○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『観客席』
ザワザワ ザワザワ ザワザワ
ザワザワ ザワザワ ザワザワ
ザワザワ ザワザワ ザワザワ
観客達はざわめいている!
次の試合…!!
『リザーブマッチ』と、
オーロラビジョンに、
映し出されている…!!
だ
が
!
誰と誰とが闘うのか?が映し出されていない!!
観客達はこう思考する…!
第五試合
犬鳴 了(殺人野球)
犬鳴 了(殺人野球)
VS
ワックス・ワイズ(ニンジャレスリング)
は、
『両者反則負けの為“無効試合”』となった!
その為のリザーブマッチ!!
それは理解(わ)かる!!
し
か
し
!
闘う者は一体誰なのか?
強いのか?弱いのか??
強いのか?弱いのか??
第六試合を勝ち上がった、
ジェーン☆乙姫(日本拳法)に、
見合う相手なのか??
ジェーン☆乙姫(日本拳法)に、
見合う相手なのか??
一体全体どう言う事なのか!?
そんな疑問が観客達をざわめかせる!!
一
方
!
○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『控え室』
「知ってるんだよなあ。俺。」
「リザーブマッチの片方をさ。」
それは…。
金髪碧眼の短髪。
岩石のような顔面をした…。
金髪碧眼の短髪。
岩石のような顔面をした…。
肉の…ッ。
巨壁が如き『巨人(おとこ)』であった。
巨壁が如き『巨人(おとこ)』であった。
そう。それは第二試合の勝者。
“ザ・ジェノサイド”ユージン・ロジャース(プロレス)。
第二試合にて“壊撃(かいげき)のユージン”の名を印象付けた、
社長推薦選手の強者(つわもの)である…!!
“ザ・ジェノサイド”ユージン・ロジャース(プロレス)。
第二試合にて“壊撃(かいげき)のユージン”の名を印象付けた、
社長推薦選手の強者(つわもの)である…!!
そうだ。ユージンは出会っている。
その者。リザーバーの者はこう言っていたのだ。
「カロ籐はよくやった。」
「本来の蛇輪(じゃりん)に
勝るとも劣らぬ破壊力だったからな。」
ユージン。
「ほぉ~、アンタかい。」
「ここは関係者以外入れないんだがなァ。」
話かけたその者が答える。
「関係者さ。」
「リザーバーなんだ。」
ユージン。
「そっか。」
「それじゃあ、アンタとやり合う事もあるかもな。」
ユージンがそう言うと、
その者は後ろを向き…。
その者は後ろを向き…。
「その時は…。」
「教えよう。」
「『大蛇流空手』の“本当の恐ろしさ”を…ッ!!」
そう言い…。
その者は去って行った。
ユージンはそう言ったあの者。
そう、あの者を思い浮かべながら、
こう言うのだ…ッ!!
「当たるとすれば…。」
「決勝だなあ…。」
「負けないでくれよぅ…。」
「俺はアンタを『壊したい』んだ…!!」
クックックック。
ユージンは。嗤(わら)い声をこらえきれない。
「なんつう、オイシイ、トーナメントなんだい。」
ユージンは。笑みをこらえきれなかった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re:write』
第 1 2 話 「 リ ザ ー ブ マ ッ チ 」
原案・手拭
筆者・REO=カジワラ
筆者・REO=カジワラ
○“ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『VIPルーム』
丸刈りのこけた頬。長身のやせ型のその男…。
『空石 雪千代(そらいし ゆきちよ)』はこう言う。
『空石 雪千代(そらいし ゆきちよ)』はこう言う。
「リザーブマッチ。」
「一人はいわゆる『最終兵器』。
もう一人は…これまた異色ですよね。」
その言葉に応ずるは、
白髪デカ鼻片メガネの国籍不明の52歳。
白髪デカ鼻片メガネの国籍不明の52歳。
“毎度ぉ!敏腕スカウトでゲスよ!!”
『ダンチョ・タンチョ』である。
『ダンチョ・タンチョ』である。
「オゥーウケケメケ!」
「何せ“牙が抜かれる前”の
“あの競技”の『強者(つわもの)』で
ゲスからねぇ~。」
“あの競技”の『強者(つわもの)』で
ゲスからねぇ~。」
「如何に『最終兵器』と言えどでゲスよ!!」
そして、日伊のハーフ45歳。
オールバックの髪型に、大柄な体格。
オールバックの髪型に、大柄な体格。
ORGOGLIOイベントプロデューサー、
『ルンバルト・タニヤマ』がこう言い放つ。
『ルンバルト・タニヤマ』がこう言い放つ。
「ある意味、最大の異種格闘技マッチですよ!!」
「今から、コーフンが止まりませんな、ハァ…!ハァ…!!」
そうこうしている内に…!
ドドドドドドドド ド ド ド ド ド
ワァアアアアアアアア ア ア ア ア ア ! ! !
観客席のどよめきと歓声が、VIPルームまで届いた!!
○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『闘技場』
闘技場に入って来た、その『修斗』は…。
ディ・モールト(とても)。
ディ・モールト、異質な修斗であった。
ディ・モールト、異質な修斗であった。
青緑色(ターコイズグリーン)の
騎士(ナイト)修斗。
騎士(ナイト)修斗。
大型のパワー型の機体。
それでいて…。
『左腕』が無い。
鋭角な刃物で“切り捨てられた”かのような『 欠 損 』。
そ
し
て
格闘技試合にあるまじき『 大 剣 』を携えている。
Vim…!(オーロラビジョンが搭乗者の顔が映し出される…!!)
観客達はその顔に驚く…ッ!!
「「バ!『 バルドヴィーノ・テッラノーヴァ 』じゃねぇか!!」」
バルドヴィーノ・テッラノーヴァ…!!
彼が何者かを解説する前に、彼が勇名を馳せる事となった、
『GLADIATOR(グラジエーター)』について説明をしよう。
〇GLADIATOR(グラジエーター)
興行格闘技団体『ORGOGLIO』の傘下団体。
いわゆるスポーツマシン競技を運営する団体である。
いわゆるスポーツマシン競技を運営する団体である。
その選手は安全の為、特殊吸収材で作られた
『アーマー』と呼ばれる防具を装着した修斗に乗り込み、
刃引した※剣(ソード)で戦う『現代騎士の決闘』と総称される。
『アーマー』と呼ばれる防具を装着した修斗に乗り込み、
刃引した※剣(ソード)で戦う『現代騎士の決闘』と総称される。
ルールは“いかに先にヒットをさせるか”のポイント制。
制限時間内(3分3ラウンド)に多くポイントを稼いだ方の勝ちとする。
制限時間内(3分3ラウンド)に多くポイントを稼いだ方の勝ちとする。
※但し、現在はマンネリ化を防ぐために
槍(スピア)・斧(アクス)・小剣(レイピア)・フリー(どの獲物を使ってもよいが飛び道具は禁止)の5種目が追加されている。
この内もっともベルトを取るのが難しいと言われるのが『フリー競技』である。
槍(スピア)・斧(アクス)・小剣(レイピア)・フリー(どの獲物を使ってもよいが飛び道具は禁止)の5種目が追加されている。
この内もっともベルトを取るのが難しいと言われるのが『フリー競技』である。
かつてヨーロッパ圏を中心に人気を博し試合は連日連夜の大盛況であったが、
現在は一流選手やスター選手の離脱により人気とレベルが低下。
試合場は、伝説のロッテオリオンズの本拠地『川崎球場』並の閑古鳥。
観客席からは汚い野次とアルコールの匂いしかしない。
現在は一流選手やスター選手の離脱により人気とレベルが低下。
試合場は、伝説のロッテオリオンズの本拠地『川崎球場』並の閑古鳥。
観客席からは汚い野次とアルコールの匂いしかしない。
そんな末期状態になった理由の一つして、
宇宙人(アムステラ)の地球侵攻により、
有望な選手が戦争に駆り出された事が挙げられる。
宇宙人(アムステラ)の地球侵攻により、
有望な選手が戦争に駆り出された事が挙げられる。
地球人類初の外宇宙からの侵略者との戦争…。
その物語は、他の作品から読み取って頂きたい。
その物語は、他の作品から読み取って頂きたい。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』は、
そんな末期状態になる前のGLADIATORで、
『フリー競技トーナメント準優勝』の経歴を持つ選手である。
そんな末期状態になる前のGLADIATORで、
『フリー競技トーナメント準優勝』の経歴を持つ選手である。
チャンプの経歴を持つ“剛剣”レオポルド・ジェランとの激戦は、
今も尚、語り草であり、数々の名勝負を生み出してきた。
今も尚、語り草であり、数々の名勝負を生み出してきた。
共にポイント制と言う、いかに素早く効率的に当てるかと言う中で、
GLADIATORの特性あるまじき大振りな一撃を放つ選手達だ。
大剣故のリーチ、その太刀筋を受ける毎に響く衝撃から、2選手共、
『剛剣こそ王道である!』と言わんばかりの破竹の活躍をし続けた。
GLADIATORの特性あるまじき大振りな一撃を放つ選手達だ。
大剣故のリーチ、その太刀筋を受ける毎に響く衝撃から、2選手共、
『剛剣こそ王道である!』と言わんばかりの破竹の活躍をし続けた。
そんな、ジェランとテッラノーヴァ故に試合となれば、
いつも烈火の如く炎渦巻くようなの超大勝負となった。
その中で特に語り草なのは、テッラノーヴァの修斗が、
左腕を切り落とされた、トーナメントの決勝戦であろう。
いつも烈火の如く炎渦巻くようなの超大勝負となった。
その中で特に語り草なのは、テッラノーヴァの修斗が、
左腕を切り落とされた、トーナメントの決勝戦であろう。
ぶつかり合う、剛剣の熟達者二人。
同ポイント。再延長に次ぐ再延長。
疲労も困憊(こんばい)。
同ポイント。再延長に次ぐ再延長。
疲労も困憊(こんばい)。
次の一撃で勝負は決まる!
刹
那
!
決 着 ッ ! !
ジェランが搭乗する
こげ茶色(ダークブラウン)の
騎士(ナイト)修斗が、
こげ茶色(ダークブラウン)の
騎士(ナイト)修斗が、
テッラノーヴァが搭乗する
青緑色(ターコイズグリーン)の
騎士(ナイト)修斗の左腕を、
青緑色(ターコイズグリーン)の
騎士(ナイト)修斗の左腕を、
斬 り 落 と し た の だ ! !
正に名勝負中の名勝負!!
巻き起こる拍手…ッ!!
しかし!!
この一戦を真に語り草としたのは、
その決着ではない。
試合後のテッラノーヴァのこの言動によるものである!!
「実戦ならば、片腕を失っていた。」
「故に今後の試合は全て『片腕の修斗』で試合をする事に致す。」
衝撃的な発言であった。
正に爆弾発言だ。
正に爆弾発言だ。
テッラノーヴァは続ける。
「ワシがジェランと戦う試合は全て『真剣』を想定して戦って来た。」
「その試合で、片腕が斬り落とされたのなら、今後片腕で戦う…。」
「それは必然の事柄であろう…?」
そして、テッラノーヴァはこう言い放つ…!
「なあに。パラリンピックのようなモノだ。」
「体の一部を欠損しても尚、競技に出る者はいくらでもいる。」
「この『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』…ッ!!」
ッ
ッ
「 “ 隻 腕 技 剣 ( せ き わ ん ぎ け ん ) ”を 開 眼 し て み せ よ う ぞ ッ ! ! 」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
その後のテッラノーヴァの修練は常軌を逸していた…!
ただひたすらに右腕と右手握力を鍛え抜いた!!
そうして編み出すは『古流日本剣術スタイル』の
『 星 流 れ 』と言われる『 異 形 な 剣 術 』だ ! !
『 星 流 れ 』と言われる『 異 形 な 剣 術 』だ ! !
元々は、右手を猫科動物の如く人差し指と中指で挟んだ柄を握り込み、
左手で刀の切っ先をつかむことで力を溜め、凄まじいスピードと力を併せ持った斬撃を放つ術である。
左手で刀の切っ先をつかむことで力を溜め、凄まじいスピードと力を併せ持った斬撃を放つ術である。
テッラノーヴァの修斗は左腕が無い為、
頭で大剣の切っ先を押さえこの技を使用する…ッ!!
頭で大剣の切っ先を押さえこの技を使用する…ッ!!
この『星流れ(ステッラ・コッレンテ)』を必殺に
『テッラノーヴァ』は連戦連勝を続けるが悲しきは機体の限界…。
『テッラノーヴァ』は連戦連勝を続けるが悲しきは機体の限界…。
当時はパワー型の修斗に搭乗して良い規定が無かった為、
従来の修斗の手では大剣を人差し指と中指で挟む程のパワーに不足し、
長期戦に不向きであった事と、ポイント制のルールが故に、
あと一歩の所で『“剛剣”ジェラン』に勝利するには至らなかった…。
従来の修斗の手では大剣を人差し指と中指で挟む程のパワーに不足し、
長期戦に不向きであった事と、ポイント制のルールが故に、
あと一歩の所で『“剛剣”ジェラン』に勝利するには至らなかった…。
やがて、ジェランは30代後半に体力の衰えを感じ引退を表明。
好敵手の引退により、戦いのモチベーションを失った、
テッラノーヴァもまた、引退を表明した。
テッラノーヴァもまた、引退を表明した。
異形な剣術故に、ジムを開設する事も出来ず、
ただただ老いぼれていくだけの人生を歩む事になった、
テッラノーヴァ…。そんなある日。テッラノーヴァは朗報を耳にする…!!
ただただ老いぼれていくだけの人生を歩む事になった、
テッラノーヴァ…。そんなある日。テッラノーヴァは朗報を耳にする…!!
GLADIATOR(グラジエーター)の人気低下に歯止めをかける為、
団体側の強い希望で人気のあるジェランの復帰が決まったのだ!!
人気のある。そう…。実力を見込んでと言うよりも、客寄せパンダ的なモノである。
団体側の強い希望で人気のあるジェランの復帰が決まったのだ!!
人気のある。そう…。実力を見込んでと言うよりも、客寄せパンダ的なモノである。
しかし体力は衰えたといえども、老練なジェランの技と経験により
今の技術の乏しいGLADIATORの選手は倒されてしまい、
再びチャンピオンの座を手に入れたのは予定調和と言うモノ…!
今の技術の乏しいGLADIATORの選手は倒されてしまい、
再びチャンピオンの座を手に入れたのは予定調和と言うモノ…!
武器するその手には、右に片手槍(ランサー)、左に剣(ソード)の異様な変則二刀流…。
若き日は剣一本の剛剣で幾多の勝利に輝いて来たが、体力の衰えにより全盛期の力が出せず悩みに悩んだ挙句
出した結論…!!
若き日は剣一本の剛剣で幾多の勝利に輝いて来たが、体力の衰えにより全盛期の力が出せず悩みに悩んだ挙句
出した結論…!!
かつての姿とは違いがあるものも、かの好敵手の復帰である!!
テッラノーヴァは『生きる意味』を取り戻すッ!!
ッ
ッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「随分と…。自堕落な生活を送って来たワシではあるが…。」
「欠かした事は無いんじゃ…。」
「右腕の鍛錬を…ッ!握力の鍛錬を…ッ!!」
「今ならば、その筋力をフルに使える『パワー型の機体』に搭乗できる。」
ッ
ッ
「待っておれ『レオポルド・ジェラン』ッ!!」
今
こ
そ
!
「『貴様の“落日の時”』『“落日の時”』『“落日の時”』じゃあああああ あ あ あ あ あ あ ! ! ! 」
そうしてテッラノーヴァは復帰の打診をする。
人気選手の復帰。GLADIATORは願ったり叶ったり。
トントン拍子で復帰の手はずが進む中…。
そんな中に介入してきたのは、
“毎度ぉ!敏腕スカウトでゲスよ!!”『ダンチョ・タンチョ』である。
“毎度ぉ!敏腕スカウトでゲスよ!!”『ダンチョ・タンチョ』である。
「ウケェーコポルポルポルポル!!」
「どうせなら、派手にやろーじゃあないでゲスか!!」
「ご存知の通り、大晦日に、
ORGOGLIO最大トーナメントが開催されるんでゲスが…!!」
「一試合無効試合になる予定なんでゲスよ。」
ダンチョはこう言う。
「そこで、リザーバーの『テッラノーヴァ』の登場でゲスよ!!」
「『“イタリアの隻腕剣士”バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』が参戦する!!」
「若き日と同じくその手には大剣を携えて…!!」
「これに燃えないファンはぁおらんでゲスよ!!」
そ
し
て
!
「そのまま、優勝でもしたら、アンタ…!!」
「人気の陰りが深刻なGLADIATORにとって、
大きな『追い風』になるんじゃあないでゲスかァ~?」
「ウケッコ♪ウケッコ♪ウケケコラン♪♪」
GLADIATORは大手を振ってOK!!
テッラノーヴァもまた…!
「どうせなら、王者同士が
GLADIATORタイトルマッチでぶつかる方が良いだろう…。」
「よかろう!この『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』!!
承知、承知、委細承知を致そぉぉぉおおおおおおおおおおおおうう!!!」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
そうしてテッラノーヴァの参戦が決まった。
そして今、そのテッラノーヴァの登場に、
観客達が湧きに沸く…!!
し
か
し
!
真に沸くのはこれからであった!!
ッ
ッ
テッラノーヴァ参戦に驚きを禁じ得ない中!!
割って入るかの如く、アナウスンスがこう入る!!
ッ
ッ
「剣道三倍段!」
「曰く!
拳が剣に挑むには、
三倍の段位が『必要(い)る』と
声高に語られる神話です!!」
「その神話に異を唱える勇者が今宵現れた!!!」
ッ
ッ
「三倍段何するものぞ!
良いか聞け、この技量ッ!!
三倍どころか百八倍はあるぞ?
軍(しごと)はどうしたぁ!?」
「空手界の最終兵器が遅れて登場するゥ~~!!」
ッ
ッ
「大蛇(おろち)流空手!
大 蛇 勝 美 の 登 場 で ぇ す ッ ッ ッ ! ! 」
ッ
ッ
バァァァアアアア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! !
それは修斗とは異なる機体であった!!
日本防衛軍の二足歩行機動兵器…ッ!!
そ
の
名
!
F 4 4 リ ベ ン ジ ャ ー カ ス タ ム ! !
装甲は薄いが、高機動!そして修斗と同じく、
コクピット内のパイロットの動きをトレースして戦うロボットである!!
そ
し
て
!
そ
の
パ
イ
ロ
ッ
ト
は
!
!
その名『大蛇勝美』!
その身に空手着をまとった
華奢(きゃしゃ)な 女 性 ! !
そ
う
!
その二つ名ッ!!
“空手を終わらせた女”と言う異名を持つッ!!
“人喰い大蛇”大蛇毒砲(どっぽ)の愛娘であるッ!!
○大蛇勝美(おろち かつみ)
日本防衛軍に所属する一曹。21歳。
自分専用にカスタムされた、
コクピット内のパイロットの動きをトレースして動く、
F44-リベンジャーカスタムを駆る女性パイロット。
コクピット内のパイロットの動きをトレースして動く、
F44-リベンジャーカスタムを駆る女性パイロット。
父は実戦で知られる古流空手「大蛇流空手」
の師範かつ現役軍人の『大蛇毒砲』であり、
彼女は師範代の実力者で、
華奢(きゃしゃ)な身体に反して、
驚異的な身体能力を持つ。
の師範かつ現役軍人の『大蛇毒砲』であり、
彼女は師範代の実力者で、
華奢(きゃしゃ)な身体に反して、
驚異的な身体能力を持つ。
「空手界の最終兵器」
「空手を終わらせた女」
等の異名を取る天才女性空手家ではあるが、
しかしそれ故かなりの自信過剰の性格であり、
相手を見下してかかる悪癖がある為、
油断から思わぬ不覚を取ることが多い。
しかしそれ故かなりの自信過剰の性格であり、
相手を見下してかかる悪癖がある為、
油断から思わぬ不覚を取ることが多い。
父と同じく軍に入った理由は「大蛇流空手を広める為」。
(自分の空手で宇宙人をばったばった倒せば
大蛇流の良いPRになると思った。)
しかし前述の通り、戦果は芳しくない為、
非常に多くの門下生を持つ大蛇流であるが、
いまいちその門下生数は安定しない。
(自分の空手で宇宙人をばったばった倒せば
大蛇流の良いPRになると思った。)
しかし前述の通り、戦果は芳しくない為、
非常に多くの門下生を持つ大蛇流であるが、
いまいちその門下生数は安定しない。
ツインテールがトレードマーク。
・
・
・
・
・
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・
・
・
・
「親父…。」
勝美はそう呟く。
〇3ヶ月前 大蛇流道場『道場内』
正座をしていた。
勝美と毒砲が。
そして毒砲が口を開く。
「何度負けた?」
勝美。
「数え切れぬ程。」
毒砲。
「勝美よ。」
「今のおめぇの実力は、おいら以上だ。」
「だのに…。負ける。」
「何故だと思うかい?」
勝美。
「天才故の…。」
「『苦悩』です。」
毒砲。
「………。」
「ま、そうなんだが…。」
「自分で言うかねぇ?おい??」
勝美。
「何せ…天才ですから。」
毒砲。
「まぁ…。」
「そこがおめぇの良いトコロであり…。」
「『悪いトコロ』だぁな。ええ、かつみん?」
勝美。
「はい。」
毒砲。
「そんなおめぇに一つ試練を与える。」
勝美。
「試練…と言うと?」
毒砲。
「大晦日に『ORGOGLIO最大トーナメント』が開催をされるんでぃ。」
「ウチとORGOGLIOは、リトアニアのアルギルダス(アルーガ)が、
スーパールーキーズカップ(スパルキ)に出場する縁があるだろぉ?」
「だから、このトーナメントも、ウチへと出場要請が来てんだよ。」
勝美。
「今更…。実戦でない闘いなど…。」
毒砲。
「そう。そこだぁ、かつみん。」
勝美。
「………?」
毒砲。
「実戦じゃなきゃ軽く見る。」
「実戦ですら油断する。」
「そこが、勝美、おめぇの…。」
「『 弱 点 』だ。」
勝美。
「返す言葉もないな。親父。」
毒砲。
「立場はリザーバー。」
「戦果が芳しくねぇおめぇの噂。」
「勝美、おめぇは軽く見られるだろぉよ。」
け
ど
な
あ
勝
美
「おめぇよう。」
「おめぇには這い上がる事が肝要なんだ。」
「這い上がってみれば…。」
「何か…。見えるモノがあるハズだぜ?」
勝美。
「『 押 忍 ! 』」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「ん~。」
回想を終え。
勝美はこう思う。
(とは言っても『片腕のロートル剣士』相手…?)
(どう転がっても私の勝利は揺るがないぞ親父??)
両機体。
闘技場の中央で向かい合う。
テッラノーヴァの修斗は、
特殊吸収材で作られた
『アーマー』と呼ばれる防具を
外している。
特殊吸収材で作られた
『アーマー』と呼ばれる防具を
外している。
そしてテッラノーヴァ!
「好敵手との決戦を前に!!」
「優勝片土産にジェランの前に立つ!!」
「故に大蛇!」
「貴様は負ける!貴様は負ける!
貴様はワシに負けるのだぁぁぁあああああああ!!」
対し勝美!
「テッラノーヴァ、アンタが負ける理由は3つある。」
テッラノーヴァ!
「闘う前から勝利したつもりか!」
「噂通りの自意識過剰だな!!」
「もっとも。それで実際負けて来たようだがな?」
勝美!
「事実となる事を言っている。」
テッラノーヴァ!
「ならば、決戦にてハッキリさせようぞ!!」
程
な
く
!
ドォォオ オ オ オ オ オ ン ! !
勝美!
「聞こえる。闘いの銅鑼(どら)が…。」
闘いの銅鑼が鳴り響いた!!
先手を打ったのは!
テッラノーヴァ駆る
青緑色(ターコイズグリーン)の
騎士(ナイト)修斗!!
青緑色(ターコイズグリーン)の
騎士(ナイト)修斗!!
その名『カヴァリエーレ』だ!!
そ
し
て
!
唯一無二の必殺剣技!!
『星流れ(ステッラ・コッレンテ)』にて!!
勝美駆る、F44のそっ首を狙う!!
スシャアアアアアアアア!!
(迫りくるは高速の剣撃!!)
ニヤ…!
勝美はニヤリと笑いながら…!!
パァン!!(音速音ッ!!)
蹴り…!
だったと思われる!!
音速故、ほとんどの者が視認出来なかった!!
クルクルクル…!
ドス!!
カヴァリエーレの右人差し指と中指が折れ曲がり、
クルクルクルと吹き飛び大剣が砂地に突き刺さる。
テッラノーヴァは…!
「な…なんだと…!?」
と驚愕を覚えた。
そんなテッラノーヴァに勝美はこう言う。
「蹴るのは手首じゃない。」
「刃だ。」
「何度実戦で対剣術を経験したと思っているんだ?」
「これがテッラノーヴァ、アンタが負ける理由の一つだ。」
勝美は続ける。
「第二に、隻腕。更には指で掴むのが良くない。」
「足の筋力は手の3倍。
そんな不安定な状態の剣など、
怖くも無いんだ、ちっともな程に。」
そして勝美はこう言い放つ。
「第三に、その大型機体。」
「速度が殺されている。」
「音速で空手技を繰り出せるんだ私は。」
「天才である私が遅れを取る理由等一つもない。」
テッラノーヴァ…!
「これが『空手界の最終兵器』…!!」
「これが『空手を終わらせた女』と言う訳か!!」
勝美!
「とどめは決勝で会うだろう、
あのプロレスラーの為に『アレ』を見せてやろう…!」
「手首を限界まで捻り、
インパクトの瞬間にその捻りを開放する事によって、
対象の外部と内部にその捻りで生まれたパワーをそのまま正拳突きに上乗せする、
大蛇流の必殺技…ッ!!」
名
付
け
て
!
「 蛇 輪(じゃりん)ッ ! ! 」
ッ
ッ
グ”ッ”ッッ ド ォ ォ ォオ”オ”オ”オ”ーー ー ー
ッ
ッ
ーー ー オ”オ”オオオ オ オ オ” オ” オ”
ッ
ッ
オウウ”ウ ウ” ウ ウ” ウ ウウ”ウ”ー ー ーー
ッ
ッ
ーー ー オンオンオン オ ン オ” オ オ” オ” ン” !” !” ! ”
ッ
ッ
ド”ッ”ッ”ッッパァァァアア”ア”アア”アア”アア ア ア ア ア ア ア” ア” ア” ン” ン” !” ! ”
ー 大蛇流が奥義…!
ー その名…『 蛇 輪 』ッ!!
ー 勝敗はこの一撃にて決する!!
顔面に蛇輪を受けたカヴァリエーレは、
仰向けに倒れ、ピクリとも動かない…!!
観客達は…!
「「か…勝美ってあんなに強いのかよ…!!」」
「「戦果は芳しくないって噂はデマなのか?」」
「「空手界の最終兵器、半端無(ね)…!!」」
「「優勝かっさらっちまうぜこりゃあ…!!」」
次の対戦相手となる、
ジェーン☆乙姫は、
モニターを見ながら、こう呟く…!
「才能は…私の『10倍』ね。」
で
も
「負けられない…!!」
乙姫は拳をギュと握りしめた。
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ORGOGLIO最大トーナメント リザーブマッチ
『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』
隻腕技剣
乗機『カヴァリエーレ』
VS
『大蛇 勝美(おろち かつみ)』
大蛇流空手
乗機『F44-リベンジャーカスタム』
勝者:『大蛇 勝美(おろち かつみ)』
これにて、第1回戦の全ての試合は終了した。
以下第2回戦。準々決勝のカードである。
◆ORGOGLIO最大トーナメント 準々決勝
- 第一試合
『ブラック少林(しょうりん)』
少林寺拳法
乗機『双円(そうえん)』
VS
『ユージン・ロジャース』
プロレス
乗機『TYPE-C(タイプ シー)』
- 第二試合
『チャートチャーイ・マウラー』
ボクシング
乗機『ワイクルー』
VS
『ブラド・バラハ』
コマンド・ボクシング
乗機『80-O(エイティオ)』
- 第三試合
『大蛇 勝美(おろち かつみ)』
大蛇流空手
乗機『F44-リベンジャーカスタム』
VS
『ジェーン☆乙姫(おつひめ)』
日本拳法
乗機『変幻衣装士(コスプレイヤー)』
- 第四試合
『孫 秀炎(スン シウヤン)』
元白華鳳凰拳
乗機『千功者(せんこうしゃ)』
VS
『三筒 平城(みつつ へいじょう)』
南辰館空手
乗機『花巻修斗(はなまきしゅうと)』
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「次は…。」
「私の出番ですね…。」
ブラック少林はボソリと呟き…。
ト…。
機体格納庫へと向かった。
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