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魔女

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魔女」(まじょ)は『秘封霖倶楽部』のエピソードの一つ。2019年8月31日公開 pixiv

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あらすじ

秘封倶楽部は「史上最も強大な調査」として神隠しの調査をするため、行方不明者の出た公園の森へ赴く。森の中でメリーは「境目が見える」と言い出し、森近霖之助はそれが彼女の能力によって見出された「幻想郷の結界の境目」ではないかと察知する。霖之助は「秘封俱楽部の二人を幻想郷に入れてはいけない」という自分の使命を思い出し、二人を連れてその場を離れようとするが、「境界」に飲み込まれる。気付くと、見慣れない文化圏の風景の中で一人になっていた。

彼は見慣れない世界を探索するうちに、そこが自分の元居たところと根本的に異なる世界であることに気付く。建築も道具も食事も全く異なり、人々は魔法を用いている。そして何よりも、そこでは女性だけが人としての主体性を認められ、男性はみな女性に隷属する生物に過ぎず、ペットや食用の家畜、繁殖のための道具として女性に扱われている。

霖之助もその例外ではなく、やがて美咲小百合という女性に首輪をつけられ「所有物」とされる。しかし、美咲はあくまでも友好的で、霖之助が知的な人間である限り、彼をかくまい、そればかりでなく友人である蓮子とメリーの捜索に協力するようになる。美咲の話によれば、外界から来た男性が外界へと帰った例はなく、最後に外界から男性が訪れたのは20年以上前だという。その男性は一人の女性だけを愛し、やがて子供を作ったが、他の女性から反感を買った結果、家ごと焼き殺されたという。

美咲の家から外に出ることを諦めた霖之助は図書室にこもり、室内を飛び回る本を捕まえては読み漁るようになる。そのうち、聖書のような位置づけの書物によって、この世界は霖之助の元居た「悪魔の世界」から、300年前に隔離されてできたことがわかる。当時、この世界が隔離されたのは、5人の魔女が魔女狩りから人々を守るため、時間や空間を超越した「ヤシャノマモル」という存在に願ったことでなされたという。

やがて、美咲がインターネットに相当する道具を利用してメリーの居場所を特定する。メリーは男性に相当する商品として店で売られており、美咲は代価を支払ってメリーを解放する。そこで、いまだ行方不明の蓮子も、メリーと同様に魔力を持たない限り、この世界では男性と同等に死の危険すらあることがわかる。

その後、霖之助はLINEで魔理沙や紫の知恵を借り、元の世界へ戻る方法の手始めとして、教会でヤシャノマモルに祈りをささげる。その帰り道、霖之助は他の女性たちに捕獲されて監禁されるが、霖之助を取り返しに現れた美咲によって、その場の女性たちはみな殺害される。そうして一度、霖之助たちは美咲の家に戻るが、家には周囲から結界が張られて火が放たれる。それは20年ほど前に外界から現れた男性を襲った出来事と同じであり、美咲によれば、そのときの犯人は美咲の母親だった。

家が焼かれる中、霖之助たちがなすすべもなく呆然としていると、鏡の中に「黒焦げの蓮子」を発見する。
それが動き出すと、家を焼く炎は収まり、代わりに家の外のすべてが炎に包まれる。メリーによればそれは蓮子ではなく、「別の奴が入っている」という。そこで魔理沙から連絡が入り、蓮子は元の世界にいることが判明する。紫の能力で蓮子と霖之助の境界をリンクさせることにより、3人は元の世界へ生還するが、のちに美咲は気が進まずに自分の世界へと帰って行く。

設定

あらすじで解説したこと以外では、下記のような設定が明かされている。下記に挙げた設定以外でも、世界観の何もかもが霖之助の世界と異なるように描かれている。
  • 美咲は14歳の外見をしているが、この世界の女性はみな14歳で成長が止まるためで、実年齢は32歳。
  • 美咲の世界では、霖之助のいた世界から隔離されたことの代償として、男性が新たに生まれない。宗教上では特別な存在として扱われつつも、魔術でのみ生み出され、食肉や繁殖、戦争などに用いられるようになった。
  • 美咲の世界では、テレビまたはコンピューターの代わりに鏡を用いる。
  • 教会を訪れるシーン以降、「ヤシャノマモル」は「ヤサノマモル」にしれっと改称されている。
  • 薫子も美咲と同様に「下の名前のような姓」であり、その理由は美咲と同じ世界の出身であるためと仄めかされている。

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