A 患者・障害者の心理・社会的側面
小項目
- 患者の心理・信念,病気・障害に対する態度,心理教育(psychoeducation),社会参加,社会復帰
102C14
病気の予後についての医師の説明に対して,患者があいまいな説明と感じた。
最もよくみられる患者の反応はどれか。
a 不隠
b 失神
c 不安
d 逃避
e めまい
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
102C25
65歳の女性。自宅で測った血圧が高いことを主訴に来院した。毎年の健康診査を欠かさず,自宅での血圧測定も常に正常であったが,昨日の朝は144/72mmHgであった。収縮期血圧が140mmHgを超えることは初めてで,心配になり受診した。脈拍 64/分,整。血圧 128/70mmHg。心音に異常を認めない。腹部血管雑音は認めない。下肢に浮腫はない。尿蛋白は認めない。心電図に異常はない。胸部エックス線写真は正常である。
対応として最も適切なのはどれか。
a 塩分制限
b 降圧薬の開始
c 二次性高血圧の除外
d 高血圧に対する不安の受容
e 高血圧合併症についての網羅的な説明
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
100E44
治療意欲を向上させるのに最も有効なのはどれか。
a 待ち時間を短くする。
b 診療時間を長くする。
c 言葉遣いを丁寧にする。
d 治療目標を明確にする。
e 医師の興味のある情報を提供する。
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
99B47
がんの告知を受けた患者の反応としてみられないのはどれか。
a 不安
b せん妄
c 抑うつ
d 食思不振
e 睡眠障害
○ a
× b
○ c
○ d
○ e
正解 b
99C30
53歳の男性。健康診断で耐糖能異常を指摘され,内科外来を受診した。糖尿病に対する知識と簡単な食事指導とを受けた。身長 176cm,体重 88kg。2回目の受診時の医療面接でのやり取りを示す。
医師「この1か月、いかがでしたか」
患者「あまり変わったことはないです」
医師「食事や体重,身の回りのことで,小さな変化でもありませんか」
患者「毎日暑くてね」
医師「そうですね,残暑がきびしいですね」
患者①「そうです。私は水を飲んでも太る体質ですし,この時期はちょっと」
医師「じゃあ,体重にも変化はないですか」
患者②「標準体重よりは大分重いですが,困ったことはないです」
医師「なにか工夫をされているのですか」
患者③「ないですね,食事を減らすと元気が出ないでしょう」
医師「そうですか。食事について考えることはありますか」
患者④「年齢や糖尿病ということからは,好みより量やカロリーが大切なんですかね」
医師「食事量は多いのですか」
患者⑤「そんなに多くはないですよ」
この患者の会話①~⑤で治療への関心が生まれつつあると考えられるのはどれか。
a ①
b ②
c ③
d ④
e ⑤
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d