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連載 - 占い師と少女-05

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uranaishi

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占い師と少女 日常編 05


 明けましておめでとうございます。聖 未来です。
 マッドガッサーの騒動も一段落して、今日はもう元日。
 と言う事で、占い師さんと一緒に近くの神社に初詣に来てみたのですが……。

「――――人で一杯ですねー」

 見渡す限り人、人、人。
 日本各地を転々としてきましたが、ここまで混雑した初詣は初めてかもしれません。

「都市伝説も紛れ込んでるな」

 そう言って周囲を見渡す占い師さんの姿は、いつものラフな格好ではなく、袴姿。
 長身に銀髪の髪が、袴に何ともミスマッチです。
 お正月ですから、と着せた本人が言うのも何ですが……完璧に、周囲からも浮いてます。本当に見事なまでに。
 これではまるで――――

(…………コスプレ好きの外人さんみたい)

 ……何て思いましたが、さすがに口には出しません。
 一応、私も占い師さんに習って振袖姿で来ているのですが、こちらはあまり目立った様子はありませんでした。
 やっぱり女の子はお正月に振袖を着たいと思うのか、先程からちらほらと振袖姿の人を見かけます。
 中には占い師さんのように、取り合わせの妙な格好をしている人もいて――――

(…………あれ?)

 ――――ふと、視線を向けた先。
 二人の女の子が、うろうろと人の流れを縫うように歩いていました。
 片手に金魚を下げ、綿菓子を食べながら歩く、身長120センチ程度の小さな女の子達。
 それだけならどこにでもある、出店を楽しむ女の子達の光景でした。
 でも、その片方の子がこの人ごみの中でレースの着いた日傘を差していた事、そして何より誰かを探すような素振りをしている事が、私の目を引きました。

(迷子…………?)

 一度気付いてしまえば、もうそれ以外の何にも見えない光景。
 ですが、その女の子達には迷子にあるような不安が見受けられませんでした。

「占い師さん……」
「迷子か」

 占い師さんも気づいていたのか、呼びかけるとすぐに返事をしてくれました。

「この人混みだからな……無理もない」
「どうしますか?」
「このまま見捨てても構わない、が……」

 ――それだと寝覚めが悪いな
 そう小さく呟いて、少女達の元へと占い師さんが歩きだしました。
 私も小走りに、その後を追おうとしましたが

「――――どうしたんですか?」

 唐突に占い師さんが立ち止まったので、慌てて私も急停止しました。
 見ると、占い師さんは女の子達を見て、何やら首を傾げています。
 そのまま、占い師さんは数秒、二人を注視して

「…………ふむ」

 そう小さく呟き、ポケットから何かを取りだしました。
 太陽の光が反射し、きらきらと光るそれは

「――――ビー玉?」

 青く輝く、小さなビー玉でした。
 時々占い師さんが占いの際に使うのを、何度か見た事があります。
 占い師さんは手の中にあるそれをちらりと見て、軽く地面に転がしました。
 小さなビー玉は、人の間を縫うようにコロコロと転がり

「………………?」

 やがて女の子達の足元へと辿り着きました。
 足元へと転がってきたそれを、首をかしげながら一人が拾います。

「行くぞ」

 それを見終えると、占い師さんはすぐに進路を元に戻しました。

「いいんですか?」
「大丈夫だ。必要な時にはあれが何とかしてくれる」
「ビー玉に何かを掛けたのは分かってましたけど……」

 何故自分で行かなかったのか、謎だ。
 首をかしげる私の頭に、占い師さんはポム、と手を乗せ

「さっさと行くぞ」

 そう言って、小走り気味に歩き出しました。

「あーっ、待って下さいよー!」

 慌てて、その後を追う私。
 その途中でちらりと後ろを見ましたが……あの女の子達は、既に人ごみに紛れてしまっていました。




【終】



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