時は40年前でゲス!!
地球は日本国でゲスよぉー!!
地球は日本国でゲスよぉー!!
当時12歳のワシは養父に連れられて今日も、
非合法の格闘死合『地下プロレス』の観戦でゲス♪
非合法の格闘死合『地下プロレス』の観戦でゲス♪
今日は大好きな『マスク・ド・サンキスト』
の死合を観に行ったでゲスゥー!!
の死合を観に行ったでゲスゥー!!
「ダディ!ワシ、サンキストが
ルーキーをいたぶる姿観るの大好きでゲスゥー!!」
ダディは答えるでゲス。
「ムッホッホ。サンキストは良いダヨン~。」
「地下プロレスが生んだ至高のレスラーダヨン。」
「彼の死合があれば観ずにはいられんダヨーン。」
ワシは喜々としながら、リングを見つめる。
「あのデッカイレスラー…。」
「ハンドレッドと言ったでゲスか…?」
「ハンドレッドが血まみれになって、
サンキストに許しを乞う姿が見たいでゲスよ♪」
ダディも喜々としながら。
「ムッホッホ!楽しみダヨーン♪」
そう。ワシ達親子はサンキストの勝利を信じて疑わなかったでゲス。
し
か
し
!
観客達は歓声を挙げたでゲスッ!!
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
「「「 ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!! 」」」
ワシ達親子も含め…!
観客達は目に物を見たからでゲス!!
あのマスク・ド・サンキストが
『一撃』で持って敗れた姿を!!
ワシは純真無垢(むく)に、こう思ったでゲス。
「ハンドレッド…!」
「カッコ良いでゲス…!!」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re:write』
外 伝 「 激 動 ! ダ ン チ ョ ・ タ ン チ ョ 伝 ! ! 」
作者・REO=カジワラ
ワシの名前『蔵金 団吾(くらがね だんご)』。
『ジ・ハンドレッド』に敗れるまで、25年間地下プロレスの王者を張った、
『ブラックゴールド』こと『蔵金 馬黒(くらがね ばぐろ)』の隠し子でゲス。
ブラックゴールドが気まぐれに『どれだけ強い子を創れるか?』と、
女地下プロレスラーと性交して、産まれた子がワシって事でゲス。
自分を不幸と思った事もあったでゲスが、
養父の『蔵金 駄四(くらがね だよん)』は優しいし、
優秀な地下プロレスラーになる為のたしなみとして、
観戦(み)せてくれる『地下プロレス』面白いしと、
何やかんやで楽しくやっていたでゲス。
そんな中、目にしたのが『ジ・ハンドレッド』でゲス…!
いやあ、マジマジで、惚れたでゲスよ…!!
あんな強い漢(おとこ)が居るんだって感じにでゲス…!!
デビュー戦のマスク・ド・サンキスト戦を皮切りに、
闘う度に連戦連勝…!!そしてついには、
王者の『ブラックゴールド』まで倒してしまうんでゲスからねぇ!!
死合故、王者で実父のブラックゴールドは死んだでゲスが、
そんなのどうでも良かったでゲス!!
“地下プロレスの絶対王者”『ジ・ハンドレッド』の誕生ッ!!
それを目(ま)の当たりに出来たのだから、言う事無しだったでゲス♪
そして…。その時はワシは。改めてワシは決めたんでゲス…!!
ワ
シ
は
!
ハンドレッドのように強い『 地下プロレスラー 』になろうと!!
ッ
ッ
ファイトスタイルは「ルール無用の残虐ファイト」…ッ!!
ワシは大柄でゲしたがハンドレッド程、恵まれた巨体では無かったでゲスし、
元々、マスク・ド・サンキストが大好きだったワシでゲス…!!
やはり『反則ファイト』のレスラーになるのが良いんじゃないかな?と思ったからでゲス!!
ダ
デ
ィ
に
そう話したら、サンキスト一族の重鎮(じゅうちん)を紹介してくれたでゲス。
ッ
金のオーレンジな覆面を付けるは『マスク・ド・サンキスト“小梅”』。
銀のオーレンジな覆面を付けるは『マスク・ド・サンキスト“小竹”』。
カポエラと日本古武術の合わせ技(ミックスジュース)な老練な『 サンキスト姉妹 』でゲスッ。
ッ
二人はマスク・ド・サンキストの仇である、ハンドレッドへの復讐を誓っていたでゲスから、
ハンドレッドに憧れてと言うのに、渋いオーレンジみたいな顔をしたでゲスが、
マスク・ド・サンキストを愛する者と言う事と、蔵金馬黒の隠し子って事でよくしてくれたでゲス。
ッ
鬼教官と呼ばれた『マスク・ド・サンキスト“ブロンズ”』の元、日々修練に励むワシ。
いよいよ、モノになったか?そう思った時、あの男が幹部に就任したでゲス…!
そ
の
男
の
名
!
『ブラックゴールド』こと『蔵金馬黒』の実子…!!
『蔵金 芯太郎(くらがね しんたろう)』ッ!!
○30年前 当時 ダンチョ・タンチョ 22歳
そもそもは40年前。
芯太郎が8歳の時、芯太郎の父、
蔵金 馬黒(くらがね ばぐろ)は死んだでゲス。
蔵金 馬黒(くらがね ばぐろ)は死んだでゲス。
芯太郎は悲しんだでゲス。
芯太郎が大好きだった馬黒が死んだからでゲス。
何故死んだのか?どうして死んだのか?
芯太郎は馬黒から貰ったバタフライ・ナイフで、
何度も車のぬいぐるみを刺し貫いたと聞いたでゲス。
芯太郎は車が馬黒の命を奪ったと聞かされたからでゲス。
だから芯太郎は憎い車のぬいぐるみを、何度も何度も刺し貫いたとの事でゲス。
そ
れ
か
ら
10
年
芯太郎の景色は、何もかもが変わったでゲス。
18歳となった芯太郎は、馬黒(父)の“跡”を継いだのでゲス。
ッ
それは日本地下プロレス協会を運営する
“ブラッククロス(悪の秘密結社)”としての“幹部の跡”を。
ッ
そして芯太郎は全てを知ったでゲス…!
ッ
父・馬黒はブラッククロス幹部にして、
日本地下プロレスの王者“ブラックゴールド”。
ッ
強かった。本当に強かった。
だが、死んだ。何故だ?何故死んだのだ??
そ
れ
は
殺されたからでゲス…!
ッ
ッ
現日本地下プロレスの王者。
曰く“絶対王者”。
ッ
ッ
『ジ・ハンドレッド』の手によってでゲス!!
ッ
芯太郎はハンドレッド憎しと、
次々と強地下プロレスラーを、
ハンドレッドにブツけたでゲス…!!
し
か
し
その全てはハンドレッドに敗れたでゲス!!
だ
か
ら
芯
太
郎
は
!
“ 悪 魔 の 頭 脳 を 持 つ 科 学 者 ”『 D r . 劉 』を、招聘(しょうへい)したでゲス…!!
ッ
〇Dr.劉
あらゆる分野の学問に精通している、とんでもない科学者。
だが、『人造人間の開発及び、死者蘇生の研究』という、
常軌を逸した研究をしていた為、学界からは鼻つまみ者とされていた。
ある日、ホムンクルス製造の噂を知り『 秘密結社ブラッククロス 』へ入団。
アメリカ支部で、研究をし続けていたが、優秀な強者を研究材料に出来ると言う事で、
日本地下プロレス協会へとやってくる。
ッ
ッ
地下プロレスは、
劉の作り出す“劉クリーチャー(RC)”
(人と動物の細胞を組み合わせて出来た“『改造人間』の事”)によって、
これまで以上に激しい激戦が繰り広げられる事になったでゲス…!!
この時のハンドレッドは鬼気迫るモノがあったでゲスね…ッ。
“日本地下プロレス史”において、
もっとも激しい死合が行われた時期は、
いつかと問われたら、この時期と答える
地下プロレスファンも多いでゲス…!!
ッ
それらの話はまた別の機会に出来ればと思うでゲスが…。
ワシはハンドレッド派だったが故、芯太郎に疎まれたでゲス…。
通常よりも危険な死合を何度も組まれたでゲスし…。
色々嫌がらせも受けるようになったでゲス。
このままではワシはいつか殺される…。
そう思い…。
養父・蔵金 駄四(くらがね だよん)にこう話したでゲス。
「このまま芯太郎が仕切る地下プロレスに居ては、
ワシはいつか殺されるでゲス…。」
「ダディ、ワシは逃げようと思うでゲス…。
ヨーロッパにでも行って、新たな人生を歩もうと思うでゲス。」
「ダディとは今生の別れとなると思うでゲスが…。」
「許して欲しいでゲス…。」
ダディは答える。
「ダヨーン…ダヨーン…!悲しいダヨーン…!!」
「でも仕方ないダヨーン。
よく見りゃ地球は不思議の塊(かたまり)ダヨーン。」
「思うがままには生きられないダヨーン。」
そしてダディはこう言い放ったでゲス。
「達者で暮らすダヨン、団吾。」
「何時だってどんな時だって、お前の事を愛してるダヨーン。」
そうして、ワシは、日本を発ち、ヨーロッパに向かったでゲス。
○33年前 当時 ダンチョ・タンチョ 25歳
ワシはヨーロッパは『イタリア』の闇社会でブイブイ言わせてたでゲス。
元地下プロレスラーとしての“腕っぷし”に自信があったし、闇社会で生きて来たワシは、
そこで生き抜く為の“ノウハウ”を持っていたでゲス。
それらを利用して、ちょいと粋(いき)な生活をするのは不可能じゃなかったでゲス♪
このまま、スリルに満ちた世界で生き抜くのも良いかと思っていたんでゲスが…。
いやあ、出会ってしまったんでゲスよ…。
ッ
『GLADIATOR(グラジエーター)』に…!!
ッ
〇GLADIATOR(グラジエーター)
スポーツマシン競技を運営する団体。
選手は安全の為、特殊吸収材で作られた『アーマー』と呼ばれる防具を
装着した巨大ロボ『修斗』に乗り込み、刃引した※剣(ソード)で戦う『現代騎士の決闘』と総称される。
装着した巨大ロボ『修斗』に乗り込み、刃引した※剣(ソード)で戦う『現代騎士の決闘』と総称される。
ルールは“いかに先にヒットをさせるか”のポイント制。
制限時間内(3分3ラウンド)に多くポイントを稼いだ方の勝ちとする。
制限時間内(3分3ラウンド)に多くポイントを稼いだ方の勝ちとする。
※但し、現在はマンネリ化を防ぐために
槍(スピア)・斧(アクス)・小剣(レイピア)・フリー(どの獲物を使ってもよいが飛び道具は禁止)の5種目が追加されている。
この内もっともベルトを取るのが難しいと言われるのが『フリー競技』である。
槍(スピア)・斧(アクス)・小剣(レイピア)・フリー(どの獲物を使ってもよいが飛び道具は禁止)の5種目が追加されている。
この内もっともベルトを取るのが難しいと言われるのが『フリー競技』である。
当時、ヨーロッパ圏を中心に人気を博し試合は連日連夜の大盛況であった。
・
・
・
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・
・
・
ワシは…!!
“剛剣”『レオポルド・ジェラン』と
“大剣”『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』の試合を目にし…!!
ッ
巨大なロボットが大きな剣で持って、ぶつかり合う“その姿”に…ッ!!
ッ
まみえる『豪壮無類』っぷりに…!
過去自分が憧れた『ジ・ハンドレッド』の姿を重ねたでゲス…ッ!!
ッ
ッ
ワシも!
ワシもあの舞台に立ってみたいでゲス!!
ッ
サンキスト仕込みの反則殺法ッ!
その中でも『タイガー・ジェット・シン』ばりの、
『サーベル(レイピア)』の腕なら自信があるってモンでゲス!!
ッ
まぁ、ジェット・シンは、
サーベルの柄での殴打の反則が主でゲしたが、
ワシは地下プロレスで磨かれたモノでゲしたからねぇ…!
ッ
そりゃあ!
もう!!
達人級ってなモンでゲスよ!!
ッ
ッ
思うが早いは、ワシは部下達を動かし、
公式には『死んだ扱い』にし、
名を『ダンチョ・タンチョ』にし、
顔も『整形で変えた』でゲス!!
ッ
『蔵金 団吾(くらがね だんご)』は死して…!!
ッ
ッ
“サーベル名手の”『ダンチョ・タンチョ』が誕生したんでゲス!!
そ
し
て
!
『レオポルド・ジェラン』や『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』と激戦を繰り広げ…!
『 3 強 』と呼ばれる程の活躍を見せたでゲス…ッ!!
もっとも。
先の2人とは実力差があり過ぎたでゲスがね…。
それでも。
ワシは、これまでの人生で体験した事の無い『 熱い時代 』を生きる事になったのでゲス。
○現在 ダンチョ・タンチョ 52歳
月日は経ち…。
ジェラン、テッラノーヴァが引退し…。
ワシも熱意を無くし連鎖するように引退したでゲス。
その後は知っての通り『スカウト』になったでゲス。
それは『GLADIATOR(グラジエーター)』だけでは無く。
『ORGOGLIO(オルゴーリョ)』メインの“格闘部門”でもでゲス。
ワシが幼少時、地下プロレスを観て培(つちか)われた審美眼。
イタリア闇社会で培われた伝手による裏の実力者の発掘力。
それらが生きたでゲス…!
そ
れ
と
・
・
人生を揺り動かす、この再会…!!
ッ
芯太郎の時代から時が経ち、
日本地下プロレス協会が壊滅された事により、
ワシは『養父・蔵金 駄四(くらがね だよん)』と、
再会が出来たのでゲス…ッ!!
ッ
ワシは顔変えたし、養父も大分に老いたでゲスが、
ワシ等の関係を持ってすれば、それは大きな障害では無かったでゲス。
ッ
養父の伝手で闘いの場を失った地下プロレスラー達を、
スカウト出来たのも大きかったでゲスが、それ以上に、
養父と再会出来た喜び…!!
い
や
あ
人生、長生きをするモンでゲスなあ……………。
・
・
・
・
・
熱く燃えた現役時代が懐かしく思う事もあれど。
今は今はで、楽しくやっているでゲス…。
そうそう。
大満足な今でゲスが…。
一つ気になってる事があるでゲス。
子供向け番組『ビスケットカデンツ』にゲスト出演していた…。
“レゼルヴェ国の真の首相”『耐撃の百文字』と言う漢(おとこ)…!
あれは…。ワシが幼少時憧れた…ッ!
“地下プロレスの絶対王者”『ジ・ハンドレッド』では無いでゲスかね??
先にも話したでゲスが地下プロレスのあった
『日本地下プロレス協会』は、10年前壊滅したと聞いているでゲス。
つまり…。
その空白の時間…。
ハンドレッドは、アフリカ大陸南に『レゼルヴェ国』と言う国を建国し、そこの王になったと言うのでゲしょうか??
い
や
・
・
突拍子も無い事でゲスかね??
それにしても、あの“ガチマスコット”『ジークフリート=フォン=ラビット』とタメを張る剛力の持ち主であり。
撮影中のアクシデントで現れた強盗を『ジャガる(=ジグザグに押し潰す)』と言う離れ業を成し遂げるなど。
ッ
あれが『 ハンドレッド 』だって言っても全然不思議じゃあないでゲスねぇ…!!
ッ
今、地球は外宇宙から侵略してきた、宇宙人との交戦中であり。
耐撃の百文字とは、その宇宙人との戦争中と言う理由でアポが取れないでゲスが…!
いずれワシはスカウトしてみたいと思っているでゲスよ♪
もちろん…!“地下プロレスの絶対王者”『ジ・ハンドレッド』としてでゲス♪♪
え
?
まだ、本物かどうか解かってないってゲスかい??
い
や
い
や
!
ワシの目に狂いは無いでゲス!!
ワ
シ
は
!
ワシが幼少時観たあの感動を…!!
皆に味わって欲しい…!!
そう思うのでゲスよ…ッ!!
ッ
ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!!
ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!!
ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!!
ジッ! ハンドッ! レッドッッ!!!
ハンドレッド最強ォォオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ ! ! !
何時だって、ハンドレッドは“絶対王者”でゲスよぉぉおお お お お お お お お ! ! ! !
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外伝「激動!ダンチョ・タンチョ伝!!」