○“ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『闘技場』
猛烈ッ!猛烈ゥ!!
OH!モーレツゥ~ッ!!
大層、猛ォ烈ゥウな、この技は何?
そ
れ
は
ね
!
『ジェノサイド・ストーム』ってヤツだッ!!
ッ
ッ
『壊撃のユージン』が放つ『 必 殺 投 技 』ッ!!
ユージン駆る『TYPE-C(タイプ・シー)』の
パワータイプの特性を“十二分に発揮”…ッ!!
ブラック少林駆る『双円(そうえん)』の片足を掴み、
剛力に任せ回転…!そして、投 げ 飛 ば す ッ ! !
投げ飛ばされた機体は…!!
半壊する程に砕け散るのだ…ッ!!
一進一退の攻防の決着は、これにて『 結 末 』ッ ! !
勝負ありと言ったトコロなのかァ~アア!!?
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re:write』
第 1 6 話 「 必 殺 の 技 ッ ! ! 」
原案・手拭
筆者・REO=カジワラ
筆者・REO=カジワラ
○3年前 地中海沿岸 オリーブの木の森
- オリーブ
果実は油分を多く含み、主要な食用油の一つである
オリーブ・オイルの原料である。
オリーブ・オイルの原料である。
古代から重要な油糧作物として知られている。
また原産地が西洋文明の発祥区域であった地中海沿岸であるため、
また原産地が西洋文明の発祥区域であった地中海沿岸であるため、
旧約聖書で鳩がオリーブの葉をくわえて帰ってきたのを見てノアは
洪水がひいたことを知った(創世記8章11節)という記述をはじめ
多くの文化的記録が残っている。
洪水がひいたことを知った(創世記8章11節)という記述をはじめ
多くの文化的記録が残っている。
葉が小さくて硬く、比較的乾燥に強いことから
スペインやイタリアなどの
地中海地域で広く栽培されている。
スペインやイタリアなどの
地中海地域で広く栽培されている。
またオリーブの木材は硬く(爪の先で押してもほとんど傷つかない)
重く(比重は約0.9)緻密(ちみつ)で、油分が多く耐久性がある。
重く(比重は約0.9)緻密(ちみつ)で、油分が多く耐久性がある。
・
・
・
・
つまり…。
オリーブの木を『蹴りでへし折れる事』は、
人間離れした“破壊力”である事を…、
人間離れした“破壊力”である事を…、
意 味 す る ッ 。
少林は思考する。
オリーブの木に…!
私の蹴りをッ!!
それも…ッ。
横や斜めじゃあない…ッ!
縦にッ!
縦に蹴り折るのだッ!!
故
に
!
上段振り下ろし蹴りッ!!
ッ
ッ
ORGOGLIO(オルゴーリョ)での試合を続ける内に、
一つ、少林寺拳法には無い『 オリジナルの技 』が必要と、
感じていた。
少林寺拳法の発祥は『1947年』。
その年から見れば『遠き近未来』と言われるだろう、
今の時代、少林寺拳法の対策は決して難解ではない。
だ
か
ら
こ
そ
!
“上段振り下ろし蹴り”なのだ。
- 上段振り下ろし蹴り
普通のハイキックから、
さらに膝が下を向いた状態になるまで、
股関節を内旋させて蹴り足を振り下ろす。
さらに膝が下を向いた状態になるまで、
股関節を内旋させて蹴り足を振り下ろす。
普通のハイキックと異なり、
円を描くような軌道で相手の頭上から足が落ちてくる。
円を描くような軌道で相手の頭上から足が落ちてくる。
股関節の柔軟性が要求される難度の高い技。
この技を開発した極真会館ブラジル支部の選手達が、
得意技としたことからブラジリアンキックと呼ばれる。
得意技としたことからブラジリアンキックと呼ばれる。
・
・
・
・
そう。難度の高い蹴り技。
故に、使い手が少なく体得すれば
大きな武器となるだろう。
故に、使い手が少なく体得すれば
大きな武器となるだろう。
また、その蹴りが『オリーブの木』を、
縦にへし折れるともなれば…ッ。
縦にへし折れるともなれば…ッ。
ダメージが軽減される修斗内と言えど、
“必殺の一撃”と、な り え る …ッ。
ッ
ッ
オリーブの木の高さは約10mッ。
当然、蹴りの高さはそこまでには、
達してない為、木の幹に蹴りを叩き込み、
縦にへし折る事になる…ッ!!
で
は
!
試 し 蹴 る ! !
「ハィーッ!!」
バチィィィイ イ イ イ イ イ イ イ ! !
ッ
ッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
縦に…蹴り折るドコロじゃあない…ッ。
何と言う強固な樹木なのだ…ッ!!
だ
が
!
それでこそ、修行の価値ありッ!!
ッ
ッ
「ハィーッ!!」
バチィィィイ イ イ イ イ イ イ イ ! !
ッ
ッ
「ハィーッ!!」
バチィィィイ イ イ イ イ イ イ イ ! !
ッ
ッ
「ハィーッ!!」
バチィィィイ イ イ イ イ イ イ イ ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
月日は流れる…。
何日。何ヶ月。1年。
気が遠くなるような鍛錬の日々…ッ。
1年と半分…。
ORGOGLIOの試合。
少林寺拳法の修練。
それらをこなしながら、功を成すなのに、
それだけの月日を必要とした…ッ!
だ
が
!
乗り越えしは幾多の試練ッ!!
そ
し
て
!
“オリーブガイナ脚”は『 完 成 』した…ッ!!
ッ
ッ
オリーブの木を縦に蹴り折る、
必殺の“上段振り下ろし蹴り”ッ!!
ッ
ッ
以後、ブラック少林は、
数多の空手家、キックボクサー、ムエカッチュアーを
倒す事となる。
数多の空手家、キックボクサー、ムエカッチュアーを
倒す事となる。
・
・
・
・
そんな『オリーブガイナ脚』であるが。
『スロー過ぎてあくびが出る蹴り』と評され破られる。
以後、本来の意味での『オリーブガイナ脚』を放てなくなる。
スロー過ぎてあくびが出る…。
ならば…。
円を描くのを小さくすれば良いのか…?
より短い距離で蹴りを放てば良いか…??
それらが上段蹴りと思わせ、
実は更に高い箇所から、
振り下ろされる蹴りを鈍(にぶ)らせる。
蹴り自体が上段蹴りの
フェイントの意味もあると言うのに…。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○現在 ブラック少林vs壊撃のユージン 試合中
私は…。
大きな勘違いをしていた。
蹴りがスローと言う言葉に惑わされ。
本来の意味での『オリーブガイナ脚』を、
見失っていった。
蹴りがスローなのは自身が“未熟”な為。
オリーブの木を縦に蹴り折るのに、
必要なプロセスを捨てていたのだ。
あれから、更なる修練の末に、
跳(は)ね上がった身体能力ならば…ッ!!
より威力が上がった『オリーブガイナ脚』放てるだろうッ!!
だ
か
ら
!
「狙いはッ!」
「ここですッ!!」
「ハィーッ!!」
ッ
ッ
「 オ リ ー ブ ガ イ ナ 脚 ! ! 」
ッ
ッ
『双円』が『TYPE-C』に、
ぶん回され続けられながら、
蹴りを放った箇所とは…ッ!!?
パ
ァ
ン
!
小気味いい『破裂音』がしたッ!!
ズザァァアアアアアア!!
ズザザ!ズザッッ!!
砂地を何かが引っかかる音がする。
投げ手の「ユージン」は異変に気付く。
(何だ…と?)
(“双円”の足が…!!)
(砂地にめり込んでいる…だってぇ??)
“TYPE-C”にぶん回されながら、
“双円”は、砂地に『オリーブガイナ脚』を
放 っ た の だ ! !
“双円”の蹴り脚は、砂地深くにめり込み…!!
『ジェノサイド・ストーム』の動きを止める!!
そして!
パ
ァ
ン
!
また小気味いい『破裂音』がするッ!
“双円”は、砂地にめり込んだ脚を軸足とし、
“TYPE-C”に掴まれた脚を強引に剥(は)がすッ!!
ッ
ッ
如何にパワータイプの“TYPE-C”と言えど、
脚のパワーは腕の3倍…!!
軸足さえしっかりしていれば、
解き放たれるのは、決して不可能ではないッ!!
ッ
ッ
その解き放たれた、蹴り脚を軸に…!!
ズ
ボ
!
砂地に埋まった脚を、
階段でも上るがごとく、
引っこ抜き…ッ。
ザ
ッ
!
構えるッ!!
対
し
!
ユージン!
「凄いねッ。」
「『ジェノサイド・ストーム』から逃れるなんて…ねッ!!」
で
も
「勝負はまだ着いてない…よッ?」
ッ
ッ
少林!
「ハィーッ!!」
ッ
ッ
「 く ら え ! 」
「 必 殺 ッ !
オ リ ー ブ ガ イ ナ 脚 ! ! 」
改
め
!
「 名 付 け て ッ ! 」
ッ
ッ
「“ 真 ・ オ リ ー ブ ガ イ ナ 脚 ”! ! 」
ッ
ッ
ドパァァアアア ア ア ア ア
ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
ー 鳴り響くは、また『破裂音』。
この『破裂音』。
少林は理解していた。
己の蹴り!
“真・オリーブガイナ脚”が…!!
ッ
ッ
『 音 速 』に達している事を ッ ! !
ッ
ッ
ド”パ”ァァ ア ァ ァ ァア”ア”ア”ア”ーー ー ー
ッ
ッ
ーー ー ア”ア”アアア ア ア ア” ア” ア”
ッ
ッ
アンア”ア ア” ン ン” ア アア”ア”ー ー ーー
ッ
ッ
ーー ー アンアンアン ア ン ア” ア ア” ア” ン” !” !” ! ”
ッ
ッ
ド”ッ”ッ”ッッパァァァアア”ア”アア”アア”アア ア ア ア ア ア ア” ア” ア” ン” ン” !” ! ”
ッ
ッ
ー 勝因は…『二つ』あった。
ー 第一に“音速”。
それは人間の反射神経を、
『凌駕(りょうが)している事』。
ー プロレスラーたる、壊撃のユージンの耐久力。
その秘密は『肉体的なモノ』と、
打たれる際の『覚悟の量』の二面にあった。
し
か
し
“音速”が故、『打たれる覚悟』の『タイミング』が難しく、
まともに『真・オリーブガイナ脚』を被弾した事が第一点。
ッ
ッ
ー 第二に『上段振り下ろし蹴り』である事。
難度が高い蹴り技の為、使い手が少なく、
その防御は難しい事と、
蹴り自体が普通の上段蹴りのフェイントである事。
故
に
!
“音速”と同じ理由。『打たれる覚悟』の『タイミング』が難しく、
またこの試合で放った『本来の意味では無いオリーブガイナ脚』と違い、
数多の対戦相手を倒してきた、本来の意味での『上段振り下ろし蹴り』である事が第二点。
ー 第一と第二。どちらか一点だけなら、
ユージンは耐えれたであろう…ッ!!
ッ
ッ
ユージンは常人を超えた怪物だッ!
“音速”の速度を誇っていようとも、
“本来の意味での上段振り下ろし蹴り”だろうと、
耐え抜く事は十二分に可能のかっちゃんッ!!
し
か
し
!
此度は、この二段重ねであった…!!
そ
れ
故
!
ド”ッ”ッ” ッ”
サ”ァ”ァ”ア” ア” ア” ア” ア” ア” ア” !” !”
ッ
ッ
倒れて伏すは“TYPE-C”…ッ!!
完全なKO!最早…ピクリとも“動かない”ッ!!
ッ
ッ
勝者はッ!!
『ブラック少林』であったッ!!
程
な
く
!
ドォォォォオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! !
観客達は総立ちで、勝者を称える…!!
「「すげぇ!すげぇよ!!」」「「全く持って蹴りが見えなかったぜ!!」」
「「カッコ良いぜ!ブラック少林!!」」「「お前こそ、真の漢(おとこ)だ!!」」
「「最高の試合をありがとぉおおお!!」」「「このまま優勝かっさらっちまえぇ~ええ!!」」
そして…!
少林は一言!!
「自分を…。」
「超えられましたね。」
ボソリとそうつぶやいた…!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ORGOGLIO最大トーナメント 準々決勝・第一試合
『ブラック少林(しょうりん)』
少林寺拳法
乗機『双円(そうえん)』
VS
『ユージン・ロジャース』
プロレス
乗機『TYPE-C(タイプ シー)』
勝者:『ブラック少林(しょうりん)』
ーーーーーー