テキスト

概要


カード下部のテキストスペースに記されている文字。
そのカードの使い方を記したもので、言うなればプレイヤーに対する説明や指示である。*1

その性質上、デュエルを円滑に進める上でとても重要な情報なのだが、遊戯王ではOCG・アニメ問わずこのテキストに不備があることがかなり多い。
日本語の表現が間違っていたり表記法が少し違っていたりするだけならばまだ補完も可能だが、中にはテキスト通りの使い方ができないカードや、テキストからは読み取れない特殊な裁定があるカードまで存在し、一部界隈では「コンマイ語」と呼ばれている。

そんな不手際が頻発することや、その不手際に対してまともな回答を得られないことも相俟って、「調整中」なるスラングが度々使われている有様である。*2

まあでもそんな単語使ってる奴はゼアル信者と同じでまともではないので無視しよう。


遊戯王シリーズにおけるテキストミス


遊戯王シリーズ内でテキストミスが生じた際の問題としては、テキストミスがデュエルの勝敗に影響し得るという点が挙げられる。
テキストに記されていない効果を発動したりテキストに反した処理を行ったりするといったもので、その実例は枚挙に暇がない。
テキストミスに限った話ではないが、「ミスがなければ◯◯が勝っていた/負けていた」というミスが生じていれば、作中人物の実力者設定や命懸けの真剣勝負も台無しであろう。*3
しかもこの問題、その性質上登場するカードのテキストが公開されていないと視聴者目線では気付きようがないため、テキストが公開されていないカードの存在も鑑みると、実際はもっと多くのミスが生じている可能性もあるのである。

そして遊戯王シリーズの例に漏れず、こういった問題もやはりゼアルが一番多い。
ゼアル信者は遊星の言った「強制終了をリリース!」等を論う*4ことで自分を慰めていたりする*5が、それ自体がゼアルの問題に内心気付いている証とも言える。

なお、テキストにミスがあるカードを挙げだしたらキリがないので全ては記せないが、その傾向は以下のように分類される。





テキストに書かれていない効果を持つカード

《ZW-玄武絶対聖盾》等が該当。
テキストに書かれてない効果を使うことになるため、効果を使ったプレイヤーがイカサマを行っているかのように見えるミスである。
上記のカードの場合、テキストに書かれていない効果がなければ遊馬が敗北していた他、そもそもこのカード自体がシャイニングドローによって創造されたカードであったため、もはやイカサマとしか言いようがない。



テキストと効果が矛盾するカード

《ドテドテング》等が該当。
非常に豪快なミスであり、使用するデュエリストはテキストに書かれている効果と矛盾する効果を堂々と宣言して発動していたりする。
もはやテキストってなんだっけという話である。
上記のカードの場合、使用者の遊馬は自分フィールドのカードしか手札に戻せないこのカードで相手フィールドのカードを手札に戻そうとしていた。
結果としてその企みは失敗に終わっていたため、デュエルの勝敗には影響していない。



テキストに反した処理が行われるカード

《ゼロゼロック》等が該当。
テキストからは読み取れない処理が行われるカードで、こんなのがまかり通っていたらまともなデュエルなど行いようがない。
効果を使ったプレイヤーが俺ルールを押し通そうとしているように見えるミスである。
上記のカードの場合、明らかにおかしな処理であるにもかかわらず、カイトはドヤ顔でその処理を行っていた。
なお、その処理がなければカイトは普通に敗北している。



効果と発動タイミングが矛盾するカード

《マジック・サーチ》等が該当。
テキストに記されているタイミングで発動しても効果が適用できないカードであり、ルールの理解に問題があると言える。
上記のカードの場合、相手の通常のドローを魔法カード1枚のサーチに変更する効果を持つのだが、その発動タイミングが相手のドローフェイズとなっている。
ルール上、相手のターンに効果を発動できるタイミングは相手が通常のドローを行った直後からであるため、テキストに従うならこのカードの発動は空撃ちにしかならない。
ただ、使用者のギラグは相手がドローする前に発動していた。



ルール上は効果を発動できないカード

《BKリベージ・ガードナー》等が該当。
ルールに従うなら効果を発動できないカードであり、これもルールの理解に問題があると言える。
上記のカードの場合、裏側守備表示の状態で攻撃された時に攻撃対象を変更する効果を持つのだが、ルール上、裏側守備表示の状態では効果を発動できない。

OCG版の《ビッグ・シールド・ガードナー》も裏側守備表示の状態で意味を成す効果を持つのだが、これ自体が特例である上に、こちらは効果を発動する際に表側守備表示に変更される。
しかし、《BKリベージ・ガードナー》は裏側守備表示のまま攻撃対象を変更するため、その存在を証明する必要すらないまま効果を発動できるのである。*6
このようなカードをそのままOCG化するとなるとまた別の特例を作らなければならず、益々ルールが難解になるためか、OCG化された際には効果が完全に別物になっていた。



効果の意味がないカード

《No.54 反骨の闘士ライオンハート》等が該当。
テキストの不備により制作者が意図していた効果を発動できないカードであり、テキスト通りに効果を処理すると非常に間の抜けたことになる。
上記のカードの場合、自分のライフが0になる場合に自分のライフを100にする効果を持つのだが、肝心のライフを守る効果は持っていない。
そのため、例えばライフが500の状態で500ダメージを受ける場合、効果を発動してライフを100にした後、結局その500ダメージも受けてライフが0になってしまうのである。*7

ただ、アニメでの描写はこのカードのテキストと完全に矛盾しており、その描写を基準にするならば、このカードは上記した「ルール上は効果を発動できないカード」に分類されることになる。
というのも、アニメでは使用者のライフが0になって*8から効果を発動していたため、実際は「ライフが0になる場合に発動できる」効果ではなく、「ライフが0になった時に発動できる」効果のつもりであったと思われる。
もちろん、ライフが0になった時点でデュエルが終了するため、このような効果はルール上発動できない。*9

もう1つの効果も、テキストでは「このカードの戦闘で自分が受けた戦闘ダメージを相手にも与える」ことになっているのだが、作中の処理では「このカードの戦闘で発生した戦闘ダメージを互いに受ける」効果であるかのようになっていた。
後者はダメージを同時に受けることになるが前者は自分が先にダメージを受けるため、テキストに従うなら使用者のゴーシュや遊馬*10は相手にダメージを与える前に自身のライフが0になる*11ことになり、ルール上は効果を発動できない。

《No.54 反骨の闘士ライオンハート》は作中でそれなりの活躍の場を与えられたカードなのだが、そんなカードがミスの塊になっているというのが、なんともゼアルらしい。
色々と台無しになるミスがあったカードとしては、ベクターが友情ごっこの集大成として使用した《Vain-裏切りの嘲笑-》も挙げられ、こちらもテキストに従うならベクターは遊馬の攻撃を防げずに大ダメージを受けることになり、最終的には自分が煽ったことで誕生したダークゼアルにトドメを刺されることになる。
いくらなんでも間抜けすぎやしませんかね?



日本語が間違っているカード

山のように存在し、要は日本語力の問題である。
このミスに関しては視聴者側で補完することも可能だが、日本語を間違えた結果として効果の処理までもが変わってしまうケースもなくはない。*12
カードの件以外でも、「心の闇」や「風前の灯火」等の同じ表現を繰り返す語彙力の無さや「姑息」等の使い方が間違っているといった問題があり、遊戯王では脚本家の日本語力が疑問視されている。
特にゼアルでは似た単語の使い回しが目立っており、そのネチっこい演出と相俟って非常に諄い。


その他


前述したもの以外でも、テキストの表記法が統一されていないという根本的な問題が多くみられ、同じ効果でも書き方が違っていたりすることもある。
また、口頭での効果説明と実際のテキストが矛盾していることも度々あるが、これに関しては監督や脚本の問題と言えるか。

そして、厳密に言えばテキストミスには該当しないものの、以下のような問題もある。





テキストにOCGにはない言葉が使われているカード

《フォトン・スピア》等が該当。
OCGにはない言葉が使われているカードであり、OCGあってこそのアニメがOCGを蔑ろにしていることになる。
上記のカードの場合、「2体分のリリース素材として扱う事ができる」という効果を持つのだが、「リリース素材」という謎の合体用語が使われている。
作中では《銀河眼の光子竜》を特殊召喚する際の2体分のリリースとしてしか扱っていないが、「2体分のエクシーズ素材」にすることも可能だったのだろうか?

OCGにない用語・表現は他にも「ランクアップ」「奪われた」「X*13」「α」「=」「許可」「-1」等があるが、その中でも「モンスターエクシーズ」という用語が特に多い。
当然これは、本来「エクシーズモンスター」と記すべきものである。
何の拘りがあるのかは不明だが、ゼアルではこの「モンスターエクシーズ」という表記に固執しており、口頭だけでなくテキストまで頑なに「モンスターエクシーズ」で通していた。
同じく非公式用語である「オーバーレイ・ユニット」は「エクシーズ素材」という公式用語で記してあるため、尚更不自然と言える。
ARC-Vでは普通に「エクシーズモンスター」になっている*14ため、やはりこれもこの男の影響だったりするのだろうか?



テキストが書き換えられたカード

RUM-バリアンズ・フォース》等が該当。
テキストの一部が修正されたカードであり、結果としてカードの使い方も変わる。
これはOCGでもよくある事なのだが、なにぶんゼアルという作品自体がカード書き換えというチート行為を度々やらかしている作品であるため、このような細かい修正までもが怪しげに見えてしまうのである。
また、上記のカードの場合は厳密に言うと修正ではなく、バリアン七皇が使用するカードを決めていなかったという計画性の無さから、後に対応するカードの範囲が広がるようにテキストを書き換えたものである。*15

なお、その《RUM-バリアンズ・フォース》によって召喚された《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》にもテキストの書き換えが見られ、問題だらけだったサルガッソの一件に後になってから更なる問題を追加している。*16
他にもミスの修正がどうこう以前の問題を擁するカードも存在するが、それに関してはこちらを参照。


テキストが非常に長いカード


テキストミスとはまた別の問題で、ゼアルでは1枚のカード効果が詰め込まれたカード、つまりは膨大な文字数のテキストを持つカードもかなり多い。
遊戯王OCGにおけるテキストの最大文字数を軽く超えるカードも多数存在し、これもまたゼアルに多い概念崩壊要素の1つになっている。

なお、この問題は後続作の遊戯王ARC-Vや遊戯王VRAINSにも受け継がれてしまっており、それらの作品にもテキストが長いカードがかなり多い。*17
ゼアル信者は無関係な要素まで絡めてこの点をボロクソに叩いていたため、どうやら彼らの脳内で放送されたゼアルにはこのような問題はなかったようである。



何を以てして「テキストが非常に長い」とするかには主観も含まれてしまうため、一概に言えることではないのだが、例えばゼアル放送当時のOCGで最も長いテキストを持っていたのは、《毒蛇神ヴェノミナーガ》*18342文字である。*19
実物を見れば分かるが、その膨大な文字数をなんとかしてテキスト欄に詰め込むために文字が縮小されており、かなり読みづらい。
現在ではさらに長い397文字*20のテキストを持つ《涅槃の超魔導剣士》が登場しているが、そちらはテキスト欄が2つあるペンデュラムモンスターなので、一概に比較はできない。

一方、ゼアルで登場したカードの中で最も長いテキストを持つ《CNo.6 先史遺産-カオス・アトランタル》に至っては、なんとその文字数が502文字もある。*21
アニメスタッフは、OCGあってこそのアニメだという認識を忘れている、もしくは認識したくないようだ。

当然このようなカードがOCGで認められる筈もなく、OCG化する際には半分以下の247文字になるまでテキストを削られ、大幅な弱体化もしている。*22
尤も、元となったカードは即禁止カードになるようなぶっ壊れ効果を持つカードであったため、テキスト量に関係なく変更は必要だったのだが。

余談だが、ARC-Vでは文字数が677文字の《剣闘獣の強襲城》*23や、533文字の《覇王龍ズァーク》*24が登場している。特に前者はもはや肉眼で見るのが困難なレベルに達しており、そのままOCG化すれば視力テストに使えそうである。

また、キャラの濃さとぶっ飛んだ展開故に「スタッフがクスリをやってる」という冗談が言われたりするGXでは、効果を3つ持つ《ジュラシックワールド》*25が登場した際に、翔が「なんて贅沢なフィールド魔法……」と物珍しそうに言うシーンがあったりする。

ただ、そのテキストの文字数は130文字であり、十分常識の範囲内。*26
本当にヤバイ奴は冗談ではなく腫れ物になるという現実を示す一例と言えよう。



ホント、なんでゼアルみたいなことになっちゃったんだろうね。


参考データ


以下はゼアルで登場したカードの中でテキストが非常に長いカードの一覧である。*27

前述したように、何を以てして「テキストが非常に長い」とするかには主観も含まれてしまうのだが、ここではその定義を「300字以上」としている。
また、テキストの文字数には種族等の表記部分は含めないこととする。
そして、あくまでテキストが判明しているカードに限定しているため、《No.53 偽骸神Heart-eartH》や《カオス・フィールド》等々の明らかにテキストの文字数が300字以上あるカードであっても、テキストが判明していないのであればここには記さない。

なお、その総数は25枚
概念崩壊レベルに範囲を絞った場合ですら16枚もあるのだから驚きである。


カード名 テキストの文字数
《CNo.6 先史遺産-カオス・アトランタル》 502文字
500文字の壁
《CNo.5 亡朧龍カオス・キマイラ・ドラゴン》 485文字
《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》 479文字
《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》 445文字
《No.46 神影龍ドラッグルーオン》 434文字
《CNo.43 魂魄傀儡神カオス・マリオネッター》 408文字
400文字の壁
《CNo.107 超銀河眼の時空龍》 399文字
《No.62 銀河眼の光子竜皇》 396文字
《CNo.1 ゲート・オブ・カオスヌメロン-シニューニャ》 380文字
《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》 376文字
《No.92 偽骸神龍Heart-eartH Dragon》 369文字
《CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア》 363文字
No.8 紋章王ゲノム・ヘリター 361文字
No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ 346文字
《七皇再生》 345文字
《No.100 ヌメロン・ドラゴン》
越えてはいけなかった壁
《No.6 先史遺産-アトランタル》 339文字
《CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》 329文字
RUM-バリアンズ・フォース》 325文字
《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》 322文字
《CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス》 321文字
《No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》 319文字
《No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート》 318文字
《CNo.101 S・H・Dark Knight》 317文字
《CNo.69 紋章死神カオス・オブ・アームズ》 304文字





  • ゼアルからテキストが異常に長いクソカードが増えた。読みづらいから勘弁してくれ。 -- 名無しさん (2022-10-01 21:42:48)
  • 今のOCGのインフレ見てたら、ゼアルなくてもテキストに関しては、いずれインフレし効果が詰め込まれ、クソ長テキストになっただろうな……まぁゼアルの詰め込みは若干チープだが -- 名無しさん (2023-05-08 23:59:52)
  • 一部誤植があったので修正しておいた。ついでにNo.43がなかったので追加。 -- 名無しさん (2024-01-16 01:27:39)
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最終更新:2024年01月16日 01:59
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ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 通常モンスターカードのテキストのみ例外で、そのモンスターの説明や背景ストーリーが書かれている

*2 不可解なテキストや処理への質問に対するOCG事務局のテンプレ回答が由来

*3 そのミスにストーリー的意味があるならまだしも

*4 《強制終了》は自身以外を墓地に送ることで発動するカード

*5 某サイトにはこのミスを取り上げた専用ページまで作られている

*6 アニメでは表向きにしてから効果を発動していたため、また別の矛盾が生じている

*7 一応、ライフが100未満の状態で100未満のダメージを受ける際に発動した場合は、結果としてライフが0にならずにはすむが

*8 使用者の心臓が止まったかのような仰々しい描写があったが、実際に止まったわけではないと思われる

*9 悪名高いドーマ編でも似た効果が登場している他、鬼柳もライフ0でデュエルしたことがある

*10 実際に効果発動を宣言したのは傍で見ていたアリトやアストラル

*11 つまりはアストラルが消えることになる筈なのだが、本人は遊馬と違ってピンピンしていた

*12 そもそも「日本語」ではなく「コンマイ語」なのだろう

*13 乗算の記号ではなくアルファベット。原作では《悪魔のサイコロ》に使われており、OCGでも第9期から「エクシーズ」の略語として使われるようになった

*14 正確に言うと「Xモンスター」と略記されている

*15 「カオスエクシーズ」ではなく「カオス」モンスター全般が範囲になっている

*16 後になって判明したテキストと初登場時の効果処理が矛盾している

*17 ペンデュラムモンスターにはテキスト欄が2つあるという事情の影響もあるにはあるが

*18 アニメ出身のカードだが、テキストが映るシーンがなかったため劇中での文字数は不明

*19 後にエラッタされ318文字まで削減されているが、効果自体に変化はない

*20 アニメ版だと381文字となっており、OCG版のテキストの方が長いという珍しい例である

*21 テキスト全体だと516文字

*22 ついでにカード名も微妙に変わっている

*23 自分フィールドのカードの効果を別のカードの効果に書き換える効果を持ち、テキストにそのカードの効果も書かれているため実質カード2枚分の効果が書かれている

*24 ラスボスのエースモンスター。効果を詰め込み過ぎなのはもちろん、サポートカード1枚で簡単に出て来る上、カードの枠の色までおかしいという意味不明なぶっ壊れカード

*25 OCGではその内の2つの効果がなくなり大幅に弱体化している

*26 1つ1つの効果が簡潔で、ゼアルのように後出しジャンケン用の処理が記されていない

*27 見れば分かるが、カード名まで無駄に長い