~~伍の巻 「フルーティ・オア・ブラッディ?」~~
三人の化学ニンジャが死んだ夜から二日。最後の一人ストーン・フィストはまだ生きていた。
だが化学ニンジャとしてはもう死んだも同然だった。プライドとともに腕が破壊され、拷問の末に仲間の居場所まで吐いてしまったのだから。
おかげで仲間たちは揃って殺され、任務も完全に失敗した。
だが化学ニンジャとしてはもう死んだも同然だった。プライドとともに腕が破壊され、拷問の末に仲間の居場所まで吐いてしまったのだから。
おかげで仲間たちは揃って殺され、任務も完全に失敗した。
今は虚脱感に包まれながら、警察病院のベッドに拘束されている。
あの黒装束の男はストーン・フィストから必要な情報を聞き出すと、警察署の前に彼を捨てていったのだ。
まだ身元は露見していないが見るからに違法サイボーグ手術を受けた彼のことだ。これから死んだ仲間たちとの関連も調べられるだろう。
それでも死者たちに比べればマシだが、生きている分だけ先のことを考えなければならない。
あの黒装束の男はストーン・フィストから必要な情報を聞き出すと、警察署の前に彼を捨てていったのだ。
まだ身元は露見していないが見るからに違法サイボーグ手術を受けた彼のことだ。これから死んだ仲間たちとの関連も調べられるだろう。
それでも死者たちに比べればマシだが、生きている分だけ先のことを考えなければならない。
(もう化学ニンジャ隊には戻れない。かと言って、一度裏街道に足を踏み入れて、抜け出すことはできるのか……)
身動きも出来ずベッドで思案を巡らせていると、病室のドアを強めにノックする音がした。
「だ、誰だ?」
「弁護士の者です」
「弁護士の者です」
弁護士!? 弁護士ナンデ!? 彼はそんなものを頼んだ覚えはない。
だがすぐに得心した。これは化学ニンジャ隊が手配したことに違いない。その意味するところは……?
だがすぐに得心した。これは化学ニンジャ隊が手配したことに違いない。その意味するところは……?
「随分と早いんだな……入ってくれ」
「はいぃ」
「はいぃ」
ドアが開く。そこにいたのは、身体を窮屈そうな背広に包んだ大柄な男だった。顔に奇妙な笑みを浮かべ、会釈する。
「kis……どうやらお察しのようですので、単刀直入に申しましょう。私は化学ニンジャ隊より派遣されました。
監視カメラはもう止めてありますのでお気になさらず。
さて……貴方、失敗しましたね?」
「……ッ」
監視カメラはもう止めてありますのでお気になさらず。
さて……貴方、失敗しましたね?」
「……ッ」
分かっていたことだが緊張するストーン・フィスト。
「ああ、ああ、そう身構えないでください。組織は貴方が生きていてくれて嬉しいと思っているんですよ。
貴方まで死んでいたら、この件は何が起こったのか調査に時間を要すところでしたから」
「……そうかい」
「さて、相手は何者でしたか? どれくらいの規模の敵でした?」
「規模は……分からない。俺が見たのは変な黒尽くめの男一人だけだった」
「ほぅ……。その男に倒されたのですね。それで貴方、何か喋りましたか?」
「それは……」
貴方まで死んでいたら、この件は何が起こったのか調査に時間を要すところでしたから」
「……そうかい」
「さて、相手は何者でしたか? どれくらいの規模の敵でした?」
「規模は……分からない。俺が見たのは変な黒尽くめの男一人だけだった」
「ほぅ……。その男に倒されたのですね。それで貴方、何か喋りましたか?」
「それは……」
言葉を選び間違えれば死ぬ。そんな恐怖が言葉を詰まらせる。
「喋りましたね。仲間のこと、任務のこと、化学ニンジャのこと……」
「こ、殺されそうだったんだ……」
「他の忍者たちは殺されたのですよ?」
「けど組織のことは他に何も喋ってない……」
「それはそうでしょう、貴方達下っ端にはさしたる情報など与えてませんから」
「こ、殺されそうだったんだ……」
「他の忍者たちは殺されたのですよ?」
「けど組織のことは他に何も喋ってない……」
「それはそうでしょう、貴方達下っ端にはさしたる情報など与えてませんから」
ストーン・フィストは沈黙するしか無い。
「「「分かりました。では裁定を下します」」」
「……!?」
「……!?」
男の声が急に野太いものに変わった。
伸ばした手。ゴツゴツにいかつくて、一見してインテリのものではないと分かる。その手をニコニコ笑う顔に添えて、食い込ませた!
伸ばした手。ゴツゴツにいかつくて、一見してインテリのものではないと分かる。その手をニコニコ笑う顔に添えて、食い込ませた!
バリバリィ!
男は顔の皮を引き剥がした! すると、その下に別の顔が……否! マスクが!
オレンジ色の奇妙なレスラーじみたマスクに、ストーン・フィストは覚えがあった。
オレンジ色の奇妙なレスラーじみたマスクに、ストーン・フィストは覚えがあった。
「アンタまさか……処刑人!?」
「 キ ィ ス キ ス キ ス キ ス !
そうだよ、私は化学ニンジャ隊の処刑人『マスク・ド・サンキスト・BO(ブラッド・オーレンジ)』だよぉ!!!!!」
「ヒッッッヒィェェェェェェェェ!????」
「 キ ィ ス キ ス キ ス キ ス !
そうだよ、私は化学ニンジャ隊の処刑人『マスク・ド・サンキスト・BO(ブラッド・オーレンジ)』だよぉ!!!!!」
「ヒッッッヒィェェェェェェェェ!????」
化学ニンジャ隊の処刑人とは、裏切り者や落伍者、敗北主義者などを見せしめに惨たらしく殺してのける、組織内でも特異な存在である。
その怪物が、仲間を売ったストーン・フィストを殺害するために派遣されてきたのだ!
その怪物が、仲間を売ったストーン・フィストを殺害するために派遣されてきたのだ!
ストーン・フィストは顔を真っ青にして、すぐに逃げようと試みるが、拘束されていて叶わない。
「黒尽くめの男というのは、調べるのが専門の人たちに任せるとして……。さぁ~仕事をしようか~~~」
「ひいっ!!」
「ひいっ!!」
「私はね、まず君の顔の皮を “剥ぐ”。それこそ “オ~レンジ” の皮ようにねぇ~!」
「ひいぃ~~!!!!」
「ひいぃ~~!!!!」
「すると君は、顔から血をそれはそれは流血する。実に “果実的(フルーティー)” にねぇ~!!」
「ひいぃぃ~~~~~勘弁してくださいぃ!! この償いは必ず……!」
「うん、黙ろっか」
「ひいぃぃ~~~~~勘弁してくださいぃ!! この償いは必ず……!」
「うん、黙ろっか」
サンキスト・BOは、ストーン・フィストの口にオレンジを突っ込んで喋れなくした。通常のオレンジより果肉の赤いブラッド・オレンジだ!
「それから私は、君の身体の皮を “剥ぐ”。
君はサイボーグ化の程度がまだ低いから、剥ぎ取れる所がたくさんありそうだねぇ~!
さあそして、私は苦痛と恐怖に満ちた君をこの手で少しずつ “解体” していく。
何故かって? 出来るだけバラバラにしたほうが “ 配 り や す い ” からだよぉ~!!」
君はサイボーグ化の程度がまだ低いから、剥ぎ取れる所がたくさんありそうだねぇ~!
さあそして、私は苦痛と恐怖に満ちた君をこの手で少しずつ “解体” していく。
何故かって? 出来るだけバラバラにしたほうが “ 配 り や す い ” からだよぉ~!!」
なんたる残虐な比喩表現か!? サンキスト・BOはストーン・フィストをぐちゅぐちゅオーレンジのようにして、見せしめに配ると宣言した!
ストーン・フィストは失禁した。採尿されるのも恥ずかしいが、失禁するのはそれ以上に恥辱である。
ストーン・フィストは失禁した。採尿されるのも恥ずかしいが、失禁するのはそれ以上に恥辱である。
「フガ! フゴゴ!」
ストーン・フィストは動く足で蹴りを放つが、これはサンキスト・BOに掴み取られた。
処刑人はその足を脇に引き込み締めあげると、容易に膝をへし折ってしまった。
処刑人はその足を脇に引き込み締めあげると、容易に膝をへし折ってしまった。
「~~~~~~~~~~~ッッッッッッッッッッッッ!!!!!」
「キィィィィィスキスキスキスキス! 活きが良さそうで楽しみだねぇ!!!!」
「キィィィィィスキスキスキスキス! 活きが良さそうで楽しみだねぇ!!!!」
サンキスト・BOの悪魔のような手が、ストーン・フィストの顔に掛けられ、メコリ、と食い込んでいく。
ああ無情……いくら悪の道へ走ったとはいえ、ストーン・フィストがこのような残酷な殺され方をする謂れがあるのだろうか?
ああ無情……いくら悪の道へ走ったとはいえ、ストーン・フィストがこのような残酷な殺され方をする謂れがあるのだろうか?
その是非は分からない。
だが……黙っていない奴がいた!
「ちょいさぁ!!!!」
気合の乗った掛け声と共に、窓から黒装束の男が来演! その勢いのままサンキスト・BOに飛び蹴りを放つ!
「キィィィィィィィス!!!!!」
「フガフゴ!?」
「フガフゴ!?」
もんどり打って床に倒れこむサンキスト・BO。
黒装束の男は間髪入れずに追撃、斧のような蹴りを脇腹に突き刺した!
続けて右のローキック! 左のローキック! 右のローキック! 左のローキック!
黒装束の男は間髪入れずに追撃、斧のような蹴りを脇腹に突き刺した!
続けて右のローキック! 左のローキック! 右のローキック! 左のローキック!
バウンッ!
だが、サンキスト・BOは男を弾き飛ばしノーダメージ。すぐさま迎撃の構えを取る。
「キィィィィィス……何だい君は? 私の“トロピカル(情熱的)”な時間を邪魔してくれる君は……何なんだぁ!?」
「……」
「んん? そうかぁ、黒尽くめの男……君が私達の忍を殺してくれた人だね?」
「……」
「……」
「んん? そうかぁ、黒尽くめの男……君が私達の忍を殺してくれた人だね?」
「……」
男は質問に答えず、攻撃の構えのままでいる。
「キィィス……肯定と受け取ります。どうやらそこのストーン・フィスト君を助けに来たようだね。これで彼の裏切りは立証されました」
「勘違いするな。そいつを張っていればネズミが更に釣れると踏んだだけだ。想像以上のドブネズミだったがな」
「キィィィィス……!」
「勘違いするな。そいつを張っていればネズミが更に釣れると踏んだだけだ。想像以上のドブネズミだったがな」
「キィィィィス……!」
今度はサンキスト・BOが仕掛ける! 鋭い前蹴り! これは黒装束の男に防がれる!
次いで蹴り上げ! これも防ぐ! 次も蹴り上げ! これも叩き落とす!
サンキスト・BOは蹴り技を得意とする忍者だが、狭い病室内では動きが制限される。
次も前蹴り!
その次も前蹴り!!
そのまた次も前蹴り!!!
ここで――執拗な前蹴りに黒装束の男のガードが崩れた!
サンキスト・BOが狙っていたのはこれであった。力でこじ開け、殻の隙間から見えた“果実的(フルーティ)”な果肉!
ここで打つのもやはり……前蹴りだーーー!!
次いで蹴り上げ! これも防ぐ! 次も蹴り上げ! これも叩き落とす!
サンキスト・BOは蹴り技を得意とする忍者だが、狭い病室内では動きが制限される。
次も前蹴り!
その次も前蹴り!!
そのまた次も前蹴り!!!
ここで――執拗な前蹴りに黒装束の男のガードが崩れた!
サンキスト・BOが狙っていたのはこれであった。力でこじ開け、殻の隙間から見えた“果実的(フルーティ)”な果肉!
ここで打つのもやはり……前蹴りだーーー!!
「ちょいや!」
黒装束の男はブリッジして回避! 逃れざまに、サマーソルトキックでサンキスト・BOの顎を蹴り抜いた!
期せずして二人は距離を取り、静止。
黒装束の男は、相手に打ち込んだ攻撃の手応えに疑問を抱いていた。今の蹴りといい、直撃した打撃にダメージが見られないのだ。
黒装束の男は、相手に打ち込んだ攻撃の手応えに疑問を抱いていた。今の蹴りといい、直撃した打撃にダメージが見られないのだ。
病室の外が騒がしくなり始めた。さすがに喧騒を聞きつけたようだ。
騒がれるのはそれぞれにとって好ましくない。
騒がれるのはそれぞれにとって好ましくない。
まず黒装束の男が、先刻割った窓から外に逃れる。
このまま終わらせるつもりのないサンキスト・BOも、後を追って窓の外に飛び出した。
あとに残されたストーン・フィストはもう蚊帳の外である。
失禁と脂汗でぐしゃぐしゃになりながら、呆然とするストーン・フィスト。病院関係者が近づいてくるが、果たしてなんと説明すればいいのか。
このまま終わらせるつもりのないサンキスト・BOも、後を追って窓の外に飛び出した。
あとに残されたストーン・フィストはもう蚊帳の外である。
失禁と脂汗でぐしゃぐしゃになりながら、呆然とするストーン・フィスト。病院関係者が近づいてくるが、果たしてなんと説明すればいいのか。
ただこれだけは確信した。これからは真面目に生きよう、と。地味でも良いから、慎ましく生きて、生ある喜びに感謝しようと……。
◆◆◆◆◆
窓から飛び出した忍者たち。そこは四階の高さだったが、忍者である彼らに着地は造作も無い。五点着地でワン・ツー・スリー。
だがその時!
先に降りていた黒装束の男が、地面に“マキビシ”をばら撒いていたのだ!
後から飛び降りたサンキスト・BO、マキビシに気づくが五点着地法を試みるしか無い。
だがその時!
先に降りていた黒装束の男が、地面に“マキビシ”をばら撒いていたのだ!
後から飛び降りたサンキスト・BO、マキビシに気づくが五点着地法を試みるしか無い。
爪先・脛・太腿・背中・肩の順に地面へ接地――その全てにマキビシが突き刺さる!
しかし、サンキスト・BOは痛がる素振りも無くスッと立ち上がる!
しかし、サンキスト・BOは痛がる素振りも無くスッと立ち上がる!
だが――それを予測していたかのように、黒装束の男が次に取り出したのは……ショットガンだ!
引き金! 号砲一発! 二発! サンキスト・BOが蜂の巣になる!
それでも! サンキスト・BOは無事だった! 衝撃で倒れはしたものの、出血も無く立ち上がる。
引き金! 号砲一発! 二発! サンキスト・BOが蜂の巣になる!
それでも! サンキスト・BOは無事だった! 衝撃で倒れはしたものの、出血も無く立ち上がる。
ボロボロになった背広と靴を脱ぎ捨てると、サンキスト・BOはパンツいっちょの戦闘フォームと相成った。
その裸身たるや……全身が特殊な人工筋肉に覆われている。……それだけではない!?
その裸身たるや……全身が特殊な人工筋肉に覆われている。……それだけではない!?
「貴様のその体……サイボーグ手術……しかも特殊素材だな?」
「キィィィィィィスキスキスキィス……その通り。私の身体は柔軟で強靭なクッションマテリアルで包まれている。
君の蹴りやショットガンも全部効かなかったよ、キスキスキス!」
「キィィィィィィスキスキスキィス……その通り。私の身体は柔軟で強靭なクッションマテリアルで包まれている。
君の蹴りやショットガンも全部効かなかったよ、キスキスキス!」
この世には実際に投擲された生卵も受け止め、あるいは跳ね返すという特殊素材が存在する。
中でもサンキスト・BOの身体は、実用化されている素材の十倍の柔軟性を持つほどだ。
それだけではない。受けた衝撃は身体全体に拡散し、地面を伝って体外に逃がすように設計されているのだ。ケミカル!
中でもサンキスト・BOの身体は、実用化されている素材の十倍の柔軟性を持つほどだ。
それだけではない。受けた衝撃は身体全体に拡散し、地面を伝って体外に逃がすように設計されているのだ。ケミカル!
キスキスキスキス! 笑声と共に襲いかかるサンキスト・BO。飛び蹴りだ!
これを黒装束の男は避けるが、サンキスト・BOは着地後、手をついて倒立しつつのカポエラキック! 男は肩口に被弾した!
これを黒装束の男は避けるが、サンキスト・BOは着地後、手をついて倒立しつつのカポエラキック! 男は肩口に被弾した!
男は不利と見るや、敵に背を向けて駆け出す。己に有利な局面を作らねばならない。忍者は一時逃げても勝たねばならないのだ。
追いかけるサンキスト・BO。彼としては、化学ニンジャ隊に妨害を仕掛けてくるこの敵を、逃がすつもりはない。
追いかけるサンキスト・BO。彼としては、化学ニンジャ隊に妨害を仕掛けてくるこの敵を、逃がすつもりはない。
二人は場所を変えつつ、時に止まって戦い、町中を縦横無尽に駆け回った。
この日、同じ町にいた市民たちの多くがこの光景を目の当たりにした。だが彼らの脳は、この世に忍者がいるという事実を受け入れることが出来なかった。
人々は色のついた風を見たのだと自らに言い聞かせ、忍者を見たという事実を、記憶の隅奥に追いやった……。
この日、同じ町にいた市民たちの多くがこの光景を目の当たりにした。だが彼らの脳は、この世に忍者がいるという事実を受け入れることが出来なかった。
人々は色のついた風を見たのだと自らに言い聞かせ、忍者を見たという事実を、記憶の隅奥に追いやった……。
◆◆◆◆◆
「機械将軍! マスク・ド・サンキスト・BOより緊急入電!」
「なにぃ? 読んでみろ」
「なにぃ? 読んでみろ」
『機岩城』の作戦室にどよめきが走る。処刑の務めに向かったサンキスト・BOが、途中で連絡をよこすなど、何か異変が起きたかと皆が思ったのだ。
それは、サンキスト・BOが黒装束の男を追いながら、脳内の電子チップを通じて送ってきた短い暗号文だった。
それは、サンキスト・BOが黒装束の男を追いながら、脳内の電子チップを通じて送ってきた短い暗号文だった。
「はっ! 『忍者発見。援軍ヨロ』。以上です!」
「発信地の割り出し急げ」
「都内X区、ポイントY・Xです!」
「ふむ……」
「発信地の割り出し急げ」
「都内X区、ポイントY・Xです!」
「ふむ……」
機械将軍の目がマッハの速度で部隊の配置図を睨む。この中から最も近いのは……。
『ここは俺に任せていただけませぬか?』
割り込んできた通信。それは“シルバー四天王”の一人からのものだった。
「『デッド・イーグル』か……確かにお主なら適任だろう。行くがいい」
「喜んで!」
「喜んで!」
また一滴の闇が落とされ、忍の戦いは新たな渦を巻いていく。