「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - トイレの花子様-31

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

トイレの花子様 31 マッドガッサーに遭遇 (のりおくれてgdgd)




男「うう~ん…あああああ…ぐえ、あ…朝か。ううう…」

なんとも言えない苦しさに、いつもより早く眼を覚ますと…

花「ううん…寒いわよ、ばか…zzz」

黒いベビードールを着た花子様が万力のようにギリギリと締め付けてきている。
いや締め付けてってアレな意味じゃなくて、きつく抱きしめられてるわけで…。
そりゃ、もう秋だってのにベビードールじゃ寒いに決まってますぜ、花子様。
こういう格好で抱きつかれるのは嬉しいけど、パジャマもジャスティスだと思いつつ、
いつもの起床時間まで二度寝することにする。その、花子様も寒そうだし。


男「ん~…むぐぐぐぐ…」

妙な息苦しさに目を覚ますと、もンの凄い近くに花子様の顔があった。
それもそのハズ、花子様の唇が俺の唇を塞いでいたからだ。
お目覚めのキスは嬉しいけど、最近鼻づまりの俺にはけっこう酷でもある。

花「いつまで寝てるのよ、だらしが無いわね。」

男「休みなんだからゆっくり寝させてくださいよ~。」

休みに限って早起きなのは小学生までだ。
日曜の朝アニメとか、早朝のGガン目当てで早起きしたのは俺だけじゃないはずだ。

花「さっさと着替えて出かけるわよ。」

男「どこにですか?」

別に買い物も何も外出する用件も約束も無いハズだ。

花「鯛焼き屋に行きたくなったのよ。寒い中買い食いするのが一番美味しいじゃない。
  当然、お前もついて来るのよ。拒否権は無いわ。」

男「うぐぅ…。」

ぬくい布団と俺は引き剥がされ、数分後には寒空の下に引きずり出された。



『鯛焼き屋に行く』

その名目で昼前に外出したはずなのだが、肝心の鯛焼きを買ったのはいい加減暗くなってからだった。
というのも寄り道しまくったせいに他ならない。
洋服を見に行ったり、アニメグッズ店に行ったり等々、カオス極まりない行き先たち…。
しかもそんだけ回っておいて何も買わないっていうね。

まあそんなわけで鯛焼きを喰いながら家に向かっていた。

花「こんな変化球な鯛焼きでも美味しいわね。」

男「カスタードはまだ分かりますけど、ジャーマンポテトがあるなんて…。」

小倉、黒豆、ウグイス等々各種あんこに、カスタード、チーズクリーム…
取り扱ってる鯛焼きをほぼ全種コンプしてきた中にあったジャーマンポテト入りの鯛焼き。
いや、これがなかなか美味いのだ。

鯛焼き満載の紙袋を抱え、あんこは尻尾まで詰まってる方が良いとか、どこから食べるかを語りながら家に向かう。
出来立ての鯛焼きを頬張り、ほっこりしながら歩く…が、歩きにくい。

男「もう少し離れませんか?歩きにくい…ていうか腕がガチで痛いんですけど…。」

花「寒いんだからしかたないじゃない。」

俺の腕に抱きつくようにして花子様は密着を強める。
いや確かに寒いし、花子様は薄着気味だけどもさ。
傍から見たらバカップルじゃないか。

花「離れようとしたらどうなるか…分かるわよね?」

男「…ハイ。」

女神様のような極上の笑顔、不機嫌な女王様のようなドスを効かせた声で凄まれる。
眼が笑ってないデスヨ花子様…。こうなっては絶対に断れない。
この前も同じような状況で断ったら三途の川が見えたっけ…。

腕に押し付けられる柔らかい感触。首や頬にかかる吐息。
普通なら嬉しいことこの上ない状況なのだが、それよりも痛みが強い。
花子様に締められる腕がギリギリと軋む。
花子様に痛くされるのは嫌ではないんだが、なんか違うんだよな…。

なんとなく腑に落ちない気分で歩いていたそのとき

???「また一歩ハーレムに接近!!」

男「さ、サイコマンティス!?」

花「くっ!?」

ガスマスクの男が曲がり角から飛び出したかと思うと何かを撒き散らし始めた。
ピンクっぽい煙のような…まさか、毒ガス?

花「息止めなさい!!」

俺よりも先に危険の正体に花子様は気づいたらしかった。
ハンカチを俺の口に当てながら俺の体を引きずり、ガスから逃げようとする。
まるで存在すら隠された特殊部隊の精鋭のような手際の良さではあったが、
バカップルのようにくっついていたせいで、いくらか逃げるのが遅れてしまった。
いや、そもそもこの距離、このガスの噴き出す速さではどの道逃げ切れそうにない。

男「俺はいいから、花子様こそハンカチで口押さえてくださフガフガ」


花「お前の方が軟弱な癖にナマイキなのよ、ンの馬鹿!」
花(く、少し肺に入った…!)

マ「ハンカチ程度じゃこのガスは防げないって。それに致死性は無いし、色々な意味で防ぐだけ無駄だよ。」

花「そんなのホイホイ信じられないわよ!」


致死性は無い?じゃあなんのためのガスなんだ?声も高くなってないし…。
ってあれ?体が重く、熱く、胸焼けみたいに気持ち悪く…。やっぱり毒的な何か?

男「ふが…ん~…ああ、気持ち悪くなってきたにぇ…」

花「駄犬?ちょっと、どうしたのよ?」

男「とにかく気持ち悪い…。」

マ「ちょっと体質に合わないのかな?」

花「私の駄犬に何したのよ!?」

私の駄犬が気持ち悪そうにうなだれ始めた。

ガス魔な都市伝説を私は知らないが、この町の事だ、どうせコイツも都市伝説と見るのが妥当なトコ…。
だとしたらこのガスによって何が起こっても不思議じゃない。

マスクの男をぶちのめしてやろうとしていたのを止め、男に駆け寄る。
とりあえず背中をさすってやる。
さすった背中の呼吸による動きから、死にはしないことを読み取る。
医学的な事は詳しくないが、駄犬に関してはその辺は直感と経験で分かる。
幾多の調教で、命の危険があるお仕置きレベルのラインを把握しているから。

駄犬がとりあえず死なないと分かればやることは一つ。このサイコマンティス(仮)をすり潰す!
逃げるなんて選択肢は無い。私達の散歩を邪魔してきた罪を思い知らせてやらないといけない。
そう思い、再度ガス野郎を粛清しようと立ち上がろうとした。。

花「ブチころsうっ!?が…もが…が」


立ち上がりながらガス男に向き直ろうとしたとき、いつの間にか近づいていたガス野郎の攻撃をくらう。
私が相手の位置と状態を把握するより先に、ガスの噴出口を口元に押し付けられ、いや、後頭部を押さえつけられている…?
仲間がきた?。まったく気づけなかった。
しかも髪を掴み、噴出口に私を押し付ける力はやたらと強く、逃げられそうも無い。
逃げるキッカケも掴めずに思い切り体内にガスを流し込まれてしまう。

花子様の頭をガスの噴出口に押し付けていたのは狼男のなりをしていた。


マ「助けに来なくても、まだピンチじゃないんだが…」

マリ「ひひっ、よく言うぜ。あとちょっとフォローが遅かったらやられてたぜ、お前。」

花「がっ…もがぁ…あ…あ…」

息を吐けない。妖しげなガスが遠慮ナシに流れ込んでくる。
ガスの効果か、体が熱い、アタマが痛い、全身に力が入らない、思考が働かない。なにもかんがえられなくなる…。


花「んごぁ…が…ごほっ!ごhごはぁ!!」


やっとガスが止まった時、花子様は呼吸以外、人形同然のような有様だった。
息苦しさから息は荒げても、全身が脱力しきってダラリとし、涙腺と口元も緩み涙と涎が流れ出して、眼は虚ろ。


マリ「俺がフォローに入る直前のコイツの眼、完全に殺る気だったぜ。 
   ヤバイ気配がチクチク本能をつついてきやがってたんだよ。
   慎重で確実、かつ強引にいかないとマズいぜコイツ。」

マ「やたらこの2人くっついてたからなあ、邪魔されてカチンと来たってとこかね。」

マリ「まあ、んなコトより、このネーちゃんを早く喰っちまいたくて仕方ないんだよぉ。
   この気の強そうなキレーな顔を歪ませてやるのも一興ってもんだ。さっさと帰ろうぜ。
   この場で頂いちゃうのも良いけどな!!」

そう言ってマリ・ヴェリテは、媚薬性のあるガスの吸い過ぎでほぼ放心状態の花子様を抱きあげる。
外傷はなくとも半死半生のような花子様の胸をわしっと2・3回揉みしだく。

花「ふあ!!あああああああああっ!!んっ…いやああああああ!!!」

脱力しきっていた花子様の身体はビクンと強張る。
大量吸引したガスで敏感になった花子様の身体には、快楽を飛び越え、苦痛の域に達した刺激だった。

マリ「サイッコーな鳴き声じゃねえか!くけけけけ!!」

ブツブツっと花子様のブラウスのボタンを引き千切り気味にはずし、ナマチチを露わにさせる。
乳首をひと舐めし、狼男特有の八重歯(というには凶悪だが)でカリッと軽く噛み付く。

花「~~~~~~~!!!!!!!ああああああああああああああああ・・・」

絶叫の後、母乳を出しながら身体を痙攣させて失神してしまう。


マリ「くききき、乳噴きながらがら気ィ失いやがって。
   しかもこの乳けっこううめえし、連れてってジャッカロープの補欠に乳飲み要員にもできるなぁ!!
   それにこのネーちゃんは目ェ覚ましたら殺しにかかってくるかもしれないしなぁ。」

?「よく分かってるじゃありませんか。」

マ・マリ「!?」

2人が声に反応すると上空には一機のティルトローター、そこから飛び降りる一つの影。
タララっと乾いた銃声が響く。
銃弾の一発はマリ・ヴェリテの鼻先をかすめ、残りの数発はガスマスクの装着のためのバンドをかすめる。

マ「あああ!!あぶねえ!!!!」

マリ「チッ、んだよ!?」

2人がひるんだ次の瞬間、その目の前にメイドが着地していた。

メ「あまりその方を傷つけない方が身のためですよ。
  その方は非常に恐ろしいヤンデレですから。二度とトイレで用を足せなくなりますよ。」

ぷつん。カシャリ。銃弾が掠めたことでバンドが切れ、ガスマスクがズリ落ちる瞬間。
マッドガッサーが顔を隠すより早くの素顔を写真に収める。

マ「うわああああ、と、撮るなあ嗚呼嗚呼!!」
マリ「お前だって喰っちまえば問題ねェ!!」

コンプレックスを撮影されて悶えるマッドガッサー。
婦女子とはいえ、見た目だけは美人メイドにカテゴライズされるメイドをターゲットにするマリ・ヴェルテ。
片方はフラフラと、片方は素早く襲い掛かる。

PiPiPiPiPiPi…
その間にメイドは何やら携帯端末を操作し・・・

メ「反射的に撮っただけなのですが、マスクの方は素顔にコンプレックスがおありのようですね。
  じゃあ、こうしてさしあげます。・・・それ以上動いたらさっきの写真をネット上にばら撒きますよ?
  あとはボタン一つ押すだけです。いくらあなた方が素早くても、送信の方が早いですよ。」

襲い掛かる2人に端末の画面を向けるメイド。
そこにはマッドガッサーの素顔の写真と、「送信しますか?-はい」の表示。

マリ「んなもん関係ね「う嗚呼嗚呼あああああああああああああああ」

マ「やめてやめてやめてやめて(ry」

かまわず突進しようとしたマリ・ヴェリテもマッドガッサーがいきなり騒ぎ始めたことで調子を狂わせているようだった。
見た感じ戦闘力の低い方のマッドガッサーが必死に止めている。

メ「私もそこまで鬼ではありません。
  そちらの被害者2人をこちらに引き渡して頂ければ端末の写真データを消します。
  どうですか?お聞き入れいただけますか?」

マリ「そんなハナシ飲めるわけ
マ「ああああお渡しします!!ほほほほhら、早くうう!!!」

マッドガッサー一味の情報はいくらか聞いていた。
彼らの計画の要となるマッドガッサーに尾を引くダメージを与えるのは得策じゃないと判断したのだろう。
マリ・ヴェリテも諦めて渋々2人を返してくれた。
そのタイミングで迎えの車が到着する。
運転手が後部座席に2人を収容する間に約束通りデータを消し、それを確認させる。

マリ「けけけ、ばかじゃねえの?それを消した今、俺達が遠慮する必要はないわけだ…。
   まずはお前から
メ「言い忘れました。」

マ・マリ「え?」

メ「ネット配信もしてませんし、端末からも消しましたが、私の自宅の端末に転送してあります。
  以後もしあの2人や私を襲ったりしたら、分かってますね?」

マ「!?」

メ「また、端末を破壊、もしくはハッキングしようとしても、私を殺害しても、
  その際には自動的に全世界に無料配信するようにしてありますのでお気をつけ下さい。

マ「なにそれズルイ!!」

メ「なにをふざけた事を抜かしやがりますか。そもそも悪いのは人様を襲うあなた方でしょう。
  それにBLを封じかねないあなた方の計画に対して私は少なからず怒っています。
  私達に干渉しなければ良いだけのことです。簡単でしょう?」

マ「お前らなんかに、死んでも二度と関わるもんか!!」
マリ「ちっ、糞がっ!」

そうはき捨て、さっさと退散していただけた。
それを見届け、車に乗り込む。

メ「行き先は、私のセーフハウスまで。車を出してください、新人。」

新「は、はい!」

新人の後輩メイドに運転を任せ、後部座席で伸びてる二人を見る。
男様は完全にメガネ女子になって、うなされながら寝ているし、
花子様は苦しそうに息をしながらエロい顔して悶絶してるし…。
これは自宅には帰せない。しばらくは私の家でかくまおう。
男様の自宅には、私のところで泊まりで遊ぶということにして連絡を入れよう。
どうせ男様の学校もインフルで学校閉鎖なことだし。


セーフハウスに到着するころ、男様は眼を覚ましていた。
大声で騒がれてもめんどくさいので現状を説明をする。


男「あー、えっとつまり、あのサイコマンティスはガスの都市伝説の派生タイプで、
  そのガスで俺はおにゃにょこ化しちゃったと…。」

メ「本来は女子供をガス殺する都市伝説であることを考えれば、ラッキーでしょう。」

男「はぁ、こんな立派な胸もなあ、自分の揉んでも嬉しくないなあ。しかも髪伸びてるし。」

メ「紙はズラを私がかぶせました。」

花子様より大きそうな胸を揉みながら文学少女な男様はため息をつく。
驚いたり焦るより、もうそんな気力も沸かないといった様子だった。

メ「ちなみに私の目と勘が正しければ、アレが残っていると思います。」

男「アレって、アレ?」

そう言いながら股間をチェックすると、安心ともなんともいえない表情を見せた。

男「フタナリか…」





男「そうだ、花子様は大丈夫なんですか?」

部屋に入り、花子様をベッドに寝かせた後、寝室の出入り口付近で見ながら心底心配そうな顔を向けられる。

メ「おそらく平気でしょう。あのガスは女性には興奮作用があると報告があります。
  急激に大量吸引したことで身体が敏感になりすぎて、身体の許容量を超えた快楽に苦しんでるのでしょう。
  アタマや神経的なモノが処理しきれていないわけです。」

男「んん~よくわからないい・・・」

メ「しばらくして眼が覚めればあそこまで苦しそうになることは無いでしょう。
  ただ、当分の間は発情しっぱなしでしょうが。」

男「・・・」

メ「いいじゃないですか、女体化してもついてるワケですし、この機会に子作りに励んでみては?
  私の家だからって遠慮はいりません。」

男「えええええ!?いや、それは・・・」

メ「まあ、お好きになさってください。それにしても貴方という人はつくづく従順ですね。
  自分が戻る方法よりも花子様を気になさるなんて。」

男「たぶんもう癖ですよ。」

メ「まあ、いいでしょう。私は少し出てきます。それでは。」

男「あ、ありがとう。」









セーフハウスを出て、車に乗り込む。今度は我が愛車、フェラーリ430(痛車)。
今度は私が運転席で、助手席に新人を乗せる。

新「先輩はあのガス平気なんですか?女性には媚薬効果があるって聞きましたけど。」

メ「全然平気じゃありませんよ?さっきからずっと疼いてしかたありません。
  そう、平気じゃないから貴女を乗せたんじゃないですか?」

新「へ?あ、あはは、私やっぱり歩いて帰りまsうあわああああ!」

アクセル全開でキュルキュルと激しいスキール音をたて、勢いよくは発進させる。

メ「降りるのは勝手ですが、危ないですよ?」

新「そんなあああ!うわっ、飛ばしすぎですよ!!」

メ「ホテルにする?旅館にする?それとも、ヤ・ガ・イ?」

新「そんなお風呂にする?ご飯にする?それとも私?みたいに言わないで下さい!」

2人のメイドを乗せたフェラーリは夜の学校町に消えた。




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー