オーデッド隊、西へ! その1
~ 査察官トワイス・ケブレの私室 ~
執務机の上には包装を解かれた小包があり、机上にはその中身、記録素子が整然と並べられていた。
その記録を早送り再生しつつ、添付された目録でその内容を確認して居るのは部屋の主、快王トワイス・ケブレである。
その記録を早送り再生しつつ、添付された目録でその内容を確認して居るのは部屋の主、快王トワイス・ケブレである。
「・・・手段を容認したくは無いが、これらの記録を譲ってくれた事に関しては、彼に感謝せざるを得ないな」
「大蛇毒砲、趙深虎、耐撃の百文字との交戦記録と、これは・・・ハイパーコロッセオの試合記録? 確保していたか!」
「それから中国の高名な武術家達を闇討ちした際の記録? ・・・あぁ。趙深虎戦で使ってた技の出所だな」
「・・・ほほう? こちらはアイヤー人の身体能力を判断する参考になるかな」
「大蛇毒砲、趙深虎、耐撃の百文字との交戦記録と、これは・・・ハイパーコロッセオの試合記録? 確保していたか!」
「それから中国の高名な武術家達を闇討ちした際の記録? ・・・あぁ。趙深虎戦で使ってた技の出所だな」
「・・・ほほう? こちらはアイヤー人の身体能力を判断する参考になるかな」
(記録調達の経緯に関しては、SS作品『影狼隊徒然記【隊長の優雅な休暇】』『怪傑ミルットの挑戦』を参照)
経緯はともかく。武術の収集を旨とするケブレ家の者にとって、一流の武術家との立ち合い記録は金塊以上の価値を持つ。
気前良くその情報を送ってくれた影狼隊隊長の思惑を推し量りつつも、トワイスは記録に目を通して行く。
気前良くその情報を送ってくれた影狼隊隊長の思惑を推し量りつつも、トワイスは記録に目を通して行く。
「・・・むっ? 英国軍の情報? 正体不明の機体データ?? ・・・ッ!!」
それはトワイスがバチカンで交戦し、敗退する原因となった機体。クリスタルカイザーと名付けられた機体の情報であった。
「これは・・・ヘボすぎる。何だこの性能は。・・・だが、あの時の挙動と性能は正に兄上と晶烈華そのものだった」
「・・・うむ。判断材料が少なすぎるな。追加情報が出たら送ってくれと彼に依頼しておかねばなるまい」
「・・・うむ。判断材料が少なすぎるな。追加情報が出たら送ってくれと彼に依頼しておかねばなるまい」
記録と照合しながら、影狼隊隊長からの目録の続きに目を通すトワイス。
そこで、目録に書かれた武術名が目を惹いた。
そこで、目録に書かれた武術名が目を惹いた。
「・・・虚空格闘術? 初耳だな。何々・・・斬空五式・荒光を使って繰り出す武術か・・・ほう」
「尚、パイロットのライゴウは荒光の運用テストを兼ねて、今度はオーデッド隊に出向する運びとなった、だと? 何と!」
「尚、パイロットのライゴウは荒光の運用テストを兼ねて、今度はオーデッド隊に出向する運びとなった、だと? 何と!」
(これらの情報入手経緯は、SS作品『南極女子高生』『影狼隊徒然記【機械仕掛けの異種格闘】』を参照)
同封された資料にあったオーデッド隊のデータにも気付いたトワイスは、隊員のプロフィールも流し読む。
「やはりそうか。獣人族のゾラ大尉は豹牙風風拳の使い手なのだな。こちらも興味深い・・・」
(オーデッド隊の面子に関しては、SRC作品『剣王推参』を参照)
やおらガタン! と、椅子を蹴り倒さんばかりの勢いで立ち上がったトワイスは、広域通信モニターを起動させる。
「オーデッドー、暇かーっ! ・・・イヤイヤイヤ。ルルミーでは無いのだから。それは無い」
通信モニターの起動・回線接続待ちの間に、逸る気持ちを抑えるトワイス。
「・・・むうぅ、残念っ。今は作戦行動中らしいな。ならば、まずはメールで戦闘データ収集を依頼しておくか」
「そうだ! 折角だから何か用件作ってオーデッド隊を訪問しよう!」
「そうだ! 折角だから何か用件作ってオーデッド隊を訪問しよう!」
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~ アムステラ軍・駐屯地の操兵格納庫 ~
デザイン人形じみた外見をした女性兵士が、頬杖を付いて管制レーダーを眺めている。
彼女の名はデサンドール。操兵の整備担当、かつ、オーデッド隊の戦闘員でもある。
彼女の名はデサンドール。操兵の整備担当、かつ、オーデッド隊の戦闘員でもある。
オーデッド隊に配備されている操兵は、オーデッドの愛機・銃指威を筆頭にカスタム改造された機体が多い。
それ故に、デサンドールの様な特殊整備技能の持ち主は重宝されているのである。
それ故に、デサンドールの様な特殊整備技能の持ち主は重宝されているのである。
「今、こっちに向かって来てる助っ人さんの斬空五式・荒光って・・・確か所作連動式制御だったよねアレ」
「で、レーダーに映ってる軌道がすっごい動いてるって事は、つまりそれだけ激しく体が動いてる・・・と」
「で、レーダーに映ってる軌道がすっごい動いてるって事は、つまりそれだけ激しく体が動いてる・・・と」
ガタン! と、椅子を蹴り倒さんばかりの勢いで立ち上がったデサンドールは、機敏に動いて受け入れ態勢を整える。
「フオォォ~ッ! 捗る(はかどる)、捗るうぅぅ~っ!!」
・・・彼女のこの奇行について一応、説明しておこう。彼女は有能な整備士である以前に、まず重度の汗フェチなのだ。
他人の汗の迸り(ほとばしり)や臭いに、一般人がドン引きするレベルで執着する彼女にとって、良質の発汗者は即ち
その嗜好を満たしてくれる大事な存在なのである。
他人の汗の迸り(ほとばしり)や臭いに、一般人がドン引きするレベルで執着する彼女にとって、良質の発汗者は即ち
その嗜好を満たしてくれる大事な存在なのである。
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~ アムステラ軍・駐屯地の操兵駐機所 ~
程なくして、荒光が基地に到着。荒光から降りたライゴウを出迎えたのは、デザイン人形じみた格好の女性兵士。
しかし彼女はライゴウの姿を確認した瞬間、がっくりと膝を付いたのである。
(アスキーアートで表記すると _| ̄|○ こんな感じ)
しかし彼女はライゴウの姿を確認した瞬間、がっくりと膝を付いたのである。
(アスキーアートで表記すると _| ̄|○ こんな感じ)
「・・・一体、どうしたでござるか?」
「・・・何で。何で貴方、犬系の獣人なんですかぁ! 期待が外れて絶望した!」
「・・・何で。何で貴方、犬系の獣人なんですかぁ! 期待が外れて絶望した!」
シャウトしながらバンバンと地面を叩いて悔しがるデサンドール。
当然、全くその訳が解らないライゴウは理由を問う・・・
当然、全くその訳が解らないライゴウは理由を問う・・・
「・・・えーっと? つまりどういう事でござるかな?」
「鼻が利く貴方がたなら理解してくれると思うんですが。私、汗フェチなんですよ」
「ふむふむ。だが、拙者達は余り汗をかかないでござるなぁ」
「そう、それ! 貴方たちって、種族的に汗腺が少ないでしょ!」
「鼻が利く貴方がたなら理解してくれると思うんですが。私、汗フェチなんですよ」
「ふむふむ。だが、拙者達は余り汗をかかないでござるなぁ」
「そう、それ! 貴方たちって、種族的に汗腺が少ないでしょ!」
デサンドールは鬱憤を晴らすかの如く、矢継ぎ早に言葉を継ぐ。
「つまり、私は汗の迸りと漂う匂いが好きなんですよね」
「それなのに、迸る涎(よだれ)と漂う口臭が出てきたら、どう思います貴方」
「あくまでも私は汗フェチであって、口臭フェチじゃ無いんですよ。お分かり?」
「それなのに、迸る涎(よだれ)と漂う口臭が出てきたら、どう思います貴方」
「あくまでも私は汗フェチであって、口臭フェチじゃ無いんですよ。お分かり?」
「・・・あー、まぁ何だ。何というか・・・ご愁傷様でござる」
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~ アムステラ軍・駐屯基地内 ~
御馳走のお預けを食ったショックから立ち直ったデサンドールは、ライゴウを案内して基地内を一巡する。
「そろそろ皆も任務から帰ってくる頃ですね。あ、そうだ。何か質問とかあります?」
「・・・ん~。お主の格好って、まさか標準装備?・・・では、無さそうでござるな」
「・・・ん~。お主の格好って、まさか標準装備?・・・では、無さそうでござるな」
通路の向こうから来る集団の格好を見た獣人 ― ライゴウ ― は、デサンドールの外見への疑問を即座に振り払った。
そのまま、その集団を見定める為に観察する。
そのまま、その集団を見定める為に観察する。
ツカツカと先頭に立って歩いて来るのは長身の男。短く刈り揃えた黒髪に黒いサングラス、黒い口紅に白軍服。
その身嗜みと姿勢の良さからして、彼こそが貴族出身の部隊長・オーデッド少佐であろうとライゴウは見当を付ける。
その身嗜みと姿勢の良さからして、彼こそが貴族出身の部隊長・オーデッド少佐であろうとライゴウは見当を付ける。
そして彼の両脇に侍るのは、女性士官2人。
オーデッドの短い問い掛けに、やんわり返答する妖艶な美人。
オーデッドの傍らで甲斐甲斐しく立ち回る若い娘。
オーデッドの短い問い掛けに、やんわり返答する妖艶な美人。
オーデッドの傍らで甲斐甲斐しく立ち回る若い娘。
彼らの後ろに続くのも女性兵士2人。
身振り手振りで興奮気味に、何事かを説明してる少女。
ボサボサ髪で目元は見えないが、やや引き気味な様子でそれに相槌を打つ女性。
身振り手振りで興奮気味に、何事かを説明してる少女。
ボサボサ髪で目元は見えないが、やや引き気味な様子でそれに相槌を打つ女性。
その更に後ろからぞろぞろと連なる男性兵士4名。
「今日も見事な突撃だったな!」と、上機嫌で同僚の背をバシバシ叩いて荒っぽい祝福を浴びせてるゴツい男。
「おい、痛いぞ。全く、手加減ってのを知らないのか、アム公は」と苦笑いしつつ言う若い男。
その様子を顎を擦りつつ見ている年嵩の男と、生真面目に頷いている大柄な黒豹獣人。
「今日も見事な突撃だったな!」と、上機嫌で同僚の背をバシバシ叩いて荒っぽい祝福を浴びせてるゴツい男。
「おい、痛いぞ。全く、手加減ってのを知らないのか、アム公は」と苦笑いしつつ言う若い男。
その様子を顎を擦りつつ見ている年嵩の男と、生真面目に頷いている大柄な黒豹獣人。
・・・これがオーデッド隊の面々か。とライゴウが見守っていると、向こうも彼に気付いた様だ。
「私が隊長のオーデッド少佐だ。君はライゴウ君だな。増援の話は聞いている。短い間だが、宜しく頼むぞ」
「ではグレモリー、ライゴウ君に皆の紹介と任務の説明を頼む」「任せておくれやす」
「私は上層部と打ち合わせがあるので、先に失礼するよ。ニーナ、資料の用意は出来ているな」「はい、オウ様!」
「ではグレモリー、ライゴウ君に皆の紹介と任務の説明を頼む」「任せておくれやす」
「私は上層部と打ち合わせがあるので、先に失礼するよ。ニーナ、資料の用意は出来ているな」「はい、オウ様!」
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~ アムステラ軍・駐屯基地内 レクレーション室 ~
各々の紹介も終わって打ち解けた歓談の最中、ライゴウが話題を振る。
「いやー、それにしてもこちらの隊にも美人さんが多いでござるなぁ」
「初っ端からヘアレス・テリア・スタイルに出くわしたのには、流石に驚いたでござるが」
「だが、ハバニーズ・スタイルならば結構好みでござるよ」
「初っ端からヘアレス・テリア・スタイルに出くわしたのには、流石に驚いたでござるが」
「だが、ハバニーズ・スタイルならば結構好みでござるよ」
そう言いながらステイシーの方に向かったライゴウの視線が、黒い塊に遮られた。
「いや、頼もしそうな助っ人で良かったですな。宜しくお願いしますよ」ライゴウの視線を遮ったのは、大柄な黒豹獣人。
ゾラは穏やかな口調のまま、過剰に力が籠った握手でライゴウの掌を締め付ける。
「(ぬがぁっ!)・・・お、お主・・・格闘技の心得がござるな?」ミシッ
「えぇ。豹牙風風拳を少々・・・(・・・ぬおっ)」ミキッ
「えぇ。豹牙風風拳を少々・・・(・・・ぬおっ)」ミキッ
にこやかな笑顔のまま、ミシミシと骨が軋みそうな握手を続けるゾラとライゴウ。
「おぉっ! 豹牙風風拳の使い手と出会えるとは僥倖! 一つ、お手合わせを願いたい!」だが、続く言葉は・・・
「・・・ついでに、一つ賭けを致そう」途端に、ゾラの鋭敏な耳が拾える程度の小声になる。
「・・・ついでに、一つ賭けを致そう」途端に、ゾラの鋭敏な耳が拾える程度の小声になる。
握手攻防をしつつ、悪い笑顔を浮かべたライゴウがゾラに囁く。
「勝った方が口説きの権利を得る。拙者の狼藉を止めたくば、本気で掛かって来られよ」
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~ シミュレーター空間 ~
交歓会の続きという名目で、操兵試合が始まった。
ライゴウの乗機は、斬空五式・荒光(すさみつ)。空戦機ながら、徒手格闘に特化した異色の機体である。
対するゾラの乗機は麟牙(りんが)。四足獣型操兵・咆牙の亜種で、機動性に優れた格闘戦向きの機体である。
対するゾラの乗機は麟牙(りんが)。四足獣型操兵・咆牙の亜種で、機動性に優れた格闘戦向きの機体である。
【試合開始】
地形設定は、障害物の無い平坦な地形の荒野。双方、未だ銃火器が有効な程度に距離が空いている。
だが互いに地上に居り、この距離で有効な攻撃は麟牙の尾に装備されたテールガン位しか無い。
だが互いに地上に居り、この距離で有効な攻撃は麟牙の尾に装備されたテールガン位しか無い。
「それでは、行くぞ!」と、荒光が地上を疾駆する。
「では、参りますぞ!」麟牙も呼応して地上を疾駆。
「では、参りますぞ!」麟牙も呼応して地上を疾駆。
双方の距離がぐんぐん縮まる。だが突然!
「 ト ォ ア ア ァ ァ ー ッ !! 」
荒光が麟牙の頭上を飛び越える様に、斜め上空へと飛び上がった!
その行動に対して麟牙はどうしたか・・・更に勢いを付けて前方へと疾駆したのだ!
その行動に対して麟牙はどうしたか・・・更に勢いを付けて前方へと疾駆したのだ!
それが正解だった。
「 こ れ ぞ 虚 空 格 闘 術 ! 狼 牙 ・ 空 襲 拳 !」行く手の虚空を蹴り、荒光が斜め下後方へと突っ込んだ。
もしも麟牙が足を止め振り向いて居たら、戻って来た荒光から痛打を受けて居ただろう。
「次はこちらの番で御座います!」
麟牙は急制動を掛けてターン。駆け抜けた後方に着地した荒光を目掛けて駆け戻る。
攻撃を空振りした荒光は腰を落として腕を交差させ、クロスガードの構え。
攻撃を空振りした荒光は腰を落として腕を交差させ、クロスガードの構え。
(「・・・むっ? 妙ですね。ここで防御を選択するとは」)
疾走の勢いを乗せた弾丸タックルの前に防御は愚策。体勢を崩して豹牙風風拳で攻めれば終わり・・・だが、本当にそうか?
「虚空格闘術・・・」
ゾラの慎重な分析と、鋭敏な耳が捉えたライゴウの呟き。
そこから状況判断した結果、麟牙はタックル直前に急制動を掛け、地に伏せたのである。
そこから状況判断した結果、麟牙はタックル直前に急制動を掛け、地に伏せたのである。
又しても正解だった。
「 双 鎚 脚 !! 」背のブースターを吹かし、軽く前転跳躍した荒光の両脚が一対の鉄鎚の如く振り下ろされる。
もしも麟牙がそのまま突進していたら、その両脚に叩き伏せられて居ただろう。
「ぬおっ!!」麟牙はそのまま横転。ワームムーブでゴロゴロと距離を空ける。
何故なら、荒光が空中連続前転でそのまま突っ込んで来たからである。
双鎚脚で間合いを離した荒光は、立ち上がって垂直上昇。旋回しながら周囲の状況を把握する。
「あの横転から何処に・・・何だ? 弧を描いて移動しているでござるが・・・」
上空に浮いた荒光は、麟牙の軌跡を追う。
大地に刻まれた軌跡は、釣り針の如き弧を描く。ならば、その針の先は?・・・ッ!!
大地に刻まれた軌跡は、釣り針の如き弧を描く。ならば、その針の先は?・・・ッ!!
「 何 い ぃ ぃ っ !! 」ガブリッ!!
疾走の勢いを乗せて大跳躍した麟牙は、空中で振り向いた荒光の喉首に喰らい付き、その両肩に爪を食い込ませる。
その勢いで上下逆転。飯綱落としの要領で頭を下にして急速落下する。
その勢いで上下逆転。飯綱落としの要領で頭を下にして急速落下する。
ズ ガ ァ ァ ァ ン !!
そのまま頭から落下した荒光と、機敏に飛び退いて着地した麟牙。勝負ありだ!
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~ アムステラ軍・駐屯基地内 シミュレーター室 ~
「いやぁ、見事! 見事!」負けたのに上機嫌な口調でライゴウがシミュレーターから降りる。
「流石は豹牙風風拳の使い手。良い試合をさせて貰ったでござるよ!」
「流石は豹牙風風拳の使い手。良い試合をさせて貰ったでござるよ!」
ゾラと肩を組み、バシバシと背を叩かんばかりに友好の意を表すライゴウ。だが、そのまま小声でゾラに囁く。
「それで? ステイシー殿をどの様に口説かれるのかな? んっ? んっ?」
「・・・は? いや、何処からそんな話に??」ゾラも小声で囁き返す。
「・・・は? いや、何処からそんな話に??」ゾラも小声で囁き返す。
ライゴウは、戸惑うゾラにニヤニヤ笑いながら答える。
「そりゃー、『口説きの権利』を掛けた勝負でござるからなぁ。勝者には協力を惜しまないでござるよ」
さて、どう答えたものかと困り果てたゾラに助け舟を出したのは、グレモリーであった。
「・・・ライゴウはん。たわむれもその辺にしなさんし。男女の機微には色々とありんすよ」
「小声で聞き辛うおしたが、わっちはそういう話題の雰囲気には敏感どすえ」
「小声で聞き辛うおしたが、わっちはそういう話題の雰囲気には敏感どすえ」
かくして、異色の助っ人が加わったオーデッド隊。
KGFとの敗戦後、転戦を続けていた彼らが次に向かう戦場は一体、何処の地なのか。
KGFとの敗戦後、転戦を続けていた彼らが次に向かう戦場は一体、何処の地なのか。