「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-70c

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 …話が、粗方終わった後
 バケツプリンを食べ終えた直希がココアを追加注文して、やっぱ体冷やしてんじゃねぇか、と翼に怒られている、その状況で
 マゾの状態を心配して、少し席をはずしていた黒服
 その黒服に、Tさんが近づく

「ところで、黒服さん」
「はい、何でしょう?」
「今年の初詣の時なんだが…日焼けマシンの契約者、翼を捜している女性と会ったんだ」

 …ぴくり
 Tさんのその言葉に…黒服の表情に、かすかに、嫌悪感が浮かんだ

「それは、もしや…少々、年齢に会わぬ服装をなさっていた方では?」
「あぁ、そうだな」
「……朝比奈 マドカですね」

 小さく、ため息をついた黒服
 軽く頭を振って、Tさんに微笑を向ける

「…翼に直接伝えないで頂いて、ありがとうございます…できれば、その事は翼には、黙っておいてください」
「彼の関係者なのか?」

 だとしたら、悪魔の囁きが憑く可能性もある
 そう考えて、Tさんは伝えのだが
 黒服は、困ったような表情で答える

「……あの子の、実の母親です。彼女は」
「…?」

 翼は、藤崎に「日景君」と呼ばれていた
 だが、黒服が口にした女性の苗字は「朝比奈」だった
 苗字が違うのに…母親?

「…複雑な事情があるようだな」
「はい…あの子は、親と同じ苗字を名乗る事を、拒絶してしまいましたから」

 もっとも、朝比奈 マドカは既に離婚している訳で、別の苗字を名乗っているだろう
 「日景」姓は、実家に勘当されている身で使えないから、多分、別の苗字を

「…どう言う事情があったにせよ、青年の関係者だ。もし、青年の関係者に悪魔の囁きが植え付けられていっているなら、そちらも警戒する必要があるかもしれない」
「……そう、ですね」

 Tさんの言葉に頷いた黒服
 今度、顔を合わせたならば…できれば、顔をあせたくないが…調べてみよう、と考える

「ご忠告、ありがとうございます」
「あなたには、正直世話になってばかりだからな」

 この程度では足りんさ、と苦笑するTさん
 とまれ、伝えるべき事は伝えた
 舞の隣の席へと戻っていく

 ………?
 舞が、店のメニューを見て、考え込んでいる
 視線の先のメニューは…

「…舞よ」
「ふぇ!?な、何だよ」
「タライババロアは、バケツプリン並に体が冷えるメニューだと思うぞ」
「う」

 わかってるよ、と視線をそらす舞
 …まぁ、女性として、その手のメニューにちょっと憧れる気持ちはあるのかもしれないが

「…随分と、量の多い甘味が充実している店だ」

 メニュー表に並ぶ、金魚鉢パフェにバケツプリン。タライババロアというメニューを眺めながら
 Tさんは、軽く苦笑してそう呟いたのだった




to be … ?




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