それは3月14日
「首塚」本部での事
「首塚」本部での事
「うー!ステーキのお兄ちゃん、これあげるー!」
うーうーうー
コアラの絵がついたお菓子の箱を持った少年が、将門との訓練を終えた後の翼に、てちてちと駆け寄ってくる
そして、自分が持っているのと同じお菓子の箱を、翼に差し出した
コアラの絵がついたお菓子の箱を持った少年が、将門との訓練を終えた後の翼に、てちてちと駆け寄ってくる
そして、自分が持っているのと同じお菓子の箱を、翼に差し出した
「ん?いいのか、幸太」
「うー!今日はホワイトデー!バレンタインのお返しー!」
「うー!今日はホワイトデー!バレンタインのお返しー!」
うーうーと無邪気にそう言って来た少年、幸太
ありがとうな、と翼はそれを受け取った
ありがとうな、と翼はそれを受け取った
「ほわいとでー、か?」
「バレンタインのお返しあげる日ー!うー」
「バレンタインのお返しあげる日ー!うー」
首を傾げた将門に、そう説明した幸太
ふむ…と将門は考え込み、翼に視線をやる
ふむ…と将門は考え込み、翼に視線をやる
「そうであったか。では、我もお前に何か与えねばならんなぁ?」
「へ?……い、いや、いいっすよ。んな、畏れ多い」
「へ?……い、いや、いいっすよ。んな、畏れ多い」
将門の言葉に、慌てる翼
確かに、バレンタインには将門にもチョコレートケーキを贈ったが…別に、お返し目当てで送ったわけでもないのだ
ただ、いつも世話になっているから
……今年に入ってからは、何度も訓練に付き合ってもらっている
お陰で、「厨2病」との多重契約で得た炎の力も、一回くらいならば、ほぼ、体力の消耗なしで使えるようになってきた
…まだ、二発目を放つ際には、相当な体力を消耗してしまうが
そうやって、普段、訓練に付き合ってもらっているから…これ以上、祟り神である将門から、何か与えられるなど
人の身には過ぎた事、畏れ多い
そう考える翼に、将門はくっく、と楽しげに笑う
確かに、バレンタインには将門にもチョコレートケーキを贈ったが…別に、お返し目当てで送ったわけでもないのだ
ただ、いつも世話になっているから
……今年に入ってからは、何度も訓練に付き合ってもらっている
お陰で、「厨2病」との多重契約で得た炎の力も、一回くらいならば、ほぼ、体力の消耗なしで使えるようになってきた
…まだ、二発目を放つ際には、相当な体力を消耗してしまうが
そうやって、普段、訓練に付き合ってもらっているから…これ以上、祟り神である将門から、何か与えられるなど
人の身には過ぎた事、畏れ多い
そう考える翼に、将門はくっく、と楽しげに笑う
「まぁ、そう言うな……そうだな。今日は間に合わぬが、後日、何か与えよう」
「……すみません」
「……すみません」
困ったように笑う翼
その、翼が…何か、問題を抱えつつ、ある事を
将門は、確かに感じ取っていた
「首塚」所有の離れ小島で保護している元・「組織」の黒服も能力で感じ取っていた…翼に絡みつく、悪意
それが、より、強くなってきているのを、祟り神としての感知力が感じ取る
将門は、確かに感じ取っていた
「首塚」所有の離れ小島で保護している元・「組織」の黒服も能力で感じ取っていた…翼に絡みつく、悪意
それが、より、強くなってきているのを、祟り神としての感知力が感じ取る
(…悪魔の囁き、か)
何者かが、翼を追い詰めようとしている
それは、確かな事実で
それは、確かな事実で
「……将門様?」
将門の様子に、小さく首を傾げてきた翼
己に絡みつく悪意を、本人も本能的に感じ取っているのか、近頃の翼は、笑顔が少ない
笑ったとしても、それは、どこか無理をしているような笑顔で
己に絡みつく悪意を、本人も本能的に感じ取っているのか、近頃の翼は、笑顔が少ない
笑ったとしても、それは、どこか無理をしているような笑顔で
「…いや、何でもない」
……この、どこか太陽を思わせる青年の笑顔を、奪い取るというのなら
「首塚」の構成員に、悪意を絡みつかせるというのなら
この、平将門の部下に、害をなそうと言うのならば
「首塚」の構成員に、悪意を絡みつかせるというのなら
この、平将門の部下に、害をなそうと言うのならば
その者に、「首塚」の呪いあれ
永久に続く苦しみを、与えてやろう
永久に続く苦しみを、与えてやろう
小さく、首をかしげる翼の頭を撫で続ける将門
その様子に、幸太はうー?と首をかしげて
その様子に、幸太はうー?と首をかしげて
……きひひ、と
小さく、笑った
小さく、笑った
to be … ?