はらはら、はらはらと
美しく桜が舞い散る
美しく桜が舞い散る
学校町 北区 桜の名所にて
「飯ーーーー!」
「うーうー!飯ー!」
「っちょ、こら落ち着け!今、お前らの分取り分けてやるから!」
「うーうー!飯ー!」
「っちょ、こら落ち着け!今、お前らの分取り分けてやるから!」
この季節には珍しい、日焼けした肌。金色に染めた髪。じゃらじゃらと音を鳴らすたくさんのシルバーアクセサリー
そんなチャラチャラした外見の青年に、子供が二人、ぺっとしくっついている
一方の、男の娘に見える子供の方は、青年が持っている重箱を見あげ、じゅるり、涎をたらしている
……決して、青年を見て涎をたらしているわけではない、多分
そんなチャラチャラした外見の青年に、子供が二人、ぺっとしくっついている
一方の、男の娘に見える子供の方は、青年が持っている重箱を見あげ、じゅるり、涎をたらしている
……決して、青年を見て涎をたらしているわけではない、多分
彼らは、「首塚」の構成員だ
本日、将門の気まぐれにより、「首塚」のメンバーが集まって花見をする事になったのである
…まぁ、「首塚」のメンバーといっても、集まったのは側近組が大半
離れ小島で保護されているメンバーや、将門への謁見が許されていない末端は来ていない
代わりに、「首塚」に縁のある者が集まっていた
本日、将門の気まぐれにより、「首塚」のメンバーが集まって花見をする事になったのである
…まぁ、「首塚」のメンバーといっても、集まったのは側近組が大半
離れ小島で保護されているメンバーや、将門への謁見が許されていない末端は来ていない
代わりに、「首塚」に縁のある者が集まっていた
「…にしても、大樹さん、大丈夫なの?一応「組織」のメンバーなのに、「首塚」の宴会に参加して」
もぐ、と、先ほどから子供に纏わりつかれている青年…翼の作った弁当を食べつつ、「はないちもんめ」の契約者たる大門 望は、傍らに座る黒服D…大門 大樹に、そう尋ねた
望の問いかけに、大樹は柔らかく微笑み、答える
望の問いかけに、大樹は柔らかく微笑み、答える
「えぇ、大丈夫です。「組織」としても、「首塚」と真っ向から対立したくありませんし………将門公の祟りが、強硬派や過激派に働いている最中ですから。穏健派にまで火の粉が降り注がぬように、と言うのもありますから」
…もっとも、この黒服の場合、同居人である翼と望が「首塚」の構成員である為、たとえ、「組織」から睨まれるような状況になっても、この花見には参加した事だろう
何せ……
何せ……
「翼、我にもその料理を少しよこせ」
「あ、はい!将門様……っとと!?」
「あ、はい!将門様……っとと!?」
将門の元へ向かおうとした翼
が、「一年生になったら」の契約者たる子供が脚に纏わりついていたせいで、バランスを崩して転びかける
ぱし、と、将門はその体を受け止めて
つ、とその腰を抱いて………翼を、間近で見つめる
が、「一年生になったら」の契約者たる子供が脚に纏わりついていたせいで、バランスを崩して転びかける
ぱし、と、将門はその体を受け止めて
つ、とその腰を抱いて………翼を、間近で見つめる
「す、すみません、将門様」
「なぁに、気にするな。お前のほうから飛び込んできたのだから、逃がす訳が」
「………将門公?」
「なぁに、気にするな。お前のほうから飛び込んできたのだから、逃がす訳が」
「………将門公?」
にこり、将門に微笑みかける黒服
…が、実際には、笑っているようで、微妙に笑っていない
その背後に、一瞬、般若の幻影が見えたのは、誰の目にも明らかだった
…が、実際には、笑っているようで、微妙に笑っていない
その背後に、一瞬、般若の幻影が見えたのは、誰の目にも明らかだった
そう
こう言う事があるからこそ、黒服はこの花見に参加したのだ
まったく、あの祟り神は、隙がない
こう言う事があるからこそ、黒服はこの花見に参加したのだ
まったく、あの祟り神は、隙がない
くっく、と黒服の反応に将門は笑い、翼から手を離した
翼の持っていた重箱から桜餅を二つ摘み上げ、翼を解放する
翼の持っていた重箱から桜餅を二つ摘み上げ、翼を解放する
「ほれ、盟主よ。お前も食べるか?」
「私は普通の食べ物は食べられないと、何度言ったらわかるんですか、この落ち武者。そして、こう言う昼間に街中に出没する時くらいは、鎧を脱ぎなさい」
「私は普通の食べ物は食べられないと、何度言ったらわかるんですか、この落ち武者。そして、こう言う昼間に街中に出没する時くらいは、鎧を脱ぎなさい」
不機嫌そうな盟主の言葉にも、将門は笑うだけだ
何せ、先ほどから…と言うか、翼を抱きとめた時から、花見に参加しているマッドガッサー一味の一人である誠からの強烈な嫉妬殺気を受けながらも、平然としている男である
他者をからかう楽しみを見つけてしまったこの祟り神、色んな意味で厄介だ
何せ、先ほどから…と言うか、翼を抱きとめた時から、花見に参加しているマッドガッサー一味の一人である誠からの強烈な嫉妬殺気を受けながらも、平然としている男である
他者をからかう楽しみを見つけてしまったこの祟り神、色んな意味で厄介だ
「とりあえず、誠。お前は落ち着け。将門相手に喧嘩だけは売るなよ。俺達としては「アメリカ政府の陰謀論」に目を付けられた時の切り札なんだから」
「…落ち着いてるぞ?俺は。あの祟り神が翼に本格的に手を出さない限りは落ち着いてるぞ?」
「…落ち着いてるぞ?俺は。あの祟り神が翼に本格的に手を出さない限りは落ち着いてるぞ?」
ごごごごごごごごごごごごご
マッドガッサーから突っ込み受けつつも、激しく殺気を将門に向け続けている誠
新世界の扉を開いたこの青年、元々の気質なのか嫉妬心が強い
…だからこそ、かつて、悪魔の囁きにとり憑かれ、暴走してしまったとも言える
そして、その嫉妬心が簡単になくなる訳がなく
先ほどから、翼と仲良さげな「首塚」メンバーにはわりと嫉妬視線を飛ばしまくっていた
今も、翼から料理を受け取っている「厨2病」契約者の忠二に、嫉妬視線が突き刺さらん勢いで注がれている
マッドガッサーから突っ込み受けつつも、激しく殺気を将門に向け続けている誠
新世界の扉を開いたこの青年、元々の気質なのか嫉妬心が強い
…だからこそ、かつて、悪魔の囁きにとり憑かれ、暴走してしまったとも言える
そして、その嫉妬心が簡単になくなる訳がなく
先ほどから、翼と仲良さげな「首塚」メンバーにはわりと嫉妬視線を飛ばしまくっていた
今も、翼から料理を受け取っている「厨2病」契約者の忠二に、嫉妬視線が突き刺さらん勢いで注がれている
「なー、直希君やったっけ?誠はんのあれ、どうにかならへん?」
「むぅ?………すまない、レディ。僕には無理だ。そもそも、僕は恋をすると言う感覚が、まだよくわからない。よって、誠の嫉妬を止める手段も、よくわからない」
「むぅ?………すまない、レディ。僕には無理だ。そもそも、僕は恋をすると言う感覚が、まだよくわからない。よって、誠の嫉妬を止める手段も、よくわからない」
もぐ、と
先ほどからノンストップで料理を食べ続けていた直希は、葵の申し出に申し訳無さそうに答えた
翼と誠の親友であり、一応仮にも時としてストッパーとしての役目も持つ直樹だが、誠の嫉妬を止めるのは不可能らしい
………もしかしたら、単にめんどくさいと感じているだけかもしれないが
先ほどからノンストップで料理を食べ続けていた直希は、葵の申し出に申し訳無さそうに答えた
翼と誠の親友であり、一応仮にも時としてストッパーとしての役目も持つ直樹だが、誠の嫉妬を止めるのは不可能らしい
………もしかしたら、単にめんどくさいと感じているだけかもしれないが
桜の名所の一角で
一体、何の集まりなのか、わかる者にしかわからぬ花見客の集まり
そこは、どう見てもカタギの集団には見えない一段に負けず劣らず、カオスな光景になっていこうとしているのだった
一体、何の集まりなのか、わかる者にしかわからぬ花見客の集まり
そこは、どう見てもカタギの集団には見えない一段に負けず劣らず、カオスな光景になっていこうとしているのだった
多分続く