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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-73

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 悪魔の囁き騒動が終わった後の、GW中
 長らく、人が住んでいなかった朝比奈家にて

「翼。恐らくこれは君の私物と思われるのだが、どうすれば良いだろうか」
「え?…あー、昔の教科書類か。処分して大丈夫だよ」
「ゴミ袋、そろそろ入らないな。新しいの出すぞ」

 家中の大掃除に勤しむ男三人
 翼と誠、それに直希だ
 朝比奈 秀雄が、病院を退院したらマドカと共にこの家に住む、ということで
 家事が苦手なマドカに、数年間誰も住んでいなかった家の掃除は無理、と判断が家の大掃除をすることになり、誠と直希が手伝いに来たのだ
 なお、直希の「光輝の書」の天使達も数人、自主的に出てきて掃除を手伝っている

「しかし、翼。君の両親はかなり決定的までに仲たがいをしていたと聞くのだが。よく和解できたものだな」
「あ~、確かにな」

 秀雄とマドカが和解できたのは、翼にとっても意外なことだった
 翼が覚えている限り、あの二人が仲睦まじくしている様子など…覚えが、ない
 と、言うか、今でも想像できない

「男と女なんて、そんなもんだよ。お前らにゃまだわからないかもしれないけどな」
「悪かったな」
「………むぅ?」

 ややからかうように言ってきた誠の言葉に、少しむっとした表情を浮かべる翼と、よくわからないようで首をかしげる直希
 女性との付き合い経験があるかないのかの差…と言う事なのだろうか
 とは言え、誠の過去の女性遍歴については「相手の女性に謝れ」と言いたくなるようなのが多いのだが

 まぁ、何はともあれ
 仲が改善したと言うのなら、翼はそれに口を出すつもりはない
 翼自身は、両親とそれなりに和解しつつも、今共に生活している大樹達との同居を続けるつもりだから、両親のこれからの生活にも、あまり口を出すつもりはない
 ……マドカが家事が苦手な事はわかりきっているから、何かあったら少し手伝いくらいはしてやってもいいと思うが

 和解できた、とは言え…過去のわだかまりが、完全にとけたわけではない
 だが、それは時間がゆっくりと解決してくれるだろう
 ……焦る必要は、ないのだ

 軽く、頭を振る翼
 考え込むのは、自分らしくない

「…あ、そうだ。誠、直希。あの騒ぎの時、「リア充爆発しろ」の契約者と遭遇したか?」
「ん?いや、俺は見なかったぜ?」
「僕も、遭遇してはいない」

 ふと、黒服が気にしていたことを思い出し、掃除を続ける手はそのままに、尋ねる翼
 悪魔の囁きの騒動の際、「リア充爆発しろ」によると思われる事件がやたらと多かった為、「組織」でもその犯人を探しているらしいのだ
 騒動が終わっても、一部被害が減っていない為、その内「組織」で「リア充爆発しろ」の契約者に対して厳重な警戒態勢をとるかもしれないと言っていた

 誠も直希も、翼の問いかけに首を左右に降った
 が

「………あぁ、そう言えば」

 と、ゴミ袋の口を閉め、天使に手渡しながら
 直希が、思い出したように、言う

「あの騒動の日、姉さんが拾ってきた契約者が「リア充爆発しろ」だったような…?」
「「拾ったって何だ」」

 思わず、翼と誠でダブルで突っ込む
 犬や猫じゃあるまいし、人間を拾ったって何だ

「何でも、倒れていたのでほうっておけなかったそうだ。多少負傷していたようだが、姉さんが全て治したしな」
「…エリカさんらしいな」

 苦笑する翼
 救急車を呼ぶのではなく、自力で治してやるというのが、エリカらしい
 ……感心している翼の様子に、誠がやや嫉妬しているのだが、翼は気付いていないので別に問題はない

「今はもう目を覚まして、「巨乳に看病された自分はリア充か否か」で悩んでいたようであったが。まぁ、悪さをするようだったら、僕らでどうにかするさ」
「そうか、わかった。大樹にも伝えとく」

 …良かった
 これでまた、黒服の懸念材料が減った
 その事実に、翼はほっとする
 周りに「いいからお前は休め」と言われているのに、相変わらず黒服はまともに休もうとしないから
 少しでも、懸念材料が減ってくれるのはありがたいことだ
 「組織」の仕事が少しでも減る意味でも

 あの騒動の最中、学校町で悪さを働いていた者の行く末は……恐らくは、これで最後
 他にも細々とした悪事を働いた者はいたかもしれないが、「組織」で警戒していた者となるとその程度のはずだ

 …少しでも、黒服の負担が減ってくれればいい
 家の掃除を続けながら、翼はそう考えたのだった


終われ




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