○月×日 21:18 視聴覚室横の階段前
「………あれ?」
「お?」
「お?」
二年生教室前を、幼馴染と友に移動していた「日焼けマシン」の契約者は、そこに勢ぞろいしている人影たちに気づいた
Tさんとその契約者、それにヤンデレコーラは知っているが…他の奴は、誰だ?
白衣の男はヤンデレによく似ているから、ヤンデレがよく口にしている兄だと思うのだが…
幼馴染を庇うように、「日焼けマシン」の契約者はやや警戒する
Tさんとその契約者、それにヤンデレコーラは知っているが…他の奴は、誰だ?
白衣の男はヤンデレによく似ているから、ヤンデレがよく口にしている兄だと思うのだが…
幼馴染を庇うように、「日焼けマシン」の契約者はやや警戒する
「あ、チャラい兄ちゃん!二階にあがってたのか!」
「…あれ?「日焼けマシン」の契約者?」
「…あれ?「日焼けマシン」の契約者?」
首を傾げているヤンデレコーラの様子に、「日焼けマシン」の契約者ははっとした
しまった、あのヤンデレコーラとは、女の姿になってから面識がなかった
一応、今も胸にさらしは巻いているが…小柄になってしまっている状態、考えれば女になっているのはバレただろう
くそっ!どっちかと言うと知られたくない奴に知られた!?
そんな思考に、囚われていると
しまった、あのヤンデレコーラとは、女の姿になってから面識がなかった
一応、今も胸にさらしは巻いているが…小柄になってしまっている状態、考えれば女になっているのはバレただろう
くそっ!どっちかと言うと知られたくない奴に知られた!?
そんな思考に、囚われていると
「……へ?お、おい?」
警戒態勢をとったTさんの、姿に…「日焼けマシン」の契約者は、やや困惑したような声をあげた
「…青年、そいつから、離れた方がいい」
「な、何でだよ?」
「な、何でだよ?」
「日焼けマシン」の契約者は、Tさんの言葉にますます困惑した声をあげる
よくわからないが、Tさんが幼馴染に攻撃しようとしている
護らなければ
ますます、幼馴染を庇うような位置に、「日焼けマシン」の契約者は立つ
よくわからないが、Tさんが幼馴染に攻撃しようとしている
護らなければ
ますます、幼馴染を庇うような位置に、「日焼けマシン」の契約者は立つ
「気づいていないのか?そいつはマッドガッサーの仲間だ」
「………ぇ」
「………ぇ」
見覚えのない銀髪の男が、きっぱりとそう言いきってきた
何を
何を、言っている
何を、言っている
「んな訳ねぇだろ!お前が何者かは知らねぇが……こいつは、都市伝説とは何の関係も…」
「そいつは、「魔女の一撃」の契約者だ」
「--------っ」
「そいつは、「魔女の一撃」の契約者だ」
「--------っ」
魔女の一撃
以前、黒服から「ユニコーンの角の粉末」を奪った、マッドガッサーの仲間
こいつが、その契約者、だと?
以前、黒服から「ユニコーンの角の粉末」を奪った、マッドガッサーの仲間
こいつが、その契約者、だと?
「え、っちょ、Tさん、マジ?」
「おい、兄ちゃん、本当なのか?」
「おい、兄ちゃん、本当なのか?」
Tさんの契約者と、そう言えば見覚えのあるような気のする八百屋の格好をした男が、口々にそう言ってくる
…Tさんが、はっきりと告げる
…Tさんが、はっきりと告げる
「信じたくないかしれんが、事実のようだ。早く離れるんだ」
「っ」
「っ」
…嘘、だろう?
そんな訳がない
こいつは、都市伝説と関係がないはずだ
こいつが、そんな訳がない
そんな訳がない
こいつは、都市伝説と関係がないはずだ
こいつが、そんな訳がない
「日焼けマシン」の契約者は、恐る恐る、背後にいる幼馴染に視線をやろうとして
「っ!?」
ば!と
口元と鼻先を、何かをしみこませたらしい、布で覆われて
くたり……意識を、失った
口元と鼻先を、何かをしみこませたらしい、布で覆われて
くたり……意識を、失った
「本性を現したか」
気を失った「日焼けマシン」の契約者を抱え…魔女の一撃の契約者は、彼らに向き直った
暗い、暗い……深い怨念を伴った表情を浮かべている
暗い、暗い……深い怨念を伴った表情を浮かべている
「…あぁ、駄目だ。全然駄目だな。俺からこいつを引き剥がしたかったんなら、無理にでも引き剥がした後に、俺の正体を暴いてくりゃあ良かったのに」
「え……マジ、かよ」
「え……マジ、かよ」
人形を連れた少女が、信じられないような声をあげた
くっくっく、と魔女の一撃契約者は笑ってやる
くっくっく、と魔女の一撃契約者は笑ってやる
「あぁ、そうさ。俺は魔女の一撃の契約者……マッドガッサーの仲間だ」
「…そう言えば、君の顔、見た事ある気がするね」
「…そう言えば、君の顔、見た事ある気がするね」
こぽり
「骨を溶かすコーラ」の契約者が、コーラのペットボトルの蓋を外した
「骨を溶かすコーラ」の契約者が、コーラのペットボトルの蓋を外した
魔女の一撃の契約者は、ちらり、階段の踊り場に視線をやった
…あそこから、にするか
…あそこから、にするか
「やれ!!!」
見ているはずである
魔女の一撃の契約者は、この場を見ているはずのスーパーハカーに向かって叫んだ
魔女の一撃の契約者は、この場を見ているはずのスーパーハカーに向かって叫んだ
『……リョーカーーーイ!!』
すぐ傍にあった放送機から響く、声
その直後……ばしゃあああああ!!!!と
周囲のスプリンクラーが、一斉に作動した
その直後……ばしゃあああああ!!!!と
周囲のスプリンクラーが、一斉に作動した
「うわっ!?」
「っちょ、冷た……!?」
「っちょ、冷た……!?」
ただの水だ
攻撃力など、ない
だが、ほんの一瞬だけでも……隙を作る事は、できる
「日焼けマシン」の契約者を抱えたまま、魔女の一撃契約者は、強引に一同の横を駆け抜け、一階への階段の踊り場へと飛び降りた
その際に、ぽい、と
懐から、マッドガッサーから受け取っていた催涙弾を、放り投げて
攻撃力など、ない
だが、ほんの一瞬だけでも……隙を作る事は、できる
「日焼けマシン」の契約者を抱えたまま、魔女の一撃契約者は、強引に一同の横を駆け抜け、一階への階段の踊り場へと飛び降りた
その際に、ぽい、と
懐から、マッドガッサーから受け取っていた催涙弾を、放り投げて
ぶしゅうううううううううう!!!
水と、催涙弾とが、一同を包み込んだ!!
水と、催涙弾とが、一同を包み込んだ!!
「…わからないだろうし、わかられたくもないね。俺の絶望を」
ぼそり、魔女の一撃契約者は、そう呟いて
そっと、「日焼けマシン」の契約者を床に下ろしてから…っが!!と
両腕で、強引に障子を押し開けるかのような動きでもって…階段踊り場の壁を、破壊した
再び「日焼けマシン」の契約者を抱えて、そこから飛び降りる
ここからなら……そうだ、あそこがいい
「日焼けマシン」の契約者を抱えたまま、魔女の一撃契約者は走り出す
そっと、「日焼けマシン」の契約者を床に下ろしてから…っが!!と
両腕で、強引に障子を押し開けるかのような動きでもって…階段踊り場の壁を、破壊した
再び「日焼けマシン」の契約者を抱えて、そこから飛び降りる
ここからなら……そうだ、あそこがいい
「日焼けマシン」の契約者を抱えたまま、魔女の一撃契約者は走り出す
-----あぁ、やっと手に入れた
そして、こいつを裏切ってやったのだ
あぁ、見ものだったなぁ、こいつの信じられない、と言った様な表情
こいつは、そこまで俺を信じてくれていたのだ
…そんなこいつを、俺は裏切った
なんと滑稽な事実だろう?
そして、こいつを裏切ってやったのだ
あぁ、見ものだったなぁ、こいつの信じられない、と言った様な表情
こいつは、そこまで俺を信じてくれていたのだ
…そんなこいつを、俺は裏切った
なんと滑稽な事実だろう?
「…さぁ、お前を屈服させてやるからな」
さぁ、お前の目が覚めたら…お前を、徹底的に、屈服させてやるからな
魔女の一撃契約者は歪んだ望みを抱えたまま、校舎の脇を走り抜けていったのだった
魔女の一撃契約者は歪んだ望みを抱えたまま、校舎の脇を走り抜けていったのだった
to be … ?