、
カ ロ ち ゃ ん ペ ッ ? 」
カロ籐ッ!!
「ああンッッッ!!?」
「誰がタケちゃんマンだ、
コラァアアアアーーッ!!」
ユージンッ!!
「おいおいおい、マジかァ?」
「タケちゃんマンは、ひょうきん族だろゥ??」
「加藤だよ、茶。ドリフって言やあ解るかい???」
カロ籐ッ!!!
「セイリャァアアーッ!!」
カロ籐が動いたッ!!
右上段蹴りである!!
ゴ
シ
ャ
ア
!
見事!ユージンの左側頭部にHITするッ!!
だ
が
ッ
!
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド
ユージンは『まるで効いてませんよ?』って様子で、
ニヤリと嗤(わら)いながら…!
「今どき、20世紀後半のコメディアンなんか知らないわなァ?」
「けどなあ。俺ァ、そー言うモンが大好きなんだ。」
そ
う
!
「20世紀の後半…ッ。」
「プロレスは地上最強の格闘技と、信じられていたから…なァ♪」
そ
し
て
!
「ここじゃもったいねェよ。」
ビ
シ
ィ
!
ユージンの指は闘技場の方を示しているッ!
ッ
ッ
カロ籐は…ッ!!
「上等だァ!!」
と、叫びッ!!
そしてこう言う…ッ!!
「ザ・ジェノサイドだァ?」
「 八 ツ 裂 き に し た る わ い ッ ! 」
そう言い放つと…ッ。
ク
ル
リ
!
闘技場へと歩を進めるッ。
その様子を見ていた少林は一言。
「はは…。」
「とっぽい(=不良じみているさま)ですねぇ。」
ユージンはカロ籐を追い。
そうしてこう言う。
「ザ・ジェノサイドは古い名でねェ。」
「登録名は『ユージン・ロジャース』。」
で
ね
ぇ
「時期にこう言われるようになるッ。」
そ
い
つ
は
!
「 壊 撃 ( か い げ き ) … ッ ! ! 」
「“壊 撃 の ユ ー ジ ン”…、と ね ッ ! ! 」
ユージンも、また、闘技場へと向かうのであった。
○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『闘技場』
八角形の闘技場。
床は砂地。観客席は超満員。
床は砂地。観客席は超満員。
「「ウォ…オオオ オ オ オ オ ! ! 」 」
互いが相対する方向より…!!
2機の修斗が入場する様に、
観客達は歓声を挙げるゥッ!!
1機の修斗は『危険獅子(きけんじし)』。
『カロ籐清登』が搭乗する機体ッ!!
大蛇流の胴衣を纏った赤色の修斗であるッ!!
『カロ籐清登』が搭乗する機体ッ!!
大蛇流の胴衣を纏った赤色の修斗であるッ!!
もう1機は『TYPE-C(タイプ・シー)』。
“ザ・ジェノサイド”『ユージン・ロジャース』が、
搭乗する修斗であり、カロ籐の『危険獅子』と比べ、
二回りはデカイ機体だッ!!
“ザ・ジェノサイド”『ユージン・ロジャース』が、
搭乗する修斗であり、カロ籐の『危険獅子』と比べ、
二回りはデカイ機体だッ!!
両機接近し…。
カロ籐がこう言うッ。
「耐久力(タフネス)が自慢なようだがなァ、異人さんよォ!」
「こちとら拳銃(チャカ)と日本刀(ポントウ)で磨かれた、
本物(モノホン)のケンカ空手だぜェーッッ!!!」
「壊撃(かいげき)されるのはアンタってぇ事ッ!!
五体の隅から隅まで、思い知らせてやんぜぇええーッ!!」
ユージンッ。
「ここは“暗黒街”じゃあないからなァ…ッ!!」
「拳銃(チャカ)も無ければ…ッ。
日本刀(ポントウ)も無い…ッ。」
じ
ゃ
あ
「何があると思うかい…ッ?」
カロ籐ッ!!
「テメェが敗北する姿だッ!!」
ユージンッ!!
「違うな。フッフフ…ッ。」
「答えは…こう…ッッ!!」
ユージンはTYPE-Cで、
己の機体の胸をドンと叩きながらこう言う!!
「“豪壮無類(ごうそうぶるい)”の『プロレス殺法』さッ!!」
「かつて、この国、日本で、世界に名を馳せる、あんたの師匠…ッ!」
「大蛇毒砲(おろち どっぽ)と引き分けた漢(おとこ)が居たッ!!」
「その漢は『地下プロレス』にて、何十年も無敗を誇ったと言うッ!!」
「俺はなァ、カロ籐…ッ!!」
ッ
ッ
「 そ ん な“ 漢 ”に な り た い の … さ ッ ! ! 」
そ
う
!
「 豪 壮 無 類 の プ ロ レ ス 殺 法 で 、
ば っ た ば っ た と 、
相 手 を“ 壊 撃 ”す る 事 に よ っ て ね ッ ! ! 」
カロ籐ッ!
「ハッ!館長と引き分けた男かよッ!!」
「確か『ジ・ハンドレッド』ってぇ名らしいな!!」
「語感がこれから俺に倒される、
『ザ・ジェノサイド』って男に、そっくりじゃねぇかッ!!」
ユージンッ!
「うん、意識したッ!」
「だから『ザ・ジェノサイド』って名前にしたからねッ!!」
カロ籐ッ!
「俺が暗黒街で、実戦カラテを磨いた頃によォ~ッ。」
「名前は確かに聞いたぜ。『ジ・ハンドレッド』って名はよォッ!!」
だ
が
な
!
「もう10年も昔に行方不明になったってぇ話よッ!!」
「俺は『都市伝説』の類(たぐい)と踏んでるぜッ!!」
ユージンッ!
「俺も本当に居るのかどうかは解らんがね。」
「だが、居ないなら『なっちまえば良いのさ』ッ!!」
そ
う
さ
!
「『 壊撃のユージン 』として…ねッ!! 」
ッ
ッ
「ちなみにこの『壊撃』ってぇのも、リスペクトしてるんだぜェ~。」
「ジ・ハンドレッドは、大蛇毒砲の大蛇流空手を受けても尚、生きていた事から…ッ!!」
ま
た
の
名
を
!
「『 耐撃の百文字 』とも、言われていたそうだから…ねッ!! 」
「フッフフ。」
「もっとも諸説あるようだがねェ。」
「…と。」
そ
う
そ
う
「カロ籐。」
「あんたの師匠は、ハンドレッドと引き分けたけど…。」
ね
ぇ
「カロ籐…ッ。」
「あんたは…ッ。」
「俺に『敗北』するからね…ッ♪」
ッ
ッ
カロ籐は、燃え滾(たぎ)るマグマの如く怒声を挙げこう言うッ!!
「いい気になってんじゃあねぇぞ、オタク野郎がァアアアアーッ!!」
程
な
く
!
ドォォオ オ オ オ オ オ ン ! !
闘いの銅鑼(どら)が鳴り響いた!!
ーーーーーー