「待ちなサーイ、ハンバーグボーイ!」
「ったく…待ったら死ぬっての…!」
「ったく…待ったら死ぬっての…!」
放課後の学校からこんにちは、ハンバーグジジイの契約者です。というかもう夜中です。
最近都市伝説が出てこなかったからなのか、俺は平和ボケしていたのかもしれない。
六時間目の終わりころに寝始めたのは覚えている。そして現在時刻七時半。誰か起こしてくれよ。
で、そこから帰ろうとしたら―――
「ヘイ、ユー。もしかしたらユーはシティレジェンド『ハンバーグオールドマン』の契約者、デスか?」
最近都市伝説が出てこなかったからなのか、俺は平和ボケしていたのかもしれない。
六時間目の終わりころに寝始めたのは覚えている。そして現在時刻七時半。誰か起こしてくれよ。
で、そこから帰ろうとしたら―――
「ヘイ、ユー。もしかしたらユーはシティレジェンド『ハンバーグオールドマン』の契約者、デスか?」
その言葉を聞いて振り返り、片言の日本語の人の姿を見た瞬間。俺はとりあえず逃げ出した。
なぜならそいつは、ヨーロッパの軍人みたいな恰好をした人形だったからだ。
「…ターゲット、ビンゴ!討伐に入りマース!」
なぜならそいつは、ヨーロッパの軍人みたいな恰好をした人形だったからだ。
「…ターゲット、ビンゴ!討伐に入りマース!」
「ちくしょ…とりあえず隠れねぇと…」
慌ててたせいか、方向を間違えて、特別教室棟まで来ちまった…下駄箱と真逆だってのに…
「逃げても無駄デスよー?」遠くから兵隊の声が聞こえてくる。
とりあえず俺は身を隠すためにたまたま開いていた教室に入った。
慌ててたせいか、方向を間違えて、特別教室棟まで来ちまった…下駄箱と真逆だってのに…
「逃げても無駄デスよー?」遠くから兵隊の声が聞こえてくる。
とりあえず俺は身を隠すためにたまたま開いていた教室に入った。
そこは―――音楽室。
少し前までは夜中にひとりでにピアノが鳴りだすとか言われてたが、いつの間にか鳴らなくなったらしい。
ここは一応安全だ。俺は音楽室のどこに隠れようか考えていた。
少し前までは夜中にひとりでにピアノが鳴りだすとか言われてたが、いつの間にか鳴らなくなったらしい。
ここは一応安全だ。俺は音楽室のどこに隠れようか考えていた。
「そこの少年、なんだか騒がしいが何事だね?」「うわぁっ…!」
誰もいないはずの音楽室。見る限り俺以外人はいない…誰か隠れてるのか…?
「はっはっはっ、怖がるでないさ。ここだよ、こ・こ」
声が聞こえたほうを向く。そこにはやはり人はいない。あるのは木琴とベートーヴェンの絵のみ…絵?
「ようやく気付いたかい、少年よ」「あんた…何者だ?」
「またまた…分かっているくせに」「…まぁ何となくはな。あんたも都市伝説か」
「その通りだよ」
誰もいないはずの音楽室。見る限り俺以外人はいない…誰か隠れてるのか…?
「はっはっはっ、怖がるでないさ。ここだよ、こ・こ」
声が聞こえたほうを向く。そこにはやはり人はいない。あるのは木琴とベートーヴェンの絵のみ…絵?
「ようやく気付いたかい、少年よ」「あんた…何者だ?」
「またまた…分かっているくせに」「…まぁ何となくはな。あんたも都市伝説か」
「その通りだよ」
誰でも聞いたことはあるだろう。『夜中、ベートーヴェンの目が光る』という話。
学校によって、歴代校長だったり、卒業記念の絵だったり様々らしい。
学校によって、歴代校長だったり、卒業記念の絵だったり様々らしい。
「しかし、夜中だというのに、えらく騒がしいじゃないか」
「あ、そうだ!兵隊が追ってきてるんだ!」「ここデシタか、ハンバーグボーイ」
「あ、そうだ!兵隊が追ってきてるんだ!」「ここデシタか、ハンバーグボーイ」
まずい。爺さんのいない今、俺はハンバーグを作るしかできない。そして教室の中だから逃げることもできない。
「逃がしまセンよ、ボーイ。そしてピクチャーゴースト」
じり…じり… じわじわ距離を詰めてくる兵隊。…そういえばこいつなんの都市伝説なの?
「……なぁ、お前も都市伝説なのか?」「イエース、その通りデース」
「逃がしまセンよ、ボーイ。そしてピクチャーゴースト」
じり…じり… じわじわ距離を詰めてくる兵隊。…そういえばこいつなんの都市伝説なの?
「……なぁ、お前も都市伝説なのか?」「イエース、その通りデース」
「私は『おもちゃの兵隊』の都市伝説の一員なのデース。そしてこのように都市伝説を消去させていただいてマース」
「…なぜだ?なぜそんなことをするのかね?」今度はベートーヴェンの絵が問う。
「…なぜだ?なぜそんなことをするのかね?」今度はベートーヴェンの絵が問う。
「モチロン、世界征服のためデース」「「…は?」」
「私タチは都市伝説軍隊とシテ、この町、そしてこの国、果てはこの地球マデもを支配するつもりデース。
そしてそのあかつきには、全てのオモチャ工場でわが同型の兵隊たちを量産するのデース」
そしてそのあかつきには、全てのオモチャ工場でわが同型の兵隊たちを量産するのデース」
「……」なんというか、呆れてものも言えない。まさかそんな壮大、というか子供みたいな夢のために命狙われるとは…
「その計画のためにも、マズはあなた達をキルさせてもらいマース」
またもじりじりと距離を詰めてくる兵隊。なぜ撃たないのだろうか…
「…少年」「何だ?」
「その計画のためにも、マズはあなた達をキルさせてもらいマース」
またもじりじりと距離を詰めてくる兵隊。なぜ撃たないのだろうか…
「…少年」「何だ?」
「私と、契約しないか?」「…あ?」
「このままだと、どの道私たちは死んでしまう。だったら今できる最善の努力をすべきではないか?」
「…でも、俺は…爺さんと契約してるし…」「おや、知らないのかね?都市伝説とは複数契約できるのだぞ?」
…知らなかった。というか今まで出会った都市伝説って敵かすでに契約してるかだったしなぁ…
「…でも、俺は…爺さんと契約してるし…」「おや、知らないのかね?都市伝説とは複数契約できるのだぞ?」
…知らなかった。というか今まで出会った都市伝説って敵かすでに契約してるかだったしなぁ…
「…じゃあ、契約するか」
「よし、それなら契約成立だ」「…?なんか無いのか?契約の儀みたいなの」
「私は絵以外に干渉するものが無いからね。口約束でいいんだ」「ゴチャゴチャうるさいデース!」存在を忘られてた兵隊が怒った。
「この銃の範囲に入ったら、キルしてあげマース!50センチ以内にネ」「狭っ!それオモチャかよ!」
…だが※す、ということは殺傷能力があるということか。早く勝負をつけねば。
「…で、ベートーヴェンさんよ、お前の能力は?」「ふぅむ…見たほうが早いだろう。とりあえず日本史の教科書を開いてくれ、戦国時代あたりで」
「お、おう」俺のバッグの中にある日本史の教科書を取り出し、戦国時代のページを開く。
「私は絵以外に干渉するものが無いからね。口約束でいいんだ」「ゴチャゴチャうるさいデース!」存在を忘られてた兵隊が怒った。
「この銃の範囲に入ったら、キルしてあげマース!50センチ以内にネ」「狭っ!それオモチャかよ!」
…だが※す、ということは殺傷能力があるということか。早く勝負をつけねば。
「…で、ベートーヴェンさんよ、お前の能力は?」「ふぅむ…見たほうが早いだろう。とりあえず日本史の教科書を開いてくれ、戦国時代あたりで」
「お、おう」俺のバッグの中にある日本史の教科書を取り出し、戦国時代のページを開く。
距離はあと3メートル、2メートル…どんどん近づいてくる…
「やばいって!はやくしてくれ!」「よし、それぇい!」
声をあげたベートーヴェンから光の玉のようなものが飛び出し、信長の中に入る。そして…
「やばいって!はやくしてくれ!」「よし、それぇい!」
声をあげたベートーヴェンから光の玉のようなものが飛び出し、信長の中に入る。そして…
「ぬんっ!」「ワ、ワッツ!?」
教科書の中から信長が出てきて、一瞬のうちに兵隊を切ってしまった。上半身と下半身を切り離され、崩れ落ちる兵隊。
「ふん、ぬるい奴よ」「…ど、どういうことだ?」
「わしは一言でいえば、絵の中に入り込む都市伝説。故に絵を実体化させて、その体で戦うことができるという訳だ」
「…じゃあなんでベートーヴェンで出てこなかったんだ?それに性格がだいぶ変わってるな」
「ベートーヴェンの絵は下半身が無いからなぁ。実体化したらテケテケみたいになる。
あと性格は元絵の人物に反映されるからだ。」
「は、はぁ…」
「ふん、ぬるい奴よ」「…ど、どういうことだ?」
「わしは一言でいえば、絵の中に入り込む都市伝説。故に絵を実体化させて、その体で戦うことができるという訳だ」
「…じゃあなんでベートーヴェンで出てこなかったんだ?それに性格がだいぶ変わってるな」
「ベートーヴェンの絵は下半身が無いからなぁ。実体化したらテケテケみたいになる。
あと性格は元絵の人物に反映されるからだ。」
「は、はぁ…」
まぁ、詳しい制約とかはあとで聞くことにして、今は早く家に帰ろう。爺さんが待ってる。
飯作ってやらんと、きっと怒ってるぞ。あ、あとこいつの紹介もしてやらねぇと。
飯作ってやらんと、きっと怒ってるぞ。あ、あとこいつの紹介もしてやらねぇと。
――――カタ、カタカタ。
「フフ…フフフ…ハンバーグボーイ…この借りは、必ず我がフィギュアアーミーズがリターンさせていただき…マース」
かくん。
一体の兵隊人形が、動きを止めた。…これから、命を狙われるのだろうか。
兵隊のつぶやいたことも全く聞かず、契約者は、新たな仲間と音楽室を出て行った。
「フフ…フフフ…ハンバーグボーイ…この借りは、必ず我がフィギュアアーミーズがリターンさせていただき…マース」
かくん。
一体の兵隊人形が、動きを止めた。…これから、命を狙われるのだろうか。
兵隊のつぶやいたことも全く聞かず、契約者は、新たな仲間と音楽室を出て行った。