A 基本的疾患・症候群3
99B37
左心不全に特徴的な症候はどれか。
a 頚静脈怒張
b 泡沫状喀痰
c 肝腫大
d 腹水
e 下腿浮腫
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
99B38(採点除外)
心雑音が臥位より前傾坐位でよく聴取されるのはどれか。
a 僧帽弁狭窄症
b 僧帽弁閉鎖不全症
c 大動脈弁狭窄症
d 大動脈弁閉鎖不全症
e 心房中隔欠損症
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
99B39
緊急手術が必要なのはどれか。
a 僧帽弁閉鎖不全症
b 大動脈弁狭窄症
c 心筋症
d 大動脈瘤破裂
e 深部静脈血栓症
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
99B40
致死率が最も高いのはどれか。
a 急性胃炎
b 急性腸炎
c 急性虫垂炎
d 急性肝炎
e 急性胆管炎
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
99C17
61歳の男性。発熱,咳および痰のために来院した。5日前に咽頭痛と悪寒とが出現し,3日前から38.5℃の発熱,咳,痰および全身倦怠感が出現した。市販の感冒薬を服用しても改善しなかった。意識は清明。脈拍 96/分,整。血圧 148/88mmHg。右上肺野にcoarse cracklesを聴取する。喀痰のGram染色標本を別に示す。
予想される検査所見はどれか。
a 赤沈 12mm/1時間,白血球 2400,CRP 1.0mg/dl
b 赤沈 12mm/1時間,白血球 13800,CRP 1.0mg/dl
c 赤沈 83mm/1時間,白血球 2400,CRP 1.0mg/dl
d 赤沈 83mm/1時間,白血球 2400,CRP 21.3mg/dl
e 赤沈 83mm/1時間,白血球 13800,CRP 21.3mg/dl
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
診断 肺炎球菌性肺炎(疑い)
99C18
67歳の男性。乗用車に後方から跳ねられ,救急車で搬送された。意識は清明で,四肢麻痺はなかったが,頸部の疼痛を訴えたので頸椎カラーを装着した。頭部エックス線単純写真と頭部エックス線単純写真とに異常所見を認めなかった。しかし,1時間後に意識が混濁し,右瞳孔が散大し,右側の対光反射の消失と左半身の麻痺とが出現してきた。
まず行う検査はどれか。
a 腰椎穿刺
b 脳波
c 頭部単純CT
d 脳血管造影
e 頭部単純MRI
× a 禁忌
× b
○ c
× d
× e
正解 c
診断 急性硬膜外血腫(もしくは急性硬膜下血腫)
99C19
8歳の女児。高熱を主訴に来院した。数年前から年に数回の高熱を繰り返している。感冒様症状はなく,左腰部に自発痛と叩打痛とを認める。体温 39.5℃。脈拍 112/分,整。尿所見:蛋白 1+,乳糖(-),沈渣に赤血球 2~3/1視野,白血球 30~50/1視野,細菌 2+。腹部超音波検査で左腎に中等度の腎盂腎杯の拡張を認める。
基礎疾患の確定に最も有用な検査はどれか。
a 尿培養
b 尿流測定
c 腹部単純CT
d 排尿時膀胱造影
e 腹部エックス線単純撮影
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
診断 膀胱尿管逆流による急性腎盂腎炎
99C20
35歳の女性。心窩部の不快感を訴えて来院した。症状は1年以上続いており,既に4か所の病院を受診した。そのたび精密検査を受けたが症状を説明できる異常は認められなかった。しかし患者はこれまでの医師の説明に納得できず,「がんのような重い病気なのではないかと思う。検査でみつからないだけなのではないか。医師が隠しているのではないか」と疑い深く不安になっており,再度同じような精密検査を要求している。
最も考えられるのはどれか。
a うつ病
b 不安障害
c 薬物依存症
d 統合失調症
e 身体表現性障害〈心気障害〉
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
診断 身体表現性障害(心気障害)
99C21
55歳の女性。右眼の急激な視力障害を訴えて来院した。視力は右 0.01(矯正不能),左 1.2(矯正不能)。眼圧は右 13mmHg,左 12mmHg。右の眼底写真を別に示す。
原因とならないのはどれか。
a 糖尿病
b 高血圧症
c 高脂血症
d 骨粗鬆症
e 動脈硬化症
○ a
○ b
○ c
× d
○ e
正解 d
診断 網膜中心静脈閉塞症
99C22
24歳の初産婦。妊娠39週2日に陣痛が発来し入院した。陣痛開始後10時間の時点で子宮口開大 8cm,展退度 80%,先進部は児頭でSP+2cm。陣痛周期 3分,発作 50秒。このころから産婦の呼吸数が1分間に約60となり,手足のしびれと息苦しさとを訴え,指関節の伸展と母指の内転とがみられた。脈拍 100/分,整。血圧 122/78mmHg。胎児心拍数陣痛図では異常を認めない。
行うべき処置はどれか。
a 呼気吸入
b 左側臥位
c 子宮収縮促進薬投与
d 気管(内)挿管
e 帝王切開術
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
診断 過換気症候群
99C23
67歳の女性。2年前に胃癌に対して胃全摘術を受けた。6か月前に両側肺,縦隔リンパ節および腹膜に転移病変を認めた。1か月前から胸水の貯留が認められ増加してきている。3日前から,縦隔リンパ節転移による食道の狭窄が強くなり入院した。
この患者に最も適した栄養ルートはどれか。
a 末梢静脈路
b 中心静脈路
c 経鼻経管カテーテル
d 腸瘻造設
e 経口摂取
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
診断 胃癌末期,縦隔リンパ節転移巣腫大による食道狭窄
99C25
38歳の男性。強い呼吸困難のため救急車で搬入された。同僚によると朝から喉が痛いため,ヨード剤でうがいをし,市販のトローチをなめたところ,15分経過したころから次第に呼吸が苦しくなってきたという。来院時,呼びかけに応答はなく,頚動脈の拍動をわずかに触知する。顔面にはチアノーゼが著明である。
まず行う処置はどれか。
a 気道確保
b 心マッサージ
c 人工呼吸
d 除細動
e 静脈路確保
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
診断 アナフィラキシーショック
99C31,99C32
次の文を読み,31,32の問いに答えよ。
60歳の男性。前胸部の締めつけ感を自覚したため診察予約日外に来院した。
現病歴: 2年前の健康診断で高血圧と高脂血症とを指摘され,外来通院している。これまで薬は欠かさず服用し,特に症状もなく経過しており,1週前に受診した時にも問題はないとされた。毎朝自宅で血圧を測定している。3日前から前胸部が締めつけられるようになり,心配になった。来院時には症状はなかったが至急心電図検査の指示を受け,検査を済ませて待合室で待っていた。外来は大変混み合っており,2時間経ってもまだ診察の順番が回ってこないので怒り出した。いつもの担当医が別室で話を聞くことになった。
既往歴: 特記すべきことはない。
生活歴: 喫煙 20本/日,38年。
現症(1週前): 身長 166cm,体重 72kg。体温 36.5℃。脈拍 68/分,整。血圧 138/88mmHg。結膜に貧血と黄疸とを認めない。胸部に心雑音はなく,呼吸音に異常を認めない。腹部は軽度膨隆しているが,肝・脾を触知せず,圧痛を認めない。下肢に浮腫を認めない。
検査所見(1週前): 血清生化学所見:空腹時血糖 100mg/dl,総蛋白 7.6g/dl,アルブミン 5.2g/dg,尿素窒素 18mg/dl,クレアチニン 1.2mg/dg,尿酸 7.0mg/dl,総コレステロール 240mg/dl,トリグリセライド 180mg/dl,CK 30単位(基準 10~40)。CRP 0.4mg/dl。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。
C31 最も適切な対応はどれか。
a 普段どおりに診察する。
b 怒りは正当なものと評価する。
c 怒りに対して厳正な態度で臨む。
d 患者の感情を理解したことを伝える。
e 予約外であるから仕方がないとなだめる。
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
C32 本日の心電図は1週前のものと変わりはなかった。
患者の胸部症状の診断に最も有用な情報はどれか。
a 今朝の自宅血圧
b 昨日の喫煙本数
c 労作と主訴の関連
d 診察時のストレスの有無
e 患者が自分で思い当たる原因
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
診断 狭心症疑いの患者への対応
99C33,99C34
次の文を読み,33,34の問いに答えよ。
52歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。
現病歴: 半年前から夕方になると足背部が腫れることに気付いた。下肢のむくみは次第に増強して大腿にも広がり,体重が10kg増加した。5日前から睡眠中に胸苦しくなり目覚めるようになった。坐っていると呼吸が少し楽になる。
既往歴: 35歳で生命保険加入時に尿糖を指摘された。
現症: 意識は清明。身長 166cm,体重 78kg。体温 36.5℃。呼吸数 24/分。脈拍 112/分,整。血圧 168/90mmHg。心雑音はなく,両肺野にcoarse cracklesを聴取する。腹部は軽度膨隆し,肝を右肋骨弓下に3cm触知する。両下肢に著明な浮腫を認める。膝蓋腱反射は両側とも減弱している。
検査所見: 尿所見:蛋白 3+,糖 1+,ケトン体(-),潜血(-),沈渣に赤血球 2~3/1視野,白血球 2~3/1視野。血液所見:赤血球 311万,Hb 9.4g/dl,Ht 30%,白血球 5000,血小板 22万。血清生化学所見:血糖 182mg/dl,総蛋白 4.8g/dl,アルブミン 2.0g/dl,尿素窒素 32mg/dl,クレアチニン 2.8mg/dl,AST 36単位,ALT 24単位,LDH 350単位(基準 176~353),Na 130mEq/l,K 5.0 mEq/l,Cl 102mEq/l。
C33 まず行う検査はどれか。
a 胸部エックス線撮影
b 腹部超音波検査
c 胸部CT
d 運動負荷心電図
e 冠動脈造影
○ a
× b
× c
× d 禁忌
× e
正解 a
C34 まず行う治療はどれか。
a 輸液
b 輸血
c 血液透析
d 利尿薬投与
e 副腎皮質ステロイド薬投与
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
診断 糖尿病(糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害),うっ血性心不全
99C35,99C36
次の文を読み,35,36の問いに答えよ。
48歳の女性。全身倦怠感と発熱とのため来院した。
現病歴: 3か月前から全身倦怠感を自覚し,1か月前から発熱と体重減少とが出現した。
既往歴: 特記すべきことはない。
現症: 意識は清明。身長 154cm,体重 54kg。体温 38.4℃。呼吸数 20/分。脈拍 96/分,整。血圧 112/72mmHg。眼瞼結膜に貧血はなく,眼球結膜に黄疸はない。両側の頸部と腋窩とに大豆大のリンパ節を数個触知する。胸部所見に異常を認めない。腹部は平坦,軟で,脾を左肋骨弓下に2cm触知する。下肢に浮腫を認めない。
検査所見: 尿所見:蛋白(-),糖(-)。血液所見:赤血球 380万,Hb 11.5g/dl,Ht 35%,白血球 6200,血小板 27万。血清生化学所見:総蛋白 7.0g/dl,アルブミン 4.0g/dl,クレアチニン 0.7mg/dl,AST 22単位,ALT 12単位,LDH 560単位(基準 176~353),CK 35単位(基準 10~40)。CRP 3.2mg/dl。
C35 この患者から聴取する情報のうち診断に最も有用なのはどれか。
a 熱型
b 咳
c 月経異常
d 頻尿
e 食思不振
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
C36 この患者でリンパ節腫脹の成因の鑑別に最も有用なのはどれか。
a 数
b 部位
c 有痛性
d 大きさ
e 可動性
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
診断 悪性リンパ腫(鑑別として伝染性単核球症,成人Still病)
99C37,99C38
次の文を読み,37,38の問いに答えよ。
24歳の女性。月経の遅れを主訴に来院した。
現病歴: 最終月経は平成16年12月10日から7日間。通常の月経周期は28~30日。平成17年1月中旬ころから全身倦怠感があり,悪心も次第に強くなり,嘔吐も数回経験した。尿回数も最近増加しているが,排尿痛はない。昨日(2月18日)から褐色の帯下を少量認めている。
既往歴: 初経12歳,0経妊0経産。他に特記すべきことはない。
家族歴: 特記すべきことはない。
現症: 身長 164cm,体重 55kg,体温 37.3℃。呼吸数 20/分。脈拍 76/分,整。血圧 110/70mmHg。子宮は前傾前屈,手拳大,軟。腟分泌物は褐色,少量。経腟超音波検査で子宮腔内に胎嚢を認め,胎児頭殿長30mmで胎児心拍動を確認できる。
検査所見: 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 396万,Hb 12.0g/dl,Ht 36%,白血球 8800,血小板 33万。
C37 この患者で異常な症候はどれか。
a 発熱
b 全身倦怠感
c 嘔吐
d 頻尿
e 性器出血
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
C38 その後,妊娠が順調に経過したとき,平成17年7月上旬ころに最も発症しやすいのはどれか。
a 睡眠時無呼吸症候群
b 高血圧症
c 鉄欠乏性貧血
d 糖尿病
e 深部静脈血栓症
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
診断 切迫流産(疑い)
99C41,99C42
次の文を読み,41,42の問いに答えよ。
70歳の男性。健康診査で異常値を指摘されたため報告書を持参して来院した。自覚症状はない。
現病歴: 2年前に事務職を退職したが,職場での最後の健康診断では特に異常は指摘されていない。
既往歴: 10年前に左鼠径ヘルニアの手術を受けた。10年前から禁煙している。飲酒歴は30年前から日本酒1日1合。
1か月前の健康診査結果:
C41 この患者の身体診察で有用性が低いのはどれか。
a 眼底鏡検査
b 耳鏡検査
c 腹部聴診
d 深部(腱)反射
e 足背動脈の触診
○ a
× b
○ c
○ d
○ e
正解 b
C42 この患者の脳血管障害のリスクを下げるのに最も適切なのはどれか。
a 禁酒
b 体重の減量
c 血圧の正常化
d 血糖の正常化
e 血清脂質の正常化
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
診断 高血圧,高脂血症
99C43,99C44
次の文を読み,43,44の問いに答えよ。
57歳の男性。発熱と咳とを主訴に来院した。
現病歴: 最近,仕事が忙しくて十分睡眠がとれない状況が続いていた。6日前から咳嗽と喀痰とが出現し徐々に増悪してきた。喀痰は黄色で膿性。3日前からは39℃台の発熱も加わり,全身倦怠感も出現してきた。胸痛と呼吸困難とはなかった。
既往歴: 40歳時,健康診断で尿糖陽性を指摘されたが放置していた。
現症: 意識は清明。身長 163cm,体重 62kg。体温 39.2℃。呼吸数 24/分。脈拍 104/分,整。血圧146/84mmHg。胸部聴診で右下肺野にcoarse cracklesを聴取する。
検査所見: 尿所見:蛋白(-),糖 1+。血液所見:赤血球 440万,Hb 14.2g/dl,Ht 44%,白血球 14500(後骨髄球 2%,桿状核好中球 20%,分葉核好中球 45%,好酸球 3%,単球 5%,リンパ球 25%)。血清生化学所見:血糖 124mg/dl,総蛋白 6.6g/dl,尿素窒素 18mg/dl,クレアチニン 1.2mg/dl,総ビリルビン 0.8 mg/dl,AST 40単位,ALT 35単位,LDH 350単位(基準 176~353)。CRP 15.6mg/dl。胸部エックス線写真を別に示す。
C43 この患者にまず行う検査はどれか。
a 喀痰微生物学検査
b 呼吸機能検査
c 肺動脈造影
d 心エコー検査
e 気管支鏡検査
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
C44 最も考えられるのはどれか。
a 肺炎
b 肺結核
c 肺梗塞
d 肺水腫
e 肺線維症
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
診断 市中肺炎
99C47,99C48
次の文を読み,47,48の問いに答えよ。
54歳の男性。冷汗を伴う胸痛を訴え,救急車で搬送された。
現病歴: 5か月前から労作時に胸痛を自覚していた。胸痛は5分間持続し,安静で消失した。2週前から頻度が増し,安静時にも出現するようになった。4時間前から冷汗を伴う胸痛が持続している。
既往歴: 10年前から高脂血症を指摘されていた。
家族歴: 兄が40歳で突然死。
生活歴: たばこ40本/日を30年間。機会飲酒。
現症: 意識は清明。身長 166cm,体重 75㎏。呼吸数 18/分。脈拍 96/分,整。血圧 120/74mmHg。顔貌は苦悶様。心音ではⅢ音を聴取する。呼吸音は正常。腹部は平坦で,軟。下腿に浮腫を認めない。
検査所見: 尿所見:蛋白(-),糖(-)。血液所見:赤血球 450万,Hb 14.6g/dl,Ht 46%,白血球 12800,血小板 16万。血清生化学所見:総蛋白 6.8g/dl,アルブミン 3.4g/dl,クレアチニン 0.8mg/dl,総コレステロール 260mg/dl,総ビリルビン 0.9mg/dl,AST 250単位,ALT 35単位,LDH 350単位(基準 176~353),CK 1850単位(基準 10~40),Na 138mEq/l,K 3.6mEq/l,Cl 99mEq/l。CRP 1.6mg/dl。来院時の心電図を別に示す。
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C47 診断はどれか。
a 急性心筋梗塞
b 狭心症
c 肺塞栓症
d 心筋症
e 大動脈解離
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
C48 入院後突然,眼球が上転して意識がなくなり,脈を触れなくなった。このときのモニター心電図を別に示す。
まず行う処置はどれか。
a 人工呼吸
b 除細動
c 塩化カリウム液急速静注
d 補助循環
e 心臓ペースメーカー
× a
○ b
× c 禁忌
× d
× e
正解 b
診断 急性前壁(中隔)梗塞,心室細動
99C49,99C50
次の文を読み,49,50の問いに答えよ。
20歳の男性。右下腹部痛を主訴に夕方来院した。
現病歴: 朝から心窩部痛と悪心とがあった。市販の胃腸薬を内服したが軽快せず,午後になって痛みが右下腹部に限局してきた。朝から排便はない。
既往歴・家族歴: 特記すべきことはない。
現症: 意識は清明。身長 171cm,体重 65kg。体温 37.8℃。脈拍 76/分,整。血圧 102/60mmHg。腹部は平坦で,腸雑音は減弱している。肝・脾は触知しない。右下腹部に圧痛を認め,Blumberg徴候が陽性である。
検査所見: 尿所見:蛋白(-),糖(-),ウロビリノゲン(±),ピリルビン(-),潜血(-)。血液所見:赤血球 510万,Hb 17.0g/dl、 Ht 48%,白血球 18000(桿状核好中球 20%,分葉核好中球 49%,好酸球 1%,単球 2%,リンパ球 28%),血小板 30万。プロトロンビン時間 12秒(基準 10~14)。血清生化学所見:総蛋白 7.5g/dl,尿素窒素 11mg/dl,クレアチニン 1.0mg/dl,AST 20単位,ALT 18単位,LDH 230単位(基準 176~353),アミラーゼ 150単位(基準 37~160),CK 18単位(基準 10~40)。CRP 8.3mg/dl。
C49 最も考えられるのはどれか。
a 急性胃炎
b 急性虫垂炎
c 腸閉塞
d 急性膵炎
e 尿路結石
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
C50 翌日まで抗菌薬を投与したが改善がみられなかった。
a 制酸薬投与
b 抗コリン薬投与
c 浣腸
d イレウス管挿入
e 手術
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
診断 急性虫垂炎