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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-30b

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匿名ユーザー

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○月×日 20:40 校舎二階廊下


 かつん、かつん、と足音が響く
 廊下の壁に、生えている耳はその音を聞いていた
 かつん、かつん、かつん…

 ----ぶちんっ!!

 哀れ、壁に生えていた耳は、人狼に引きちぎられて
 ごくんっ、とあっさり飲み込まれたのだった


「…「壁に耳あり」か、MI6辺りかねぇ?」

 足音の主は、気軽にそう呟いた
 ぺろり、耳をおやつのように平らげた人狼が…不機嫌な表情を浮かべる

「あそこかよ……」
「そこも嫌いかい?…やれやれ、ヨーロッパにはお前さんが嫌っている連中が多いねぇ?」

 男は、肩をすくめる
 …そして、笑った

「さてっと、メイドさんはもらっていいかい?」
「あぁ、好きにしとけ」
「そりゃどうも」

 くっく、と男は笑って、人狼と別れる
 かつん、かつん
 男は、足音を隠そうともせず、そちらに向かって

「……え?あんたは…」
「よう」

 そこにいる…メイド服の少女に、声をかけた

「「組織」の黒服?……あんた、行方不明になってたんじゃ」
「ここにいるぜ?まぁ、ちょっくら「組織」の目から逃れた状態になってたけどな?」

 しゅるりっ
 その髪が伸び始める
 男は、俗にこう呼ばれる……黒服H

「まぁ、それはそうとして、あれだ」

 しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅる
 その髪は、不気味に伸び続けている

「先に謝っとくわ。御免な」
「----っな!?」

 しゅるりっ!!
 黒服Hの髪が、メイド姿の女性……バイト青年に、襲い掛かる
 すんでのところで、バイト青年はそれを避けた

「あー、惜しいなぁ」
「何をするんだっ!?」
「んー、あれだ。愛しい相手に命令されたから仕方ない、って奴かね?」

 肩をすくめながら、しかし、黒服Hはバイト青年を捕えようと髪を操り続ける


 …あぁ、そうだ、自分は操られている
 抵抗する気になればできたはずだが…しかし、自分はあっさりと、その支配化に入った
 操られている事を自覚しながら、それに抵抗すらしていない

「…罪滅ぼしのつもりかね、まったく」

 小さく苦笑しながら…黒服Hは、目の前の獲物を捕える事に集中し始めるのだった





黒い罠へ続く】

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