影狼隊徒然記【隊長の優雅な休暇】その6
~ アムステラ基地・アフリカ大陸南部支部 基地内執務室 ~
車椅子に腰掛けた司令官代行の『鷲鼻のバトゥロ』は、来客用ソファーに座る3名の男を観察していた。
だらしなくソファーの端に尻を乗せた長身の男は、以前にも来たバドス。今も無精ひげを掻きつつ、欠伸を漏らしている。
反対の端に行儀良く座っている若者の名はルカスと言ったか。こちらはバドスの傍若無人っぷりを見て顔を顰めている。
そして中央に居る男は『影狼隊隊長』と名乗った。見た感じバドスよりも若い普通の軍人に見えるが、普通すぎて逆に違和感がある。
反対の端に行儀良く座っている若者の名はルカスと言ったか。こちらはバドスの傍若無人っぷりを見て顔を顰めている。
そして中央に居る男は『影狼隊隊長』と名乗った。見た感じバドスよりも若い普通の軍人に見えるが、普通すぎて逆に違和感がある。
「済まないが、トワイス特任大佐は未だバチカンで任務遂行中だそうだ。先日の手紙は送って居るから、いずれ返事は来るだろう」
「ありゃあ? トワイスちゃん様って特任中佐じゃなかったですかね?」「いや。先日、昇進したそうだ」
「それとボギヂオ大佐が念の為に、爆撃仕様の空戦型羅甲を10機程度発注したそうだ。悪いが、コブチや我々の例もあってね・・・」
「あぁ。俺達が失敗した場合の保険ってかい? ・・・ボギーのおっさんもちっとは頭使う様になったねぇ~」
「ありゃあ? トワイスちゃん様って特任中佐じゃなかったですかね?」「いや。先日、昇進したそうだ」
「それとボギヂオ大佐が念の為に、爆撃仕様の空戦型羅甲を10機程度発注したそうだ。悪いが、コブチや我々の例もあってね・・・」
「あぁ。俺達が失敗した場合の保険ってかい? ・・・ボギーのおっさんもちっとは頭使う様になったねぇ~」
テーブルの上に出された茶菓子をポリポリ齧りながらバドスが笑う。反対の端では、ルカスがバドスの応対に思わず頭を抱えている。
そんな二人の反応には構わず、茶で口を湿した『隊長』が、バトゥロへ静かに告げる。
そんな二人の反応には構わず、茶で口を湿した『隊長』が、バトゥロへ静かに告げる。
「ならば、我らは先に『百文字』氏への対面を済ませるとしよう」
「・・・そうか。君達も万全に対策をしているのだろうが、くれぐれも注意してくれたまえ」
「ついでにと言っては何だが、少し手筋を見せて貰って良いかな? 実際に闘った者の動きは参考になる」「ッ!!」
「・・・そうか。君達も万全に対策をしているのだろうが、くれぐれも注意してくれたまえ」
「ついでにと言っては何だが、少し手筋を見せて貰って良いかな? 実際に闘った者の動きは参考になる」「ッ!!」
その時『隊長』は、バトゥロを見て居なかった。その視線が向いて居たのは、バトゥロの斜め後方の虚空!
ややあって、虚空から驚きの声が漏れる。
ややあって、虚空から驚きの声が漏れる。
「なっ・・・アンタ、俺が見えてるのかい?」
「いいや。視えはしないが、何と言うかな・・・海の中に透明なクリスタル像を入れた様な違和感を感じるのでね」
「これでも気配は消して居たんだけどな・・・」
「生きている限り、気配を完全に『消す』というのは至難の業だな。『溶かす』方がまだ簡単だ」「『溶かす』?・・・えっ?!」
「いいや。視えはしないが、何と言うかな・・・海の中に透明なクリスタル像を入れた様な違和感を感じるのでね」
「これでも気配は消して居たんだけどな・・・」
「生きている限り、気配を完全に『消す』というのは至難の業だな。『溶かす』方がまだ簡単だ」「『溶かす』?・・・えっ?!」
突然、『隊長』が手元の空になったカップを宙に放る。カップは優美な放物線を描き、虚空に居るシエンヌの辺りへと落ちていく。
とっさにカップを掴んだシエンヌが、文句を言おうとして思わず息を飲む。同時に『隊長』以外の残る3名も、驚きの声を漏らす。
とっさにカップを掴んだシエンヌが、文句を言おうとして思わず息を飲む。同時に『隊長』以外の残る3名も、驚きの声を漏らす。
何故なら、ソファーの中央に座っていた筈の『隊長』が、いつの間にか執務室の扉の前に立って居たからである。
「何、皆の意識が私から外れた間に、軽く動いただけだ。では、訓練室に行くとしようか」
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~ 訓練室 ~
『隊長』は、備品の中からボクシング用のグローブとブーツを幾つか探し出し、準備運動で風切り音を放つ虚空に向かって声を掛ける。
「流石に君のサイズまでは判らないのでね。ちょっと嵌めて合わせてみてくれ」「・・・えっ?」
「今の状態で動きを判断するのは面倒臭い。手足だけでも見えてれば、大体判るのでね」
「今の状態で動きを判断するのは面倒臭い。手足だけでも見えてれば、大体判るのでね」
なるほど、と納得したシエンヌがグローブとブーツを装着。虚空に浮かぶグローブと直立して軽く揺れるブーツという異様な光景になる。
「・・・こう・・・何ていうか、これはこれで落ち着かないよな。やっと裸に慣れたのに、中途半端に嵌めてるとちょっとなぁ?」
ゆらゆらと下を向いて揺れて居たグローブが、中空で構えられる。そして訓練室の一角に設けられたサンドバッグ目掛けてブーツが走る!
タッタッタッ! バンバンバンバンッ! キュッ! バァン! バァン! キュキュッ! ババァン!
激しくグローブが舞い、ブーツがステップを踏む。そしてグローブが繰り出される度に、サンドバッグが大きく揺れる。
『隊長』はその動きを観察しつつ、シエンヌの能力を推し量る。
『隊長』はその動きを観察しつつ、シエンヌの能力を推し量る。
「・・・なるほどな。身体能力も相当凄まじい・・・これでは生身で闘り合う気も失せるな・・・」
「・・・しかも、よく訓練された動きだ。これだけ制御が利いて居れば、自分の身体能力で自滅する心配も無さそうだな」
「ふむ・・・と。そうだな。これなら丁度良さそうだ」
「・・・しかも、よく訓練された動きだ。これだけ制御が利いて居れば、自分の身体能力で自滅する心配も無さそうだな」
「ふむ・・・と。そうだな。これなら丁度良さそうだ」
シエンヌがグローブとブーツに馴染み、無意識の意識干渉による透明化現象でグローブとブーツが半透明になった頃、休憩の合図が入る。
ペタンと座り込んだ音に続けて、グローブとブーツの紐が解けて床に投げ出されると、半透明なグローブとブーツが実体感を取り戻す。
ペタンと座り込んだ音に続けて、グローブとブーツの紐が解けて床に投げ出されると、半透明なグローブとブーツが実体感を取り戻す。
「凄い練習でしたね・・・」「しっかし、着てるもんまで透明化するたぁ不思議な話だよなぁ~」
「俺には無意識のレベルから身体を透明化する力が働いてるらしい。だけど、余計なものまで透明にしてたら負担がキツいんだ」
「・・・んっ? しかし操兵みたいなデカブツも透明化してるそうじゃないか?」
「そりゃ狂犬客が俺と同調する仕様だから出来る事で、何も仕掛け無しで一々透明にしてたら俺の身が持たないよ」
「俺には無意識のレベルから身体を透明化する力が働いてるらしい。だけど、余計なものまで透明にしてたら負担がキツいんだ」
「・・・んっ? しかし操兵みたいなデカブツも透明化してるそうじゃないか?」
「そりゃ狂犬客が俺と同調する仕様だから出来る事で、何も仕掛け無しで一々透明にしてたら俺の身が持たないよ」
シエンヌが小休止してる間に、『隊長』はルカスを手招きして別室に向かう。
ほどなく戻って来た2人だが、ルカスは緩衝材で覆われた軽量パワードスーツ(強化服・強化外骨格)を装着していた。
ほどなく戻って来た2人だが、ルカスは緩衝材で覆われた軽量パワードスーツ(強化服・強化外骨格)を装着していた。
「・・・あれっ? もしかして俺の相手をしてくれるのかい?」
「少々変則的にだがな。たとえ強化服を着せてても、直接の組手はルカスでは荷が重い」
「少々変則的にだがな。たとえ強化服を着せてても、直接の組手はルカスでは荷が重い」
『隊長』が提案したのは、壁際に吊るされたサンドバッグを目標とする事。1セット3分で、サンドバッグを殴れたらシエンヌの勝ち。
サンドバッグを守り切ったらルカスの勝ち、というものである。
サンドバッグを守り切ったらルカスの勝ち、というものである。
「途中で休憩を挟んだ方が良いからな。それと一回に3分程度ならグローブとブーツも透明にならずに使えるだろう?」
「あぁ。でもこの人、フルマニュアル(完全手動)で強化服を使えるのかい? チカーロ中佐はともかく、グーチェには無理だったけど」
「ハァッ?! 冗談じゃないですよ! 動作補助はまだしも、機動速度上限のリミッターを外すなんて自殺行為でしょう?!」
「・・・大丈夫なのかい、それで?」
「あぁ。でもこの人、フルマニュアル(完全手動)で強化服を使えるのかい? チカーロ中佐はともかく、グーチェには無理だったけど」
「ハァッ?! 冗談じゃないですよ! 動作補助はまだしも、機動速度上限のリミッターを外すなんて自殺行為でしょう?!」
「・・・大丈夫なのかい、それで?」
シエンヌは以前、自分の力をバトゥロ以外で試す為、グーチェに組手を頼んだ事がある。(@ウルトラマサイ第四話を参照)
しかし・・・
しかし・・・
1)生身では基本的に、サイボーグの攻撃には耐えられない。
2)強化服があれば一応は大丈夫だが、装着者の動作を認識して補助・強化する性質上、本来の動きよりも鈍くならざるを得ない。
3)安全装置(リミッター)解除すれば本来以上の動きは可能だが、下手に動くと今度は装着者自身が壊れる。
2)強化服があれば一応は大丈夫だが、装着者の動作を認識して補助・強化する性質上、本来の動きよりも鈍くならざるを得ない。
3)安全装置(リミッター)解除すれば本来以上の動きは可能だが、下手に動くと今度は装着者自身が壊れる。
つまり、2)の本来より鈍い動きではシエンヌの速さに反応出来ないだろう? という事である。
しかし『隊長』は、事も無げにその疑問に応える。
しかし『隊長』は、事も無げにその疑問に応える。
「だから、壁際のサンドバッグを狙うという条件付きだ。ルカスならまぁ、3分程度なら持ち堪えるだろう」
「・・・おっ。そんなら誰か賭けねぇ? 俺ぁルカスに賭けてやっからよ」
「バドス。それでは少なくとも1回目は賭けにならん。2回目以降にしておけ」
「・・・おっ。そんなら誰か賭けねぇ? 俺ぁルカスに賭けてやっからよ」
「バドス。それでは少なくとも1回目は賭けにならん。2回目以降にしておけ」
・・・何だと?
この『隊長』の科白を聞き、シエンヌの負けん気がむくむくと沸き上がる。『少なくとも1回目は賭けにならん』だって??
「上等っ! ルカスっつったっけ。あんたも準備しな! 速攻で行くよっ!!」
キュキュキュッ! キィッ! キュキュッ! キュリッ! キュキュ! キュッ!
手早くグローブを嵌め、ブーツを履いたシエンヌは、鋭いステップにフェイントを混ぜつつ、サンドバッグに肉薄する。
(「木偶の坊め! そんなすっトロい動きで俺を止められるもんかよっ!」)
…ズサッ! ズ…! …ズン! …ズ…ズ! …ズサッ! …ズズ! …ズサッ!
対するルカスも、強化服で一回り以上大きくなった身体を動かし、鈍重な動きながらも身体全体でシエンヌの進路を阻止する。
(「・・・こ、こいつ。明らかに俺より鈍いくせに、何で俺のスピードに追いつけるんだ?」)
ヒュッ! バシン! キュキュッ! ズ…! ヒュッ! バシン! キュリッ! ズズッ…! キュヒュッ! …バシッ!
フェイントを織り交ぜ、サンドバッグを叩こうとする空飛ぶグローブが、悉く強化服の腕で阻まれる。
(「しかもいくら見えてるからって、俺の拳を悉く止めるなんて!」)
キュキュッ! …ズサッ! キィッ! キュキュッ! …ズズッ! キュリッ! キュキュ! キュッ! …ズン!
宙に浮いたブーツが軽快なステップを踏んで回り込もうとすると、強化服の図体が更にその進路を妨害する。
(「・・・そうか。俺が攻撃できる範囲は、サンドバッグを中心にした半円形の内側に限られるのか」)
(「だからルカスの奴は半円形を守ってれば良いって事だな。くっそぅ・・・意地でもその守りを抜いてやるっ!!」)
(「だからルカスの奴は半円形を守ってれば良いって事だな。くっそぅ・・・意地でもその守りを抜いてやるっ!!」)
ピ ピ ー ッ !!
攻防が続く中、突然鳴り響くホイッスル(警笛)。笛から口を離した『隊長』が、第1セットの終了を告げる。
「えっ?・・・もう3分経ったのか・・・」「ふぅっ~・・・な、何とかなるもんですね・・・」
この攻防を見守っていたバトゥロが、『隊長』に向かって語り掛ける。
「これは良い訓練になるな。だが、何故『1回目は賭けにならん』と判っていたのかな?」
「力の使い方を見たら大体予想が付いた。昔の基準で測れば強くとも、基準自体の底上げを完全に理解するまでが後一息という感じでね」
「そうだな。シエンヌにはまだ伸び代がある。もっと強くなって貰わねばな・・・生き抜く為にも」
「力の使い方を見たら大体予想が付いた。昔の基準で測れば強くとも、基準自体の底上げを完全に理解するまでが後一息という感じでね」
「そうだな。シエンヌにはまだ伸び代がある。もっと強くなって貰わねばな・・・生き抜く為にも」
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名無しのルーキーこと、現在のマドモワゼル・シエンヌが何故、動きの鈍いルカス@強化服装備に勝てなかったのか。
いくつかの要因があるのだが、ここではその要因を列挙してみよう。
いくつかの要因があるのだが、ここではその要因を列挙してみよう。
●攻撃範囲を絞られて居た事
平面の360°を壁で半分に割られ、180°の範囲に区切られている。しかも壁際の目標相手では空中殺法も使い辛い。
イメージとしては、バスケットでゴール下の攻防をしてる感じと言えば近いだろうか。ゴール位置が低いという違いはあるが。
イメージとしては、バスケットでゴール下の攻防をしてる感じと言えば近いだろうか。ゴール位置が低いという違いはあるが。
●身体能力の引き出し具合。
シエンヌの身体能力は、サイボーグとしてもトップクラスにある。バトゥロの薫陶により力の使い加減も巧く調整しており隙は無い。
しかし、ここで問題になるのはシエンヌ自身の能力判断基準。ルーキー時代の自身の身体能力で判断してしまうと測定不能な力だが、
例えばそう。同じサイボーグであるバトゥロを基準に判断するならば、的確に測定する事が可能である。
しかし、ここで問題になるのはシエンヌ自身の能力判断基準。ルーキー時代の自身の身体能力で判断してしまうと測定不能な力だが、
例えばそう。同じサイボーグであるバトゥロを基準に判断するならば、的確に測定する事が可能である。
つまり能力が高くても、その能力を活かし切って居るかどうかは別問題なのである。
たとえ時速200km出せる車であっても、メーターの上限が150kmしか無ければ本当に200km出てるかどうか判らないのと同じである。
たとえ時速200km出せる車であっても、メーターの上限が150kmしか無ければ本当に200km出てるかどうか判らないのと同じである。
例えばシエンヌの能力が200あったとしよう。だが、その能力を3割程度しか使いこなして居なければ、200×30%で60にしかならない。
これではルカスの能力が80程度でも、その能力を完全に使いこなせていれば、ルカスが優勢となるのである。
これではルカスの能力が80程度でも、その能力を完全に使いこなせていれば、ルカスが優勢となるのである。
●その他の要因
後はシエンヌが慣れないグローブ&ブーツのみの装備だった、とか。ルカスは性格上、守備系の立ち回りに熟練して居た、とか。
それに『隊長』がわざと『1回目は賭けにならん』と煽ってた事、とか。決定打では無いが、細々した要因の積み重ねも大きい。
それに『隊長』がわざと『1回目は賭けにならん』と煽ってた事、とか。決定打では無いが、細々した要因の積み重ねも大きい。
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「よしっ! そろそろ2セット目をお願いしますっ!」
しばし休憩した後、元気良くシエンヌが声を張り上げた。そしてグローブとブーツを装着しつつバドスに言う。
「えぇと、さっきアンタが言ってた賭け。俺が俺自身に賭けても良いかい?」
「まっ、そりゃ良いけどよ。んじゃー1回1000アムルほどでどうだい?」
「乗った!」
「まっ、そりゃ良いけどよ。んじゃー1回1000アムルほどでどうだい?」
「乗った!」
第2セット開始。宙に浮くグローブが、両手を広げて待つ強化服へと近付いて行く。
キュキュキュッ! キィッ! キュッ! … ブ ォ ン ッ !!
今度はやや離れた位置からフェイント。ブーツが軽やかに動き、位置を惑わせる。次の瞬間、グローブが激しく空を割いた!
バ ゴ ォ ン !!
・・・そう。シエンヌの放った拳からの風圧が、サンドバッグを激しく揺らしたのである。
「・・・えっ?」「・・・アァッ??」「・・・プッ。フ ハ ハ ハ ハ ハ ッ !」
唖然とするルカスとバドスを尻目に呵々大笑する『隊長』。ひとしきり笑った後、シエンヌに言う。
「良い機転だ。私も殴るのを『拳で』とは指定して無かったからな」
「今のは『賭けにならん』と言われた分を返したまでさ。次は拳でやるよ」
「その意気だ。我々がレゼルヴェ国に行っている間、ルカスは貸しておく。練習台にして鍛えてやってくれ」
「今のは『賭けにならん』と言われた分を返したまでさ。次は拳でやるよ」
「その意気だ。我々がレゼルヴェ国に行っている間、ルカスは貸しておく。練習台にして鍛えてやってくれ」
そして『隊長』はニヤニヤ笑いながらバドスの方を向いて、こう告げる。
「我々がレゼルヴェ国に行ってる間の対戦記録は付けて貰っておくからな。最終的には多分、お前の払いになるんじゃないか?」
「へっ? ちょ、ちょっと待って下せぇよ?! 賭けの話?」
「そうだ。現時点ではまだルカス優位だが、我々が戻る頃には4:6・・・下手すると3:7も覚悟せねばならんかもな」
「って、・・・俺が?」
「お前がだ。賭けに乗ったのはお前達2人だけだろう? まぁルカスの頑張りに期待するんだな」
「へっ? ちょ、ちょっと待って下せぇよ?! 賭けの話?」
「そうだ。現時点ではまだルカス優位だが、我々が戻る頃には4:6・・・下手すると3:7も覚悟せねばならんかもな」
「って、・・・俺が?」
「お前がだ。賭けに乗ったのはお前達2人だけだろう? まぁルカスの頑張りに期待するんだな」
それからしばし後。禍風が単機、レゼルヴェ国へ向かって飛び去って行った。
この曲者達は、耐撃の百文字とギガント28号を相手に、一体どう立ち回る気なのか・・・
この曲者達は、耐撃の百文字とギガント28号を相手に、一体どう立ち回る気なのか・・・