連載 - 永久の力-02 - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

永久の力 02

ここはとある事件の事件現場。ここで俺、坂上俊哉は上層部にばれないように実況見分を行っていた。
「…しっかし、ひでぇ事するもんだな、犯人は」
ここは強姦の現場。…ただし、襲われたのは男だが。どうやら犯人は、被害者の背後に忍び寄り、隙をついて行為に及んだようだ。
被害者はいきなりそういう行為をされた事と、…変な話、後方の貞操を汚されたショックで現場の隅でガタガタ震えていた。
…この分じゃ、まともに話を聞くことも出来なさそうだな。

これで襲われたのは3人目、か。いずれも筋肉が逞しい、言うなれば『いい男』達であった。
…そういえば、この街にいるという『エベレストの全裸筋肉男』も筋肉が逞しい、と聞く。
…!キーワードが俺の中で一つにつながった。
今回の連続男性暴行事件(まだ事件として正式に認められてはいないが)は、『エベレストの全裸筋肉男』がどこかで1枚噛んでいると読んだ。
ここまでは予測は出来たが、問題は「次の被害者が誰になるか」というのが分からなければ、意味がない。
せめていつ起こるかが予測できれば…

そう考えている最中、携帯に連絡が入った。どうやらまた1人、男の貞操が奪われたようだ。
場所は東区のとある裏路地。現場に行ってみると、先程見分を終えた現場と寸分違わぬ状況だった。
ガタイのいい男―多分被害者であろう―が電柱の陰で泣きながら体育座りで半ばうわ言の様に「ｱﾆｷｺﾜｲｱﾆｷｺﾜｲｱﾆｷｺﾜｲｱﾆｷｺﾜｲ…」と呟きながらガタガタ震えていた。
俺はそいつに合掌する事しかできなかった。
ガタイのいい男が狙われた事と、手口が酷似していることから、俺は同一犯、しかも『エベレストの全裸筋肉男』が絡んでいると推測した。

しっかし、こんなむさ苦しい男のどこが良いんだ?理解が出来ないぜ、全く…
どうせヤるなら、ボインな姉ちゃんに決まってる。神々が与えたもうた2つの至宝。誰も汚すことのできない聖域。
それが『存在』するだけで俺は最早救われているといっても過言ではないだろう。
しかし、この時俺は知る由もなかった。ボインスキーな俺の事をつけ狙う筋肉ダルマーズの存在を―

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