「女体化ガスを使うマッドガッサー?」
「うん、また学校町に入ってきたんだって」
「うん、また学校町に入ってきたんだって」
学校町・南区・レストラン「うわさの産物」
昼時からは少し遅く、ちょうど三時のおやつタイムで、ケーキやらパフェやらがよく売れるだろう時間帯、俺は花子さんや不良教師と一緒にその店に来ていた
と言うか、先生がその店に行こうとしていたところにたまたま出くわして、付いてきただけなんだが
先生の弟さんがバイトしている店だったのか
昼時からは少し遅く、ちょうど三時のおやつタイムで、ケーキやらパフェやらがよく売れるだろう時間帯、俺は花子さんや不良教師と一緒にその店に来ていた
と言うか、先生がその店に行こうとしていたところにたまたま出くわして、付いてきただけなんだが
先生の弟さんがバイトしている店だったのか
「聞いた話だと、都市伝説なら一週間程度で元に戻るかもしれないけど、人間が吸った場合がわからないらしいから」
「…厄介だな」
「…厄介だな」
タバコを灰皿に押し付けつつ、先生が呟く
みー?と、パフェに食いついていた花子さんが首をかしげた
みー?と、パフェに食いついていた花子さんが首をかしげた
「み?ガスを吸うと、女の人になっちゃうの?」
「そうらしいな」
「そうらしいな」
もふもふ、花子さんの頭を撫でてやる
…問題は、女性が吸った場合、どうなるか、だが
無害、なんて都合のいいことはないだろう
何かしらの影響があるといって、間違いないと思う
…問題は、女性が吸った場合、どうなるか、だが
無害、なんて都合のいいことはないだろう
何かしらの影響があるといって、間違いないと思う
「気をつけような、花子さん」
「うん!」
「うん!」
ぴ!と元気に返事してきた花子さん
うんうん、いい子だ
うんうん、いい子だ
ひとまず、マッドガッサーのことをさっと話して、弟さんはすぐに仕事に戻っていった
…あの時の肩の怪我は、本当に完治しているらしかった
あれから一週間も経ってないのに…世の中、凄い薬があるもんだ
…あの時の肩の怪我は、本当に完治しているらしかった
あれから一週間も経ってないのに…世の中、凄い薬があるもんだ
それに、弟さんの雰囲気が少し、変わったような気がした
ニコニコしてるのは今まで通りなんだけど、なんと言うか…
…ちゃんと、心から笑っているような
そんな感じがするのだ
今までの笑顔は、何となく、本当に笑っているのかどうか、曖昧な感じがしたけれど
今は…本当に、ちゃんと笑っている
そんな感じがした
ニコニコしてるのは今まで通りなんだけど、なんと言うか…
…ちゃんと、心から笑っているような
そんな感じがするのだ
今までの笑顔は、何となく、本当に笑っているのかどうか、曖昧な感じがしたけれど
今は…本当に、ちゃんと笑っている
そんな感じがした
(…吹っ切れたんだろうな)
先生が倒したあのデュラハンは、先生たちの両親の仇らしかった
それが消えた事で…そして、自分たちが命を狙われている状態が、解除されたことで
心に、余裕ができたのかもしれない
それは、先生もきっと同じだ
いつも仏頂面なのはまぁ変わらないが…少しは、笑うようになった
つい最近笑った時なんて、クラスメイトたちは「明日、大雪でも振るんじゃないか」といっていたが
それが消えた事で…そして、自分たちが命を狙われている状態が、解除されたことで
心に、余裕ができたのかもしれない
それは、先生もきっと同じだ
いつも仏頂面なのはまぁ変わらないが…少しは、笑うようになった
つい最近笑った時なんて、クラスメイトたちは「明日、大雪でも振るんじゃないか」といっていたが
「…どうした?」
「いえ、何でもないです」
「いえ、何でもないです」
そう答えて、俺は砂糖を少しだけいれたコーヒーに口をつけた
…女体化ガスを使うマッドガッサー、か
絶対に、遭遇したくないな
ぼんやり、そんな事を考えながら
…女体化ガスを使うマッドガッサー、か
絶対に、遭遇したくないな
ぼんやり、そんな事を考えながら
……まだ、しばらく
見知っている相手が、命を落とす危険から、解放されたのだと言う事実を、ゆっくりと味わいたい
そう、考えずにはいられないのだった
見知っている相手が、命を落とす危険から、解放されたのだと言う事実を、ゆっくりと味わいたい
そう、考えずにはいられないのだった
fin