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このページでは、道路標識の色や寸法などについて取り扱っていきます。
道路標識の色や寸法などは、標識令やJIS規格などで定められており、ここではその色や寸法についての解説をしていこうと思います。

道路標識の寸法

標識令で定められた道路標識の寸法をまとめます。
また、道路標識は道路の交通の条件や設計速度などによりそれぞれの標識を拡大することができます。

規制標識指示標識の場合、規定の2倍の大きさまで拡大、2分の1の大きさまで縮小することができ、警戒標識は設計速度が60km/h以上の時と100km/h以上の時で拡大できる拡大率が異なり、設計速度が60km/h以上の場合は規定の2倍の大きさまで拡大することができ、100km/h以上の場合は2.5倍の大きさまで拡大することができます。*1

以下の表は道路標識の寸法と大きさを表したものです。

丸形・四角形の標識の場合
拡大率 直径又は一辺の長さ
1/2倍 300mm
2/3倍 400mm
1倍 600mm
1.5倍 900mm
2倍 1200mm
一時停止徐行の場合
拡大率 一辺の長さ
1/2倍 400mm
2/3倍 600mm
1倍 800mm
1.5倍 1200mm
2倍 1600mm
一方通行の場合
拡大率 長辺の長さ
1/2倍 300mm
2/3倍 400mm
1倍 600mm
1.5倍 900mm
2倍 1200mm
五角形の標識の場合
拡大率 底辺の長さ
1/2倍 300mm
2/3倍 400mm
1倍 600mm
1.5倍 900mm
2倍 1200mm
警戒標識の場合
拡大率 一辺の長さ
1倍 450mm
1.3倍 585mm
1.6倍 720mm
2倍 900mm
2.5倍 1125mm

補助標識の場合は、横の長さが400~600mm、縦の長さ100mm以上の規定となっています。

案内標識の場合は、寸法の制限が設けられておらず、その代わりに文字の大きさの基準が設けられています。
ローマ字の場合、大文字は日本語文字の0.5倍、小文字は大文字の0.75倍程度の寸法となっています。
以下の表は道路の設計速度とそれに対応する案内標識の漢字の大きさの基準を表したものです。

設計速度 文字の大きさ
70km/h以上 30cm
40,50,60km/h 20cm
30km/h以下 10cm

さらに、文字の大きさも都道府県や市町村が設置するものの場合、条例によって変更できます。

道路標識の色彩

道路標識の色彩はJIS規格で決められており、それらはJIS安全色と呼ばれています。
JIS安全色は、道路標識以外でも、禁止や指示、注意を表す記号や非常口の看板などに使用されています。
さらに、JIS安全色は2018年にユニバーサルデザインを取り入れたものに13年ぶりに改正されました。
以下の表は、2005年から2018年まで使用されていたJIS安全色と、2018年から使用されているJIS安全色を表したものです。この表では背景色がJIS安全色となっており、文字で16進数のカラーコードを書いています。
期間
2005年~2018年 #fb1c2a #0b499d #ffd900 #017356
2018年~ #ff4b00 #1971ff #f2e700 #00b06b

以下の表は、JIS安全色を用いて入力した文字・記号のテストです。

  • 旧色

  • 新色


以上です。
最終更新:2020年03月06日 01:52

*1 なお、警戒標識は都道府県や市町村が設置するものの場合、条例により寸法を独自に決めることが可能です。